○梅が満開
昨日は息子の家族が人間牧場へやって来るというので私も少しの時間だけ穏やかな日和に誘われて出かけてみました。人間牧場界隈はもう春の農作業が始まっているのか、畑のあちこちではチェンソーの音や人の気配が感じられ、野鳥も沢山見えました。
人間牧場の入口にある西嶋さんのお宅ではご主人が狩猟をするので4匹もの猟犬が飼われていて、春の訪れを感じているのでしょうか盛んに吠えていました。西嶋さん家族は取り入れた完熟ミカンの袋を取り除いて出荷する準備作業に追われていました。先日おじいちゃんが亡くなったものですから、お見舞いの言葉をかけるつもりで車を止めて立ち話をしましたら、はね物のみかんを一箱もいただきました。何個か食べましたが、「こんな甘いみかんがあるのか」と思われるほど美味しいみかんです。このみかんは秋の収穫時に取り残し、ヒヨなどの野鳥の食害からみかんを守るため袋掛けをして樹上越冬させた「越冬みかん」なのです。完熟ですから味は抜群です。でも冬を越すため製品率が悪く、これが農家の悩みの種のようでした。
水をいただいていることから水事情についても話し、おいとましてから人間牧場へ上りましたが、息子と嫁、それに孫と嫁の妹さんがやって来てストーブを焚いて話し込んでいました。妹さんは人間牧場が始めてとあって、感動した様子で盛んに水平線の家やデッキからの眺望を褒め称えてくれました。
息子はお客様のためにせっせと風呂を沸かしていました。普通は灯油ボイラーで沸かすのですが、念入りなお客様には直火で風呂を沸かすので、煙がモクモクと上がっていました。
私はロケ風呂の下にある梅林に下り、梅の花の咲き具合を見て回りました。11本ある梅の木は種類もまちまちなので、花が一度に咲くことはありません。満開を迎えた梅の木が一本あって、メジロが沢山やって来て花を啄ばんでいましたが、花にそっと顔を近づけると何ともいえない梅の花の香りが漂って、まるで花見気分でした。
昨年が梅の表年の豊作だったため、今年は多分裏年だろうと少し諦めていますが、花の付きはまあまあで、これから水がぬるみ始めると一気に開花しそうな雲行きで、蕾は大きさを増しているようです。
嫁の実家が喫茶店を経営しているのでお店に梅の花を切花にして持って帰るよう、まだ蕾の枝振りの良い何本かの枝を切り落とし束ねました。
春の日差しを浴びて腐葉土作りのために作った囲いの中も、落ち葉の分解が順調に進んでいるようです。来月に入るといよいよ農作業を始めて、この腐葉土の上に土を乗せて種芋を伏せ、ビニールで被覆して芽を出させるる計画です。順調に行くかどうか半信半疑ですが、成果を期待したいと思っています。
ツリーハウスは息子の手で押し上げ窓が開けられ外の風が入れられています。間もなく町内のこども達がやってきて、歓声が聞こえることでしょう。今年はこのツリーハウスの横の木に新たな本物のツリーハウスを計画していますが。さてどんな夢が実現するのでしょうか。息子の話だと露天風呂も既に頭の中では計画されていて、問題はオーナーたる私の資金力が頼りのようです。甘い顔は出来ないし、さりとて夢は大事にしたいし、まあぼちぼちやりましょう。
「満開の 梅の香匂う 畑には メジロ沢山 花見訪れ」
「こりゃ美味い 思わずとろける 完熟の みかんいただき 農家の苦労」
「おいちゃんと 呼ばれてはっと 我返る 自分のこととは ついぞ知らずに」
「あの女体 沈めるつもり お湯溢れ 女性ホルモン 畑に蒔くか」