shin-1さんの日記

○人を好きになること

 「私には好きな人が沢山います」。こんな告白をすると「えっー、その歳をして」なんて答えが返ってくるでしょうね。「でも人を好きになるのは年齢ではありませんから」と開き直ると、「止めた方がいいですよ。怪我しますから」なんて諌められるのが落ちでしょう。

 人を好きになることは何も愛や恋に限ったことではありません。私にとって好感を持って接する人は全て好きな人なのです。あちらこちらへ講演などに出掛ける私にとって、お葉書を出したりメールのやり取りをする人は沢山います。人を好きになると好きな人がどんどん出来てきます。逆に何かの原因で喧嘩をしたり自分の言動に反対されると人間不信に陥入って人が嫌いになるものです。

 私は長年の経験で、「人は嫌うと嫌われ、好きになると好かれる不思議な動物である」ということを発見しました。この発見のお陰で私は人もうらやむ大きな宝物を得たのです。人に嫌われるとその人を好きになる度合いが足りなかったと反省してもっともっと好きになるよう努力するのです。

 昨日中学校時代の同級生を知っている人に会いました。道すがらその女性は立ち話で、私の同級生の女性が私のことを好きだったと言っていたと言うのです。妻と一緒だったのでその女性は「あら奥さんの前でこんなこと言ってよかったかしら」と顔を赤らめていました。当の妻は私がもてないのを知っているので「かませんよ」と軽く流してくれました。私はその同級生の顔を思い出しながら車を運転しました。信号が青になっても発射しない私を見て、「お父さん、さっきのことを思い出したんと違う、信号が青じゃがねえ」と言われ正気に戻りました。おっと危ないです。でもそう言われると悪い気もしないものですから、その日一日がウキウキの一日でした。今振り返ると人間なんて単純なものだと思うのです。

 八方美人過ぎても困るけど、勝手に人をどんどん好きになって、多くの人に希望を与えるような人間になりたいと今も考えています。余談ですが私を好きだと言った女性に、同窓会の後はがきを出しました。ご主人をガンで亡くして悲しみに暮れ、同窓会を欠席したからです。後日彼女から返事が来ました。今でも彼女はハガキ仲間として文通をしています。勿論妻もそのオープンラブレターであるハガキを一緒に読んでいます。

  「好き嫌い自分の価値で決まるもの重さ長さもないものですから」

  「あの人とダブらせテレビのドラマ見る妻も多分にそのこと考え」

  「好きになりゃあばたもえくぼ好感度でも好きで留めましょう」

  「今日もまた好きな女性が文よこすもてていいねと妻ちくり言う」

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