○夜遅くまでご苦労さん
私の妻は近所の歯科医院で働いています。職業的にはパートなのですが一応日勤です。所帯持ちの妻としては何やかにやと所用があって休む事が多く、小さな歯医者さんなので従業員も少なくその度に心を痛めています。妻が勤める歯医者さんは月曜日と金曜日に夜7時まで仕事があります。冬の日暮れが早い今頃は帰りが遅い感じがして、暗くて寒い夜道は何かと心配です。といっても私の心配は口だけで、犬も猫も相手にしない中年ゆえ余り心配はしていません。(「まあ失礼」と妻に言われそうなので失言は取り消します)
私は4月から無職ですからさしずめ私は妻の紐なのでしょう。これまでは私が稼ぐからこの家は成り立っていると心で思っていましたから、態度も何かにつけ横着でした。でも今はそんな自分の態度を深く反省し、せめて少しだけでも妻の手助けをしようと殊勝な考えを持てた自分は偉いと、自分自身を褒めています。
今日もまだ帰って来ない妻を待ちながらパソコンを打っていますが、本当は料理の一つも出来れば妻がどんなに助かるだろうと思ったりします。でも結局は料理の一つも出来ないのです。あっ、妻が「只今」と玄関の戸を開けました。「お帰り、寒かったろう」と言ったら妻にっこりと私の書斎に顔を見せました。まあこの程度の夫婦関係で幸せなのですから犬も食わずでいいですね。
それにしても妻はよく動きます。あんなに動いて何で下腹が引っ込まないのか不思議な気さえするのです。炊事・洗濯・掃除・おじいちゃんの世話・民生員・仕事・子どもの世話・家計簿記帳・金のやりくりと、手の指だけでは足りず、足の指まで加えねば数え切れないほどの働き振りです。これは何も私の妻だけでなく日本の女性は実によく働きます。しかしそのことについて最近男女同権が浸透した日本では、女性軽視で叱られますので止めますが、まあ妻に感謝の今日この頃の私なのです。
本当はその感謝の心を行動で示せばいいのでしょうが、私も古い日本の男性でブログでしか表現できません。悪しからず。
「遅くまで働く妻に感謝して遅い夕餉の膳を囲みつ」
「おらが妻欲を言ったら切りないが気前良いのが玉に傷です」
「少しでも痩せたい気持ちで歯医者までたった五分のウォーク無理して」
「おいと言う呼び名で返事のわが妻はまるでロボット今日も元気で」