○道順は右か左か
人生には色々な道順があって私たち人間は、何時も右か左か選ばなければ向こうへ進めない厳しい運命を持っています。その道順を間違えるととんでもない方向へ行ったり、時には「みんなで渡れば怖くない」の群集心理で撰ぶ事だってあるでしょう。例えば夜の寒い日に集会が計画されていたとします。風邪気味だったり、気が乗らないと「行こうか・行かまいか」悩むのは当然です。その場合「行こう」と決断したらプラス、「行かない」と決断したらマイナスを撰んだわけです。さあ会場へ着きました。早めに会場へ入れば席は余程のことがない限り自由席ですから、謙譲に美徳にあやかって後ろの席を選択するでしょう。多分その時の席選びの基準は「眠っても気付かれないような場所」とか、「仲間と隣り合わせの席」とかを単純に選びます。時には「あの人の近くは嫌だから」という人だっているでしょう。基本的に前の席を選んだ人はやる気のあるプラス、後ろは群集心理に弱いマイナスとしておきます。
やがて集会が始まりました。普通の集会だと90分の講演があります。90分の講演の時間は大学の時間割が起源だといいますから、日ごろ聞きなれない大人にとって長い時間です。ましてや興が乗らないお義理参加や講師の話が面白くないとついつい眠りこけてしまいます。逆に進んで話を聞こうと思って参加した人は聞き逃してなるものかと思うでしょう。眠った人はマイナス、積極的にメモを取って聞いた人をプラスとします。このように僅かな時間でも右か左か心の持ち方の道順選びでプラスにもマイナスにも傾いて、一日の成果が積み重ねられて行く算段です。
あるお寺さんで聞いた住職さんの説教ですが、世の中にはマムシ型の人間と乳牛型の人間がいるそうです。同じ水を飲んでもマムシは毒にして人を襲うし、乳牛は牛乳にして人様のお役に立つというのです。マムシ型は人の話を聞いても「私には関係ない」と思い、乳牛型は同じ話を聞いても自分に当てはめて考えます。大体世の中には乳牛型人間が9割、マムシ型のへそ曲がり人間が1割だそうです。あなたはひょっとしたら1割のマムシ型人間ではありませんか?。
結局は人生左か右か、プラスかマイナスか道順の選び方ひとつで人生は変わって行くのです。ちなみに私は乳牛型、随分プラスの要因を積み重ねてきました。
「どうしようそう思ったらプラスへと考え変えて進む肝要」
「住職の話はためになるものと思う心が既にご利益」
「ねえ後ろ席に座ろと誘う友余り付き合う価値のない人」
「前の席詰めろと言う人後ろにて人の動向伺い詰める」