○スモークに挑戦したい
「人間牧場」では色々な食べ物を作って食べる夢があります。私たちが子どもの頃は食糧難の時代だったので、毎日お腹がすいていました。芋や麦飯が常食だったため、晴れの日に食べるお米のご飯や肉などはおご馳走でした。だからお米のご飯や年に2~3回しか食べない肉は飛び切り美味くて、至福を感じたものでした。今は家族に妻が「今日は何が食べたい」と聞くと、「焼肉でもするか」なんて言葉が返ってくるくるほどです。高価だった肉が「焼肉でも」に変わってしまっています。そのせいでしょうか、私の妻も含めて随分肥え気味の日本人が増えてきました。原因はほかにもあると思いますが栄養過多は成人病を引き起こし、病院のロビーはこの人たちに占領されています。
日本食が見直されたり、質素な食べ物が非日常になる何とも豊かな国に日本はなりました。先日地元の消防団の面々が東京へポンプ操法大会に出かけ、食事のために立ち寄ったお店で「せっかく東京に来たのだからめったに食えないものを食おう」とお店の人に注文したところ出てきたのは、何とヒジキ、タケノコ、ウド、豆腐などなどだったそうです。「こんなものはいつも食っとる」と怒ったそうですが、東京ではこれが非日常の贅沢な料理なのです。皮肉なことに私たちは東京へ行って始めていつも食べているものの価値を知るのです。
「人間牧場」では、食文化についても考えてみたいと思います。野草も食べたいし、無農薬の有機栽培野菜も作って見たいです。
双海町は海に面した魚所なので美味しい魚を食べたいし、魚のスモークにも挑戦したいと思っています。早速本を買い勉強したいと思います。私は肉より魚が好きです。だから魚のスモークをいっぱい作ってみんなで食べたいものです。先日広島であった逆手塾にゲスト出演しましたが、旧友の田中一裕さんはスモークづくりに挑戦していて、指導してもらうことを約束しました。田中さんが言うのには「理論より失敗を繰り返すことが大事」だと言いました。実践化の言葉には味があり納得です。考えただけでワクワクします。
「腹が減らないのは腹を減さないから」「何が食べたいか分からないのは何を食べたか覚えていないから」「与えられた食べ物を食べるから余らせるので、自分が作ったものを食べると余らせない」「食べ物を食べることは命を作ること」、いい言葉がどんどん生まれます。
あっそうだ。スモークには桜のチップが必要。今から確保しなくっちゃあ。「桜の木何処にあるの?」、それは「ひーみーつ」です。