人間牧場

〇のぼり旗の寄進

 わが家の入り口には、遍路の国四国を思わせるようにお地蔵さんの祠があって、毎月21日には必ず妻が赤飯を炊いて近所に配る、いわゆるお接待をもう30年を超えてやっています。信仰心の余りない私ですが、お接待の赤飯を神仏に供えたり、近所に配ったりするのは私の役目と暗黙のうちになっているので、何の違和感もなくやっています。信仰は「朝に礼拝夕べに感謝」を習慣化するだけで、何となく神仏に守られているような感じがして気持ちが落ち着きます。

姉が寄進してくれた手作りののぼり旗

 二日後に21日の縁日がやって来ますが、昨日近所に住む姉悦子が手縫いの小さなのぼり旗を持ってやって来ました。姉悦子の夫、私にとっては義兄の調子が最近今一で、楽しみにしていたゴルフ場通いもままならぬようで、健康を祈願するため舞の地のように散歩がてらお参りにやって来ていますが、親父が亡くなった後、祈願のぼりが旗がないことに気づき、「のぼり旗を作ったので旗竿を用意して立てて欲しい」とのことでした。

 早速竹で旗竿を作ろと思いましたが、倉庫の隅に偶然にも親父の作り遺した旗竿を見つけ、のぼり旗を当てが宇土丁度良い程に収まりました。姉悦子は私のぎっくり腰も心配して、私の名前の書いたのぼり旗まで用意してくれました。早速お地蔵さんの祠の前に立てたので、2日後に迫った今月の縁日は、いつもと違った華やいだ雰囲気です。生地の余った布を使ったらしく赤でなく、少しピンクがかったのぼり旗が初夏の風になびいていました。

 「わが家の 入り口付近に ある祠 石仏地蔵 懇ろ祀る」

 「毎日の ようにお参り やって来る 姉が祈願の のぼりを寄進」

 「亡くなった 親父作った 旗竿に 寄進のぼりを 差し込み立てる」

 「朝礼拝 夕べに感謝 心がけ どこか神仏 守られてるよう」

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