人間牧場

〇コブダイににらまれました

 昨日は21日は、わが家の入り口にお祀りしているお地蔵さんの縁日でした。妻は昨夜遅くに小豆を炊き、もち米を研いでお接待用の赤飯を作る準備をしていました。朝6時にウォーキングから帰ると、妻に頼まれて屋外炊事場のガス台へガス釜をセットし、ガスの元栓をONにして点火しました。やがて朝食をしながら20分ほど待つとどこからともなくご飯の匂いが鼻に届きました。

噛みつきそうなコブダイににらまれました
トロ箱からはみ出した8キロもあるコブダイ

 早速妻は持ち込んだガス釜の赤飯を、仏様・神様・お地蔵様のカワラケによそってそれぞれに、お祈りしながら私が供えました。その後妻はポリ容器に盛り付けて余熱を取りました。私は冷めた赤飯の蓋を閉めてゴムバンドで止め、荷造り紐で編んだ手提げカゴに5個入れて近所へ配りましたが、毎月の恒例行事なので皆さん心待ちにしているようで喜んでくれました。

 その後10個余りを軽トラに積んで少し遠い下灘まで配って歩きました。日喰いの従兄弟に渡すとヨーグルトを、下浜の従兄弟に渡すとお供え賽銭の千円をいただき、また同じ下浜では叔父が、港の生け簀に生かしている大きなコブダイを揚げてくれました。コブダイは8キロもある大きなもので、打ちカギで急所にヤラを入れてもらったものの、帰るまで計四トラックの荷台で大暴れしていました。

 自宅へ帰ると早速屋外炊事場に運んで、軍手をはめて粗調理を始めました。固くて大きい鱗を取るのも半端ではなく、また出刃包丁で捌くのも容易ではなく、難儀をしつつどうにか頭を落として3枚におろすことができました。身はその名の通り真鯛に似ていて分厚く、タッパーに入れてラップをかけ、アラとともにとりあえず専用の冷蔵庫に入れましたが、妻は食べきれないのであちらこちらにお裾分けしたようです。それにしてもコブダイの顔はとてもグロテスクで、今も脳裏に焼き付いています。昨晩は食卓に用意された刺身も煮付けも最高の味でした。

 「縁日の 接待赤飯 あちこちに 配ってみんな 手合わせ感謝」

 「赤飯の お礼あれこれ いただいて まるで私は わらしべ長者」

 「いただいた 8キロ強の コブダイを 1時間かけ 粗調理する」

 「コブダイの 顔ににらまれ 出刃包丁 躊躇はしたが それでも何とか」 

 

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