人間牧場

〇雨の日のウォーキング

 日本列島の南岸に秋雨前線が停滞しているため、この2~3日ぐずついた天気が続いています。今朝もパソコンのお天気画面や、タブレット内蔵の気象クラウドなどを見ながら、「今日も一日雨かも知れない」と予感しつつ、少し明るくなった5時30分に、長靴・雨傘の出で立ちでウォーキングに出かけました。こんな日は雨に濡れるとやんちゃなためでしょうか、毎朝決ったように出会うウォーキングをしている人にも出会わず、夜明け寸前の薄暗い雨の中を1人歩きました。

長靴に雨傘の出で立ちで雨の中をウォーキング
長靴に雨傘の出で立ちで雨の中をウォーキング

 私のウォーキングコースは山道なので通る車も殆どなく、道の真ん中をわが道を行くが如く堂々と背筋を伸ばして歩きました。道端の草むらからは、秋の虫の低周波音のような鳴き声がどこからともなく聞こえ、季節の移ろいを感じました。やがていつもの目的地で引き返しわが家近くまで帰ると、犬を連れた近所の人に出会いました。私よりひと回りも若いその人は、最近銀行を退職して悠々自適の生活をしているようですが、日課は犬の散歩ながらその犬が年老いて、歩くのもおぼつかないヨタヨタ歩きに見えるのです。

勢いよく流れ出る裏山の清水
勢いよく流れ出る裏山の清水

 故に犬の散歩に付き合い、自分もウォーキングをしているつもりでしょうが、オシッコやウンコに付き合うため、中々先へ進めないようです。「ウォーキング、犬の散歩で犬が痩せ」という川柳そのままではなく、「ウォーキング、犬も主人も太っ腹」てな感じがして、失礼ながら思わず毎朝にんまりして通りすがるのです。最近は犬も室内で飼う人が増えてきました。この犬も室内と室外兼用の柴犬ですが、家の中で犬や猫を飼ったことのない私には、少し疑問符も垣間見えています。

 今朝大きなミミズが、くねりながら道を横切っていました。カタツムリも背中に貝殻を背負い、同じように横切っていました。「早く渡らないと交通事故に遭うぞ」と、声をかけましたが、知ってか知らずでか、のんびりゆっくりでした。最近まで朝のウォーキングのあいさつは、「一雨欲しいですね」とか、「暑いですね」でしたが、昨日今日は「涼しくなりましたね」とか、「もう雨は要りませんね」に変わっています。あれほど欲しがった雨もうんざりの対象のようです。わが家の裏から湧き出ている清水もこの2~3日の雨で、勢いよく出るようになりました。

  「雨の日も 長靴・傘差し ウォーキング 故に体調 すこぶる元気」

  「濡れた道 ミミズくねくね カタツムリ 早く行かねば 車が来るぞ」

  「雨欲しい その癖今度は 雨要らぬ 吾身の都合 あいさつ添えて」

  「老犬に 引っ張られるよう ノロノロと 元銀行員 今朝もお散歩」 

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