shin-1さんの日記

○明日は島根県朝早く益田市へ出かけます。明日一泊して日曜日の夕方帰ります。

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shin-1さんの日記

○見せかけの金持ち

 わが家は660坪の敷地に本宅と隠居を合わせると、田舎ゆえ大きな家に住んでいます。そしてその家を囲むように濃紺の土塀が長く続いて、外から見れば「お屋敷」って感じがするのです。したがって誰もが「お金持ち」だと思っているのです。

 子どもが小さい頃長男が学校から帰ってきて、「お父さん、僕とこお金持ちなん?、それとも貧乏人なん?」とやぶから棒に聞くのです。聞けば友達が「お前とこは大きなお屋敷に住んでいるから金持ちだろう」と言うのだそうです。ところが自分の暮らしの実感としては質素な暮らしをしていて、貧乏だと思っていたのです。当然と思えば当然のこの質問に私は戸惑いましたが、すかさず息子が「お父さん、うちは貧乏人よなあ、だって友達の家のチャイムはピンポンピンポンと鳴るのに、うちのチャイムはビンボービンボーと鳴る」と駄洒落を言って家中が大笑いをした経験があるのです。

 確かにわが家は傍目から見ればお金持ちに見えるのです。しかし内情は火の車で、当時は家を建てる銀行ローンを組んだため、私の安月給に翻弄され妻は相当家計のやりくりに苦労をしたようです。したがって子どもの目には食べるものも自家製のものが多く、当然欲しいものも買ってもらえず、家族みんなが貧乏共有の時代だったのです。

 その中で忘れれられないのは薪で沸かす風呂です。私は当時公民館に勤めていて、土日も自由時間も殆どない仕事をしていました。したがって子どもたちと遊ぶ暇などなかったのです。その中で風呂を沸かすための薪割りや薪運び、それに風呂沸かしは子どもの仕事と位置づけていました。最初は面白がってやっていた巻き割りも子どもたちのとっては「何でこんなしんどい仕事を子どもが」となるのです。それでもこの薪割りや薪運び、それに風呂沸かしは大きくなった子どもたちには思い出となって残っており、今でもみんなが集まるとその話に花が咲くのです。今で言うエコライフな薪での暮らしは相当安価で、エネルギー代の節約をし、家計は大助かりでした。今は懐かしい薪ボイラーも薪の調達が難しくなり、2年前に灯油ボイラーに替えました。

 家は築後30年以上が経って古くなりましたが、見せかけは今でもお金持ちのような家に住んでいます。しかし5年前にリタイアして家は再び質素な暮らしに逆戻りしました。でも3年前から年金も支給され、それなりに暮らしていますが、妻のやりくりは相変わらず続いているようです。

 でも私にはお金や資産こそないものの、心は大いに豊かです。気心知れた仲間が沢山いて、いつも賑やかに活動しています。また家族揃って健康にも恵まれ、今年92歳になる親父もまだ自転車に乗るほど元気です。銀行ローンはとっくに繰り上げ償還して借金は多分ゼロです。間もなく長男家族と同居するため家の増改築リフォームをしなければなりませんが、その程度の臨時出費は私の時代の最後の大仕事として、何とかなりそうです。

 今も私の頭の中に息子が私に質問した、「お父さん、うちは金持ちなの?、それとも貧乏人なの?」という問いかけがこびりついているようです。


  「お父さん うちは金持ち 貧乏人? 言われた言葉 今も頭に」

  「見せかけは 金持ちのよう 見えるけど いたって貧乏 だけれど豊か」

  「薪割りや お風呂を沸かす 苦労して 育った子ども 今は懐かし」

  「ピンポンが ビンボー聞こえる わがチャイム 息子よ偉い 座布団二枚」

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shin-1さんの日記

○税の確定申告

 退職してから5年が経過しましたが、毎年2月の中旬になると頭を悩ませることがあります。それは税の確定申告です。勤めていた時は申請書を期限内に会計へ提出すれば、年末調整をしてくれていたため、何の苦労もなく終わっていたのですが、今は自分で申告をしなければならないのです。

 私の場合は自由業なので決まった給料はなく、大学などで講義をしたり講演などでいただいた講師謝金をまず一覧表にする作業を行います。講演に招かれる主催者は殆どが市町村や団体、それに会社などなので、そこから年末から年始にかけて、源泉徴収票が送られてきたものを大切に保管しておき、一覧表に書き込んでゆくのです。呼ばれないと仕事がない相手任せの自由業ながらこの一年、北は北海道から南は九州までほぼ満遍なく招かれ、驚くほど皆さんの前で話をしているのです。

 私の場合は講演先で講師料をいただく場合は、例外なく1割の源泉徴収が行われていてるため、既に税金を支払っているため、むしろ毎年申告すれば国税が還付される仕組みになっているので、そのことも楽しみの一つです。

 いつも気になっているのですが、講演料をいただく場合講師料に交通費を加えた額に税金がかかっています。例えば2万円の講師料+2千円の交通費=2万2千円ー2千2百円(所得税10%)=1万9千8百円が手取りとなるのです。講演料の所得税10%は当然でしょうが、実費2千円の交通費は当然いる必要経費なのに何故10%差し引かなければならないのか合点がいかないのです。


 そのため確定申告では交通費として支払った金額をインターネットなどで丹念に調べて必要経費として計上するのです。税のことはまったくの素人なので昔役場に勤めていた頃の友人の助言を借りて計算していますが、自分の心の中に「申告は難しい」とか、「申告は嫌だなあ」という後ろ向きな気持ちがあるため、2月の中旬を迎える度に何処か憂鬱になるのです。

 それでも昨日は一覧表を作成し終わり、証拠書類となる源泉徴収票を順番に並べてやっと基礎資料の作成を終えました。後は友人の助言を得て書き込み申告するだけなのです。

 10%の納税をしていますが、税金はこればかりではありません。所得に応じて市民税や国保税、介護保険税などなど、二重三重と重い税金がかけられます。「税金を払えることはそれだけ所得があった証拠だ」と半分開き直って諦めていますが、それにしても私たち庶民にとって税金はきついお仕置きのような気がしてなりません。

総理大臣は毎月1千5百万円ママからいただいていても、知らなかったで通るのに、私たち庶民は何故?と思う人も多いのではないでしょうか。


  「納税は 国民義務と 言いながら 何処か変だと 今年も思う」

  「ママ貰う 毎月小遣い 脱税し 庶民の私 何で税金?」

  「申告を しながら思う 楽しみは 還付幾らか 去年参考」

  「年金で 暮らす私と 妻二人 家計はやはり 気になるところ」

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