shin-1さんの日記

○机の上に置かれた人型ミニパネル

 私の机の上に小さな人型ミニパネルが2枚立てかけられています。11月に行われた人間牧場での観光カリスマ塾でのデモンストレーションのために作った等身大の人型パネルは、えひめ地域政策研究センターの清水さん、松本さんと私の3人で企画しましたが、その秘策を実行に移したのは松本さんと清水さんです。その折、全国から集う人たちに、観光に対する思い入れと行動力を目に見える形で見せようと、人型パネルの製作と落伍にまつわる高座本「夕やけつれづれ草」の発刊を思いついたのです。その裏方としてお世話になったのが今治の村上君と新居浜の加藤君でした。二人はまちづくり人養成塾で知り合っていたので直ぐにこの話に乗って村上君は写真と高座本、加藤君は村上さんの撮影した写真を基に人型パネルの作製を担当し、それぞれの役割をきっちりこなして、大きな反響を呼んだのです。

 加藤君は人型パネルを作る折、サービスで2つの人型ミニパネルを2枚作ってくれました。一枚はメキシコ産角笛を持った私の立像、もう一枚は高知県馬路村産150年生の魚梁瀬杉の切り株に座って落伍をする私です。最近までこの2つのミニパネルは等身大人型パネルとともに人間牧場水平線の家へ置いていましたが、折角作ったのに意味がないと、思い切って下山させ、私と一緒に移動することにしたのです。

 これまで2回一緒に移動しました。一回は生協理事さんたちの忘年会でした。更にもう一回はえひめ地域政策研究センターの忘年会です。いずれも忘年会で大胆にも移動落伍をしたのです。しかもこともあろうに人の迷惑など省みず、1冊500円の高座本を木戸銭と称してワンコインいただいて押し売りしたのです。

 参加者の中には異論も会っただろうと深く反省していますが、その余韻が忘れられず次の機会を虎視眈々と狙っているのです。

 しかし、毎日朝な夕な仕事をする自分の書斎の机の上に、自分の人型ミニパネルを置いているのですから、何とも奇妙な感じです。男前ならいざ知らず3枚目以下の4枚目も5枚目の落ちる所がない自分の写真が、本物の自分をじっと見つめているのです。これを見た妻は最初は吹き出し笑いしましたが、「お父さんいい表情の写真だ」と褒めてくれました。子どもを連れて週末遊びに来る娘は、「お父さん恥かしくないの」とお手上げの悪評です。孫朋樹君は、「おじいちゃん格好いいね」とお世辞を言ってくれました。

 特に気に入っている魚梁瀬杉の上に座って三崎の裂き織半纏を着て落伍をする私の表情は、とてもいい雰囲気に仕上がっているのです。これから移動落伍をするといっても、魚梁瀬杉の切り株を持参することは出来ないので、人に説明するためにはいいミニパネルだと思うのです。

 今までは胴長短足という純日本人に生んだ母親を憎んでいましたが、役職や名刺のなくなるこの歳になると、顔の男前や足の長さなどどうでもいいことだと気付くのです。

 そう思えば手前味噌かも知れないし、自分を褒めるは一の馬鹿と言われながらも、味のある顔だと改めて見直すのです。「自分の顔に自信を持て」といわれながらも、物心ついてこの方顔に自信など持てなかったのですが、これからの余生はこの姿に満足しながら生きて行きたいと思うのです。

 もう一枚のメキシコ角笛は、日本に例えるとほら貝のようなものです。「私はホラも吹くしハーモニカも吹きます」と持参のハーモニカを取り出し、カーもニカとともにこの角笛をほら貝に見立てて吹けば、爆笑間違いなしで、「よっ、座布団一枚」と掛け声が返ってくるのです。

 この2枚の人型ミニパネルは私の人生にとって久々のヒット商品でした。

  「朝夕に 私を見つめる 人パネル 味ある顔と 自分で褒める」

  「これ見せりゃ 大抵の人 納得し 木戸銭くれて 話聞き入る」

  「恥かしく ないのと娘 あざ笑う 孫はじいいちゃん 格好いいと」

  「この歳に なれば顔など どっちでも 中身で勝負 俺に軍配」


 

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shin-1さんの日記

○ぎっくり腰

 今朝起きて、餅つきのためのモロブタ(餅を並べる木箱)を倉庫から出して洗いました。暗い倉庫の中から出すので、かなり窮屈な姿勢にならざるを得ませんでした。その折越に違和感を覚えましたが、それでもモロブタを洗った処までは何とか作業が進んだものの、持ち上げた瞬間ギクッと電気が走って、ぎっくり腰特有の腰に力が入らなくなってしまったのです。ふと昨年も年末年始にぎっくり腰になって難儀をした悪夢が蘇えりました。

 数日前も寝る前、妻が昨年のこの頃ぎっくり腰になった事を思い出して、「一度整体医院にでも行って体の手入れをした方がいいのでは」と忠告してくれましたが、「今年は大丈夫。腰痛体操もしているから」と鷹を食っていました。「ああ、あの時妻の忠告どおり整体で転ばぬ先の杖のように、揉んで貰っていたら」と悔やみましたが、これこそ後の祭りです。

 早速行きつけの松本整体院に妻が電話をかけてくれました。今日はあいにく日曜日で整体院もお休みなのですが、ぎっくり腰の窮状を知り尽くしている整体院は、私の難儀を察して10時半から診察施術をしてくれるという有り難いお話でした。もう少ししたら出かけようと思っています。

 ぎっくり腰になった原因は二つありました。その一つは一昨日のしめ縄作りです。ご存知のとおりしめ縄作りは胡坐をかいて足で藁の一方を押さえてする変則的な体系で2時間ほどやります。そのため作り終わった時にはこれまで使っていない腰の部分に張りを覚え、瞬間的に立ち上がれないような腰の固まりを感じたのです。


(お父さんの腹の上に乗せられてご満悦の長男の長男若松希心君です。久しぶりにわが家に帰ってきた可愛い孫を抱き過ぎて?腰がしこし可笑しくなりました)

 もう一つは孫が正月休みで息子夫婦と帰省したのです。内孫、しかも男の子とあって、跡継ぎ誕生の喜びで、昨日はなれない手つきで孫を抱きかかえ家の中を長時間右往左往しました。まだ四ヵ月の孫は、もう抱き癖や人見知りが出来て、私のような下手糞な抱き方には直ぐに飽きてぐずるのです。仕方がないので手を変え品を変え、まるでイナバウアーのゆな姿勢で孫をあやし続けました。「何よ、そのくらい」と言われそうなので、原因はその辺で留めたいと思いますが、馴れない事をするものではありません。

 ああ、折角の年末年始の休みが台無しだと思う反面、今日から息子とやる予定だった家のサッシ窓の掃除をしなくても済むかもしれないと、折から吹き始めた北西季節風が電線を揺らす音を聞きながら、机に向ってこのブログを書いています。もう整体医院に出かける時間になりましたので、この続きは帰ってからにします。

 10時30分の予約時間に間に合うように10時に家を出ました。昨日から吹き始めた北西の季節風は激しさを増し、海岸国道は高潮の越波で車はまるで塩水を被って走るようなものでした。すっかり顔なじみとなっている整体院の先生は、親切に対応して揉み解し、鍼を打って施術してくれました。背骨や腰のゆがみについて説明を受けながら過ごした30分余りの時間は患部に当る度に苦痛で顔を歪めながら過ごしました。明日も10時30分の予約を取って帰宅の途に着きました。鏡で自分の姿を見ると、腰が曲がって情けない格好です。妻は「一年の疲れが出たんだから、正月はゆっくり休んでください」と慰めの言葉を掛けてくれましたが、体力の衰えを感じながら今年も終わりそうです。

  「ビリビリと 電気が走り 腰痛む 整体通う 情けないやら」 

  「ああ俺も そんなお歳に なったのか 膝腰肩の 腰から痛む」

  「孫のせい いやいや孫の せいじゃない 日頃の精進 ツケが回りて」

  「腰痛い 親父笑って いたけれど 笑い返され どちらが歳だか」

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