人間牧場

〇知人の死
 一昨日の夕方、畑仕事をしている最中に海岸国道付近でパトカーや救急車のサイレンの音がかなり長く鳴り響きました。海岸国道では時々交通事故が発生した折聞こえる音なので、「何処で事故が起きているのだろう?」てな調子でした。

 その内所用で地域事務所へ行き漏れ聞くと、灘漁港の岸壁から車が海に落ちたらしい」とのことでしたが詳しいことは分からず終いでした。やがて近所の人と立ち話をしていると、どうやら「海に落ちた人は双海町の人らしい」とのことでした。

 昨日の朝刊新聞3面記事に「海に車が転落、男性一人死亡」と書かれていて、海に落ちた人は高岸の上野豊さん(76歳)と書かれていました。上野さんは元吉岡石油のガソリンスタンドに勤めていたり、青年団で交流もあった馴染みの人なので大いに驚きました。

 伊予署によると、上野さんは防波堤傍の幅1.5~2.5mの通路を走行中に転落、kq族に「魚を獲って来る」と伝えていたそうです。唐崎のわが妹の嫁ぎ先の2~3軒隣の人だけに、良く知っていて返す返すも残念でなりません。

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人間牧場

〇一度会っても100回以上会ったような人
 何年か前、通産官僚から愛媛県警本部長として愛媛県に赴任して来られた岸本さんつながりで、医師の清水昭先生に出会いました。先生は埼玉県川越リハビリテーション病院の院長をしている偉い方なのに、そんなそぶりも見せずたった一度の出会いながら、私のFacebookを愛読され、時々私の記事を先生のブログに紹介してもらったりしています。

 今日も私のブログに妻が目の病気で入院手術をすることを記事に書くと、早速お医者さんらしい適切な励ましの言葉をメッセージで送っていただきました。そのメッセージに、私がかつて言った言葉を書いてもらいました。言った本人さえ忘れかけている言葉を先生はちゃんと覚えているのですから驚きでした。

 「子どもたちがあんな大人やおじいちゃんになりたいと思ってもらえるような人間になりたいです。まだまだ修行が足りません。これまでの人生がこれからを決めるのではなく、これからの生き方が人生を決めると思って生きています」というお恥ずかしい私のことばです。

 先生のブログ記事にシェアしてもらった2023年4月14日〇国立大洲青少年交流の家の所長さんが軽四トラックで就任あいさつに(その253)や、2023年5月21日〇何で人前でお喋りが出来るようになったのだろう(その253)は穴があったら入りたい心境の記事でした。私には100回会っても1度しかあったことのないような人もいますが、先生は私にとってたった1度しか出会っていませんが、100回も出会ったような人です。またお会いしたいものです。

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〇竿計り
 今日知人が「あんたは古い物を集めているそうだが、これ要らないか?貰ってくれるのなら差し上げるが、要らないのなら捨てる」と、いかにもみすぼらしい竿計り持って来てくれました。

 何も好き好んで古い物を集めている訳ではありませんが、こうした民俗資料的なものは作り手も売っている処もなく、もう手に入りにくいので「喜んでいただきます」といただきました。

 聞けば歳が歳だけに断捨離のつもりで倉庫を片付けていると、色々な古い物が見つかったそうですが、別に趣味がある訳でもないので、危険物やゴミとして処分したそうです。この竿計りはこの人のお母さんが行商に使っていたもののようでした。

 尺貫法が廃止されるまで重さの単位は貫や匁でした。それがメートル法に替わりKやgに替わりましたが、この竿計りは5㎏と2㎏用なので、そんなに古い物ではないようです。

 わが海の資料館海舟館には、尺貫法やメートル法の色々な竿計りが保存されていますが、こうした民俗資料も、興味のない人にとってはタダのゴミなのです。私もそれ程拘ってはいませんが、それでもこれは間違いなくささやかながら文化的価値のあるもののようです。大事に保存します。

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〇地域おこし協力隊の山田さんがやって来ました
 昨年末の人間牧場での餅つきに続き、夕日を観る会、そして佐那人ライブと、イベントに積極的に協力していただいた地域おこし協力隊員の山田さんと意気投合し、今度は山田さんから珍しい八升豆の栽培の種を沢山いただき、今度は山田さんが一度やってみたいという天草の晒し方を私が教えることになりました。

 その打ち合わせを兼ねて今日の午後わが家へやって来たので、ゲストハウスで2人だけで次の作戦について色々相談をしました。先日ワカメを取りに行ったついでに少量の天草を持ち帰り、サナに干して晒し始めている風景を見て、また私が昨年収穫して晒し終えた白髪のように白い天草を少し差し上げました。

 近々2人で磯に出て天草を採る約束をして帰りましたが、若い地域おこし協力隊の山田さんと未利用資源を使ってあれこれやってみたいと思っています。私も及ばずながら認知症に効果があるというムクナ豆の栽培を今年はやってみたいと思っています。面白くなりそうです。

 

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〇私のデジタル相棒
 学校教育でパソコンを習っていない世代なので、願わくばデジタルを使わなくても済む社会で生きたいと、教育長を最後に現職を退いたのを機に、「パソコンを使わない」と心に決め再就職もせず、晴れて自由人となりました。

ところがその後、大学も出てない高卒の身でありながら愛媛大学法文学部の非常勤講師や、農学部の客員教授として大学の教壇に年間60時間も立つことになり、シラバスの提出や授業レジメが必要になって、見よう見まねで最低限のパソコンが使えるようになりました。

 大学や学生とのやり取りの殆どはメールとなり、また成績表の提出も全てデジタル対応となりましたが、その後新型コロナの蔓延で授業そのものが対面でなくオンライン授業が殆どになったのを機に、退職後長年勤めた大学を聖カタリナ大学を最後に退職をしましたが、今はその苦しみから解放され、今日を迎えています。

 私ぼデジタル相棒は3人いて、パソコンやタブレットの買い替えや故障は、大学に勤める娘婿、日常の疑問や対応は同居の長男息子、スマホなどは同居高2の孫と3人います。相棒というよりは師匠で、上手く使い分けて指導してもらっています。最近親しい友人が脳梗塞で病院へ入院し、音信が途絶えたままになって、幾ら電話やメールをしても返信ゼロで、デジタルコミュニティに気を揉んでいる今日この頃です。

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人間牧場

〇私の職業は一体何?
 ある文書に住所・氏名、生年月日と記入しながら職業欄になって、「はて?私の職業は何と書けばいいのだろう」と迷ってしまいました。元地方公務員等とも書くわけにもゆかず、年間60時間以上あれこれやっているものの、収穫物を売らず所得はゼロなので「農業」とも書けないし、結局「無職」と書かざるを得ませんでした。

 20年前現職を退職してから当分の間は、愛媛大学非常勤講師や客員教授という肩書もありましたが、3年前にその職も辞しているので、目下のところ自由人と名乗るのが正しいのかも知れません。私の名刺には「人間牧場主・年輪塾々長」という得体の知れぬ肩書を書いていますが、いつも「人間牧場主って?」と説明を求められます。

 役職的肩書はいっぱいありますが、一昨年オンライン授業で取得した「社会教育士」というのもありますが、まだ殆ど使っておらず、これも多少違和感があるようです。元に戻って名乗ればやっぱり「無職」や「自由人」がいいようですが、世の中は肩書で人の値打ちを決めたがる風潮があって、これから始まる余生は何ら「値打ちのない人間」という烙印を押されて生きて行かなければならないようです。

 

 

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〇麦わら帽子が役に立つシーズンがやって来ました
 心地よい春の季節がやって来ましたが、日中は気温が20度以上に上がり、戸外で草刈りなどの農作業をすると暑いくらいになりました。もうこの歳ですから別に日焼けなどきぬする必要はありませんが、熱中症には気をつけなければならず、日よけのための帽子と水分補給用の水筒は必需品となりました。

 毎年この時期になると、妻が私のためにツバの広い麦わら帽子を買ってくれますが、雨の日に被ると雨に濡れて麦わらが黒く劣化するので、雨の日には少し見素ぼらしい雨専用の麦わら帽子を被って作業をしています。麦わら帽子は千円以下で安いと思って帽子に着いたタグをよく見ると中国や東南アジア製が多く、メイドインジャパンではないようで、納得して使っています。

 この歳になると、帽子をどこででも脱ぐ癖があって、次に被る時はて麦わら帽子は何処?と探すことから始める始末です。昨日も草刈りが終わって一休みした畑の隅に置き忘れ、帰り際そのことを思い出し引き揚げた100m下の畑へ戻って見つけ事なきを得ました。麦わら帽子に地下足袋、それに水筒と草刈り機に混合油タンク、それに剪定ばさみと剪定鋸、いやはや小道具が多くて困ります。

「日中は 夏日になって 農作業 汗かきフーフー 言いつ頑張る」
「美容より 熱中症に 気を付ける 麦わら帽子 それに水筒」
「帽子何処? そうだあそこで 脱いだっけ 思い出すのが 遅過ぎ戻る」
「間もなくに 蚊取り線香 ぶら提げて やぶ蚊と格闘 夏の風物」

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人間牧場

〇孫娘花菜の入学式
 私たち夫婦が歳をとるはずです。早いもので、今年度は松山市に住む次男の娘花菜が入学式を迎えました。愛媛県内には音読みすると同じ名前の小学校が3校あって、色の「緑」は愛南町、翡翠の「翠」は伊予市双海町、花菜の入学した学校は松山市のがなのひら「みどり」です。

 昨年早々とランドセルをプレゼントしていましたが、制服を着てランドセルを背負って先日登校して入学式が行われ、次男夫婦も揃って入学しに参列したようで、LINEで写真が送られてきました。これから小学校6年間、中学校3年間合計9年間の義務教育が始まります。さらに高校3年間、大学4年間となると気が遠くなるような年月で、元気で最後まで見届けることが出来るかどうか?、少々疑問です。

それでも孫娘の成長を見届けながら、私たち夫婦も頑張らなければなりません。

 

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〇天草の晒し作業
 このところ気温が上がり季節は春から初夏へと移ろうとしています。わが家では夏になると妻が天草でフルーツゼリーを作って食べさせてくれます。その原料となる天草の採集は一年中で一番干満の差が大きいこの時期ですが、春は雨が降ったり波が荒かったり、また種々の総会などが目白押しで、中々磯に行く機会がありません。

 たまたま先日ワカメを取りに出かけた折、少し沖合の岩場に天草があったので、手持ちの採果カゴに入れて少しだけ持ち帰り、ポリ容器に水を張って天草を水洗いしてサナに広げて干す作業を始めました。天草は厄介な晒し作業をしなければなりません。あのまるで白髪のように晒して、ゼリー作りに使うようにするためには、水洗い+天日干し+水洗い+天日干しを何度も繰り返し、その過程で天草についたフジツボなどを取り除いて行くのです。

 最初は茶褐色の天草も晒し作業によって徐々に脱色して行きますが、他の天日干しと違い雨に濡れても平気なのでその点は大助かりなのです。一昨日始めたばかりなので、恐らく約1ヶ月はかかるものと思われますが、わが家には毎年ストックしている天草もまだ沢山保存しているので、今年から仕事も辞めて家にいる妻に頼んでフルーツゼリーを作ってもらい冷蔵庫で冷やして食べたいと思っています。

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〇桜吹雪
 季節の移り変わりは早く、先日桜が咲いたと思えば、もう散り始めています。例年だと入学式はさあ倉が散っているのに、今年は今も菜氷の桜が残っています。

 4月8日の由並小学校の入学式は満開の桜でした。ところが4月8日の夜から9日の朝にかけてかなり強い風雨があり、桜の花が一気に吹き飛んで、桜吹雪が舞う花冷えの双海中学校の入学式でした。

 たった一日で散る桜も少し残念にも思いましたが、桜の木の下には散り初めし桜の花びらが道に積もって、それはそれとして風情がありました。

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