人間牧場

〇孫たちの氷の実験

 私が講演などで話す内容の中に、最近好んで使うのが「氷の実験」という話です。冷蔵庫から取り出した小さな氷を水を入れたコップに入れると、氷は浮き沈みします。「さて皆さんこの氷の浮いた部分と沈んだ部分の不文律は何対何ぼでしょう?」と聞くのですが、聴講者の中には何人か知識人がいて、手を挙げて答えてくれますが、まず殆どの人は奥ゆかしいのか手が挙がらないのです。広辞苑に「氷山の一角とはおおよそ七分の一の浮いた部分をいう」と書かれてます。この数値で計算したアバウトな数字だと浮いた部分は1、沈んだ部分は9なのです。じゃあ「南極や北極に浮かぶ大きな氷山は何対何ぼ?」と聞くと、見たこともなから分からないと答えるのですが、広辞苑に書いてることが正しければ、氷は小さくても大きくても9対1なのです。

孫2人が氷の実験で作った氷

孫2人が氷の実験で作った氷

 これを人間に例えて話します。人間は本能的に生まれながら、生きているシグナルを発するオギャーオギャーと泣く言葉、お乳をあてがうと飲む食欲、糞と小便をひる排泄という三つの健在能力を持っていますが、その後読む、聞く、見るという三つの学習能力が加わり、大きな氷へと知識を膨らませて行くのです。この備わった知識を書く・喋る・実践することによって、知恵に変えれば人間は七分の六の潜在能力を浮上させて、顕在化することができるという話です。
 一緒に入る風呂の中で2人の孫たちにこの話をしてやりますが、4歳と6歳の孫にはまだチンプンカンといったところです。ところが「氷の実験」ということだけは覚えていたのか、この数日外で何やらゴソゴソ始めていたようでした。

 外庭でバケツや遊び道具に水を張り、このところの寒さで自然氷を作ろうという算段のようでした。昨日の朝は戸外は放射冷却現象の影響で一面に真っ白い霜が降りました。孫たちの目論見どおり昨日の朝は、薄い氷ながら見事に実験は成功して氷ができ、孫たちは大喜びでした。残念ながら4歳の孫奏心はインフルエンザにかかって熱があるので、氷に触ることはできませんでしたが、いやはや孫たちもやるもので、「見て見て、氷ができた!!」と誰彼となく見せて大喜びの朝でした。子どもは好奇心旺盛です。好奇心の中から新しい発見をして成長して行くのです。

  「寒いのに バケツの中に 手を入れて 氷取り出す キャーキャー言いつ」

  「風呂の中 氷の実験 話したら 孫は早速 実験開始」

  「何故水が 氷になるの? 不思議がる 当たり前ゆえ 答え戸惑う」

  「孫一人 インフルエンザ 熱を出し 折角氷 できたというに」

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