shin-1さんの日記

○島根県益田市へ日帰りの旅

 前の日の夜四国の最西端佐田三崎半島の平磯で、喜久家プロジェクトという若者活動を続けているグループの集まりがあって、夜遅く帰りながら早朝4時30分に起床し、急いで身支度を整えて、午前6時20分松山観光港発広島行きのフェリーに乗り込みました。

 近頃は春が近づきつつあることを実感するように、朝が来るのもだんだん早くなって、フェリーが出航する頃には対岸の島々もはっきり見えて来ました。本当は高速船で行けば1時間20分と、フェリーに比べると半分の時間で目的地へ着くのですが、高速船の運賃片道6900円、往復12800円はどう考えても高く、まるで新幹線並みの金額だと思うのです。フェリーに乗れば3200円と半値以下なので、3700円の差額だけでも相手に迷惑をかけまいと、いつもそんな貧乏人根性が働いてフェリーを利用するのです。でも本当は昨晩と今朝の寝不足をフェリーで休息をとり帳消しにしょうと思ったのです。

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 宇品へは10分ほど遅れて到着しました。宇品港へは真砂公民館の大庭館長さんたちが出迎えに来てくれていました。暫く来ない間に宇品の港近くまで高速道路が延伸して、インターチェンジも港の直ぐ傍なので、目的地の益田まで高速道路と一般道を使っても2時間程度で到着することが出来ました。途中の広島県と島根県の県境付近にはまだ1メートル近くの残雪があって、除雪機で切り取った垂直な雪の壁の中を走りました。

 この日は、国道191号沿線に位置する6つの公民館が輝ネットワークを組織して地域づくりに取り組んでいる人たちへのスキルアップ研修なのです。この組織へは毎年お邪魔をしているので顔見知りも多く、この日は落伍形式のお話をさせてもらいました。

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 講演が終わって再び宇品まで、今度は真砂の大庭館長さんに替わって東仙道公民館の館長さんが乗り込み、2時間もかけて送っていただきました。

 松山観光港発は7時、8時と1時間おきに高速船が出ます。逆に宇品からは4時30分、5時30分とこれまた1時間おきに船が出ます。3時過ぎに益田を出た私たちは職工20分前という絶妙な時間帯に到着し、夕闇迫る午後5時30分の船に乗ることが出来ました。瀬戸内海を赤く染め分けて沈む夕日はとても美しく、途中寄港した呉港での対岸には偽装工事のために停泊しているオレンジ色のタンカーが夕日に映えてとても綺麗でした。

 また音戸の瀬戸に架かる橋に替わって、一際高い位置に大きな橋が建設中で、間もなく完成することでしょう。

行く度に変化発展し続けている広島に比べ、対岸の愛媛松山は便利になったとはいえ、港界隈は関西汽船大阪航路の発着も姿を消し、どこか気が抜けたサイダーのような気もするのです。便利が全てだとは思いませんが、政治力や経済力という、私たちの手の届かないことの温度差に、多少落胆したような一日でした。

  「島根まで 日帰り旅行 便利なり 宮本常一 何と思うか」

  「中国の 山に分け入り 雪を見る 狭いといいつつ 日本も広い」

  「夕映えの 瀬戸内海は 美しい 水面に夕日 長く尾を引き」

  「経済や 政治力など 違うため 発展速度 月とスッポン」

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