shin-1さんの日記

〇水ぬるむ頃

 自然界に生きてるものは人も動物も植物も全てが、特に四季の国日本では気温の変動によって生かされて生きています。粉雪が北風に舞うあれほど寒かった冬が終わり、寒いといっても朝の気温が5度以上、昼の気温は10度を超えるこの頃になると、木々は一斉に芽吹き始め、日本の代名詞といわれる桜も、もう4~5日で満開の春を迎えるのです。

 昨日今日双海町の海岸線を通って見ましたが、木々によって差異はあるものの美しい桜の花がいっぱい咲いて、「ああ春だなあ」と思わず見とれてしまいました。

 学校も待ちに待った春休みで、子どもたちの歓声も何処となく進級の喜びに満ち溢れているようです。今日は人間牧場へ草刈に出かけました。弁当も用意せずどうせ午前中で終えようと思って出かけたのに、草刈りと倉庫の掃除に手間がかかり、結局自宅へ帰ったのは午後4時頃でした。

若松進一ブログ

 この頃になるとつわぶきやワラビなど山菜採りを楽しむ人に良く出会います。また水が幾分ぬるんだため海岸では、ワカメやひじきを採る人で賑わっていました。ところで皆さんは山菜採りも海草採りも厳密にいうと泥簿であることをご存知でしょうか。山は地主のもの、海は漁業者のものだからです。「えっ本当」といわれそうですが、山菜の王様といわれるワラビもゼンマイもウドもフキも全て映えている土地の所有者のものなのです。

 私も一昨年人間牧場でちょっとしたハプニングがありました。人間牧場の畑にはフキが沢山生えています。元々植えたものが次第に広がったのですが、これを自然の恵みと勘違いして、私に相談もなく収穫し持ち帰ろうとしたのです。注意をすると「どこに書いているのか」などといちゃもんをつけられ、結局乗りつけた車を狭いため回転することが出来ず、後味の悪い結果となったのです。


 今日も松山から来たというおばさん2~3人が目敏くわが家のフキを見つけ、「少し分けていただけないでしょうか」といわれました。容姿の美しい女性に弱い私のことですから、ついつい「一緒に採ってあげましょう」「お幾らですか」「いえいえタダでいいです」なんていい格好をしてしまいました。

 帰り際海沿いを通ると、海岸ではワカメやひじきを採っている人を沢山見かけました。厳密にはワカメもひじきも共同漁業権が設定されていて漁民のものなので、密漁ということになるようです。まあ今時そんなにとがめる漁民もいないでしょうが、黒いウエットスーツを着てアワビやサザエを我が物顔で採ることは完全に密漁で、罰則の対象となるのでご用心です。

 私も許可を得てワカメを採りに行きたいのですが、残念ながらその暇は毎年ないようです。


  「水ぬるむ 海山川に 出かけるが 人の持ち物 採れば泥棒」

  「このフキを 分けて下さい 上品な 女に弱く 採ってあげます」

  「植えぬのに 勝手に生える 雑草は 早くも俺の 仕事を作る」

  「草刈機 そろそろお暇 出す予定 随分俺の 役に立ったな」

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