shin-1さんの日記

○希望の島での笑いの夕日寄席

(司会をした弓削島の村上律子さん)
(開会挨拶をした松下政経塾塾頭古山和宏さん)
(基調講演をした東大教授神野直彦先生)

 東大教授の神野直彦先生が「地域と人間の回復」と題した格調高い話をした直ぐ後、事もあろうに私が「笑いの夕日寄席」をやることになりました。参加した知識人なら誰でもそのミスマッチに呆れただろうと思うのですが、それでも兼頭さんの企画立案したことですから一生懸命務めようと思いました。

 えひめ政策研究センターの松本さんが手助けをしてくれるというので、息もピッタリでやれるだろうと鷹を食っていました。出囃子の調子もこれまでよりか幾分馴れていよいよ本番です。私に与えられた持ち時間は35分なのですが、神野先生の話が10分ばかり押していて、私で時間調整しなければならないような雰囲気でしたので、私の時間は30分と考えていました。

 この日の舞台は何と背後に金屏風で、いつも以上の舞台設定に思わず少し顔が赤らむ思いがしました。そして高座もいつも使っている魚梁瀬杉の切り株ではなく舞台用の少し高めの台が用意され、分厚い座布団が敷かれているのです。村上律子さんと水戸へ行った折、「座布団はわが家の仏壇の前にあるのを持ってきてあげる」と約束をしていたもので、座るとひっくり返りそうな分厚さです。

 「えー、毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを一席申し上げます。今日この会場に来て事務員さんに『いい島ですね』とお世辞を言ったら、『それほどいい島で気に入ったのなら住んでくれますか』と返されました。私は思わず『すみません』と答えてしまいました」。(大爆笑)

 まあこんな調子で夕日徒然草の地の書から取り出した幾つかのネタを組み合わせながらお話をさせてもらいました。普通だともっと落とした落伍をするのですが、松下政経塾との共催や、兼頭君の先輩、同僚などが全国から沢山参加していたようなので、少しまちづくりに軸足を置いた話に切り替え、終始和やかな雰囲気を作りました。中にははるばる高松から私の話しを聞きに来てくれた人もいたり、原さんや黒瀬さん、浜田さんなど旧友知人も沢山駆けつけていて、久しぶりの話に笑い転げていました。一番前に陣取っていた神野先生も思わず笑っておられました。この日は私の人形パネルも登場して、悦に入りました。

 私の後に登場した兼頭さんは、私の流れを汲むように落語家が着る着流しの和服で登場し、「他所家若丸」という芸名で私より上手い落語形式の活動レポートをやり、参加者をアッと言わせました。私の落伍のお世話をしてくれている松本さんが夕日亭大根心」にあやかり、「困ったな」ならぬ「小松菜」という芸名にしようとみんなの前で公表して会場を笑わせており、松本さんといい、兼頭さんといい、落伍や笑いが少しずつ広がりを見せているようです。

(兼頭さんの落語)

(トークセッションに聞き入る参加者)

 この日のために熊本県水俣から地元学の吉本さんを招いて子どもたちと町歩きをした様子が会場一杯に飾られ、トークセッションで「ぼくらの考える島の未来」について発表がありました。またこの日のためにアンケートも集計され、希望の島フォーラムは150人を超える人たちで賑わいました。

 兼頭さんのコミュニティビジネスという新しい戦略が始まりました。奥さんと子どもさん3人で移住して挑戦する兼頭さんの将来に幸多かれと祈っています

  「島の人 何故か優しい 顔してる 同じ人生 ゆったりしたい」

  「東大の 先生話す 壇上に 何故か私も 上がって話す」

  「いいとこと いえばすかさず 住んでよと いうので返事 すみませんとは」

  「この島を 愛せよいった 先生が 愛することなく 転勤希望」 

  

 

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“shin-1さんの日記” への1件の返信

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    大根心師匠、こんにちわ。
    あの日、高松から師匠の話を拝聴しに、弓削に上陸し、偶然にも師匠の隣に座らせていただいた、栗生と申します。
    拙文ながら拝聴記を書きましたので、御笑覧くださいませ<(_"_)>
    またお目にかかれた嬉しいです。
    ありがとうございました。

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