shin-1さんの日記

○「若松さんへ」と染め抜かれた暖簾と一枚の絵

 人間牧場の五右衛門風呂が人気です。急峻な地形を最大限に利用して山肌から張り出すように造られた風呂は息子が命名したロケ風呂です。語源はロケーションがいい風呂というのだそうですが、屋根には真竹を張り巡らすなど相当凝った造りになっていて、風呂の北側の板戸を上げると眼下に豊田漁港の眺望が開け何ともいえぬ風情と至福を楽しむことが出来るのです。この風呂の入口にはこれも息子の思いなのでしょうか暖簾がかかるようになっていて、風呂が沸いた日には暖簾を出すようにしています。息子は「ゆ」と書かれた暖簾をどこかで手に入れてきて使っていますが、このほどえひめ地域政策研究センターの主任研究員である井石さんから素敵な暖簾のプレゼントがありました。彼の実家は呉服屋さんだそうですが、贈られた暖簾は京都の染物屋さんに特注して染め上げた本格的なものだけに、立派過ぎてもらっていいのか迷うほどでしたが、先日人間牧場で行われた逆手塾に参加して宿泊したこともある井石さんのご好意なので甘んじて受けることにしましたが、先日息子に見せるとロケ風呂まで染め抜いているのを見て大変喜んでいました。この暖簾に見合ったすす竹を探し早くお披露目をと思うのですが、息子と私の予定が合わずまだ私の書斎に眠ったままなのです。化粧箱に入れられた暖簾の中身はもったいぶるのではありませんがそのうちロケ風呂にかけてお見せします。

 先日逆手塾に神奈川県茅ヶ崎市からやって来た「あべまりあ」さんと知り合った息子は、彼女の本を見て彼女にイラスト画を注文したようです。彼女の漫画チックな絵はデザインといい色使いといいどことなくほのぼのとした雰囲気で、私も好きですがまさか注文するとは思っても見ませんでした。少し値段は高いようですが建築士をしている息子にとっては価値判断も出来るのだろうと、思いきって購入することにしました。勿論注文は息子、金は親父ですから気楽なものです。息子はイラストへの注文としてロケ風呂に入れる人間や動物などを写真で送り打ち合わせをしたようですがこの程出来上がって送られてきました。

 原画は大切に息子が保管していますが、そのカラーコピーを息子が送り届けてくれました。



 あべまりあさんから送られて来た絵に添えて双海の夕日とロケ風呂への思いを文章にしたためていました。絵も素敵ですが文字も素晴らしいものです。いずれ額に入れてロケ風呂に掛けたいと思っています。

 小さな風呂舎はこうして沢山の方々の思いによって更なる進化が遂げられています。早く薪小屋を作らないと端材がちらかって美観を損ねていますので、この冬の作業を楽しみにしています。

  「暖簾染め 化粧ケースで お嫁入り 風呂の入り口 間もなくお披露目」

  「空想の 世界を書いた 絵を見つつ 長閑な風呂の 温もり伝う」

  「温もりの 恋しい季節 風呂沸かす 足湯ひたりて 世間話に」

  「一枚の 絵に物語 見えてくる こんなほのぼの 我が家目指して」

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