shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年11月9日

○秋の橋巡りそして講演会・藤の川(20-18)

 11月5日は絶好の秋晴れに恵まれました。野外のイベントを主催する人にとってみれば天気は水ものというけれど、やはり気になるものです。そんあ心配を打ち消すように晴れわたりました。高知県四万十市西土佐玖木という集落にお邪魔するのは今回が3度目です。私の講演や産業課女性職員の熱心な指導もあって講演会をきっかけに集落にある20程の橋を巡るイベントを計画したのは梅雨明けやらぬ7月23日のことでした。小雨にたたられた小さなイベントでしたがそれなりの成功と集落のやる気が醸成されて、今回は秋の紅葉をメインにすえてコンニャク作りや餅つきをメニューに加え、前回と見違えるようなチームワークで取り組みました。

 私もお声がけを受けたので早朝7時過ぎに家を出て3時間足らずの道程を車を走らせ出かけました。途中顔見知りの民宿舟母に立ち寄りお茶をいただきながら立ち話を済ませ会場に着きました。秋の穏やかな日和の中で、既に地元の人たち総出で準備が進められ、公民館前の広場にはテントまで張られる周到さです。受付で知恵さんという一人の女性に出会いました。もう10年前に野塾という若者塾に招かれた時知り合った女性で、その後も音信はあるものの出会っていなかっただけに時の流れの早さに驚きながら懐かしく昔話に話が咲きました。

 イベントはコンニャクづくりからスタートです。顔見知りのおばちゃんのまるでトークショーを聞いているような軽快なお喋りで、用意された蒸したコンニャクイモを細かく切ってお湯を加えながらジューサーにかけ、捏ね上げて灰汁を入れ固まりかけたら手で丸めてお湯の中に入れて再び茹でると出来上がるのです。


 遠くは愛媛県からも参加した15人余りの参加者に加え地元の人も沢山いてそれは賑やかなイベントとなりました。早速出来上がったコンニャクを刺身にしてユズを絞った醤油でいただくのですが、これが美味いのなんのって、幾らでも食が進みのです。コンニャクは余り好きでない私でも人につられて沢山食べました。

 続いて餅つきです。思い石臼を運んできた山口区長さんの指導でこれも賑やかな作業です。つきあがった餅はテーブルの上で中脇係長の軽妙な手さばきであんこが入れられ、つきたて餅をいただきましたが、これも美味しい味でした。それにしても中脇係長の腕捌きには脱帽してしまいました。役場職員である前に農家の嫁であることの証明でしょうか、すっかり見直してしまいました。彼女のような農家や農民の目線で仕事が出来る燻し銀のような職員は日本全国にも少なくなりつつあることを寂しく思います。知識の伝授でなく知恵の伝授をする彼女のような職員はややもすると古いタイプの人間のように思われ、足を引っ張る人が多いのですが、今回はいい職員に巡り会って西土佐参りの甲斐があったと喜んでいます。


 コンニャクづくりと餅つきをしている間に台所では天ぷらや具沢山のちらし寿司が作られ、公民館横の木陰にシートを広げ通食を兼ねた大宴会が開かれました。宴会といっても時節柄アルコールは出ず、山から取ってきたばかりのお茶の葉っぱを火で焙りお茶の葉の代用にする独特のお茶が用意され、それぞれの食べ物の説明を受けながら舌鼓を打ちました。作り方は大さじいっぱいなどのレシピはなく、全て農家のおばちゃんの長年培ってきた腕と舌というアバウト感覚で味付けされているのですが、これが何ともいえない味で、お腹パンパンというくらい食べてしまいました。傍のテントではユズや米、イモ類や餅、ちらし寿司弁当などが田舎言葉で見る見るうちに売れてゆきます。奥の黒尊でイベントをしているらしく頻繁に車が通り、その度にテント目当てに人がやって来るのです。店番を担当した顔なじみのおばちゃんもこの日ばかりは少々派手目のお化粧と赤いエプロンでお客をもてなし対応におおわらわでした。


 さあ食事が終われば橋巡りです。片道2キロのコースは少し暑いぐらいの陽気でしたが、影を歩くと心地よくみんな思い思いの話をしながら歩きました。まるで小学校時代の遠足のようでした。

 山口区長さん宅下の小さな沈下橋です。


 今回の目的の一つであった紅葉は残念ながら気温が下がらなかったためほんのり薄化粧といった感じでしたが、少雨の影響で少ない水量ながら棲んだ水面に映えてとても綺麗でした。


 それにしても四万十川の支流黒尊川は綺麗ですね。最後の清流はどちらが本流か分らないほどです。

 途中赤トンボが沢山留まっているイチョウの木を見つけ写真に収めましたが残念ながら焦点が木に当たって上手く写りませんでした。

 一行はさらに奥へ進み、谷に下りて跳ね橋という木製の橋を見学しました。雨になると流されるこの橋は、前回流されて見れませんでしたが、今回はしっかりとセットされていました。


 参加した親子が橋の上を歩く姿は何ともいえないほほえましいものでした。

 さて秋の橋巡りは沢山のお土産をいただいて、無事終了することが出来ました。願わくば冬雪の頃、あるいは芽吹きの春の頃再び三度訪ねたいと思い、丁寧な見送りを受けて玖木を後にしました。

 夕方の藤の川での集会まで間があるので、四万十川界隈のそこここを散策して回りました。悠久のゆっくりした四万十川の流れを眺めながらのんびり過ごす幸せを感じつつ時は過ぎてゆきました。季節は晩秋に差し掛かりつつあり、道端のウルシやハゼが少し紅葉して風情を醸していました。


 夕方総合支所で市役所職員と合流し藤の川を目指しました。藤の川への道は折りしも15夜の満月の光が煌々と照り、まるで昼のような明るさです。地域の人が丹念に植えたであろう桜の並木もすっかり葉を落とし枯れ木の状態になっていましたが、春の桜の時期は見事だろうなと想像しながら奥まった藤の川集落に到着しました。

 集会所の大きさと新しさに驚き、また集会所正面に掲げられたむらづくり農林水産大臣賞の表彰状にも二度三度驚きながら、沢山の方々が参加して、これまた熱心な講演会となりました。終盤ながら意識の高い集落に行けてすっかり幸せな気分となりました。今から12年前の平成6年に受賞している大臣賞の重みを感じつつ話をしました。


  「橋巡り たった三月の 月日だが 緑が赤黄 変わり一変」

  「跳ね橋に 人の知恵見ゆ 長閑なり 戯れ進む 親子一二歩」

  「大臣の 表彰額が 掲る地区 どこか違うな レベル高そう」

??? 「月明かり 葉落とし桜 道照らす 行けども目指す 集落遠く」

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記」への1件のフィードバック

  1. 口屋内のひろです

    SECRET: 0
    PASS:
    その日は、他で、たくさん、イベントがあったけど、参加者が多くてよかったですね。こちらに、来るときは、よってください。お待ちしてます。是非、泊り込みで。

コメントは停止中です。