shin-1さんの日記

○でっかい鰤が届く

 今朝宇和島の仲間から宅配便ででっかい鰤が届きました。ご存知のように鰤は出世魚でワカナ・ハマチ・鰤と大きくなるにしたがって名前を変えていくのですが、今日届いた2本の鰤は丸々と太って見るからに美味しそうです。普通は『お魚ママさん」の称号を持つ妻が料理するのですが、サンデー毎日の私ですので腕を捲し上げて鰤と格闘することになりました。私の家は元漁師の家ですので出刃包丁や刺身包丁、それにイチョウのまな板と7つ道具が揃っています。かつて私自身も若い頃漁師をしていたし、水産高校の出身ですから魚の知識はしっかり持っています。

 まず発泡スチロールの氷箱から鰤を取り出し頭を落とします。鰤の頭を背骨から切り落とすにはかなりの力が必要で汗だくです。続いて内蔵を取り、水洗いしてから3枚におろすのですが、自分で言うのも何ですが上手いものです。骨を除いた身の部分は刺身用としてトレーに入れてラップをかけ冷蔵庫にしまいました。アラ骨や頭の部分は鰤大根用に細かく切って3等分し、ナイロンに詰めて冷凍庫へ保管します。年末までの保存食です。カマは今晩の塩焼き用に特別な袋に入れて冷蔵庫へ。大きな鰤でしたが30分ほどで調理を終えました。丁度昼時だったので食事に帰った妻が昼用に一皿刺身にしました。二人で食べたのですが「美味い」の一言しか言いようがありませんでした。

 私は胆嚢の摘出手術以来魚党です。タンパク質は魚から摂取しています。妻は私とおじいちゃんのために毎日魚を欠かさず食卓に並べてくれるのです。今日のような大きな鰤は近所へもおすそ分けするのですが、みんな喜んで食べてくれます。今日は私がおすそ分けを配りました。「宇和島の戸島から寒鰤が届きました。今日はこの刺身を私が作りました。少しですが食べてください」と、まるで子どもみたいに言いふらすのです。「へえー、進ちゃん。あんたが作ったの。器用なものじゃねえ」と褒めてくれました。嬉しくなりました。妻が笑っています。「まるで子どもみたい」ですって。

  「俺落ち目だけどこいつは出世魚見るから気品が漂う銀鱗」

  「この鰤は何処の海から来たのやら俺様逢いにトラック乗って」

  「切り身しか絵にも描けない子どもらに見せてやりたや鰤の勇姿を」

  「このハマチ店で買ったらハウマッチ親父ギャグだと食卓笑い」

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