shin-1さんの日記

○ゴミの行方

 年末が近くなってくると近くのゴミ置き場には日ごろの倍近くのごみが出されます。多分正月を控え早めの掃除をしているからかもしれませんが、よくもまあこんなにゴミが出るものだなあと感心します。最近は風も寒さも一段と増して、井戸端会議ならぬゴミ端会議をする人もめぅきり減って、どの人もそそくさと帰っていくのですが、このゴミは間もなく朝だのに何故か夕焼け小焼けの音楽を鳴らしたゴミ収集車に積まれて清掃センターへ運ばれ、焼却処分されるのですが、ゴミのルールも随分守られるようになって、積み残しもなく処分されているようです。

 最近気になる話を聞きました。私の町にも一丁前にもコンビニが一軒ありますが、経営者の話だと弁当などは賞味期限が早く、その日に売れなかった物は全て廃棄処分される運命にあるのだそうです。年間の行事予定や土日を当て込んで予約注文をFAXするのだそうですが、弁当は天気によって相当開きがあるのだそうです。天気予報を頼りに天気を予測して注文を増やし当ればそれで儲かるのですが、逆に雨でも降られると大損なのです。その辺は長年の感でといいながら、今の世の中のように先が読めないのが実態のようです。これらの廃棄処分弁当は間違いなくゴミとして処理される運命なのですから勿体無い話です。結局大資本の弁当を卸す側は確実に儲かるようになっているのですが、一日の弁当処分は日本中で500トンといいますから大変な量です。

 この廃棄した弁当を拾いにホームレスが来るのを見て、その上に食べられないように泥水をかける風景は富める国日本の貧しい心の表現としか言いようがありません。外国ではレストランで余ったものをパックに入れてホームレスにさりげなく渡す光景に出会い、感動した場面も報告されています。

 先日北陸福井への旅の途中、大阪駅の地下街で寒い路上に平然と寝ているホームレスを見て心が痛みました。彼らには彼らの人生理論があっての生き方でしょうが、正月間近なこの寒空にこんな人生もあるのです。

 限りなく出るゴミ、そのゴミを処分するために使われる膨大な費用、ああ日本もいよいよ末期症状、何とかしなければなりません。両手に提げたゴミを見て心が痛んだ朝でした。

  「このゴミは金を出して買ったもの寂しく焼かれ土に返るか」

  「カラスさえ見向きもしない喰えぬゴミ元はといえば石油変身」

  「食った後裏書見たら過ぎていた賞味期限の気持ち悪さよ」

  「このミルク実はミルクじゃありませんミルク混ぜ飲む人に教える」

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