「人間牧場」の眺望について説明します。
「人間牧場」から見える眺望は大きく分けて10ぐらいの特徴を持っています。
1、下灘の漁港が一望できる
下灘漁港は通称「豊田漁港とも呼ばれ、小さな田舎町ながら西日本屈指の漁港規模を誇っています。漁船は底引き網の許可条件である黄色い船で120隻あまりの船がここを拠点に漁業を営んでいます。私はこの漁港近くで生まれました。ここはいわば私の原点です。昔は突堤が一本出ただけの小さな港に過ぎませんでしたが、半世紀を経てこんなに立派になりました。漁船がそろって停泊している姿は絵になる光景です。
2、日本で一番海に近い下灘駅が見える
双海町は雄飛の美しい所として知られていますが、それは20年前にこの場所で開いた夕焼けプラットホームコンサートがきっかけでした。今年そのコンサートも20回目を向かえ、9月3日に盛大に行われました。フーテンの寅さんもやってきた下灘駅は夕日によるまちづくりの出発の場所なのです。青春18キップのポスターに3回も登場したロマン溢れる駅です。(昇る夕日でまちづくりという本に詳しく書いてます)
3、シーサイド公園の突堤が見える
残念ながらシーサイド公園の全ては見えませんが、公園の突堤が見えます。今や年間55万人の観光客が訪れる県内屈指のスポットに成長したシーサイド公園は、私の出世作とでも言えるもので、夕日の物語がぎっしり詰め込まれています。
4、双海のシンボル本尊山が見える
双海町に来てまず目に付くのはこの山です。中世の城郭址なので歴史的に由緒がありますが、その姿は四季を通じて本当に美しく見る人の目を奪います。高さは松山城に匹敵する高さです。
5、道後平野が一望できる
愛媛県の中心地である松山の道後平野が一望できます。特に夜景はやけいに綺麗です。
6、ひょうたん型由利島共和国が見える
20年間にわたってボランティア活動の拠点となった無人島の由利島が一望できます。無人島キャンプは丸木舟を作ったり、竪穴式住居を作ったり実に楽しい活動でした。(今やれる青春という本に詳しく書いてます)
7、旅する巨人宮本常一のふるさと周防大島(山口県)東和町が眼下に見える
私の心の師匠である宮本常一さんが生まれた東和町が見えることが一番の財産です。私は今暇を見つけて師匠の本を読み、民俗学なるものを見つけようと、下灘の漁村の出来事を原稿書きをしています。
8、夕日が見える
この施設の一番の売りは海と夕日です。
9、水平線だけが見える
「水平線の家」の一番奥に座すとウッドデッキの向こうには何のさえぎりもなくただ水平線のみが見えます。息子の設計コンセプトはこのことです。
10、満天の星空に北斗七星や北極星などの道しるべとなる星が輝きます
昼の眺望もさることながら夜の眺望も暗闇がゆえに美しいと思います。北斗七星の回転は見ものでしょう。
こう書いて紹介すると、あー完成が待ち遠しいですね。