人間牧場

〇クヌギの木を切る(その1)

 昨日は水仙まつりのダイガラ餅つきが終った午後2時30分に、親友井上さんと2人で、井上さんの持ち山へクヌギの木を切りに出かけました。井上さんの4WD軽四トラックに同乗し、2年前人間牧場の薪にするクヌギの木を切りに出かけた見覚えのある場所でしたが、そこまで行く農道には夏草の名残でしょうか、背丈ほどもある草が生い茂り、歩いてはとても分け入ることができないほどになっていました。井上さんはかまわず草を踏み潰すようにドンドン進みました。

 回転場の茂みに車を止め、井上さんが大事に育てている杉山の中を歩いてくぬぎ山へ入りました。井上さんは林研グループに所属して、杉の苗木を自分で挿し木して育て、それを植林しているのです。昨日入った杉山は、「いつどのようにして枝打ちしたのだろう?」と思うほど、梢の近くまで綺麗に枝打ちされ、美林の片鱗を覗かせていました。クヌギ山に到着すると井上さんは慣れた手つきで、チェンソーのエンジンを始動させ、次々と頃合なクヌギの木を根元から伐採し始めました。馴れているのでしょうか、倒れる方にチェンソーの刃を入れて半分ほど切ったら、今度は反対側から再び切ると、勢いよく音を立てて下へ向かって切り倒されました。

 余りの見事な技術にあっけにとられて見ていましたが、私の手伝いは植林した杉の近くにあるクヌギの木が杉の木を傷めないよう、クヌギの中ほどの枝にフックをかけ、ロープで引きつけて倒すのです。7~8本そういう作業を繰り返し、目論見どおり杉の木を痛めることもなく作業を終えました。
 井上さんは私が教育委員会で社会教育の仕事をしていた頃の青年団長で、若い頃から何かにつけて気心の知れた間柄で、色々な人生の相談にも乗って来ました。今は地域事務所のトップになっていますが、後3ヶ月で定年を迎えるのです。

クヌギの木を伐採する井上さん
クヌギの木を伐採する井上さん

 井上さんは山仕事が好きで暇さえあれば自、分の持ち山に入ってただ黙々と山の仕事をしているようです。笑いながら「金にもならない山仕事」と言っていますが、確かに井上さんのやってることは今日や明日の稼ぎにはなりません。ましてや美林を作っても多分自分の代でそれがお金を産むようなことはないでしょう。でも千年杉とまでは行かなくても百年杉を育てるような目論見には私も大賛成なのですが、人を育てることを第一にしている私とでは、少し開きがあるような気がするのです。
 井上さんと一緒に切った木は、少し分けてもらって人間牧場へやって来る子どもたちと一緒にシイタケの種ゴマを打ち込み、シイタケを生やしたいと思っています。シーズンオフといわれる冬のこの時期、私の活動はもう既に来年度の活動に向けて動き出しているのです。

 

 

 

 

 

 

  「クヌギ山 通じる山道 夏草の 名残りか背丈 踏み潰し行く」

  「冬寒い 山谷こだま チェンソー 響き渡りて クヌギ伐採」

  「驚いた 木を切る技術 いつの間に 次から次へ 面白いよう」

  「このクヌギ 春には車 積み込んで シイタケ菌を トントン打ち込む」

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人間牧場

〇四国に雪が降る

向かいの山も薄っすら雪化粧
向かいの山も薄っすら雪化粧

 昨日北海道佐呂間町に住む井田貴子さんから、私の携帯電話にメールが入りました。「今年も宜しくお願いします。」に続いて、「松山は雪景色のようですが・・・。」とびっくりマークがついていました。多分井田さんは昨日の朝のNHKニュースで雪が降っている松山の様子が紹介されていたのを見て、心配してメールをくれたのではないかと思うのです。私も馴れない手つきで、「松山も雪です。みんな震えています。でも日中は8度くらいで、そちらに比べたら春です。」と返信メールを送りました。井田さんも私の住んでいる四国の気候風土を知っているし、私も井田さんの住む佐呂間町は、周囲100キロのサロマ湖の氷が全て凍る厳しい寒さのことを、この目この肌で感じた経験を持っているのです。

薄っすら雪化粧したわが家の夕観所の屋根
薄っすら雪化粧したわが家の夕観所の屋根

 昨日は日本列島に今年一番の寒波が襲い、日本列島が冷蔵庫に入っているようなこの冬一番の寒さでした。ゆえに朝起きてブログを書き終え、外が明るくなって書斎の窓から向かいの山を見ると、薄っすらと雪化粧しているのです。そして外に出ると時折小雪がちらついていました。このところ日課になっているジョギングに孫二人を伴って出かけましたが、孫たちはこの寒さをものともせず、元気に走ってくれました。見れば牛の峰連山や山奥はかなりの雪で、白く朝日に輝いていました。家の中中に入って朝食を取りながらテレビを見ていると、伊予インターチェンジより南西では、雪のため通行止めのようでした。

 こんな日は高速道路も、多分山の中を走る国道56号線も雪なので、そこを迂回して雪の降らない積らない海岸国道を走る車が増えるのです。昨日はそんな事情かいつになく町内がざわついているようにも感じました。
 寒いので「猫はコタツで丸くなる」という「雪やこんこん」の歌ではありませんが、親父はコタツに丸くなって一日中コタツの番をしているようでした。気が滅入るのか時々本宅へやって来て、「このままだと死にそうだ」などと私に言っていました。今年の寒さが異常なのか、歳をとると寒さが堪えるようになるのかは分かりませんが、私も近頃時々寒さが堪えるようになってきました。薄着が厚着になり、ついついストーブの近くによって暖をとるのです。

 子どもは風の子でしょうか。私たちが寒い寒いと言っているのに、降りだした雪を見て外に飛び出し、「おじいちゃん雪を捕まえた」と、素手で持って来て見せてくれました。四国に住む子どもたちにとって、雪は滅多に目にすることのないものです。ましてや手にとってまざまざと見ることなど殆どないのです。「今度雪が沢山降ったら雪だるまを作りたい」と楽しそうに言っていました。いやはや私や親父と比べて孫たちとの落差は何とした事でしょう。
 四国は暖かいといってもまだまだ冬の寒さはこれからが本番です。もう少し風邪を引かないように体を鍛えて、寒い冬を乗り切りたいものです。

  「驚いた 南の四国 雪積もる 北の国から 気遣いメール」

  「列島が 冷蔵庫の中 入ったよう 親父と私 ブルブル震え」

  「孫たちは 元気に外に 喜んで 雪を掴んで 家持ち入る」

  「冬寒さ まだまだ続く 風邪等を 引かぬようにと 鍛える決意」

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人間牧場

〇新しいプログラムは成功するか

 私はこの2年間、愛媛新聞カルチャースクールで、「街中の人間牧場移動塾」という講座を開いて来ました。毎月第一火曜日を講義日と定め、約2時間講義をするのですが、受講生が6人と人数は少ないものの、少ないからと言って手を抜くことは出来ず、しっかりと予習をして私にしては珍しく、レジメを作って話をして来ました。月に1回ですが相手が同じ人に2年間=24回の講義をするのは、かつて愛媛大学法文学部総合政策学科の非常勤講師として年間30回×2時間=60時間の講義をしたと同じくらい、多少の苦痛を味わいながらの仕事なのです。

 愛媛新聞からは次年度も続けて欲しいと頼まれていますが、私にはここに来て少し荷が重過ぎるような感じがするので、この際講座に終止符を打ち終ろうと思っています。その代わりとして人間牧場を使った新しいプログラムを考えています。今のところ15組~20組くらいな親子を対象にして年に4回か6回くらい、日帰りの体験ツアーのようなものを模索中です。昨日愛媛新聞社の担当者が人間牧場を訪れ、その可能性について現地を視察して帰られましたが、人間牧場のロケーションには感心していました。
 今年はそんなこともあろうかと、カルチャースクールを3ヶ月に1回体験メニューを試験的に入れてみましたが好評だったので、たとえカルチャースクールのプログラムが実現しなくても、中高年のおばちゃん相手に楽しいツアーを企画してみたいとも思っています。

 活動には始める活動、続ける活動、高める活動がありますが、はじめることは勿論のこと、続けていて高まっていることを、止めることはかなり勇気がいるものです。しかし形あるものを一度壊して無にしたりゼロにしないと、新しい何かが生まれないことも事実です。そういう意味から言うと私にとって今は潮目の時期で、潮の行方を見極めながら進化してみようと、この歳になりながら考えています。私一人でできること、色々な人を巻き込まないとできないことがありますが、人に余り迷惑をかけずに、最大の効果を生み出すにはどうすればいいか、いよいよ知恵の見せ所といった感じです。
 そういえば、わが家の地下室倉庫には大量の、お祝い事のお皿や漆器類が使われずに眠っています。これらを使った郷土料理も妙案かも・・・・。

  「始めるも 難しいけど 止めること さらに難し どうするお前」

  「壊したり ゼロに戻らす 勇気持つ さすれば必ず 道は開ける」

  「このままじゃ 閉塞感は 破れぬと 進化の道を 求めて止まず」

  「ここに来て 知恵を巡らす チャンス来る 後は尊徳 一歩前のみ」

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人間牧場

〇団子談義

 まちづくり学校双海人のメンバーである私は、特産品開発のクラブに入っています。勿論メンバーの最高齢者なので、お荷物にならないよう軽い気持ちで毎回参加していますが、クラブでは「よもくれ団子」という商品を開発すべく、あれやこれやとやっていますが、今は製品の域さえ抜け出せず、商品や特産品にはまだまだ遠い感じです。それでもワイワイガヤガヤやることに意味があるので、みんな毎回結構楽しんでやってくれているようです。

昨日のよもくれ団子作り
昨日のよもくれ団子作り

 こうしたクラブ活動を陰で支えるのは、昨年から地域づくり協力隊の一員としてわが町に赴任してきたKさんという女性です。彼女はセンスもよく何かと熱心で、面接で彼女を選んでくれた松本さんや富田さんに感謝いていますが、いつも熱心で昨日も正月休みを返上して作ったという、団子につけるタレなどを持参して、皆さんに試食をしてもらったりしていました。彼女の存在なしに一歩前へは進めないので、大きな期待を寄せていますが、メンバーと彼女の役割の違いには多少まだ溝があるようです。

 私は役場で35年間彼女と同じような事務局的仕事をして来ました。最初は思いを込めて自分が主導した時期がありました。またみんなの主体性を尊重し過ぎた時期もありました。でも何故かみんなは動かなかったのです。つまるところ自分とみんなの役割の違いを見抜いていなかったのです。グループ活動の始まりは事務局が誘導しなければ何をしていいか分からず動きません。そのうち方向が分って動き出すと、役割分担を決めないと烏合の衆となるので、役割をみんなで決めて責任を明確にします。そうすれば自分も楽だし人も動きます。

 多分今はその過渡期で、私がこれ程やっているのに何で?と彼女も思っているし、私たちも指示がないのは何故?なんてボタンの掛け違えが随所に見られます。昨日は前回に引き続きのっけから大失敗がありました。前回は壊れた蒸器から蒸気が漏れ、生活の知恵で布を使って蒸気を逃さないようにしてやりましたが、そのことは一向に改善されず、代替の蒸し器も用意していなかったのです。ゆえに代替の蒸し器を借りに行ったり右往左往して作業時間が大幅に遅れました。これは誰の責任か、水掛け論になりますがやはりお互いが責めを負って次のことを考え段取りしなければ、折角正月間もない忙しいこの時期に集まってくれた、みんなを闇雲に時間をかけて失望させ、出来上がった製品も前回を越えれない足踏みなのです。

 「人を動かすのは段取り八分」と言われるように、皆が集まるまでにお湯が沸いているくらいな周到な準備が必要で、当日の作業は2分なのです。誰がそれをするのか、それは事務局であり前回の終わりに次の進め方について相談し、その相談に基づいて事務局から指示のあった主体的に動く人に、前もって頼めばいいのです。言うは安し行なうは難しでしょうが、折角皆が集まってやろうとしているのですから、団子は何としても一つの結果を出したいものです。正月草々こんな話しになってすみません。勿論事務局ばかりを責めるのではなく、私を含めたメンバーにも大いに反省するよう、次回には話したいと思っています。メンバーでもないのにいつも協力してくれている高村さんや坂本さん、黙々と洗い物をしてくれた校長先生と冨田さん、昨日はお世話になりました。事務局さん頑張ろうね。(いらんこと書いてしまったー自責)

  「何につけ 特産品が できるまで 紆余曲折は あると思って」

  「事務局の 存在大事 段取りが 八分で決まる 後は二分のみ」

  「団子さえ 意のままならぬ はがゆさも シンプルゆえに 嘘もきかない」

  「一歩前 もっと前へ 更に前 続く坂道 どこまで続く」

  「見ず知らず こんな田舎へ 赴任して さぞや不安と 同情するが」 

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人間牧場

〇届いた舞たうん119号

 流石に情報処理能力は早いといつも感心するのは、地域事務所に勤める松本宏さんです。前日face bookでえひめ地域政策研究センター発行の、舞たうんという雑誌が届いたと紹介がありました。昨日カルチャースクールから自宅へ帰って見ると、私の所へも10冊ほど届いていました。A4主流の現代ながら、B版にこだわった少し小さく感じる舞タウンには、請われるまま毎号連載執筆させてもらっていますが、「特選ブログShin-1さんの日記」というタイトルで書いている私の連載も既に26号続いているようです。

 えひめ地域づくり研究センターでは、毎号研究員が入れ替わり立ち代わって担当します。担当研究員が決ると次号の編集計画が立案され、内部検討会で計画が決ると担当になった研究員から、編集テーマに基づいて執筆依頼が来る算段ですが、今回担当した川渕さんから聞かされた119号のテーマは「女子力」でした。自分の頭の中で思いを巡らせながら、ない知恵を搾り出して大まかな構想を練り、見開き2ページ程度の原稿をパソコンに向かって一気に書き上げるのです。これも毎日2本のブログを書いて訓練しているお陰でしょうか、中身は拙文の謗りを免れませんが、書くことの苦労は余り感じさせないようです。

 私は若い頃町の広報「ふたみ」を10年間に渡って担当したことがあり、10年間で月2回の広報を、一人で240号も書いたのです。この記録は並み入る全国の広報マンの中ではダントツ一番の輝かしい記録なのです。その頃から原稿は頼まれたら、何が何でも早く書き上げることをモットーにしていました。舞たうんの他の人の記事が依頼をしてから、どの程度の日数で届くかは知る由もありませんが、まあ私は締め切りギリギリで担当者をヤキモキさせたことはまだ一度もないようです。昨日浜田さんと二人でえひめ地域政策研究センターへ新年のあいさつに立ち寄りましたが、次の担当者から、そのうち宜しくと口頭で依頼がありました。さて次号のテーマは何でしょう。今から楽しみです。

  「流石だと face bookの 記事を見て 感心しきり こうでなくちゃあ」

  「原稿を 書けばいいのに 恥をかく 拙文謗り 免れないな」

  「不得意を 得意とまでは いかずとも やれば少しは 上達兆し」

  「見た・読んだ 届くデジタル メール便 返信しつつ 顔思い出す」

舞たうん119号表紙
舞たうん119号表紙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連載記事「Shin-1さんの日記P20
連載記事「Shin-1さんの日記」P20

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞たうん「Shin-1さんの日記P21
連載記事「Shin-1さんの日記」P21

 

 

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人間牧場

〇車の定期点検でいただいた福袋

 前日私の乗用車を買ったトヨタ自動車の販売店から電話がかかって来ました。「半年に1回の点検日が来ましたので、近々都合の良い日に前もって連絡して予約を取り、点検をさせてください」とのことでした。今年はできるだけ仕事を後伸ばしをしないようにしたいと思っていたので、すぐさま予定表を見て明くる日、つまり昨日の9時30分で予約を入れました。
 ところが昨日の朝は、95歳の親父の体調が便秘で思わしくなく、診療所へ電話すると直ぐに看護婦さんがやって来てくれました。便秘は浣腸をすれば治るのですが、親父の話によるともう10日間もお通じがないというのです。さあそれからが大変で部屋にストーブを持ち込み温かくして看護婦さんがゴム手袋をお尻から手を入れて処置をするのですが、年老いた親父には苦痛で耐えられないようで、少し下血までしてしまいました。

 何とか処置を終え看護婦さんと一緒に親父の下着を着せ替えてベッドに寝かせましたが、少し寒気を催していました。布団を一枚余分に着せ、少し遅れて自宅を出て、松山市方面にあるトヨタのお店に到着しました。受付で予約を告げると、「そんな電話もしていないし予約もしていない」というのです。まるで狐につままれ狸に化かされたような話でしたが、点検日が近づいていたのでとりあえず点検をしてもらうことになりました。いつも連絡をくれる担当者もやって来て摩訶不思議な出来事に首をかしげていました。
 私は約一時間の整備に要する時間を、サービスで出してもらった紅茶を飲みながら、持参した「夕日徒然草」続編の書き上げた15編の原稿を校正しました。お陰様で今日の講義に間に合いそうでした。

いただいた小さな福袋
いただいた小さな福袋

 点検は異常も見つからず、点検契約をしているのでオイル交換も洗車もタダでしてもらい、福袋までもらってお店を出ました。今年は一個百万円もする福袋がデパートでは飛ぶように売れたそうです。私にはまったく無縁の福袋と思っていましたが、小さいながらいただいた福袋は何か夢があるようです。中に入っているものは歯磨き粉や綿棒等の日用品でしたが、妻は大いに喜びました。
 年末年始は忙しくて車の洗車もままならなかって、多少気になっていましたが、車も綺麗にコーティングしてもらい、まるで新車のようにピカピカになりました。前回の点検は晩夏でした。夏の終わりから秋冬と少し酷使するほど遠出もしていたので、オイル交換でエンジンの音も軽やかになったようです。今年の夏には5年目の車検が待っています。

 

 

 

 

 

 

  「嘘?本当? 電話をかけた 覚えない まるで狸に 化かされたよう」

  「半年に 一度の点検 オイル替え 車ピカピカ まるで新車だ」

  「帰り際 今年最初の 福袋 いただき中身 楽しみ帰る」

  「早5年 車検間近に 迫り来る 時の流れの 早さ驚く」

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人間牧場

〇2014年の自画像

2014年の私の自画像
2014年の私の自画像

 「えっ、この人どこのおじさん?」と言われそうな一枚の写真ですが、はいこれは正真正銘私の2014年の直近自画像です。昨年末私の書斎の机の上に、地元に住む清田学さんから届いた茶色の封筒が置かれていました。とっさに昨年12月23日にシーサイド公園で餅つきをした折、清田さんが外椅子でくつろぐ私のスナップ写真を、撮ってくれたことを思い出しました。清田さんはその出来上がった写真をわざわざ届けてくれてのです。

 清田さんはマッサージ業をしているアマチュアカメラマンで、特に双海町の夕日夕焼けの写真は、フォトコンテストでも度々入賞するほどの腕を持っているのです。封筒には2枚の写真が入っていましたが、その内の一枚は頭に鉢巻をした何とも勇ましい姿で、この日餅つきの手臼こねを頼まれた時の姿でした。腕がいいのかカメラがいいのか、いやひょっとしたら私の顔がいいのか・・・、まあ写真の出来は想像に任せますが、私的には最近の写真の中ではお気に入りの一枚なのです。

 私はこれまで写真に写ることが余り好きではなく、集合写真でも目立った場所には殆ど立っていません。でもつい最近何の心境の変化でしょうか?、顔に自信が持てるようになったからでしょうか?、自分の自画像を月一回程度デジカメの自動シャッターが使えるようになったことをいいことに自分で写して、一人ほくそ笑んでいるのです。「葬式用の遺影の準備では?」と人に言われそうですが、自分の老いの記録のつもりで撮ってみたいと思っています。

 清田さんが撮ってくれたこの写真は、満面に笑みを浮かべ幸せそうです。この歳になっても老眼をかけることもなく裸眼で新聞が読め、耳もそれなりに聞こえます。鉢巻をして頭は隠れていますが、白髪も少なく禿も今のところ見当たらないようです。歩く時少し背中が丸くなったようなので、意識的に胸を張って歩くようにしています。そろそろ私と同じような年齢の人が新聞のお悔み欄に登場するようになり始めました。もう少し体を鍛えて元気に生きて行こうと、自分の自画像に約束をしました。

  「友人が 写してくれた スナップの 自画像かなり いい線いってる」

  「これ遺影 いえいえそうでは ありません ブロマイドにし 売ってやろうか」

  「この歳に なると流石に 恥外聞 気にせず生きれ 気楽なもんだ」

  「寅さんと どちこちないと 妻笑う それでもいいさ 自分満足」

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人間牧場

〇私は百円ショップ向き?

 私は自分で買い物をしたり、外食をしたりするのが余り好きなタイプではありません。ゆえに友だちとたまに出かけると、喫茶店やレストランに入るよう誘われますが、コーヒーを飲まないこともあって戸惑ったりするのです。そこへ行くとわが妻とわが息子は買い物が大好きで、出たら必ず何処かの店に立ち寄り、手に持てないほど買い物をして帰るのです。台所を預かる主婦としては当然の成り行きでしょうが、一緒に出かけた折荷物を持たされる私はたまったものではないのです。

 一昨日伊予市と松前町の境付近にあるダイソーという店へ久しぶりに立ち寄りました。この店はご存知100円ショップです。店の中へ入るとまあ凄い数の商品がこれでもかというほど揃っていて、「これが100円?、これも100円?」と首を傾げたくなるような信じられない安さです。勿論安かろうぼろかろう」は仕方のないことで、納得して買うのでしょうが、もし私に「100円でこれを作りなさい」と言われても、100円ではとても出来ない納得以上の値打ちがあるのです。

 私は人間牧場で使うかまどご飯用の竹でできたしゃもじを2つ、梅の実を収穫する時木の上で枝を誘引するのに便利な針金フック、農作業に必要なゴム手袋を2つ買いましたが、これで500円+消費税ですからまあ何と安いことでしょう。ふと気がつくと店の一角には100円のお菓子類や食料品まで売られていました。食は安心と安全が一番ですが、中にはメーカーの品物まであるのですから、どんな値段のからくりがあるのか、首を傾げてしまいました。

 わが息子はお店で買い物をするのも好きですが、最近はネットで品物を買うことが多いようで、蜂蜜の精製道具や瓶詰めのビン類などは全てネット購入です。アマゾンで本を買うのもパソコンプリンターのインクを買うのも、注文すれば明くる日には宅配便で届くのですから、便利な世の中です。勿論飛行機のチケットも映画館の予約もネットです。息子のクレジットはどうなっているのか知る由もなく、息子に頼んで注文した物は相当額に少し上乗せをして支払っています。

 安売り、ネット販売が主流を占める世の中ですが、一方でアベノミクスの効果でしょうか、今年の正月はデパートの福袋には高額商品が揃えられ、100万円もする福袋を列を成して並んでまで買う人が沢山いるというのです。100円ショップへ行って驚いた私に比べれば月とスッポン、比べようもない貧富の格差です。貧は100円ショップのダイソー、富は100万円ショップの高島屋でしょうが、買えないのではなく買わないと、自制しているので悔しくはないけど同じ100という数字でも随分違うものだとしみじみ思いました。

  「久方に 100円ショップ 立ち寄って ワンコイン分 買い物する」

  「これ100円? ご飯のしゃもじ 手にとって 感心しきり 首をかしげる」

  「一方じゃ 100は同じの 福袋 ゼロが6つ 後ろについて」

  「100円の 店に足向く わが身かな デパート族には 一生なれない」 

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人間牧場

〇届いた年賀状の山

 現職を退職して10回目の正月を迎えました。パソコンプリンターの調子が悪くて、年賀状のプリントに手間取り、遅ればせながら大晦日に最後の年賀状を、消印有効とばかりに郵便局に届けて、安堵の胸を撫で下ろしましたが、結局去年一年出会った新しい人には、年賀状を届けられなかったことは返す返すも残念でなりません。この上は少し身辺が片付いたら、年賀状のあて先を整理しなければならないと、自責の念に駆られています。

 さて私の差し出した限定600枚に対し、正月草々私の元に届いた年賀状は、その数をはるかに越える勢いで、日本の各地には私の名前を年賀状に書いてくれる人が、これほどいるのか?と半信半疑なほどいるのです。親友・旧友・知人・友人・新友に加え、去年講演等で招かれた所からも性差年齢を問わずお礼の年賀状をいただきましたが、その人たちに今年1年の精進を誓いながら、年賀状を一枚一枚めくって反芻しました。

 最近は昨年始めたface bookに加え、メールやブログ便での年賀も沢山届き、とりあえず返信をしていますが、便利さと裏腹に正月草々何という忙しさでしょう。妻から「一年間酷使しているのだから、正月くらいパソコンを休ませてあげないと、今にしっぺ返しが来るよ!!」と忠告を受けましたが、私的には「正月くらいのんびりと、誰にも束縛を受けず原稿書きを楽しもう」と思い、大晦日に立てた目標に向かって、せっせと未だに慣れない手つきでキーボードを叩いているのです。

 お陰様で昨日までの2日間、何をするでもなくパソコンに向かって原稿を書いた結果、予想以上の成果が出ているようです。今のところ昨夕やって来た小学校五年生の外孫朋樹に、私の書斎の机を冬休み宿題のため乗っ取られていますが、暇を見て奪い返して原稿書きを続けたいと思っています。
 さて今日で正月三ヶ日も終わりです。次男は既に正月から病院勤め、娘は今日から病院勤めでわが家から子ども二人を残し職場へ出て行きました。警察官の三男は今日やっと休みのようで、日帰り帰省すると連絡が入っています。悲喜こもごもなそれぞれの人生のようです。長男と妻は6日から、ディサービスに出かける親父は明日から、私はサンデー毎日ゆえもう少し、年始休暇を楽しもうと思っています。

  「出したより はるかに多い 年賀状 届きびっくり どうしたものか」

  「これほどに 私知ってる 人がいる しっかりせねば 笑われるかも」

  「正月は 書斎にこもり のんびりと 原稿書いて 一人楽しむ」

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人間牧場

〇早朝温泉を楽しむ

 元日の夜、妻と二人でテレビを見ていました。テレビのチャンネルはどこも正月らしくバラエティ番組ばかりなので、妻がダビングしていた温泉巡りを紹介している番組を見ました。妻が「全国でもベストテンに入る道後温泉が近くにあるのだから、せめて正月くらいは朝風呂を楽しまない!!」と提案がありました。「そりゃあいいことだ」と相槌を打ち、一も二もなくすんなり決りました。
 今朝は朝ご飯を食べると、スキーに行く予定の息子たちを残し、8時に家を出て松山市星ヶ岡の星ヶ岡温泉へ向かいました。星ヶ岡温泉は大衆浴場と少しだけグレードの高い千湯閣があって、少し値段は違いますが千湯閣を選びました。

 温泉を楽しむといって夫婦で揃って出かけても入る所は別々なので、いつもの通り入口の時計で、出る時間の約束をして中に入りました。少し熱めの湯船に浸かったり、ミストサウナや、高温サウナ、炭酸の湯、露天風呂、薬草湯、源泉湯などを次々楽しみました。朝風呂なので思ったほど混んではいませんでしたが、世の中は狭いもので何人か知った顔の人が声をかけてくれ、その度に裸ながら「おめでとうございます。今年もどうぞ宜しく」とあいさつして世間話をしました。元々私は風呂が好きな方ではありませんでしたが、温泉好きな妻の影響や、酒を呑まなくなったこともあって、また健康に気をつけるようになって、温泉が大好きになりました。

 そういえば松山には道後温泉はもとより、市内や郊外に温泉が次々誕生し、風呂好きな県民性でしょうか、どの温泉もいつも沢山の人で賑わっているようです。温泉の入浴料は、道後温泉椿湯が一番安く、シルバーなら300円ほどで入れますが、私はどちらかというと温泉に併設しているサウナをよく使うので、サウナのない温泉へは余程の事がないと出かけません。サウナ付きでも500円から600円程度で温泉を楽しむことができるのです。泉質は温泉によってまちまちですが、泉質も温度も人それぞれで、私の好みの温泉は星ヶ岡大衆浴場の方が好きで、松山で会合などが早く終ると、ついでに温泉を楽しんでいます。
 四国愛媛松山周辺は気候温暖で、食べ物も豊富です。それに温泉が加われば、これはもう贅沢三昧といったところです。ああ愛媛に生まれ、愛媛に暮らせて幸せです。

  「目と鼻の 先に名湯 道後の湯 正月草々 朝湯楽しむ」

  「いい湯だな 湯気が室内 充満し 汗をかきつつ 正月あいさつ」

  「体重計 乗っては見たが 可も不可も なくて安心 妻はどうだか?」

  「こうせつの 神田川など 思い出し 湯上り妻を 入口で待つ」

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