人間牧場

〇何と一箱一万円のティッシュペーパー

 私たちの暮らしの中には、本や新聞は勿論のこと、日常の暮らしに紙が深く関わり、紙なしの日常等考えられません。かつてオイルショックの時には、長い行列を作ってトイレットペーパーを買いだめたりもしましたが、喉元過ぎれば暑さ忘れるの例えどおり、今は何の抵抗もなくありふれた紙の中で暮らしているのです。
 そんな紙類の中で使い捨て、安いのイメージが強いティッシュペーパーは、時には街頭でタダで貰うことだってありますが、最近何と一箱一万円もするティッシュペーパーが発売され話題を呼んでいます。「十二単」と命名された十二色のティッシュペーパーは中に144枚入っているそうです。一枚の単価は約70円だそうで、普通のティッシュペーパー一箱の値段が200円そこそこですから、3枚分の値段で一箱が買えるのです。

 そんな高いティッシュペーパーは誰が買って使うのだろうと、貧乏人のひがみ根性でついつい詮索してしまうのですが、これがよく売れているというから、世の中にはお金持ちが沢山いるものです。私は郵便局や農協、銀行の窓口にへ行くと、「ご自由にどうぞお持ち帰り下さい」と書かれているので、何の気兼ねもなくポケットに入れ、花粉症のこの時期になるとティッシュペーパー取り出して使います。このように食事が終ればティッシュ、机の上が汚れていればティッシュと、何かにつけてテッシュペーパーは便利な生活用品として、すっかり暮らしの中に溶け込んでいるのです。さてティッシュペーパーは紙ですから、向こうが透けて見えるような薄いペーパーといえども、森林資源の木材が使われていることは間違いのない事実です。安くてもこんなに無造作に使っていいのだろうかと、時々心が痛むことがありますが、「私一人ぐらい・・・」「ティッシュペーパー一枚ぐらい・・・・」の安易な気持ちで使い続けているようです。

 昨日いつも松山へ行く時よく立ち寄るガソリンスタンドで、給油を終って現金で支払いすると店員さんが、「ポイントが溜まりました。粗品を進呈しますが、お茶1ℓペットボトルにしますか?、それともティッシュペーパー一箱にしますか?」と言われたので、迷うことなくティッシュペーパーを選びました。私の貰ったティッシュペーパーは多分一箱200円程度の安物でしょうが、何か得したような気持ちになりました。私は貧乏人ゆえ一箱一万円もするティッシュペーパーを今後も買うつもりはなく、タダで貰ったペーパーにお洒落な被せ物をして、書斎の隅に置いて、今朝から使っています。人間もそれぞれ人によって相対的値打ちが違いますが、ティッシュペーパーもそれぞれ相対的値打ちが違うなあとしみじみ思いました。

  「えっ本当? 一箱一万 するという ティッシュペーパー 俺にはとても」

  「何げなく 使っているが この紙も 元はといえば 材木原料」

  「ガソリンの ポイント溜まり 頂いた ティッシュペーパー 得した気持ち」

  「貧乏を 自認の私 一万円 そんなティッシュで 拭けるものかい」

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人間牧場

〇ビニールトンネルの苗床造り

 朝晩は外気温が2~3度と、まだまだ冬の余韻を引きずっていますが、裏山ではウグイスが鳴き、家庭菜園の冬野菜も黄色い菜の花を咲かせ、春が近いことを実感させています。昨日は近所に住む姉が自家製の松前漬けを持って来てくれました。姉の家は最近まで自動車修理工場を営んでいましたが、高齢になる前に廃業して娘家族と同居していますが、家庭菜園を持っているのに義兄は野菜を作ることも止め、もっぱら週に2回程度ゴルフに行くのが楽しみなようです。そのため親父の様子を伺いに毎日のようにやって来る姉は、わが家の野菜を時々持ち帰り食べてくれるのです。昨日もチンゲンサイの菜の花蕾を食用に摘んで帰りました。

 姉が帰った後、私は裏山の竹薮へ孟宗竹を切りに出かけました。知人の孟宗竹は荒れるに任せていて、竹が道を通り越して反対側の林にまで蔓延り、中には通行に支障が出るような所にまで竹が生えているのです。邪魔になると思しき小さめの竹を一本切りました。葉先や枝葉を片付け、背丈ほどの長さに2本切って自宅へ持ち帰り、八つ割にして節を取りそぎらを削って、トンネル用のヒゴを8本作りました。そして先日耕していた苗育てに使う狭い畑に、ヒゴの両端を差込み、その上に透明のビニールを張りました。ビニールは机の上に白布をかけた折、白布を汚さないように使った使い古しの再利用です。

立派に?できたビニールトンネルの苗床)
立派に?できたビニールトンネルの苗床)

 ビニールの両端を竹杭に結び、竹ヒゴに被せるとトンネルがまあまあ綺麗にできました。竹の端で作った竹杭を打ち込んでビニール紐を綾糸のようにかけると、立派な苗床トンネルがお目見えです。この苗床で今年は芋のツルを作ったり、スイートコーンの苗を育てようと思っていますが、果たして上手く行くかどうか心配です。
 私の夢は家庭菜園の一角に苗を育てるための小さいビニールハウスを造ることです。安く見積もっても2~30万円はするので今のところ躊躇していますが、ビニールハウスがあると何かと便利なようなので、少しずつお金を貯めて造ろうと思っています。ビニールハウスを造るのが目的ではなく、ビニールハウスで何をしたいのかが問題なので、ビニールトンネルで少し勉強しようと思っています。

  「菜園の 横に小さな ビニトンを 作って苗を 育てる実験」

  「裏山の 竹薮孟宗 竹を切る 八つ裂きにして ヒゴを八本」

  「汗かけば お金も要らず ヒゴ八本 使ってトンネル 見事完成」

  「春が来た 菜園あちこち 花盛り 蜜蜂たちも 喜び勇み」

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人間牧場

〇クヌギの木の伐採(その2)

 昨日の朝は夜来かなり激しく降った雨も止み、氷点下近くまで冷え込んだものの、風もなく穏やかでした。クヌギの木の伐採をするため軽四トラックの荷台に、チェンソーと混合油やオイルを積み込んで準備していましたが、雨に濡らしてしまいました。早速チェンソーに給油してエンジンを作動させましたが、雨の影響もなく始動したので、早速公民館の赤石さんと久保さんを誘い3人で、潮風ふれあい公園に隣接する、親友井上さんのクヌギ林に出かけました。この場所は2年前にも薪用にクヌギの木を切った場所なので、足場も積み込みも樹齢も申し分ないので、早速私がチェンソーを使い切り始めました。

軽四トラックに積んだ原木
軽四トラックに積んだ原木

チェンソーで足に重症をおった経験があるので、足場や周囲を見定めながら慎重に作業を進め、適当な大きさのクヌギの木を7~8本見繕って切りました。中には少し大きい木もありましたが、主幹にロープをかけて二人に引っ張ってもらい切り倒しました。一本だけ誘引が足らず道の向うの、源田さんの家の屋根に架かってしまいヒヤリとしましたが、枝をチェンソーで切り落とし何とか無事故に伐採を終えました。倒したクヌギの木はにわか定規で計りながら小切りして、2台の軽四トラックの荷台に積み込みました。枝を片付けながら作業をしていると、直ぐ近くの源田さんがやって来て、山小屋の中で焚き火をしてお茶を振る舞ってくれました。お茶をいただきながら、四方山話に花を咲かせましたが、源田さんももう高齢になったので、阪神の明石へ帰る予定と聞きました。田舎暮らしを忘れることができず、山小屋を建てて満喫した双海での老後の暮らしも終らなければならないと、寂しそうに話されていました。

人間牧場へ到着した原木
人間牧場へ到着した原木

 その後2台の軽四トラックで人間牧場へ運び、ヤヤモモの木の下の木陰に、既に積んでいる上に山積みしました。2回の作業で確保したクヌギの原木は大小合わせて70本ほどあるので、多分人数分はあるようです。5月には亀本さんの指導でこの原木に穴を開け、シイタケの種ゴマを植え込み、農場下の木陰に運んで1年~2年シイタケ菌の回るのを待ち、シイタケを収穫したいと思っています。思えば気の長~い話ですが、はてさて上手くいくかどうか・・・・。
 人間牧場にも春がやって来ました。ロケーション風呂の直ぐ横に植えているスモモの花は、早くも2~3輪咲き始めたようです。一週間もすれば満開を迎えることでしょう。また水平線の家の入口付近で越冬している種蜂も、暖かい日には盛んに飛び始めました。一年中で最もワクワクする季節を迎えています。

  「シイタケの 原木ゲット ヤヤモモの 木の下積んで 少し眠らせ」

  「5月には 子どもの歓声 聞こえるぞ シイタケ植菌 今から準備」

  「花が咲き ミツバチ飛んで ドキドキの 春はもう直ぐ 今はワクワク」

  「楽しいが 何より大事 やることが いっぱいあって 今日も充実」

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人間牧場

〇今夜はツワブキ食卓のぼる」

 昨日の夕方人間牧場へ、今日の作業に必要なチェンソーを取りに、軽四トラックで出かけました。戸外はまだまだ肌寒いのに、途中の閏住の菜の花畑には日曜日とあって、車が置けないほど花見客が来ていて、大賑わいのようでした。中には菜の花畑の中へ入って写真を撮っている人たちも沢山いて、折角咲いた菜の花が無残にも踏み倒されて、相変わらずのマナーの悪さを車の窓越しに見ながら通り過ぎました。

 わが人間牧場へ到着すると、乗用車が一台止まっていました。お墓参りに来た人かと思いきや、どうやらツワブキを取りに来た人のようで、中年の見知らぬ夫婦が既にわが畑のツワブキの新芽を抜き取っているようでした。私に気付いたのかバツが悪そうにしていましたが、道は行き止まりなため、私の車が邪魔になり声を掛けずに立ち去ることもできないため、「すみませんツワブキを少しいただきました。車を動かしてくれませんか」と言われ、叱る気にもなれず車をどかしてあげましたが、車の長さほどの狭い行き止まりの回転場ゆえ、何度も切り返しやっとの思いで方向転換し帰って行きました。

すっかり大きくなったツワブキの新芽
すっかり大きくなったツワブキの新芽

 人間牧場にはこの数年、草刈りの度に刈らずに残して、育てているツワブキの株が沢山あるのですが、春先になるとこのように見ず知らずの人が、新芽を取りにやって来るのです。これは植えているので取らないでと言いたいのですが、四六時中番をすることもできないので、私の留守中にこうして抜き取られてしまうのです。ツワブキの株の中には早くも春の息吹とでもいうべき、綿帽子を被ったようなツワブキの新芽が沢山出ていて、私も抜き取られない前に少し収穫をして持ち帰りました。

 帰宅後、昨日から始まった大相撲春場所の様子をテレビ観戦しながら、灰汁が手につかないよう、薄いビニール手袋を両手にはめて皮を剥きました。皮を剥いたツワブキは水を張った容器に投入れ灰汁を抜くのです。1時間余りの作業で何とか処理することができました。このツワブキを一晩水で晒して灰汁を抜いたので、今日の夕方茹でて更に灰汁を取ったものを、メバルなどの春の魚とともに煮付けると、美味しい春の野草として一品食卓を賑わせてくれるのです。歳をとったせいでしょうか、フキのトウやタラの芽、ウド、ツワブキのような灰汁の強い春の野草を、季節の贈り物として食べたくなるのです。どうやら春が来たようですね。

  「牧場の ツワブキ新芽 他所人に ちゃっかり先に 盗み取られる」

  「残り物 ツワブキ新芽 持ち帰り テレビ見ながら 皮剥ぎ作業」

  「さあ今日は ツワブキ新芽 食卓に メバルとともに 煮付け食卓」

  「歳だなあ こんな灰汁どい 食べ物を 欲しがるなんて 納得しきり」

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人間牧場

〇商品開発へのアドバイス

 私には色々な支援者がいます。私が代表を務めている21世紀えひめニューフロンティアグループには、関奉仕財団から100万円の援助を貰って以来、毎年多額の資金を頂き、私たちのグループが今日あるのは、関奉仕財団のお陰だと思っています。また松前町にあるギノー味噌からは私個人に対して、この5年ほど1年に千枚の名刺印刷代を肩代わりしてもらっているばかりでなく、味噌100gの小袋を年間千個を越えて提供頂き、全国各地へ持参して隠れた部分で裏が味噌の名刺とともに、いささかの販促貢献をしているのです。

美味しいと評判のギノー味噌KKのミートソース
美味しいと評判のギノー味噌KKのミートソース

 そんなこともあって、ギノー味噌の田中正志社長さんとは、奥さんが双海町出身であることもあって、様々な出会いを重ねているのです。そんな田中社長さんから昨日急な話で、今治市上浦町へ講演に出かけた帰りに、松山の喫茶店で商品開発について意見が聞きたいと電話が入り、前日本町会館で開かれたえひめパワーアップセミナーで、ギノー味噌の商品を使い、裏が味噌の話をした経緯もあり、喜んで出会いました。私は残念ながらコーヒーを飲まないため、滅多に喫茶店へは立ち寄らないので、社長さんが指定した羅座亜留余戸という喫茶店がどこにあるのか、また喫茶店の中がどうなっているのかも知らぬまま、私が早く到着したため、喫茶店の中へ入ったものの、すっかり戸惑いました。

 ブラックコーヒーならぬホワイトホットミルクを注文して、飲みながら待っていると、時間通りに社長さんは奥さんを伴ってやって来ました。二人はおしどり夫婦でこんな時は、必ず夫婦で出会うのです。昨日の話の中心はミートソースの商品開発や最近の世情についての話でしたが、1時間ばかりすっかり打ち解けて話しました。ギノー味噌のミートソースは私も何度か試食していますが、こだわっているだけあって味も美味しく申し分ないのですが、今回リニュアールするようでした。素人の私の意見など取るに足らないことなのでしょうが、お二人はメモを取りながら真剣に私の話を聞いてくれました。
 去年作った名刺ももうそろそろ底をつきかけたので、リニュアールすることも快く了解をしていただきました。

 会社をサスティナブルに成長させることは容易なことではありません。ましてや不易と流行を織り交ぜながら、主力商品を守りながら新しい商品を開発することは大変なことなのです。ギノー味噌は今時流に乗って、急成長を遂げていますが、その陰には社長ご夫妻のこうしたひた向きな努力があるのです。
 私はこれまで受けた恩に報いるため、これからは恩返しをしなければなりません。はてさて非力で平凡な私に果してどんな恩返しができるのか、もっともっと勉強していいアドバイスができるようにしたいものです。

  「コーヒーを 飲まない私 喫茶店 入ってからも 右往左往し」

  「大恩を 受けて返すは 大変で これまた右往 左往の連続」

  「ひた向きな 社長夫妻の 姿見る 真似をしたいが 私にゃできぬ」

  「本物と 真心加え 買う人の 心をつかむ さすれば売れる」

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人間牧場

〇裏が味噌の名刺作戦大成功

 ウグイスの声が聞こえるようになり、「どうやら春が来たな!!」と思っていたのに、ここに来てこの2~3日は、まるで戻り寒波のような寒さに震えています。昨日は3月に入ったというのに朝から雪がちらつき、濡れるほどではなかったものの松山へ出かける前、戸外に干していたワカメや切り干し大根を、急いで東屋に取り込む一幕もありました。妻から出かける前に「コートを着て行くよう」注意されたため、車に積んで出かけましたが大正解でした。

 昨日は朝早くギノー味噌の田中社長さんから電話が入りました。前日の夕方急な思いつきで携帯電話を何度か入れましたが、田中社長さんは中々忙しい方なので結局繋がらず、着信履歴を見た社長さんからの有難い返信でした。昨日私は「えひめパワーアップセミナー」のパネルディスカッションにサポーターとして出席するに当たり、「裏が味噌」の名刺を使うことを思いつきました。そのためにはギノー味噌の300g味噌と地域の食材を使ったドレッシング商品がどうしても必要だったのです。

 久しぶりに電話で話した田中社長はさんは相変わらず元気で、阿吽の呼吸とでも言うのでしょうか、私の作戦をよく理解していて、早速松山へ行く途中に商品をギノー味噌の会社へ立ち寄っていただくことで相談がまとまりました。会社に立ち寄ると田中社長さんの奥さんが笑顔で対応して、箱に入った商品をいただきました。私はパネルディスカッションで頂いた麦味噌、即席味噌汁、鶏釜飯、ミートソース、梅ドレッシングを壇上の机の上に並べて話をしました。壇上に上がっている人は、「何事か!!」と奇異に感じたようでしたが、デジタルな時代だからこそアナログな私の裏が味噌の名刺とか、こうした目に見える商品が参加者にはとてつもなく新鮮に感じるのです。

 一番前に座って熱心に私の話を聴いていた2人の女性をターゲットに絞り、こともあろうかパネルディスカッションという大衆の面前で、ギノー味噌の宣伝をしまくりました。ミートソースと梅ドレッシングを渡した2人の女性は大受けで、作戦は大成功でした。170人の参加者の中の2人の意識を変えるこの方法は、全員を変えたいと思う余りにややもすると見過ごされがちな、フーテンの寅さんがよく使う路上販売の手口なのです。パネルディカッションが終った後案の定商品をもらえなかった人が20数人、「せめて話題の名刺をください」と名刺交換となりました。以前に頂いていた100gの麦味噌を5人限定で渡し、目に見えない商談が成立しました。世の中はやり方次第で面白いことを実感しました。

  「裏が味噌 名刺とともに ギノー味噌 寅さん商法 面白可笑しく」

  「前座る 素敵な女性 ターゲット 大衆面前 商品並べ」

  「名刺裏 広告出して くれたから アナログ手法 役立つ手立て」

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人間牧場

〇二宮金次郎七代目の子孫中桐万里子さんと出会う

 私たちのような田舎に住む凡人高齢者が、芸能人や有名人に出会うことは殆どありません。ましてやたまに出会っても、自分との格差が多き過ぎて、固まったり戸惑ったりするものです。私は長年地域づくりの世界で生きてきたので、幸運にもたまにそんな機会に出会ってきました。フロンティア塾で出会った竹村健一さんや永六輔さん、年輪塾で出会った佐野眞一さんや中桐万里子さんなどなど、思い起こしてみると指折りで数えても、切れないほど多くの人と出会っているのです。そしてそれらの人からこれまた数え切れないほどの、教えや感化を受けながら生きてきました。しかし残念ながら、永六輔さんや何人かの学者さんを除けば、一度きりの出会いも多く思い出の彼方に消えているのです。

 しかし二宮金次郎の七代目の子孫という肩書きを持っている、京都に住む中桐マリ子さんとは少しスタンスの違った付き合いをしています。私が中桐さんに出会ったのは今から3年前でした。何げなく読んだPHOの薄っぺらい雑誌に中桐さんが寄稿していた子育てに関する短い文章に「、二宮金次郎七代目子孫」と書かれていたのを見て、年輪塾2期目のテーマが二宮金次郎だったこともあり、公開セミナーの講師にお願いしてはどうか?と思い始めました。相前後して塾頭の清水さんから、「公開セミナーの講師にいい人が見つかったので、とりあえず連絡したい」旨のメールが入りました。偶然にしてはでき過ぎた塾長と塾頭の一致した人物が、二宮金次郎七代目の子孫中桐万里子さんだったのです。

 中桐万里子さんは私たち年輪塾の公開セミナー講師を、一も二もなく快く引き受けてくれました。そして二宮金次郎銅像の建つ翠小学校で開いた公開セミナーに、期待を違わない素晴らしいお話をしてくれたのです。年輪塾には分家のようなものがあって、八幡浜市日土にある清水さんの自宅を開放したあらし山年輪塾、大洲市田処にある大杉年輪塾、高知県馬路村年輪塾もその一つですが、塾頭清水さんの懇願で中桐万里子さんはあらし山年輪塾の塾生として籍を置くことになったのです。以来中桐さんは県内のあちこちで講演をする機会を得る度に、清水さんや年輪塾塾生との交流が深まり始めているのです。

 一ヶ月前、倫理法人会の武田哲也さんから電話が入りました。倫理法人会で3月5日の夜中桐万里子さんを呼んで講演会をするので参加しないかというお誘いでした。そのうち年輪塾ネット上で、そのことが話題に上り、年輪塾のメンバーが多数参加の意思表示をしてくれました。
 3月5日にはサプライズで中桐万里子さんと清水さんと私の3人で、講演までの午後、花園町の喫茶店でお茶を飲みながら、中国の古書大学や四方山話に花を咲かせることができました。その夜は6時30分からJALシティホテルで開かれた講演会に参加して、久しぶりに二宮金次郎七代目の子孫中桐万里子さんの話を聞くことができました。その内容は近々このブログに別仕立でアップする予定です。中桐さんと出会いを重ねれる幸せを噛みしめています。

  「有名な 金次郎さん 子孫会う その後出会いを 重ねる幸せ」

  「松山に 講演来ると 言う知らせ 多方面から 受けて出かける」

  「束の間の 時間頂き 喫茶にて 楽しい語らい 時を忘れて」

  「無名人 ゆえの悲しさ 有名な 人に出会って 心ときめく」  

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人間牧場

〇ワカメの加工処理(その2)

 浜に出て海を長靴でぞぶり、ヒジキや天草、それにワカメを採ると決ったように少年の頃の血が騒ぐのか、予想以上に沢山の量を採ってしまいます。一昨日も今年最初のワカメの収穫に、長靴を履いて草刈り鎌は持っていったものの、軍手も持たず様子見のほんの軽い気持ちで出かけたというのに、潮がかなり引いていてワカメが予想以上にあったため、僅か30分ほどで発泡スチロールのトロ箱に山盛りいっぱい採ってしまい、渚付近は海草がびっしり生えてよく滑るので、国道沿いの空き地に置いた軽四トラックまで難儀難儀運びました。

 したがってお湯をくぐらせて茹でる作業も、朝の慌しい短時間だったためかなり時間を食ってしまいました。また本来なら庭に張ったビニール紐にその日のうちに干す予定が、あいにく朝の雨が降る天気だったし、出張時間が近づいたため、茹でたワカメをトロ箱に入れたまま出かけてしまいました。出る時孫たちが水疱瘡で家にいた若嫁に、茹でたてのワカメをお裾分けし、親父のデイサービスに行く日だったので、迎えの車に乗せて見送るよう頼み、若嫁の友人にも差し上げてもいいと言って、ワカメのことを気にしながら出かけました。

 昨日は日本銀行松山支店内の会議室で午前中、金融広報アドバイザーの研修会があり、昼食会を終えたのは午後1時頃でした。その後所用を済ませて愛媛新聞社へ親子カルチャースクールの打ち合わせに行った後、清水塾頭と夜の講演に来た二宮金次郎七代目の子孫中桐真理子さんと3人で、農協会館近くの喫茶店で楽しいお喋りを2時間近くやり、JALシティホテルで倫理法人会が企画している、中桐万里子さんの講演会に、年輪塾のメンバーとともに参加し、終って帰宅したのは午後9時近くになっていました。

ワカメの天日干し
ワカメの天日干し

 自宅へ帰りワカメの行方を聞くと、仕事から帰った妻は半分以上のワカメを少し冷え込んで風の出た屋外で、ビニール紐に干したというのです。いやはや持つべきものは妻だと実感しました。まだ外は真っ暗で、干したワカメの様子を見てはいませんが、外が明るくなったら戸外に出て残りのワカメを干そうと思っていますが、今朝は国立大洲青少年交流の家の松岡所長さんと藤村さんが、運営委員会の打ち合わせにやって来るし、今日から二日間中小企業基盤整備機構のえひめパワーアップセミナーが予定されているので、急がないと大変です。

 今回は余り多くないワカメの収穫だったので、家の屋外ガスコンロをしたため、本格的に外へ移動式のお釜を出してワカメを茹でたりはしませんでしたが、次回の大潮までにその準備をしてワカメ採りを行い、一年分のワカメを確保したいと思っています。
 これからは天草の収穫も待ち受けています。私が描いている自給率アップ作戦もいよいよ佳境に入り、何かと慌しい年度末や年度初めのスケジュールを気にしながら、一人アウトドアーの生活を楽しもうと思っています。それにしても忙しくて慌しい毎日です。

  「出張に 出かける前の 朝時間 慌しくも ワカメを茹でる」

  「茹でただけ そのままにして 出かけたが さすがわが妻 ちゃんとホローし」

  「さあ今朝も 戸外でワカメ 干す作業 昨日に続き アウトドアーで」

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人間牧場

〇ワカメの収穫と処理加工(その1)

 3日前近所に住む米井さんから、今年もワカメが届きました。米井さんは小まめな人で、ヒジキや天草やワカメといった海藻類を、胸まである防水長靴を使って、早目早目の時期に自家用として収穫して加工し、お裾分けをしてくれるのです。私はこれまで忙しくて自分で収穫することもできずお裾分けに甘んじていました、未利用資源に着目したり自給にこだわるようになったこの頃は、米井さんに触発されて、お裾分けが届けば収穫の時期だと気づかされ、大潮の時期を選んで浜に出て収穫をするようにしているのです。

収穫したトロ箱一杯のワカメ
収穫したトロ箱一杯のワカメ

 ワカメが届いたので空の彼方をよく見ると、月が隠れる新月の頃のようでした。昨日松山へ行った帰りに海岸を見ると、夕方潮が引いていました。遊び半分で急いで作業着に着替え、発泡スチロールのトロ箱と草刈り鎌を軽四トラックに積んで、海岸まで出かけ適当な場所に駐車して、浜に降り立ちました。潮はよく引いていました。長靴でそこら辺をぞぶると、まだ走りのワカメが造作なくトロ箱一杯採ることができました。これ以上採っても処理に困るので、自宅へ持ち帰りましたが、時間切れの上夕方から雨がポツポツ降り出したので、処理をあきらめました。

 今朝も夜来の雨が降り続いているため、屋外での作業はできないので、今朝にでも裏の流し場でお湯を沸かして処理しようか迷っています。というのも今日は午前中から日本銀行松山支店で金融広報アドバイザーの研修会があって、出かけなければなりません。心は迷っていますが、思い切って処理しようと、ここまでブログ書きをストップしてしまいました。
  急いで裏の屋外炊事場に出て、大きなステンレス製の鍋をガスコンロにかけてお湯を沸かし始めました。お湯が沸くまで、昨日の夕方採って来た発泡スチロールトロ箱いっぱいのワカメを持って来て、包丁で株を切り落とした後、丹念に水洗いをしました。やがてお湯が沸き、茶色のワカメをお湯にくぐらせるのです。余り多く入れるとお湯の温度が下がるし、少な過ぎると時間がかかるしのジレンマの中で、容赦なく時間は過ぎて行きました。お湯をくぐらせたワカメは鮮やかな緑色に変身し、冷水で綺麗に冷ましながら洗いました。

  「浜に出て 採ったワカメを お湯沸し 茹でる作業を 朝早くから」

  「ブログ書き 途中で止めて ワカメ処理 時間ばかりが あっという間に」

  「湯につける まるで魔法だ 緑に変身 冷水晒し 食用にする」

  「はやこんな 時期が来たかと ワカメ見て 春の足音 感じながらも」

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人間牧場

〇好奇心の発露

青い空に浮かんだ春の白い雲
青い空に浮かんだ春の白い雲

 4歳6歳の二人の内孫と同居生活を始めて3年が経ちました。老いの坂を下り始めている私に比べ、孫たちは昨日と今日の様子が明らかに違うように、上り坂を早いスピードで進んでいます。そんな孫たちから私が受ける影響は相当なもので、うかうかできない感じがしています。好奇心の塊のような孫たちのお陰で、私の好奇心も少しですがグレードアップしているようです。
 このところ6歳の孫希心がインフルエンザと水疱瘡にかかり、孫とのジョギングはストップしていますが、孫たちとジョギングしていると、朝の空に見えるお月様を見て、「お月様はどうしてついて来るの?」とか、「雲はどうしてできるの?」とか、盛んに聞いてくるのです。

満開のサクランボの花
満開のサクランボの花

 そこは百戦錬磨の私ゆえ、適当にこなしていますが、「お月様はどうしてついて来るの?」と言われても、中々答えられにくいし、難しい答を子どもに分り易く話すのも一苦労です。昨日は昼食後、腹減らしの散歩を少し頑張ったので、携帯電話の万歩計は1万2千歩を超えました。私のウォーキングパラダイスと名付けた散歩コースである裏山を歩くと、まだ下手糞なウグイスの鳴き声が長閑に聞こえました。森を出ると視界が広がり、青い空に浮かんだ白い雲を見ながら気持ちよく深呼吸をしつつ、胸を張り気味に歩きました。手持ちのデジカメで青い空と白い雲を撮るのも好奇心、その近くで見つけた早咲き満開のサクランボの花を撮るのも好奇心なのです。

書斎のストーブとヤカン
書斎のストーブとヤカン

 自分の目で見るだけでは「ああ綺麗だ!!」程度で記録や記憶には残りませんが、ファインダーを通して写真に撮ると、これはもう立派な記憶の記録となるのです。今朝孫が「お早うございます」と言いながら、私の書斎にやって来ました。「お早うと」返すと、孫は書斎のストーブの上のヤカンから噴出している湯気を見て、「おじいちゃん、どうして湯気が出るの?」と早速質問です。コップを取り出して、湯気を水滴にする実験をして説明をしてやると、「おじいちゃん凄い!!」と誉めてくれました。孫の好奇心には負けますが、私も妻に言わせれば孫に負けないくらい、まるで少年のような好奇心を持っていると誉めてくれました。デジカメを使うことも、またパソコンのインターネットで色々な調べ物をすることも、まさに好奇心の発露なのです。

 

 

 

 

 

 

 

  「お月様 どうしてついて 来るのだろう 質問されて 私たじたじ」

  「青い空 ポッカリ浮かぶ 雲を見て 写真にパチリ 何をしてるの?」

  「花を愛で 写真に撮ると これはもう 記憶の記録 好奇心越え」

  「孫たちの 疑問の館 多過ぎて 私にゃとても 難し過ぎる」

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