人間牧場

〇ペットボトル

 最近はどこへ行っても、お茶を入れてくれるような所は殆どなく、特に会議ともなると、ペットボトルに入れられた様々な銘柄のお茶が配られますが、僅か2時間程度の会議中に、500mlのお茶を飲み干すのは容易ではなく、結局残ったお茶を持ち帰らなければならず、お陰で余りペットボトルを買わないわが家でも、一ヶ月に一度のペットボトル回収日には、それなりの量となるようです。

 真夏が近づき、もう間もなく梅雨が明けると、毎年のように熱中症が問題になります。一番気がかりなのは95歳の親父の体調です。わが家は谷あいの高台に家があるため、夏でも網戸にすれば風が通って涼しいため、昨年も殆ど冷房を使わなかったし、親父の隠居にも今のところ冷房装置はついていません。今年はエアコンをつけてやろうかと妻と相談し、親父に話しましたが、「冷房は嫌いだし要らない」の一点張りです。それもそのはず、週に二回通っているディサービスも寒くて仕方がないとこぼしています。

 ペットボトルの飲料等飲まなかった親父がこの2~3年、熱中症にならぬようにとポカリスエットやアクエリアスを勧めたところ、最初は嫌がって「こんな物飲めない」と言っていたのに、最近は「あの飲み物を買ってきてくれ」と若嫁に頼み箱買いして、むしろ進んで飲むようになりました。別に悪いものでもないので傍観していますが、ペットボトルの回収日には私たち夫婦をしのぐ量があって驚いています。

 講演先で演台上に出されるのも、今は水差しではなくペットボトルで、主催者の配慮で開封してくれているので、終れば礼儀として飲まなくても、持ち帰らなければなりません。これも相当な量となるのです。わが家ではこのペットボトルを再利用し、水や梅ジュース、青汁などを入れ冷蔵庫で冷やして飲んでいます。水筒のように手間暇かけることもない便利さが受けて、これからもペットボトルは益々私たちの暮らしの中に浸透することでしょうが、真心こもった日本人らしいお茶の接待も、私的には欲しいと思っています。

  「近頃は どこへ行っても お茶を汲む 姿見かけぬ ペットボトルで」

  「熱中症 ならぬようにと ポカリ飲む 親父流行 先取りしてる」

  「演台の 上にもやはり 水差しに 代わって ペットボトルの 水お茶置かれ」

  「町内の ペットボトルの 回収日 高く積まれた 量に驚く」

 

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〇梅雨の晴れ間

 家にいると農作業をするため天気がいい方がいいし、外に出る時も勿論天気がいいに越したことはありません。梅雨の時期ゆえ空模様は気になりますが、こののところ多少曇ってはいても雨が降らないため、大助かりといったところです。今朝は朝ごはん前に昨晩下灘の親類から貰ったという鯛を5枚、鱗と内蔵とエラを取り出す粗調理をしました。毎週月曜日と金曜日が生ゴミの日なので、これらを早速ゴミとして処分することができました。今夜は鯛の刺身が食卓に上るはずですが、今晩は双海中学校の学校評議委員会が午後7時からある予定なので、妻の仕事の関係もあって、夕食は少し遅くなるようです。

風力発電風車に沈む夕日
風力発電風車に沈む夕日

 今週末6月21日は夏至の日です。ゆえにこの時期は日没が一年中で最も遅く、17時頃に夕日が沈む冬至のころから比べれば信じられないような、今日の日没も19時21分のようで、昼の長い一日になりそうです。一昨日もわが家の庭から綺麗な夕日の沈むのが見えました。わが家から見える夕日の写真は、何度もアメーバブログやこのワードプレスブログで紹介しているので、変わった夕日の写真は撮れないものか思案した挙句、車庫の屋上に上がり、息子が設置している風力発電用の風車を手前に取り入れて撮ってみました。出来上がった写真はご覧の通り、今までにないアングルとなりました。

 故障が直って帰ってきたカメラを久しぶりに使いましたが、何の問題もなく使えそうでした。早速ブログネタを探して庭のあちこちを散策してみました。雑草と思っていた庭の隅に生えているドクダミも、今は白くて綺麗な花を咲かせています。ふとドクダミの葉っぱを見ると、今まで気付きませんでしたが、何だかハート型に見えるのです。ドクダミは別名ジュウヤクと呼ばれる薬草ですが、その名のとおり手に取ると薬草の匂いがプンプンします。この茎や葉っぱを干してドクダミ茶や入浴剤として使う人もいるようですが、ハート型の葉っぱは何かに使えないものかと、また他愛もないアイディアを思いつきました。

  「えっ本当 7時半ごろ 日没と 聞いてビックリ 昼間の長さ」

  「風力の 発電プロペラ 入れてみた 夕日とコラボ これまた味が」

  「ドクダミの 花も綺麗し ハート型 葉っぱ何かに 生かせるかもね」

  「さあ今日も お天道様と ご一緒に 長い昼間を しっかり働く」 

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〇福岡県篠栗町へ講演に招かれました(その2)

 講演に出かける4~5日前、篠栗町で産婦人科を営む病院の先生からメールが届きました。縁もゆかりもない人なので、最初メールの受信を見た時は「オヤッ」と思いました。私は日本全国へ講演に出かけているので、講演の内容が広報などで前もって周知されると、こうして時々出会いを楽しみにしたり、質問などが届くことがありますが、相手が産婦人科のお医者さんであるし、添付資料も沢山つけていただいていて、少しこちらが緊張してしまったものの、その先生に会える旅の楽しみが倍化しました。

 私の出番は9時45分から11時15分までの90分間、「生涯学習とまちづくり」というタイトルで講演することと、その後インタビューダイアローグへの助言出演の2本立てでした。思いつくまま壇上で話をしましたが、私が話をしている時間帯はワールドカップサッカーの日本チームがコートジボワールと試合をしてる時間帯と完全に被っていて、私も参加者も気がかりでしたが、そのことを理由に止めることもできないので、しっかりとテーマに沿って笑いの絶えないお話をさせてもらいました。

 講演とインタビューダイアローグが終わり、控室で町長さんと教育長さんインタビューダイアローグ司会と助言者を交え昼食会が持たれました。前もって帰りの列車の時間を調べていたので、楽しいお話をしながら、過ごさせてもらい、その足で皆さんと歩いて駅まで見送ってもらい、13時30分発の列車の人となりました。博多からは新幹線のぞみに乗って徳山まで出て、山陽線に乗り継ぎ柳井港港で降り、直ぐ近くの港まで急ぎ足で行き、切符を買って無事防予フェリーに乗ることができました。防予フェリーの事務所が取り交わされて、平郡島行きの船が発着する桟橋の近くに移っていました。

 フェリーは午後6時40分に三津浜港に入港し、前もって港に置いていた自分の車で松山まで出て、ぎりぎりセーフで夜7時30分からの会議に間に合うことができました。やれやれ一段落、午後10時前に二日ぶり地元へ帰ってホッとしながら、妻の手料理を食べて一件落着です。今夜は粗方片付いたら少し早めに床へ就こうと思ってます。

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〇最近の町内街中事情(その2)

 わが家の細長い家庭菜園の一番端に隣接する、道を挟んだ田圃が最近変化しています。保育園に孫を連れて行く時通る道沿いなので、明暗分かれたその様子に驚きを隠せません。一方の田圃は今年から田植えを断念し荒地になりました。山田圃の多いわが町の耕作事情から考えれば、コンクリート畦で仕切られた田圃は、畦刈りや水の心配もなく何とも羨ましい感じですが、その田圃すら作り手の高齢化と高額な稲作設備投資の前に辞めざるを得ないのです。作り手のいなくなった田圃は哀れで草は伸び放題、置いた古い農機具や廃材もやがては朽ち果てることでしょう。この光景に心を痛めているのは私たち通行人だけではなく、当の本人が一番悔しい思いをしていて、作り手を捜しているようですが中々見つからないようです。

田圃の跡地に綺麗な花が咲きました。
田圃の跡地に綺麗な花が咲きました。

 一方その反対側の田圃は、牛乳屋をしていた夫婦が高齢になったのを機に廃業し、兼業で作っていた田圃を一昨年から作らなくなりました。やはり高齢と稲作設備への投資が引き金になったようですが、花の好きなその夫婦は、色々な花を植え始めました。かなり広い田圃なので花を植えても雑草との戦いは続くだろうと見ていましたが、どうしてどうしてこれまでの農作業で培った腕前を活かして、この3年間でものの見事な花畑に変身させました。立ちアオイやアジサイ、ショウブ、ゼラニューム、バラなど、今が一番の見ごろとばかりに満開の花を道行く私たちに、結構楽しませてくれているのです。花より団子が団子より花に見事に変身しました。自家に隣接した場所でもないのに、こうしてミニな花公園を作っている姿は感動ものです。

 昨日孫を保育園へ迎えに行った帰り、花の中の雑草を汗をかきながら取っている夫婦に出会い、「勢が出ますね」と声をかけると、少しの間私との対話が始まりました。私も昨年人間牧場へアジサイを植え始めたので、珍しいアジサイの花々に話が及びました。聞けばアジサイをこのように美しく咲かせるのには、花が終わった7月10日ごろ剪定をするのだそうです。その時期になると剪定した茎を挿し穂としていただくことも約束してくれました。人間牧場のアジサイも同じように7月中旬には剪定しなければならないことを納得した次第です。毎日速いスピードで飛び交って蜜を集めるわが家の裏で飼っている蜜蜂たちも、この花の恩恵を受けているかも知れないと思いつつ、今年蜂蜜を収穫したら差し上げたいと思ったりしました。

  「登園の 道を挟んだ 田圃見て 変化に気付き 心を痛め」

  「荒れ田圃 やはり寂しい 姿かな 無造作置いた 農機具錆びて」

  「団子より 花とばかりに 変身し 花の公園 作りし夫婦」

  「十年は 人も地域も 変化させ 一方ポジティブ 一方ネガティブ」

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〇ウォーキングの途中で見つけたホタルブクロ

 私は雨が降った日でも余程のことがない限り長靴を履き傘を差して、ウォーキングを楽しんでいます。今は梅雨の真っ最中なのでウォーキングを楽しむ人とは余り顔を合わせませんが、道沿いの畑や果樹園、それに道端に目と心を動かせるのも楽しみの一つなのです。
 今は梅雨時なので私のウォーキングパラダイスは山道が多いため、頂上付近まで登ると湿気のせいで汗をかいてしまいますが、少し立ち止まると薮蚊まで珍しそうに出て来て、露出した柔肌を刺したりするので注意をしなければなりません。

道端に咲いたホタル袋
道端に咲いたホタル袋

 昨日の朝道沿いに可愛いホタルブクロの花を見つけました。子どものころには花を愛でる感性等皆無だったため、花を摘んで手を丸めた所に置いて、上から叩くと花の中の空気が圧縮されて、「鈍い「パーン」という音がするのが面白くて、遊び道具にしていました。今でも忘れませんがホタルブクロの花の中に、蜜を吸うため入った蜂がいるのを知らずに手で叩き、友人が蜂に刺されて泣きべそをかいていました。それにしてもこの花の名前は何故ホタルブクロなのでしょうか。

 私はまだホタルブクロの花の中へホタルが入っているのを見かけたことはありません。多分ホタルが飛ぶこの時期に咲く花だからかも知れないと納得し、まざまざと花の姿に見とれてしまいました。
 最近は子どもの数も少なくなり、ホタルブクロの花を花鉄砲をして遊ぶような悪ガキもいなくなりました。今も昔も変わらないのは毎年この時期になると植えた訳でもないのにホタルブクロの花が咲き、アブ蜂などの小動物が花蜜を吸いにやって来るのです。一枝折って一輪挿しにとも思いましたが、花の命は短いゆえ、そんな野暮なことはすまいと思い、ウォーキングを続けました。

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〇スイカの一番成り

 今年の4月中旬、病院のロビーでかつて役場で一緒に働いていた年下の友人と出会いました。彼は定年退職後再雇用を断わって晴耕雨読の道を進みましたが、最近膀胱炎を患い治療をしているとのことで、好きなお酒も少し控えているようでした。私より三つも歳が若いのに少し老けた感じもしましたが、私も他の人から見ればあんな風に見えるのかと、納得しながらロビーで順番を待ちながら世間話に花を咲かせました。
 彼は非農家ながら畑仕事と釣が唯一の趣味で、退職前から田圃を借りて米を作ったり、畑で作ったものを近所の直売所に持ち込んで小遣い稼ぎをしているようでしたが、今回の病気を機に米作りは今年から断念するようでした。

一番成りのスイカ
一番成りのスイカ

家庭菜園で野菜を作っている私は、彼の話を興味深く聞きました。特に小玉スイカ作りは簡単に出来るからやってみては勧められ、早速夏野菜の苗を植える頃、小玉スイカの苗を4本、彼の口説明の通り植えて見ました。苗の上にタケヒゴでビニールを被せ、苗が1mくらい伸びたら芯を止めて3~4本のつるを伸ばし、敷き藁を順次敷いて行くことも教わりました。藁は親父が近所の農家から家庭菜園用に貰っていたものが倉庫の隅で邪魔になっていたので、これ幸いとばかりに使い、今のところは順調に言われたとおりつるが延びていますが、この場に及んで藁が不足してしまいました。前日収穫したタマネギの切り落とした葉っぱも畑に敷いて、まあ何とか様になっているようです。

 数日前何げなくスイカの畑を見ていると、何やら拳大のスイカが目に留まりました。多分一番成りのスイカではないかと思われます。嬉しくなって辺りを見渡すと小指大ほどのスイカの赤ちゃんもちらほら見えるようになりました。私の今年の目標は1本のつるに5個、4本で20個です。スイカが大好物の私のために妻は夏になると、スイカの名産地東峰へスイカを買いに出かけて、美味しい山スイカを食べさせてくれるのです。今年私のスイカ作り作戦が当たれば、毎日1個食べても20日間は食べ続けれる算段です。取らぬ狸の何とやらと言いますが、果たして目論みどおり美味しいスイカが出来るかどうか、今年は瓢箪から駒ならぬ病院ロビーからスイカで、何かと楽しみの多い夏になりそうです。

  「病院の ロビーで四方山 話乗る スイカ作りに 初めて挑戦」

  「敷き藁の 上に一番 成りスイカ いやはや嬉し 今年の夏は」

  「目標は 4本20個 目指してる スイカ三昧 指折り数え」

  「敷き藁の 不足補う 茅刈りに 今日でも行こう 作戦練って」 

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〇思わぬハプニング

 若嫁のお母さんが転倒して腰の骨を折る大怪我をし、二ヶ月ほど手術や療養入院をするため、わが家のスケジュールが少し目まぐるしくなってきました。若嫁は実家が松山で営んでいる喫茶店で、パート働きをしています。その職場の中心的存在だった母親の突然の短期リタイアで、小学校一年生児童と保育園児二人の子育て、加えて隣組の組長などなどで若嫁の心労もピークのようですが、私たち夫婦も出来る手助けをしようと相談をしています。

 喫茶店の仕込みや仕事がどれ程のものなのかは知る由もありませんが、若嫁は今朝子どもたちにも分るような大い字で、自分の予定表を書いて見せてくれ、ダイニングの壁に貼り付けました。私はこれから活動期に入って忙しいスケジュールが決まっていますが、孫二人の送迎や身の回りの世話なら、何とか手助けできそうなのです。早速昨日は夕方トラックで孫の迎えに行きました。また帰ると直ぐに風呂に入れたりしましたが、孫たちもお母さんから実家のおばあちゃんの病気入院のことを告げられたようで、いつもよりどこかしっかりした様子が覗えました。

 何げなく過ぎていく平穏な日々も、ちょっとしたハプニングで歯車の絡み具合が微妙に変わってきます。特に家族が病気で入院すると、当事者の苦労は勿論のこと家の中が暗くなったり、穴埋めのための忙しい日々が続くのです。高齢で何かと便秘がちな親父も、快く往診してくれる診療所の先生のお陰で、昨日も往診してもらい処置をしてもらいましたが、年齢が年齢だけの在宅介護なので、いつ何時ハプニングが起こるか分からないのです。

 ハプニングは突然やって来ます。日常的にそのことを考えて行動できず慌てふためくのも人間の悲しい性ですが、せめてハプニングが起こらないよう気をつけて生きる努力くらいはせねばと思っています。昨日も元気に何事もなく過ごせたことに感謝し、今日を精一杯楽しく生きようと思っています。今朝は親父の出勤日(近くの特養施設夕なぎ荘へデイサービスに行く日)、孫奏心は保育園へ一番に行くと張り切って、早くも連れて行きました。妻も若嫁もこれから仕事です。息子は早朝掃除があるとかで6時前に自宅を出ました。勿論一年生の孫もすでに登校しました。私は来客対応で比較的のんびりした一日の予定です。

  「骨が折れ 思わぬ事故で 入院の 若嫁実家 色々大変」

  「ハプニング 遭わぬようにと 思うけど 忘れた頃に やって来るかも」

  「それぞれが 何かと忙し 初夏の頃 平凡ながら わが家は平和」

  「四世代 七人家族 同じ屋根 暮らす幸せ これから先も」

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人間牧場

〇ビワの美味しい季節です

 「もうそろそろかな?」とこの時期になると思うのは、黄色い袋をかけたビワのことです。わが家の畑の隅にもビワの木は何本かありますが殆どが野生種なので、袋もかけずほったらかしなので、ビワはもっぱら農家から頂くものなのです。双海町は柑橘の産地ですが柑橘だけに頼る従来の農業では収入が上がらないため、農協が数年前からビワを奨励品種にして普及し産地化を図っているようで、かなりの農家がビワ栽培を手掛けているようです。

孫奏心が保育園から大事小事に持ち帰ったビワの種
孫奏心が保育園から大事小事に持ち帰ったビワの種

 柑橘栽培と違いビワは冬の時期に摘果摘蕾と袋かけをしなければなりません。今は剪定技術も進んで低木作りを心がけているようですが、それでも何年かすると旺盛な樹勢に選定が追いつかず、木に登らなければ作業が出来ないのです。木の上での作業は高齢者にとっては危険を伴うため、中には既に耕作を諦め放棄されたビワ畑も見かけるようになりました。毎年何人かのお年寄りがびわの木から落ちたりして怪我をしているようで、農家の悩みは尽きぬようです。

 妻の友人にはビワを作っている農家の人もいて、毎年この時期になるとハネ物のビワを、お裾分けしてくれるのです。ハネ物といっても私たちから見れば味は勿論外見も製品と遜色がなく、食べるのに問題はないのです。最近は温暖化の影響で越冬したカメムシが、ビワ果実の樹液を吸うため、その痕跡が残っている果実は出荷できないようです。昨日はビワが一箱も届きました。早速仏壇に供えていただきましたが、瑞々しくて美味しく食べました。

 孫たちは学校や保育園の給食デザートでビワを食べているようで、その味を知っている孫たちは、母親に皮を剥いてもらったビワを、美味しそうに食べていました。5歳になった孫奏心は一昨日デザートに出されたビワの種を、大事小事袋に入れて持ち帰りました。どうやらこの種を地中に植えたいようでした。ビワの実は乾燥して蒔かないと腐るので、昨日は孫と一緒にウッドデッキの隅に種を広げて天日干ししました。大人から見れば何でもないことに、子どもはこうして興味を示すものです。乾燥した種を植えて育ててやりたいと思いました。

  「梅雨に入り もうそろそろと 期待する 期待通りに ビワの実届く」

  「ハネ物と いえど立派な ビワの実を 新聞広げ 夫婦パクつく」

  「仏様 お下がり若嫁 皮を剥き 孫のデザート ビワ三昧で」

  「ビワの種 保育園から 持ち帰る 植えて欲しいと 孫にせがまれ」 

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人間牧場

〇梅雨の晴れ間

 梅雨に入っているので、最近は何かと天気予報が気がかりです。というのも菜園のジャガイモとタマネギが収穫期を迎えているのです。私はサンデー毎日といいながら、まだこの歳になっても県内外のあちらこちらから、講演講義のオファーがかかり出かけなければならないため、それを第一にスケジュールを組むので、農作業は二の次三の次となってしまい、特に雨が降るとタマネギやジャガイモのような地中作物は、畑がじゅるくて雨が上がっても2~3日いい天気が続かないと収穫作業ができないのです。

収穫したジャガイモ
収穫したジャガイモ

 昨日は久しぶりの梅雨の晴れ間だったので朝早く畑に出て、思い切ってジャガイモを掘りました。マルチを掛けて栽培したジャガイモは、マルチで水分が入らないのでどういうことはありませんが、マルチをかけていないジャガイモは少し心配したものの、2時間ほどの農作業で、晩生の出島という品種を残し全て掘りあげました。今年はマルチをかけたものの、欲を出して2列植えにした畝は小ぶりでしたが、キタアカリも男爵もまずまずの大きさで、準豊作といったところです。

 最近は食卓にジャガイモとタマネギを使った料理が沢山並びます。ジャガイモはポテトサラダや肉じゃが、コロッケ、煮物にして、タマネギはオニオンスライスや野菜炒めなどに料理され、新ジャガ、新タマの素材食感を、取れ始めたキューリやトマトとともに大いに楽しんでいます。
 さて茎が折れて収穫サインの出始めたタマネギの収穫も、天気予報を見ながらしなければなりません。ジャガイモと違いタマネギは収穫した後の保存が大変なのです。地中から引き抜き少なくても一日は天日で根と茎を乾かします。その後茎を短く切り揃え古皮を剥いて、10球程度をまとめてビニール紐で縛り、軒先へ吊るすのです。

 この作業は腰が痛くなる重労働で毎年悩まされています。特に茎の乾燥状態が悪いと縛った紐が緩み、折角吊るしたタマネギが地上に落下してしまうのです。ひと頃網袋を使ったこともありましたが、袋の中でタマネギが一個腐り始めると全てに腐りが移るので、ビニール紐で縛る元の方法に逆戻りしました。小さいタマネギはキャリーに入れて夏・秋を越しますが、タマネギはジャガイモとともに一年中使う食材野菜なので、手間暇かけていい状態で保存しようと思っています。今週は出張も多いのでさてどのようにの作業を組み立てましょうか。

  「今年も 梅雨の晴れ間を 利用して ジャガイモ収穫 まずまず豊作」

  「欲張って 一畝二列 植えたため 少し不出来は 来年教訓」

  「安心と 安全自分が 確保した ジャガイモ美味い 誉めつつ食べる」  

  「一年分 ジャガイモゲット さあ今日は タマネギ収穫 忙しい日々」

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〇梅雨の晴れ間のほたる祭り

 昨日は双海町恒例のほたる祭りの日です。私が現職のころまちづくりの一貫として始めたイベントなので、もう30年も続いていて、今ではすっかり地元を代表するイベントとして定着していますが、最初開催日を6月第一土曜日と決めていたのは双海町で、ホタルの老舗と思われる隣町中山町は、一週間遅れの第2土曜日でした。同じ伊予郡内が競うようにまちづくりをしていたこともあって、中山町もその後双海町と同じ日にするようになりました。ところがこの日は伊予市内商店街で土曜夜市がバッティングし、三者三様の思惑もあり少し過激な競争となっていました。

 10年前、こともあろうかその三市町が平成の大合併で合併し、伊予市が誕生したのです。調整も付かぬまま同じ日に3つのイベントが今も同時に行われていますが、はてさてどうしたものか頭を痛めているのは行政だけのようで、3つに関わる市民はオンリーワンを貫きながら今年も準備が進められました。
 私もこの30年最初は主催者として、退職した今は一市民として参加していますが、昨日は所用もあって始めて参加しませんでした。聞けば伊予市の土曜夜市は行なわれたものの、中山のほたる祭りは雨のため中止になったようで、その客が双海へどっと押し寄せ、双海会場は大賑わいだったようでした。

 昨日は一年生の孫希心も子ども相撲に出場するため、両親に連れられて出かけたようで、聞けば一勝したようで、お土産に翠餅を買って8時頃に意気揚々と帰って来ました。ほたると人間の共生を願って始めたほたるの里づくりは、多くの人の思いと努力によって見事に花開き、環境省ふるさと生きものの里に選定されるまでになりました。県内現役校舎では一番古い翠小学校もそのことが評価されて、環境省のエコ化集の指定を受けて立派に再生され、周囲にはイチゴ狩りやピザ釜なども出来て、グリーンツーリズムへといざなっています。中山町のほたるも双海のほたるも、また伊予市商店街の土曜夜市も、そんな経緯があるのです。少なくても効果効率という行政都合の名の元に、これらを一本化だけはして欲しくないと思っています。下灘みなと祭りとふたみの夏祭りもそれらを無視して、2年に1回のご都合主義の餌食になりました。

  「何年か ぶりに不参加 したために どこかソワソワ 行けばよかった」

  「同じ日に イベント三つ 重なって それでもどれも 止めようとせず」

  「みどり餅 土産に孫が 帰りたる 子ども相撲で 一勝したと」

  「今日辺り 静かになった 川べりに ほたる見学 出かけてみよう」

今年のほたる祭りフィナーレ風船飛ばし(冨田さん配信)
今年のほたる祭りフィナーレ風船飛ばし(冨田さん配信)
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