人間牧場

〇私はわらしべ長者かも?

 むかしむかし、ある所に正直者ですが運の悪い男が住んでいました。朝から晩まで働けど働けど貧乏で、運がありませんでした。
 ある日のことです。男は最後の手段として、飲まず食わずで観音様にお祈りしました。すると夕方暗くなった時、観音様が目の前に現れ、こう言いました。「あなたはこの寺を出る時転がって何かをつかみます。それを持って西に行きなさい」。男はお寺を出ようとした時転んで何かをつかみました。それは一本のわらでした。何の役にも立たないと思いましたが、男はわらを持って西に歩いて行きました。アブが飛んできました。男はアブを捕まえるとわらの先に縛りつけて歩きました。

 町にやって来ると赤ん坊がわらの先のアブを見て泣き止みました。嬉しそうな赤ん坊を見て男は、わらを赤ん坊にやりました。代わりに赤ん坊のお母さんからミカンを3つ貰いました。しばらく行くと娘さんが道端で苦しんでいました。水を欲しがっていたので男はミカンをあげました。娘さんはよくなりお礼に綺麗な絹布を貰いました。しばらく行くと侍と元気のない馬に出会いました。美しい絹布を見て侍は馬と交換して欲しいと頼みました。男は夜通し交換した元気のない馬の面倒を見たお陰で、朝には元気になりました。
 馬を連れて西の城下町にやって来ると、長者さんがその馬を見てたいそう気に入りました。男は長者さんの家に招かれました。娘さんが長者さんと男にお茶を持ってきました。何とその娘さんは、男がミカンをあげた娘さんでした。長者さんは不思議な縁と男の優しさに心打たれ、娘を男の元へ嫁がせることにしました。男は観音様に言われたとおり、わら一本で長者になりました。男は生涯わら一本も粗末にしませんでした。村人はその男のことをいつの間にか「わらしべ長者」と言うようになりました。めでたしめでたし。

いただいた沢山のシイタケ
いただいた沢山のシイタケ

 この男のような正直者でも運が左程悪くもない私ですが、昨日は二つの良いことがありました。大潮を利用して前日磯で採ったワカメを、親類縁者にお裾分けして上げました。一人は伊予市内に住む水口マリ子さんに、軽四トラックに積んで行き、木のトロ箱に山盛り差し上げると、お礼にとキャベツとブロッコリー、それにトマトの苗を沢山いただきました。ワカメが野菜苗に変わりました。また大洲市田処の亀本さんに連絡したところ、私の大好物である山崎の豆腐と沢山のシイタケを持って来てくれ、ワカメを発泡スチロールのトロ箱に山盛り二つ差し上げました。ワカメが豆腐やワカメに変わりました。

乾燥カットシイタケ作り
乾燥カットシイタケ作り

 昨日は早速畑に出て冬野菜の残菜を抜き取り、いただいた苗物を植える畑こしらえをしました。また大量に頂いた少し開き気味のシイタケを、茎を取って包丁でスライスして、サナの上に並べ、カット乾燥シイタケを作りました。勿論夜には妻が山崎の豆腐でマーボ豆腐を作ってくれ、シイタケは付け焼きにして、ワカメのメカブとともに美味しくいただきました。いやはや私もわらしべ長者ならぬワカメ男となって、大いにハッピーな一日でした。世の中は捨てる神もありますが拾う神もあるものです。人を思う気持ちがあれば、出会いが広がり縁も深くなり、行き着くところ運が転がり込むのです。昨日も私にとっては、めでたしめでたしの一日でした。

  「一本の わらが次々 幸運を 最後は長者 私もあやかる」

  「磯遊び 採ったワカメを 差し上げる あれやこれやに 変身いただく」

  「昨晩は ワカメお礼に いただいた 豆腐シイタケ ふんだん至福」

  「シイタケを スライス干して 保存食 自給高まり またまた嬉し」 

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人間牧場

〇最高に美味しいワカメのメカブ丼

 春は冬の名残の大根や白菜、高菜、ホーレンソウなどの野菜と、グリーンボールのような柔らかい春キャベツが家庭菜園から採れるため、ふんだんに野菜を食べて、体調もすこぶる順調で今のところ不調な場所は見つからず、日々を健康に暮らしています。と同時に磯遊びで収穫したヒジキとワカメも同時に食卓に並び、美味しい春を実感しています。
 3日前町内のある人から、ワカメのメカブが欲しいと連絡が入りました。「何で私に?」と思いましたが、どうやら私なら八方手を尽くして手に入れてくれるものと錯覚したようでした。連絡が入ったその日は、あいにく海が小潮だったので、磯に出てもワカメを採ることができませんでした。仕方なく海岸に出て時化る度に海岸に打ち上がるワカメを、5~6株拾い集め海水で綺麗に洗って手渡そうとしました。

 その足でシーサイドのじゃこ天のお店に立ち寄ると、漁協女性部の松本さんと坂本さんが裏の加工場でワカメを湯がいている最中でした。聞けば漁業後継者が海に潜って採ったもののようでした。そこで湯がいたワカメとメカブも頂き、ある人のリクエストに無事お応えすることができました。その夜わが家でも妻がメカブを使って、メカブ丼なるものを作ってくれました。幸い義弟からもらって冷凍保存しているアナゴがあったので、メカブと穴子のコラボ丼となりました。
 まずワカメのメカブを湯通ししてまな板の上で、包丁で細かく刻みネギと鰹節と少しの醤油で味付けします。アナゴはフライパンで蒲焼風に煮付け、少し大目のタレも一緒に作ります。

 日ごろ使っている夫婦揃いの少し小さめの丼に熱々のご飯をよそい、その上に穴子、更にその上に刻みメカブを乗せて、真ん中にくぼみを作り、産みたて卵を一個入れて、穴子の出し汁をかけると出来上がりです。卵の白身と黄味が熱いご飯で程好く蒸れて、いやはや何ともいえない美味しい丼です。勿論漁協女性部からいただいたつみれと豆腐、それにワカメを入れた味噌汁に、自家製白菜の漬物が付くのですからこれはもう最高です。
 メカブは細かく刻むとまるで納豆のようにネバネバが糸を引いて、独特の食べ物に変身します。多分体にいい旨味成分が入っているだろうと信じて食べるため、食べ終わるとどこか元気が沸いてくるような気分になるから不思議です。昨日は大潮だったので磯に出て、少しワカメを採ってみんなにお裾分けしたので、こに時期にしかできないネカブ丼を、妻に頼んで今日も作ってもらおうと思っています。幸せ幸せです。

  「ネカブ丼 わが家開発 穴子入れ これは最高 味噌汁添えて」

  「このところ 春を実感 するような 海山幸が 食卓並ぶ」

  「さあ今日も 採ったワカメを 茹でて干す 自給高まり 暮らしも豊か」

  「消費税 3%も 上がるゆえ 自給防戦 暮らしは知恵だ」

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人間牧場

〇人間牧場への置手紙

 人間牧場を開設して10年目の春を迎えました。人間牧場の利用者は施設の充実に合わせ、年々うなぎ上りで、記録こそしていませんが今では年間1000人もの人がやって来ています。人間牧場までは急峻で狭い道だし、場所も急峻な土地にへばりつくように造られていて、案内看板さえ一枚も設置してないのに、なぜ人がやって来るのか、地元の人を不思議がらせています。
 3日ほど前、シイタケを植えるくぬぎの原木を人間牧場へ持って行くと、人間牧場の戸が開いていて5~6人が何やら楽しそうに話していました。見ればわが家の若嫁もその輪の中に入っていました。聞けば移住促進交流事業の見学のためやって来た都会の人を、急なお思い付きで地域おこし協力隊の本多さんご夫妻と案内したついでの立ち寄りのようでした。

 こんなことはザラで、私の知らない間にも沢山の人が人間牧場へアポイントも取らず、やって来ているようですが、時には網の目のように張り巡らされた農道に迷い込み、「私は今どこにいるの?、どうすればいいの?」と、出るに出られぬかごの鳥となって、SOSを出して助けに行くこともしょっちゅうなのです。例え「一度行ったことがある」からと、安易な考えで出かけても道に迷う事だってあるのですから、くれぐれもご用心をと注意を促しています。特にこの地域で道に迷うと携帯電話が通じない所もあるので心配です。
 留守中に訪ねた人がよく置手紙をして帰ります。「勝手に留守中にお邪魔しました。素晴らしい眺望と環境に感動しました。この次は是非中に入って若松さんの説明を受けたいです」などとメモ紙に書いて入り口の戸の隙間に挟んだりしているのです。

子どもたちからの置手紙
子どもたちからの置手紙

 3日前水平線の家の棚に一枚のメモ書きが置かれているのを発見しました。鉛筆で書いたメモの字が薄くて全てを読むことはできませんでしたが、「若松進一さんへ」と書かれた置手紙は6人の連名でした。26日と27日の2日間人間牧場で開催した子ども体験塾ジュニアリーダー研修会に参加した、子どもたちからのメッセージはとてもほのぼのとして嬉しいものでした。
 判読できる1年A組幸美紀さんのメッセージは「今回の研修では人間牧場を貸してくださりありがとうございました。今回の研修で、まわりを見て動くことができました。」、6年生の渡辺大輝君は「ありがとうござました。とても勉強になりました。これからもがんばるのでよろしくおねがいします。6年生の大政悠暉君は「初めて人間牧場へ泊まりました。とてもきちょうな体験をさしていただき、ありがとうございます。」とそれぞれか書かれていました。いやはや嬉しいの一言です。

 置手紙もさることながら、人間牧場へやって来た人からは、沢山のお便りやメールが届いています。1日3枚のハガキを出す習慣やメール返信をしながら、バーチャルな交流を続けていますが、これこそ人間牧場の目指している縁や絆、それに恩返しの思想です。今日で丸9年を終えるに当たり、次なる10周年に向けて更なる進化を遂げたいと決意を新たにしました。
 今年は書き始めている「人間牧場物語」も少しずつ思い出しながら歩を進めたいと思っていますが、記憶力の減退はいかんともし難く、ブログ記事を呼び出しながらスキルアップし、記憶と記憶をマッチングさせたいものです。

  「玄関の 棚さりげなく 置手紙 『若松さんへ』 子どもたちから」

  「1年に 千人以上 人が来る 魅力は人縁 さらには眺望」

  「来年度 10周年を 早迎え 思い新たに 進化し続け」

  「さあ次は 人間牧場 物語 書こうと思い 既に始めて」 

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人間牧場

〇卒園しても保育園に通う孫希心

 何とも面白い話です。私たちと同居している2人の孫の長男希心は保育園の年長なので、今年で3年間の保育園生活に別れを告げます。この1ヶ月ほどは次男の奏心と2人が風邪を引いたり嘔吐下痢症になって、うつしたりうつされたりで、どちらかが病気気味なため、若嫁は実家の喫茶店で働いているものの、子どもの病気看病で仕事にも行けず、×〇△×〇▲の憂鬱な日々を過ごしているようでした。ゆえに最後となる楽しいはずの保育園生活もすっかり中途半端になったようです。

すっかり大きくなって一年生になる孫希心
すっかり大きくなって一年生になる孫希心

 それでも3月26日の卒園式にはパリッと正装した姿で両親とともに出かけ、それなりに役割をこなしたようで、息子がその勇姿をビデオに納めているので、近々その模様を見せてもらおうと思っています。普通卒園すると保育園には行かないものと思いきや、保育園は幼稚園と違い、働く両親のためにあるので、年度末までは有難いことに預かってくれるのです。そんなこんなで、病気の治った希心は病気で欠席した分も取り返そうと、元気に通っていて、年度末最終日の明日月曜日も行く予定だそうです。

 孫希心は年度が明けるといよいよ小学校へ、ピカピカの一年生として入学する予定です。ある部分はまだ幼稚なところがありますが、ある部分はこの3年間ですっかり逞しくなって、間もなく始まるスタートの時を迎えようとしています。小学校はこれまでなかった勉強がついて回ります。また集団登下校などをするため、近所の子どもたちとの付き合いも始まります。多分子ども社会の中で言葉遣いにしろ遊びにしろ、好ましくないことまで身につけることでしょうが、それもまた人生なのです。

 この冬はすっかり板について、100日以上続けた孫2人とおじいちゃんとの3人4脚だったマラソンも、2人の病気ですっかり止めてしまいましたが、春休みには体力づくりのつもりで復活させたいと思っています。上向きに生きれる孫たちに比べ、下向きにしか生きれない初老の私ですが、これからも孫たちから今までどおり沢山のパワーを貰って、元気に生きようと思っています。孫たちの健やかな成長を願っています。

  「保育園 卒園したのに 行く不思議 面白いねえ 納得しつつ」

  「靴揃え 時計も読めて バッチグー いよいよピカピカ 一年生に」

  「上向きの 孫に比べりゃ 私など 下向きばかり 老いの坂道」

  「まず元気 勉強二番 思うけど 私と親には 多少のずれが」

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人間牧場

〇只今桜前線北上中

 南北に細長い日本中の、そこかしこに自生したり植えられている桜は、昔から「山は富士、花は桜」と言われるように、日本人が最も愛する花の一つです。日本中の人が冬の厳しい寒さに耐えながら、春の足音として桜の開花を心待ちにするのです。今年一番早くソメイヨシノが開花したのは愛媛県宇和島市でした。しかし残念ながら数年前宇和島の気象台が閉鎖されたため公式記録にはならず、高知県にその座を奪われましたが、開花記録を狙って長年活動を続けている宇和島市民のことを思えば、宇和島で3年間過ごした経験のある私としては、気象台発表だけが記録の今の方法を改めるべきだとも思うのです。

桜の咲く季節になりました
桜の咲く季節になりました

今年から道後公園の桜の下で焼肉をすることが禁止されたようです。一儲けを目論んだり焼肉野外パーティーを楽しみにしていた人たちにとっては、何ともやり場のない決定ですが、花見と称して花見もせず花より団子で、もうもうと立ち上がる焼肉の煙で一番迷惑をこうむるのはやはり桜の木ですから、せめて咲き始めて満開まで10日間、散り始めて葉桜になるまで10日間、合計20日間の短い花の命を考えれば、焼肉はどこででもできるのですから理解をして欲しいと思うのです。
 私はこれまでまちづくりに深く関わって生きてきたため、公民館で一本、まちづくりで一本、21世紀えひめニューフロンティアグループで一本と、この40年ほどで指折り数えても数え切れないほど、沢山の桜を植えることに関わってきました。その中には枯れたものや老木になって、寿命を終えようとしている桜もありますが、これからもいささかなりとも桜に関わって生きようと思っています。

 先日子ども体験塾の子どもたちが、国道沿いに植えた桜に巻きついたカズラを切る、ボランティア活動に参加してくれました。私たちはこれまで桜を植えることだけに重きを置いていましたが、植えた桜を保存する活動はおろそかというよりまったく無頓着だったようです。20年前に植えた国道沿いの桜は、もう成木に育っていますが、ほおっておくとカズラの旺盛な生命力の餌食になって枯れてしまうのです。私は軽四トラックに剪定ハサミを積んで持ち歩き、時々気がついた場所で人知れず桜に巻きついたカズラを切っていますが、一人の労力では中々追いつかないのです。まあひとはどうであれ、自分の力で一本の桜を救う気持ちで頑張ろうと思っています。

 先日高知県須崎市に住む土居さんに出会いました。中土佐町で開かれた生涯学習推進体験の会場へはるばるやって来てくれたのです。土居さんとは彼が須崎市の社会教育課長をしていた頃招かれ知り合いました。彼は退職後地元から請われて市議会議員になっていますが、彼の夢は体の不自由な娘さんと桜前線を追って日本全国を旅することだと聞いていました。まだその夢は実現していないようでした。
 今年も桜の咲く季節がやって来ました。人間牧場に植えた千本桜の森づくり事業の標準木である枝垂れ桜も、綺麗な花を咲かせ満開を迎えています。行く春を惜しむようにしないと、散り際のよい桜を楽しむことはできません。幸せなことに私は、自分で植えた桜をいっぱい見れる幸福者です。今年も妻と2人で桜を楽しむ小さな旅をしたいと思っています。

  「これまでに どれ程桜 植えたやら 枯れたりカズラ 餌食もあるが」

  「書斎から 見える遠望 山桜 今年も咲いたと 言ってるようだ」

  「雨嵐 春は桜の 天敵に 悩まされつつ 花を眺める」

  「不自由な 娘を連れて 桜追う 旅に出たいと 言ってた言葉」

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人間牧場

〇今日はペットボトルの回収日でした

 わが家は私たち夫婦家族と、息子夫婦家族、それに親父がそれぞれ台所を持っています。ゆえに毎週月曜日と金曜日は生ゴミの日なので、息子家族の分は若嫁が、私たち夫婦家族と親父の分は私がゴミ出しを担当しています。たった二人の家族なのに私たちの生ゴミは何故か結構多く、私はゴミ置き場になっている県道歩道まで100mもあるので、毎回一輪車リヤカーに積んで持って行くのですが、田舎の4悪態といわれるカラスが生ゴミを狙い、そこら辺を汚くするため、ゴミの上に魚網を被せて対策を講じています。でもカラスもさるもので人間様の気配が遠のくと、どこからともなくやって来て、生ゴミをついばむのです。

 水曜日は週に一度のプラスチックゴミの日です。最近は分別収集もすっかり慣れて、どんな物がプラスチックゴミなのかも分かるようになり、プラゴミは若嫁と妻が担当して、生ゴミと同じ置き場へ透明な袋に入れて出します。
 今日はペットボトル回収の日で、ペットボトルは蓋を取ってラベルをはがし、透明の袋に入れて軽四トラックに積み込み、地域事務所の裏に設置された灘町ペットボトル収集場へ、今回は妻が勤務先のペットボトルと一緒に持って行きました。それにしてペットボトルが私たちの暮らしの中に、いつの間にか随分溶け込んでいることに驚くのです。

 親父は最近までペットボトルに入った飲み物は飲みませんでした。ところが昨年猛暑の頃、軽い熱中症にかかって受診し、大事に至らず快復しましたが、水分を小まめに補給するよう往診に来てくれた先生から指導を受けてから、若嫁に「ポカリスエットや飲料水を買って来てくれ」と頼むようになり、空きペットボトルの量は私たち夫婦以上の量でした。今朝も親父の分をラベルをはがし蓋を取って資源ゴミに出しましたが、はてさて親父が若者飲料の代名詞のような、ポカリスエットの愛飲者になるとは驚きを隠せません。
 最近はどこの集会や会議に行っても、お茶をヤカンで沸かし湯飲みで出すような姿は、殆ど見かけなくなりました。お茶はもてなしのために出すものでしょうが、何となく機械的で、古い時代の人間である私には少し不満が募ります。「お~いお茶」と言ったら、ペットボトルに入った「お~いお茶」という名前のお茶が出てきたという話は、まるで落語のネタのようです。

  「いつの間に ペットボトルが 我々の 暮らしの中に 入り込んでる」

  「お~いお茶 言ったらペット ボトルお茶 落語のネタに 使えそうだな」

  「親父さえ ポカリスエット 飲む時代 世の中進歩 私にゃ分らぬ」

  「お茶沸かす お茶を汲むこと さえできぬ 若い社員に どんな教育」

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人間牧場

〇夕日徒然草・心の書の行方

 現職をリタイアして丸々9年が過ぎようとしています。ささやかなながら小さな目標を立て、それらを一つ一つ実行に移してきた私にとって、この9年間はとても充実した日々でした。念願の人間牧場もほぼ完成し、人間牧場をフィールドにした活動も、多くの人の協力と参加によって、今ではすっかり根付き、日々の暮らしに彩を添えています。
 また毎日コツコツ書いている2本のブログ記事も、多くの人に愛読されているし、薄っぺらいながら「夕日徒然草」という著書も地の書・水の書・火の書・風の書・空の書と5冊出版し、考えや生き様を活字として残せたことも、私にとっては大きな成果だと思っています。

 この1ヶ月間、講演活動や地域行事に参加しながら、合間を縫って今年度の確定申告をしたり、金融広報アドバイザーとしての活動報告書を作ったりしながら過ごしましたが、ブログ記事をプリントアウトする作業こそ残っているものの、昨日で全てのやるべきことをやり終えました。残された今年度の5日間で、いよいよ10年目に突入する平成26年度への助走を始めなければなりません。その一つに新春を迎えるに当たり心に決めていた、「夕日徒然草・心の書」の出版があります。目論見どおり2月までに「心の書」30話の執筆は順調に書き終えていますが、先日妻と消費税増税の話が持ち上がった際、「夕日徒然草」の出版についても話が及びました。出版には25万円に加え8%2万円、合計27万円の資金が必要です。前回印刷したものも残っているのでこの際出版を諦め、「ミレニアム2000年その日私は」のように、自分でプリントアウトして、30冊程度手作り本を作ってはどうかと提案がありました。

とりあえず作ってみた手作り本「夕日徒然草・心の書」
とりあえず作ってみた手作り本「夕日徒然草・心の書」

 資金は本の販売で既に確保しているので、妻とそのことについて言い争い少し疎遠になりましたが、冷静に考えるとそれも一利と思うようになりました。そこで考え付いたのが手作り本です。販売はできないし利益もありませんが、暇々を見つけてとりあえず10部、とりあえず10部と手作りして、人間牧場で落伍公演に使う量を確保したいと思っています。
 さて予定していた出版資金27万円の行方は、長年温めていた菜園用のハウスを造る資金に回るのか、それとも諦めきれずに再度「夕日徒然草・心の書」の印刷費用になるのかはまだまだ未定です。早速とりあえず表紙や奥書を作って、新年度の始まる4月1日には30部程度を完成をさせようと、今朝から作業に入ります。
 今年は人間牧場を開設して10周年になります。仲間内から「10周年記念行事をやろう」と話を持ちかけられています。もしやるとすればその中心は何といっても落伍会をしなければなりません。少し話芸を磨いたり夕日徒然草・心の書の30話を演目に、高座練習もしなければなりません。いやはや何かと心のもめる悩み多い春先です。

  「今年度 四日で終る この時期に 自著本出すか 新たな悩み」

  「妻の言う ことにも一利 あるなあと 冷静納得 したような顔」

  「この九年 色々あった さればとて これから何を よすがに生きる」

  「とりあえず 区切りだけはと 腹に決め 手作り本を 手間暇かけて」

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人間牧場

〇人間牧場は今桃源郷です

 人間牧場に春がやって来ました。昨日はジュニアリーダー研修会があるので、人間牧場へ一週間ぶり行きました。海岸線閏住の菜の花もいよいよ終盤に近づき、心ない人たちが写真を撮るために花畑の中へ入ったと思われる、無残にも踏み潰された幾筋もの足跡が見え、心が痛みました。下浜から池久保までの狭い道沿いには、目立ちませんが今を盛りと真っ赤なツバキの花が咲いていて、蜜を吸うメジロなどが飛び交っていました。近く遠くウグイス等の小鳥のさえずりも聞こえ、道端の草も日増しに緑を濃くして、いよいよ春本番です。

満開のスモモの花
満開のスモモの花

 一週間ぶりの人間牧場は、下灘駅付近から遠望すると真っ白く見えるほど、今は10本ほどのスモモの花が満開を迎えていました。ロケーション風呂の直ぐ横からジャガイモ畑の下にかけての光景は、まさに桃源郷といった表現がピッタリするほどでした。
 花の匂いも爽やかで、人間牧場で冬越しした種蜂たちが、忙しそうに飛び交って蜜を集めていました。先に到着していた子どもたちも、この綺麗な白い花を見て「綺麗、綺麗」を連発していました。スモモの木を人間牧場へ植えて、早くも6~7年が経ちましたが、梅の花といいスモモの花といい、果実を収穫することを目的に植えたはずなのに、梅もスモモもこうして花を楽しむことができるのですから、まさに一石二鳥ならぬ一木二花果です。

真っ白いプラムの花
真っ白いプラムの花

 私たち人間は、「いま」と「ここ」と「自分」しか「行動」が起こせない悲しい運命を持っています。幾ら思っても、今が過ぎれば過去になり、明日を思っても今しかできません。また思ったところでここ以外ではできないし、さらに自分しかできないのです。
 まさに「いま」+「ここ」+「自分」+「行動」=自分力のような気がします。人間は等しく時間が与えられています。私がこの花を「いま」、「ここ」で、「自分」が見て美しいと感じ、それを「綺麗だね」と人に伝えたり、デジカメに撮って記録に残す行為を行なうことそのものが時間的資源の有効活用なのです。私はこれからもそんな思いで「いま」「ここ」「自分」の存在を意識しながら生きて行きたいと思っています。流行り言葉で言うなら、「今でしょう」「ここでしょう」「自分でしょう」となるようです。

  「牧場の スモモ満開 春が来た 桃源郷と 言うに相応し」

  「実目的 植えたはずだが 花が咲き 一石二鳥 いやはや嬉し」

  「いまとここ 自分だけしか 起こせない 悲しき運命 ゆえに意識し」

  「また一つ 歳をとるかや 春が来た 昨年もまた 同じ思いで」

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人間牧場

〇庭や野辺に花の咲く頃

チンゲンサイの菜の花
チンゲンサイの菜の花

 春ですねえ。その気になって辺りを見渡せば色とりどりの花が咲いて、一年中で最も浮き浮きする春を迎えています。急峻な山を背に受けているわが家の敷地は、晩秋からこの頃まで陽が当たらないため、何となく寒々としていましたが、春分から秋分までは陽が当たるため、春分の日とともに一日中陽射しが楽しめるようになりました。冬篭りをしていたような親父も、このよう気に誘われて庭に出て日向ぼっこを楽しんでいるようです。

 

ツバキの花
ツバキの花

 昨日は、冬野菜として作っていたチンゲンサイと小松菜にトウが立って、黄色い菜の花が咲いたので、午後からそれを引き抜いて雑草置き場へ雑草とともに運びました。最近は毎朝冬野菜の葉っぱを摘んでグリーンスムージーにして飲んでいるため、勿体ない感じもしましたが、思い切って処分しました。引きぬいた後の畑は牛糞を撒いて倉庫から耕運機を引っ張り出し、万遍なく中耕して鍬で2列にするか3列にするか迷いましたが、結局3列畝を立てました。

アセビ(馬酔木)の花
アセビ(馬酔木)の花

 今日はその畑の畝に先日買って来たゴボウや小松菜等の種物を蒔く予定です。今年は出来るかどうか分かりませんが、スムージーに使う葉物野菜を作ってみようと思っています。
 春は雑草の芽吹きの季節でもあります。660坪もある広いわが家の敷地には、至る所に早くも雑草が芽を出し始めました。雑草は早目早目の対応が肝心で、ひと雨降ればあっという間に雑草に覆われてしまうのです。昨日は庭の草取りをしていて、綺麗な椿とアセビが咲いているのを見つけました。庭には色々な花木を植えていますが、全ての花木に咲く花を楽しむ余裕はこれまで残念ながらありませんでした。

 早速書斎からデジカメを取り出して、花の写真を撮ってみました。ついでにチンゲンサイや白菜などの黄色い菜の花も撮りました。最近はこの時期になると花粉症になる人も多く、花から遠ざかる人もいるようです。昔は花粉症などという病気は殆どなかったそうですが、現代人は何故花粉症になるのでしょう?。多分食べる物や生活環境が変わったせいだと思われますが、鈍感な私は幸せなことに花、粉症になることもなく暮らしています。花は心を豊かにしてくれます。今の時期しか味わえない春の花を、もっともっと楽しもうと思っています。

  「春は花 道元禅師も 詠んでいる 季節の巡り もっと楽しむ」

  「雑草を 抜きつ 見上げた 庭の隅 椿アセビが 見事に咲いて」

  「残菜に 咲く花さえも 見事なり 思わず鼻を 花に近づけ」

  「デジカメで 写真に撮って 楽しめる 花の命を 存分生かす」

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人間牧場

〇美味しいく健康にいいグリーンスムージー

 私は毎朝リンキャベという食べ物を常食しています。「えっ、それ何?」とよく言われますが、リンキャベとは何のことはない、リンゴとキャベツを意味する私の作った造語なのです。リンゴを2分の1個とキャベツを西洋皿に山盛りを牛乳を飲みながら、パンを一切れ食べるのです。そのお陰でしょうかすこぶるお通じもよく、健康な毎日を過ごしています。
 つい最近妻がテレビで見たというグリーンスムジーなるものを作ってくれるようになり、これにはまって毎朝結構楽しんで飲んでいます。

毎朝飲んでるグリーンスムージー
毎朝飲んでるグリーンスムージー

 グリーンスムージーとは、果物とグリーン野菜と水を原料にジューサーで作る飲み物のことですが、今の時期は大根葉や小松菜、キャベツ、白菜等の冬野菜の残野菜が畑にあって、その気になれば幾らでも材料のグリーンは確保できるのです。そのため例年だと引き抜いて、片付けてしまう冬野菜類もまだ畑にあって、妻は毎朝朝食前に家庭菜園へ入り摘み菜をし、色々な人から頂いて食べきれないほどの柑橘類の屑も皮を剥いて利用し、グリーンスムージーを作ってくれています。まあ野菜ジュースとミックスジュースのあいの子のようなものですが、時にはジュースなのにサジを用意して食べるような感覚の時もあるようです。

 わが家の朝食は正月からこれまでの3ヶ月間、主食はお餅でした。ゆえに自家製の蜂蜜やプルーンジャム等はお預けでしたが、水につけていたお餅も残り少なくなって、いよいよパンの季節を迎えます。もうそろそろ甘夏柑を使ってマーマレードも作ろうと思ってますし、今年は春の柔らかいヨモギも摘んで、軽く湯がいて冷凍保存してみようと思っています。
 忙し過ぎて無頓着だった食に関することも、未利用資源の活用や自給率の向上といったテーマが見つかって、俄然理念への口出しだけでなく、手を出し行動に移すほど、関心が高くなってきました。今年は自給のために作ったものを保存する冷蔵庫を確保したいと思っています。
 今年の春は遅れているコンニャク作りにも挑戦しようと思っています。

  「聞き馴れぬ グリーンスムージー 近頃は 毎朝一杯 飲んで元気に」

  「冬野菜 摘み菜利用し スムージー 今朝は小松菜 昨日はキャベツ」

  「頂いた 柑橘類も スムージー 全て使って 健康増進」

  「保存用 冷蔵設備 欲しいねと 妻と相談 しつつスムージー飲む」

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