人間牧場

〇いよいよ運動会のシーズンです

地元双海中学校の運動会
地元双海中学校の運動会

 サンデー毎日の私なので、3連休と言われても余りピンときませんが、連休中日の昨日は地元双海中学校の運動会でした。私は由並小学校、双海中学校、松山工業高校のの学校評議員をしています。加えて孫が保育園に通っているので、その気になれば幼・小・中・高と運動会に出かける機会があるのです。最近は運動会開催の時期が段々早くなって、中には残暑厳しいこの時期を避けて5月頃にやっているところもあるようですが、長年慣れ親しんだ運動会=秋というイメージは中々崩れないようです。

 午前9時開会なので目と鼻の先にある双海中学校へは歩いて出かけました。5年前に下灘中学校と上灘中学校が統合して双海中学校が誕生しましたが、それでも生徒の数は80人程の小さな学校です。小さな学校にしては180mトラックが取れる広い運動場を持っていて、生徒数の少なさ余計感じましたが、この春新らしく赴任して来た校長先生もやる気満々で、顔馴染みの多い生徒たちにもその影響は伝わっていて、夏休みの終りころから練習を積んできた成果でしょうか、みんなはつらつとプレーをしていました。

 昨年はテントが吹き飛ばされるほどの雨や突風に見舞われ散々でしたが、ゆえに思いでも多かったようで、来賓として見られていた前校長先生も会う人ごってにそのことを言われ、恐縮しているようでした。私は所用があって30分ほど観覧しただけでお暇しましたが、昨日は雲ひとつない絶好の運動会日和で、秋特有の東寄りの風が吹いて、テントの下では少し肌寒さを感じるほどでした。昨日と今日は町内のあちらこちらで敬老会が行なわれるようです。私の住む灘町は敬老会対象者が75歳以上となっているため、私へのお誘いはまだまだ先のようですが、私も来月には70歳、いよいよ高齢者への仲間入りの日が近づいて来ました。

  「秋晴れの 好天高き 運動会 牛の峰山 背後に聳え」

  「統合を したとはいえど 80人 小さな学校 みんなが主役」

  「昨年は テント吹き飛ぶ 大風で 今年は一転 天を味方に」

  「無位無官 なのに来賓 席座り 何処かこそばい 感じがしつつ」

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人間牧場

〇何を求めて風の中ゆく

 放浪の俳人種田山頭火の句に「何を求めて風の中ゆく」という、私の大好きな極めてシンプルな句があります。この言葉通り私を含めた多くの人は何かを求めて旅をします。そんな旅人を迎えるのも私の日常活動の一つです。私は私設公民館煙会所と人間牧場という2つのゲストハウスを持っています。私が深く関わって造ったシーサイド公園や、夕日のまちづくりの原点でもある下灘駅の設えも、勿論その役割を存分に担ってくれていますが、私に会いたいとやって来る人の求めに応じ、これらを巧みに使い分けているのです。

煙会所での語らい
煙会所での語らい
人間牧場での語らい
人間牧場での語らい

 一昨日香川県さぬき市に派遣されている、二人の地域おこし協力隊のメンバーが、双海の地域おこし協力隊の三人に連れられて、煙会所へやって来ました。双海の地域おこし協力隊の活動レベルは今や全国級なので、こうした出会い系交流研修は日常的に行なわれていますが、煙会所も人間牧場も余り金のかからない場所として重宝されていて、私もその片棒を担いでいます。私の話はもう随分前のことなので古くなっていますが、スキルアップには役立つと勝手に思い込み、煙会所での語らいは一時間ばかり続きました。

 夕方からは人間牧場へ会場を移し、市役所の松本さんや神東さんも加わって交流会が持たれました。松本さんの用意してくれた鱧のフライや鯛めしおにぎり、冨田さんや川口さんの用意した芋炊きを食べながら、色々な話をしました。私は妻の誕生日ということもあって、午後9時頃にお暇しましたが、皆さんはお酒を飲んだこともあって、人間牧場へ泊まったようでした。さぬき市の地域おこし協力隊の二人は女性ゆえの悩みもあるようで、色々な意見が出ました。地域おこし協力隊の任期は3年です。たかが3年、されど3年、長いと思えば長いし、短いと思えば短いものです。その間何をどう進め成果を出せばいいのか、そして任地で退任後の新しい生き方を見つけられるか、悩める地域おこし協力隊に、これからもささやかながら協力をして行きたいものです。地域おこし協力隊員の皆さん頑張って下さい。「何を求める風の中ゆく」です。

  「山頭火 何を求める 風の中 心の動き 自由律詩で」

  「ああ今日も 遠い町から 訪ね来し 人に出会って 再起動する」

  「酒飲飲まぬ それでも飲んだ 顔をして テーブル囲み 大いに語る」

  「来る人は 私に何を 求めるか? 分からぬままに 意の向くままに」

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〇梅の土用干しならぬ土曜干し

 今年の夏は記録的な日照不足でした。そのため例年だと土用丑の日ころの、ギラギラ太陽が照りつける時期を選んで行なう、梅の土用干し作業をすることができず、未だに本漬けができない状態です。一度干し始めると「三日三晩の土用干し」をしなければならないので、天気予報を気にしながらその時期を窺っていました。夏が終わり初秋のころとなりましたが、全国的には相変わらず天気は不安定で、昨日も各地で時間雨量100mmを越す猛烈な雨が降ったようでしたが、私たちの地方ではどうやら天気が持ちそうなので昨日の午前中、思い切って倉庫から梅樽とサナを持ち出し、脚立をキャリーに乗せて足場を作り、一斉に干しました。

土用干しならぬ梅の土曜干し)
土用干しならぬ梅の土曜干し)

 今年は自家消費としてはかなり多い60kgほどの梅の実を、3つの樽に漬け込んでいます。3ヶ月ぶりに樽を開けましたがカビも見られず、中々の出来具合のようでした。金網ザルで優しくつぶさないようにすくい上げ、サナに行儀よく並べて干すのです。妻は仕事に出かけてあいにく留守でしたが、毎年梅の土用干は私の仕事と決めているため、段取りよく2時間ほどで干し終えました。サナに8つ干した梅は庭中に何ともいえない甘酸っぱい香りを漂わせていました。時折やって来る来客も、珍しそうにこの光景を見ていましたが、この上は天気が安定し雨に濡らすこともなく、干し上がるよう祈るばかりです。白露を過ぎているので夜露も十分採れるものと思われますが、はてさて遅れた作業で、梅干しの出来はどうなるか、少し心配です。

 3日後にはいよいよ本漬けです。壷や樽、それに梅干しを赤く染めるための塩漬け紫蘇も、既に妻の手によって用意されています。忙しかった現職の頃は、こうした生活全般のこまごまを、妻は一人でやっていました。退職後もそれなりに忙しく、みて見ぬ振りをしていましたが、そろそろ遠心から求心へと軸足を置き換え、妻の手助けをしなければならなくなったようです。
 昨日9月12日は妻の69歳の誕生日でした。照れくさくて花束やケーキなど、月並みな贈り物もしてやれませんでしたが、毎年のことながら気持ちばかりのプレゼントをしてやり、とても喜んでくれました。子育ては終りましたが、家事全般、親父の介護に加え今もパートで働く、働き者の妻に感謝しながら・・・の一日でした。

  「今年は 雨と日照 影響し 土用干しする 機会もなしに」

  「梅の実を サナに広げて 土曜干し 土用違いで 少し疑問も」

  「12日 プレゼントなど 照れくさく 月並み手紙 添えそっと置く」

  「梅干しは 三日三晩の 土用干し 毎日一個 食べる楽しみ」

 

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〇孫と一緒に大笑い

 息子たち家族4人と同居を始めて4年目になります。日々孫たちと触れ合って暮らせることは、私たち夫婦にとってエネルギーを貰うような感じがして、隣近所の人から羨ましがられています。孫二人と私たち夫婦は毎日一緒にお風呂に入ります。孫を洗うのは私の担当で、まず長男の希心、次に次男の奏心の頭と体をしっかりと洗ってやります。二人とも頭を洗う時私に、「お願いします」とあいさつしてくれるのも嬉しいことです。妻と孫二人が風呂桶に入るのを見届けながら、私も頭をシャンプーし体を洗います。孫たちは最初100まで数を数えていましたが、今は浴室の壁に貼った99の掛け算を全て言いながら温もります。

孫奏心と福笑いゲーム
孫奏心と福笑いゲーム

 「出たよ~」と声をかけると若嫁が飛んで来て、脱衣場でバスタオル拭きして一件落着です。風呂上りは私たちの居間でテレビを見ながら過ごしますが、最近は妻のダビングした孫用の番組を見たり、色々な遊びに講じます。昨日は顔をくしゃくしゃにして、笑った方が負けというゲームをやりました。奏心はどこで覚えたのか両手で顔を奇妙にくねらせて、私も妻もその姿に思わず大笑いをしてしまいました。「おじいちゃん、写真に撮って」と奏心にせがまれ撮ってやりましたが、まさに笑う角には福来るでした。その後いつものように指相撲もやりましたが、いつの間にか私より強くなって来ました。

 孫たちには私を含めて3人のおじいちゃんがいます。大じいちゃんは96歳なので、もう孫たちの相手はできません。若嫁の実家のおじいちゃんは少し離れて、日常は会わないため孫にとっては何でしてくれるいいおじいちゃんです。そこへ行くと私は何かにつけてうるさく、時に悪いことをすると倉庫へ連れて行かれる、怖い存在のおじいちゃんなのです。3人三様のおじいちゃんですが、私の役割はむしろ悪者役のおじいちゃんに徹さなければならず、貧乏くじといったところです。4年目にもなると孫との距離感も分るようになって、同居のよさを実感できるようになりました。

 

 

  「同居して 早くも4年 経ちました 孫の存在 ご馳走さんです」

  「風呂に入る お願いしますと 声かけて 孫の頭を シャンプーしてやる」

  「三人の おじいちゃんいる 孫たちに 悪者役は 私で十分」

  「くしゃくしゃの 孫の顔見て 大笑い 破顔一笑 今が幸せ」 

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〇松山五行歌8月歌会

 今月も松山五行歌8月歌会の結果が、代表の見山あつこさんから送られてきました。私は相変わらずの欠席歌の部に次の拙歌を送っていました。
  わが町の
  沖合い浮かぶ青島は
  人口僅かな過疎の島
  猫フィーバーで
  島人困惑

 いつものように、次の講評が付記されていました。
 ☆いつ頃だったでしょうか、JR松山駅に「青島ツアー」の募集広告が掲載されていました。ちょっと心惹かれましたが、参加することもなく今日に至っています。「過疎の島に猫フィーバー」島外から訪れた人のマナー違反で長閑な島が困ったことに。「人間ってしょうもないやつだなあ。」と猫も呆れていることでしょうね。でも猫好きとしては、一度は訪れて見たいですね、の声。
 誰が書くのか、毎回言い得て妙なる講評文にただただ感心するばかりです。

 ちなみに、出席歌一席は姫川未知絵さんとよーこさんの次の歌でした。
  清く散ることなく     取り返せない
  朽ちた姿を曝し      あの日の後悔
  紫陽花の咲いている    ふと思い出す
  強い日差し向かう     夏の空が
  向日葵の横で       やけにまぶしい

 ちなみに欠席歌一席は伊延部克子さんの次の歌でした。
  みかけは
  男前とは
  いえないが
  味は日本一かな
  主人のつくる野菜

  「どの人も 正岡子規か 山頭火 私のだけが まるで幼稚歌」

  「これでいい オンリーワンだと 慰める だけど今度は 秀作誓う」

  「講評の 言葉癒され 納得し 臆目もなしに ブログ紹介」

  「私のは 笑売啖呵 とんちんかん 歌会みんな 思わずウフフ」

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人間牧場

〇蜂蜜のシーズンを終える

 3月の末に蜜蜂の巣箱を設置し始め、蜜蜂の師匠である西予市野村町山奥組の井上登さんのご指導や、蜜蜂誘引花キンリョウヘンの提供を受けて、一喜一憂しながら続けてきた養蜂活動も、やっと一段落が着き、私の今年の蜜蜂・蜂蜜シーズンが終わりました。今年はこれまでメインとなっていた、人間牧場への密売巣箱入居率が悪く、また全体的に雨が多く日照不足だったせいでしょうか、蜂蜜の一箱当たりの蜂蜜量も例年になく少なかったようです。

 それでも昨年の22升に比べると少なかったものの、第1回目の7月末収穫が12升5合、今回の第2回目の9月始め収穫が3升5合ですから、目標の10升は軽く突破していて、その成果にはそれなりに満足しています。昨年ムカデに刺されてアナフィラキシーショックに遭い、救急車で運ばれたことがあるので、極力蜜蜂に刺されないように注意をしていましたが、今年も3回ばかり蜜蜂の報復攻撃に遭ったものの、心配されたアナフィラキシーショックにも遭わず、ホッと一安心といったところです。

 目下のところ私の採集した蜂蜜は、息子の手によって精製加工されていて、早いものは瓶詰めにされ仲間内にお裾分けされています。息子の蜂蜜へのこだわりは相当なもので、インターネットで勉強しながら純度を上げたり瓶詰めをしたり、ラベルにこだわったりしているようです。いつものことですが、蜂蜜での意見が違う息子との対立は、犬も食わない他愛のない親子口喧嘩程度です。それでも親子で同じ趣味に関われるのですからよしとしなければなりません。

 今のところ家の裏の巣箱は2つ、人間牧場の巣箱は2つかろうじて越冬用の種蜂がいるようです。これから半年、来年のために時々巣箱の掃除や管理を行なわなければなりません。来年こそはと、また新たな作戦を思案中です。先日私の親友であるソプラノ歌手二宮典子さんに、今年の新蜂蜜を少しだけ差し上げました。喉が命のソプラノ歌手ですから、蜂蜜でもなめていい歌声を皆さんに聞かせて欲しいと思っています。今年もいい一年でした。

  「蜂蜜の 採集終えて ホッとする 今年の収穫 16升も」

  「目標を 達成したが モヤモヤが 吹っ切れもせず シーズン終る」

  「今年は 三度刺された だけだった アナフィラキー なることもなく」

  「蜂蜜を 思う存分 食べる妻 私は採集 息子瓶詰め」

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〇シーサイド公園の恋人岬でお月見会

 昨日はこのところの天候不順を吹き飛ばすような好天に恵まれました。その天気は夜に引き継がれ、中秋に相応しい暑くも寒くもない、絶好のお月見日和でした。風流を楽しむことがめっきり少なくなった昨今ですが、まちづくり活動に加わっていると、そうした活動にも参加でき移り行く季節を堪能することができるのです。まちづくり学校双海人では昨年に引き続きシーサイド公園で、お月見会をすることになりました。私の役割はススキの確保でした。

東の空に顔を出した中秋十五夜のお月様
東の空に顔を出した中秋十五夜のお月様

 昨日は日本銀行松山支店で金融広報アドバイザーの研修会が午前中あり、帰りに三秋峠付近でススキをゲットしようと思い立って、軽四トラックで出かけました。守衛さんや警備員さんが物々しく警戒する日銀の駐車場に入ると、少し後ろめたいような視線を感じましたが、もう40年も日本銀行に出入りしている顔馴染みなので、臆することもなく駐車をして受付を済ませ、3階の会議室で支店長さんの経済に関する講義を受けました。解散後三秋峠まで戻り、狭い車の中で作業着に着替えススキを探しました。例年この時期平地ではまだススキの穂が出揃っていないため、あちらこちら探してようやく一株を見つけ急斜面を登って、手持ちの鎌で刈り取りました。ついでに近くの萩もゲットしました。

ススキと小焼け
ススキと小焼け

 帰宅後直ぐに裏の水場に持って行き、水揚げのため水桶に浸けました。夕方庭の隅に置いている手ごろな水瓶を見繕い、トラックでシーサイド公園まで運びました。わが家のヒマワリと黄色いダリアの花も添えにして、自己流で活け花しましたが、シーサイド公園に立ち寄ったお客さんが、私の活け花の様子を遠巻きにして珍しそうに見ていました。冨田さんが恋人岬まで運んでくれ、小西さんが持参したイガグリをお三方に備え、お月見のディスプレイは完了です。夕日の余韻が残る会場に30人ほどのメンバーが集まり、東の空に十五夜の真ん丸いお月様が顔を覗かせました。さあお月見会です。川口さんの進行で食事をしながら、楽しいお喋りをしながら、また私のハーモニカの演奏を皮切りに、高村さんの絵本読み聞かせ、スコップ三味線、俳句会などを1時間半ほど大いに楽しみました。

高村さんの絵本読み聞かせ
高村さんの絵本読み聞かせ

 私の手持ちのデジカメが電池切れを起こしたり、急遽帰宅して持ってきたカメラを地上に落下させたり、厄日とも思えるようなハプニングに見舞われましたが、まあ何とか昨日の様子をデジカメの収めて事なきを得ました。「子らみなが 月を取ろうと 追いかける」という私の句が入選し、漁協女性部長賞としてラヴじゃこ天を一パックいただきました。
 「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」です。昨日は真ん丸いお月様が恥ずかしくなるほどお月様にみんなが見とれてしまういい一夜した。

 

 

 

  「月見会 ススキゲットに 峠道 お陰さまにて マダニ刺されず」

  「水瓶に ススキ差たる ディスプレイ 秋の虫たち 喜び合唱」

  「暗闇で 懐中電灯 照らしつつ 絵本読む女(ひと) 美しかりけり」

  「スコップを 三味線代わりに して熱演 夏の終わりを 惜しむが如く」

 

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人間牧場

〇野菜の種の芽吹き

 昨日やっと秋播き野菜の種蒔きを一通り終えました。大根、カブ、人参、小松菜、春菊、高菜、聖護院大根の種を思いつくまま、家庭菜園に播きましたが、3日前に播いた種はその後降った雨の影響で、早くも貝割れの可愛い芽を出して私を喜ばせていますが、残念ながら早くも芽切り虫の洗礼を受けて、大根は10本ほど根元から切り落とされてしまっているようでした。早速残りの種を取り出して、被害に遭った所に竹棒で小さな穴を開け追い播きしました。多分2~3日後には出揃うことでしょう。

芽を吹いた大根
芽を吹いた大根

 最近は金額的に高いと実感する種を効果的に使おうと、何年か前野菜作りを始めた頃のように間引きをしない方法を取っているので、種は1粒播き、しかも今年から間隔を少し開けてみようと思い立ち、実験を試みています。特に大根は種間を30cm開けているので、芽切り虫にやられると60cmも開いてしまうのです。さてさてうまく行くかどうか、少しだけ心配をしています。種を播いた畝に牛糞堆肥をやり、小鳥に種を食べられないよう糸で脅しを張ったお陰で、今のところ被害にも遭わず順調に育っていて、台風の襲来や大風が吹かないことを祈っています。

 一ヶ月前病院へ出かけた孫希心が、近所のエンゼル薬局でキュウリの種を買って帰りました。薬局と種はどこかミスマッチのような気もしますが、折角買って来たので種を播いてやろうと思い立ちました。春先に植えたキュウリは、もう役目を終えて枯れ始めていますが、唐突と思えた孫の買って来た種を播いたお陰で、季節はずれのこの時期に、キュウリが沢山なり始め、思わぬ収穫に孫の思いつきが正しかったと、笑って誉めてやりました。今日は二十四節気の一つ白露です。いよいよ秋が始まります。今日はマルチを掛けて栽培しているサツマイモの、試し掘りもしてみようかと思っていますが、サツマイモの茎が雨の影響で青々と育っているこんな年は、意外と地下系作物は糠喜びだと半信半疑です。

  「播いた種 早くも貝割れ 芽を出して 生きているよと 言ってるようだ」

  「芽を切られ 早くも洗礼 芽切り虫 焦燥感に かられ追い播き」  

  「今年は 鳥追い脅し したお陰 野鳥の被害 遭わずにすんだ」

  「秋来ぬと 芽にはさやかに 見えねども 虫の声にも 秋の訪れ」  

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人間牧場

〇忙しい一日

 天気予報の雨の確立は60%ですから、いつ雨が降っても可笑しくない天候ながら、昨日は晴れ男を自認する地域おこし協力隊の冨田さんや、下灘漁協組合長の若松利光さんの手柄とも思えるように、午前中の鱧まつりは晴れの天気に恵まれました。私は前日採集した蜜蜂の巣から蜂蜜を垂れ蜜すべく、小道具類を取り出して作業を進めました。この時期は湿度が高くて蒸し暑く感じますが、垂れ蜜採取作業には直射日光が必要なので、久しぶりに覗いたお日様の熱を求めて、小道具の移動を余念なくやりましたが、晴れたり曇ったりを繰り返して日射が長続きせず、1升の垂れ蜜を取るのに丸一日もかかってしまいました。

蜂蜜の垂れ蜜最終作業風景
蜂蜜の垂れ蜜最終作業風景
採集した蜜蜂の巣
採集した蜜蜂の巣

 今回は裏山1箱、人間牧場2箱の蜂の巣を採集しましたが、いずれも蜂蜜の密度が薄く残りを今日から採取しますが、余り期待できず3升に終りそうな雲行きです。息子は前回7月に採取した12升5合の蜂蜜の精製作業を黙々とやっていて、瓶詰めに入っているようです。既に新蜜何本かはお世話になった人たちに配られていますが、何はともあれ早く天気が回復して日射が欲しいこの頃です。
 昨日は午後から茶碗蒸しシンポに出席するため、少し早めに下灘運動公園で開かれていた鱧祭りに参加しました。松本さんや組合長の話だと午前中はかなりの人手だったようで、用意した料理も完売の盛況だったようでした。組合長さんに鱧の湯引きを沢山手土産にいただきました。

 茶碗蒸しシンポジウムが終るころ、一転にわかにかき曇り雷が鳴ってかなり激しい雨が降り始めました。間もなく始まる下灘駅のコンサートに行くべく、軽四トラックを運転して下灘駅に差しかかりましたが、あいにく雨傘を持ち合わせていず、加えて交通規制などもあって会場へ行くことができず、とりあえず自宅まで帰ってしまいました。自宅には既にお客さんが来ていて、その対応に追われてしまい、結局今年のコンサートには顔を出さずじまいとなってしまいました。コンサート会場で会う約束だった仲間から、ひっきりなしに携帯電話が入り、少しブーイングの手合いでした。コンサートを終えた仲間がわが家へ流れて来て、久しぶりに煙会所で賑やかな交流となりました。大洲市田処の亀本さんは美味しいブドウを沢山届けてくれました。今年はコンサートも29回目、来年はいよいよ30周年の区切りの年を迎えます。30年前のはちきれんばかりの若かった頃を思い出し、続けてくれている多くの仲間に感謝しながら、忙しかった一日が終りました。

  「久々に お日様顔を 覗かせる 垂れ蜜作る 汗をかきつつ」

  「鱧祭り 天気男の 顔を立て 束の間晴れ間 みんな喜ぶ」

  「コンサート 多分ずぶ濡れ 思いつつ 入る携帯 今どこにいる」

  「30年 よくも続いた コンサート しみじみ思う 若いあの頃」

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人間牧場

〇終盤になった夕焼け村

 8月31日(日)から始まった通学合宿「夕焼け村」も、いよいよ終盤に差し掛かってきました。子どもたちにとっては日常生活と切り離されて家庭へ帰らず、学校と宿泊所を往復する集団宿泊訓練なので、ある部分楽しくある部分窮屈な日々を過ごしていて、疲れもピークに達しているようで、事故はないものの少し熱っぽい子どももいるようですが、まあ何とか最終日を迎えたようです。

手作りの素麺流しトイ掛け
手作りの素麺流しトイ掛け

 私は初日の夕日の話と、木曜日の夜の2回様子を見に宿泊所となっている、潮風ふれあいの館に出かけました。ホールの真ん中には小型のスタードームがシンボル的に作られていて、子どもたちが出たり入ったりして遊んでいました。また自主勉強や日記書き、ハガキ書きもすっかり板につきとても楽しそうでした。大学生やジュニアボランティア、それに夕食を当番で作ってくれる婦人会、更生保護女性部の人たちの協力も、毎年のことながら頭が下がる思いがしました。

 昨日の夕方公民館の赤石主事さんから、「面白いものが出来たから見に来て欲しい」と電話が入りました。昨日は蜂蜜採取で忙しく、また息子の友人から見事なサワラが一本届き、その調理をしている最中だったので、手を止めて出かけました。出かけてみると宿泊所の前に竹を半割りした立派な素麺流し道具がお目見えしていました。なるほどと感心しながら眺めましたが、どうやら昨晩のお別れパーティは風流にも素麺流しのようで、台所ではスタッフの皆さんが茹で上げあったばかりの素麺やそばを、一口サイズに小分けしていました。

 夕焼け村も十五年を越えて続けていると、プログラムにも一工夫二工夫が必要で、そのエネルギーは事務局やスタッフのスキルアップに委ねられているのです。小さなことですがこうした実践は来年度に必ず繋がることを嬉しく思いました。このところ天候が不順で自慢の潮風ふれあい公園から見えるはずの、夕日や夕焼けもまだ見えていませんが、子どもたちは元気に最終日の今日を迎えたようです。公民館活動はエンドレステープのようなものです。螺旋状に上昇気流を起こし、そこからまた新しい芽を育てなければマンネリ化します。竹を確保しみんなの知恵と汗で作った素麺流し道具は伝統になりそうな予感がしました。

  「町内の 子らが集いて 学校と 宿舎往復 家に帰らず」

  「下支え する人 何と 多いこと 子ども育てる ために結集」

  「見に来てと 電話が入り 出かけたり 素麺流しの トイの力作」

  「マンネリは 内なる人の やる気にて クリアーできる スキルアップを」

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