人間牧場

〇カヌー遊び

 わが家には私が若い頃購入した2~3人乗りのインディアンカヌーがあります。普通は倉庫の裏の軒先に収蔵しています。夏になると孫たちを楽しませるため倉庫から引き出し、物干し場に置いていますが、妻からは邪魔になるので何とかして欲しいと不評を囲っています。昨日は内孫二人を連れて、息子と4人でカヌーのリを楽しみに灘町海岸へ行きました。

カヌーに乗って
お父さんとカヌーに乗って
沖合いから見たシーサイド公園付近
沖合いから見た双海町付近

 軽四トラックにインディアンカヌーを裏返しにして乗せ、荷綱で落ちないように縛り、オール2本と釣道具、子供用のライフジャケット、錨、それに熱中症にならないためのペットボトルも、クーラーに入れて出かけました。昨日の灘町海岸は沢山のキャンパーたちがテントを張って海水浴を楽しんでいました。息子と二人でカヌーを砂浜まで運び、孫たちを乗せいよいよ出航です。サメ除けネットの右側隙間をくぐり、シーサイドのサメ除けネットに沿って城の鼻沖合いまで漕ぎ出ました。

 錨を下ろしてサビキ網カゴに餌を入れて海中に垂らしましたが、潮の関係でしょうか一向にヒットせず、草ふぐが釣れるだけで肝心のアジは釣れませんでした。そのうち孫二人の気分が悪くなり、シーサイド西側の浅瀬へ入って、箱眼鏡で海中を見たりして時を過ごしましたが、孫たちの集中力が切れたところで引き替えし、灘町海岸でカヌーを片付けている間二人は海水浴を楽しんでいました。

 帰宅後カヌーやトラックを水洗いをするついでに、孫たちにホースで水をかけてやると大喜びで、風呂場には小さなプールに妻がお湯を張っていたので、残りの氷を浮かせて楽しそうに遊んでいました。午睡もせずに遊んでいた孫たちは、夕食後私たちの居間でテレビを見ながら早々とダウンし、夢の世界へ旅立っていました。孫希心は夏休みに始めた絵日記に書くことが沢山できたと喜んでいましたが、夏休みはまだまだ長く続きそうです。

  「軽四に カヌーを積んで 海に行く 二人の孫も とても楽しく」

  「アジ狙い 結果クサフグ だけ釣れて 孫は船酔い これも体験」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇アナフラキシーショック

 昨日の夕方、広島県東広市に住む稲井誠さんの奥さんから、送ったお中元のお礼の電話がかかりました。修理工場を営む稲井さんとは、砥部町で修理工場を営む稲葉さんを介して知り合い、その後ずっと付き合っていますが、ご夫婦ともに見習いたいような穏やかな人で、私が鳥取県の雪道で交通事故を起こした時も、稲井さんと稲葉さんのリレーでこちらまで事故車を運んで修理をしてもらい、事なきを得たのです。
 奥さんからいきなり、アナフラキシーショックのお見舞いを言われました。稲葉さんから私が昨年の6月13日ムカデに刺され救急車で運ばれたことを聞いたとのことで、お見舞いとその後の体調を聞かれましたが、そういえばあの忌まわしい事故からからもう1年が経ったのです。

 稲井さんの奥さんもこれまで何度かムカデに刺されたらしく、アナフラキシーショックが心配だと話されていました。東広島市といえど稲井さんが暮らしている場所は私と同じような田舎ゆえ、この時期になるとムカデが再三出没をするのだそうです。その都度恐怖におびえながら退治をして暮らしていますが、私はアナフラキシーショックにかかった後何度も蜜蜂に刺され、3日前にも彩蜜作業中に2ヶ所も刺されれましたが、今のところその気配はないようなので一安心といったところです。妻は昨年のアナフラキシーショックの思い出もあるのでかなり心配していますが、当の本人は無頓着で昨日も蜂蜜の採集作業に汗を流しました。

 田舎は毒虫の宝庫です。ムカデは勿論のこと、薮蚊やブトなどに刺されるのはしょっちゅうで、私のように蜜蜂を飼っているとミツバチにも、蜂蜜のお返しに痛い一刺しをプレゼントされるのです。その度に人から聞いた何の根拠もない処置方法で対処しています。特にムカデに刺された時は、刺したムカデを殺してすり潰し患部に塗るといいという、信じられないような素人療法を心がけていますが、薮蚊やブト、蜜蜂に刺されたら、庭に植えているアロエの肉厚葉っぱをちぎって、ドロドロしたエキスを塗りこむのです。これは効き目があるようで、妻はもっぱらこの方法で毎日庭の草取りをしています。
 これからも刺されないよう心がけて暮らしたいと思っていますが、刺された時の正しい処置法もこの際学んでおきたいものです。

  「アナフィラキシー ショックに遭って 早一年 生きていますが 少し不安も」

  「その後どう? 言われすっかり 忘れてた ムカデに刺され 病院搬送」

  「田舎では ムカデに蜂に 薮蚊など 何でもござれ アロエで対応」

  「三日前 蜂蜜横取り 返礼に 蜜蜂刺され 少し痛い目」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇鷹子温泉近くにて

 私の親友で松山に住んでいる沖和博さんから、松山市高齢者クラブ連合会第2ブロック指導者研修会で話をして欲しいと頼まれました。沖さんは双海町本村出身で私より年齢が一つ歳上ですが、彼が運輸会社に勤めていた頃からの知り合いで、職場改善運動の指導者として活躍していたこともあって、何かにつけて気心が知れている人です。何度か彼の友人とも酒席でご一緒したり、人間牧場へも訪ねて来られましたが、まあ田舎出身らしからぬダンディで美声の持ち主なのです。

満席の高齢者指導者研修会
満席の高齢者指導者研修会

 私より一つだけ年上のその彼が、今では久米地区内高齢者クラブ川付つくし会の会長であることを、講演依頼文章に添付した資料で初めて知りましたが、私などまだ地元の高齢者クラブに入会もしていないのに、早々と会長なんて偉いご出世のようです。(笑い)私もそろそろそのような年齢になったことを実感しましたが、頼まれた講演日時は昨日の午前10時からで、会場は時々妻と出かける鷹子温泉に隣接した鷹子老人福祉センターでした。予定された時間より少し早めに会場に到着しましたが、沖さんは昨日の研修会の総合司会までする活躍ぶりでした。

 早速1時間ばかり講演させてもらいましたが、指導者研修会ということもあって、多少笑いを押えた真面目な話をし過ぎたかなとも反省していますが、まあ見識高いあの年齢の人たち(失礼ながら)を眠らさなかっただけでもよしとしておきましょう。
 会場で講演が始まる前の休憩時間に、何人かの顔見知りの人があいさつに見えられました。かつて同じような仕事をした人、研修会で出会った人など来歴は様々ですが、皆さん第一線を退きすっかりいい年齢になって、風貌から老域を感じながら昔話に花を咲かせました。私にも間もなくそんな人生が来るものと思われますが、これからもこの人たちのように地域のお役に立ちたいものです。

  「同郷の よしみで今も 交遊を ご縁頂き 講演呼ばれ」

  「はや会長 えらい出世と 大笑い 日本で一番 年寄り元気」

  「気がつけば 私も同じ 高齢者 そろそろ身分 弁え生きる」

  「老人と 呼ばれる嫌だ 入らない 威張ってみても 歳には勝てず」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇蜂蜜採集

 一番暑いこの時期に、蜜蜂に刺されないよう雨合羽を着て、今年も裏山の巣箱を三つ、順番に天板の木ネジをドリルで抜き、包丁を入れて巣を外し、耳かきのような細長い七つ道具で巣を取り外して、群がる蜜蜂を払い除けながらポリ容器の中へ入れました。三つとも持った手応えと目測では、一箱2升はあるだろうと、ホクホク顔で作業を進めました。ところが最後に大汗をかいた合羽を脱いで片付けようとして、ポリ容器を持った瞬間親指で蜜蜂を掴んでしまって刺され、また左足の裾からズボン足に入った蜜蜂に膝下を刺され、またまた最悪の結果となってしまいました。それでも刺し傷にアロエを塗ったお陰で大した腫れにもならず、彩蜜作業を続行しました。

 高知県馬路村の木下さんに教わったポリ容器で蜂蜜を取る作業は、ポリ容器の中に取り出した蜂蜜いっぱいの巣をカッターナイフで小刻みに切り、金網ザルの中へ入れ、上からスッポリポリ袋を被せると、中の温度が高くなり垂れてきた蜂蜜が、細いナイロンパイプ管を通して一升瓶に流れ込むようになっているのです。遠心分離機を使って彩蜜をする西洋ミツバチに比べ、日本蜜蜂の彩蜜はこの垂れ蜜採集が一番とされています。サイミツをし始めるとどこからともなくミツバチが、作業を妨害するように群がって来るのを追い払いながら順次進めるのですが、こちらも外気温が35度近くにもなるので、麦藁帽子を被っていても汗を鱈腹かき、熱中症にならぬよう小まめに水分を取りながらやりました。

 その結果この2日間で7升5合の蜂蜜を収穫することができました。今年は巣箱への入居が今一で、折角入った巣箱も逃げられたり、これまではそんなこんなでストレスの多い日々を過ごしていて、昨年の成果の半分である10升を目標に軌道修正しているので、何とかその目標はクリアーできそうな雲行きです。今日は気温が高かったせいでしょうか、一升瓶に入れた蜂蜜の荒熱が冷めず、中の蜂蜜が膨張して栓ごと天井めがけて噴出し大騒ぎとなりました。
 あれ程いた3つの巣箱の働き蜂たちは一体どこへ雲隠れしたのでしょう。いつの間にか三つとも空き家になってしまいましたが、また来年のために巣箱を掃除して倉庫に収納したいと思っています。何はともあれこれまでキンリョウヘンを持参してくれたり、何かと指導をして貰った蜜蜂の師匠である井上登さんに、感謝の意を表したいと思っています。

  「彩蜜は 暑さがゆえに 楽じゃない おまけに二ヶ所 刺されお疲れ」

  「努力した 甲斐あり7升 5合もの 蜂蜜彩集 それなり成果」

  「大汗を かきつつ一人 黙々と 彩蜜作業 大汗かいて」

 

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇由並だよりNo.401

  小・中・高の学校評議員をやっていることもあって、各学校の近況を知らせる情報誌が小まめに送られてくるので、各学校のホームページにアクセスすることもなく、居ながらにして学校の情報を知ることができ重宝しています。今回送られてきた由並小学校発行の「由並だより」N0.401号は、林校長先生の「クスノキがいつも見てたよがんばりを」に書かれているとおり、あっという間に過ぎた1学期の総決算というべきA4裏表2ページの内容でした。

孫希心の感想文が載った由並だより
孫希心の感想文が載った由並だより

 1ページに、先月25日にあった「お年寄りと仲よくなろう会」に参加した、子どもたちの感想文が紹介されていました。その中にわが孫若松希心の文章を見つけました。多分一年生なので自分の書いた文章が紹介されたのは初めてのことなので、「おやおやっ」と思って読んでみました。
 「ぼくは、グランドゴルフをしました。ボールのうちかたをおじいちゃんたちが、おしえてくださいました。ボールがうまくうてたときは、うれしかったです。おじいちゃんやおばあちゃんといっしょにグランドゴルフをして、とてもおもしろかったです。また、したいです。つぎは、ゴルフのてんすううがもっとあがるようにがんばりたいです。おじいちゃん、ありがとう。」

 漢字のないひらがなとカタカナだけの文章ですが、「おしえてくださいました」などと敬語までうまく使っていました。多分担任の先生が指導をしてくれたのでしょうが、いやはや大きな成長です。孫希心は学校が夏休みになっていますが、両親が働いているので、毎日弁当を作ってもらって、近くの学堂クラブへ出かけたり、朝早く起きてラジオ体操に行ったりしています。学校は凄いところで、あれ程やんちゃだった孫希心がすっかり逞しくなり、今朝もラジオ体操に行く前にわが書斎へやって来て、「おじいちゃん、おはようございます」とあいさつをしてくれました。

 孫たちと同居を始めて4年目ですが、2人の孫は元気いっぱいスクスクと育っていて、私たち夫婦は孫から元気を貰って毎日暮らしています。先日もフスマに過って小さな穴を開けてしまいました。障子を破ったらお仕置きで倉庫の暗がりに入れられるので、障子は破らなくなりましたが、フスマに小さな穴を開けたことで倉庫へ行かなければならないと観念していたようで、私が外出先から帰ると「おじいちゃん、フスマに穴を開けてごめんなさい。もうしませんからこらえてください」と正直に謝りました。怒る気にもなれず、「正直に断わったので、今回は許してやる」と、頭を撫でてやりました。怒ると叱るは違うと理解しながら、こんな孫とのやり取りも育爺の仕事とばかり、孫育てをしている今日この頃です。

  「学校の 様子が分かる 情報誌 孫の文章 載ってびっくり」

  「担任の 先生指導 してくれた 敬語使った 文章感心」

  「同居孫 今じゃ私に 元気くれ お礼に何か してやらないと」

  「ごめんねと フスマ破りて 正直に 怒るに怒れず 頭を撫でる」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇学校五日制の行方

 私たちが子どものころは土曜日は昼まで授業、夏休みも30日程度。勿論給食などはなく、トイレも汲み取り式で、勉強などは二の次でのんびりゆっくりと時が流れていました。最近の学校は木造校舎が鉄筋コンクリートに変わり、冷暖房まで完備し、(つい最近は木造校舎に回帰しているところもあるよう)、校門には防犯のため門扉がつけられる物々しさで、木が交わって学ぶと書いて学校と呼んだ、校庭に二宮金次郎銅像の建つ学校らしい学校は姿を消しているようです。

 最近までは行き過ぎた学歴社会、学力偏重から生まれる様々な青少年の問題行動を是正するため、「ゆとり教育」が行なわれ、長年続いた土曜授業がなくなって学校五日制がすっかり定着していますが、ここにきて教育改革が議論され始め、土曜日の授業再開や六・三・三制の見直し、三学期制の見直し、飛び級制度、幼・小・中・高一貫教育、高校の義務教育化などなど、枚挙に暇のない議論が地方や親の意見をないがしろにして、中央集権で行なわれているようです。学校五日制の時も、ゆとりから学力への方向転換の時もそうでしたが、東京や文部科学省がくしゃみをすると、田舎や現場は風邪を引くの例えどおり、大きな混乱を余儀なくされました。特に文部大臣が変わる度に政治家のいい加減な思いつき発言に翻弄されてきたことも紛れもない事実なのです。

 仮にいま考えれれている学力向上のための土曜日授業の導入は、やっと学校五日制が定着して、家庭や社会がそのリズムに乗ったばかりだし、勿論子どもたちのために社会教育が受け皿になって休日の活動が活発に行なわれるようになったばかりなのに、また元に戻すという安直な考えはどう考えてみても可笑しいような気がするのです。異常に進んだ少子化で学校は否応なしに統廃合され、昨日まで保育園や幼稚園に通っていた一年生の児童が、13キロも離れた小学校へ毎日バス通学する姿は、まさに異常としか思えないのです。明治以来小学校は子どもが歩いて行ける距離にありました。通学の途中で出合う地域の人や道端の自然との無駄とも思えるようなふれあいで、子どもは多くのことを学んでいたのです。

 世の中には変えてはならないことと、変えなければならないことがあります。今の世の中は変えてはならないのに変わったこと、変えなければならないのに変わっていないことが、余りにも多過ぎるような気がするのです。不易と流行はある面相反するものに見えますが、共存も考えなければなりません。教科書無償供与や授業の無料化などはあっても、子どもの教育にお金がかかり、学校が遠いため子どもの送り迎え等をしなければならない、親の苦労も中々大変なようです。
 一応子育てが終ったわが家では、私が小・中・高の学校評議員をしたり、同居の孫が小学校に通うようになり、教育議論が再燃しています。さあどうしましょうか。

  「学校が 五日になつた あの時は 賛否両論 そういえばあった」

  「五日制 やっと落ち着き 定着す どこかで誰か 元に戻せと」

  「大臣が 変わると私 こう思う 取り巻き人が それを鵜呑みに」

  「世の中にゃ 変えてはならぬ ことがある 変えるのならば 説明責任」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

No27.メガネ
私は69歳の今日まで、メガネをかけなくても裸眼で本や新聞が読めるのです。私より一つ歳が若い妻は10年も前に老眼のご厄介になっているし、同年代の仲間は、老眼がなければ何もできないと、羨ましがられています。目は遺伝なのか、私の母親も81歳の天寿を全うするまで、メガネを必要としませんでした。顔の作りが悪いのだから、せめて目ぐらいは良くないと不公平です。

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇子ども体験塾底引き網体験

 

底引き網体験航海開会式
底引き網体験航海開会式

 公民館主事の赤石さんは「私は自称雨男です」と言うとおり、彼が企画する屋外事業はことごとく雨に遭います。前回の子ども体験塾も翠小学校の体育館を使って事なきを得たものの、明くる日は予定していた川釣りもできないほどの大雨に見舞われました。今回の底引き網も前日の予報では50%程度の降水確率で、朝方雨が少し降るなど心配されましたが、そこは晴れ男の私が絡んでいるので地元の言葉で、「ぼろでねじる」(雨がポロリと落ちる程度で晴れに転じること)程度で天気は回復しました。

漁協前広場でライフジャケットを着用し準備する風景
漁協前広場でライフジャケットを着用し準備する風景

 午前7時に地域事務所ロビーに集まった、38人の子どもと20人のボランティアスタッフで開会式を行ないました。私はこの日人間牧場で地域マネジメントスキルアップ修得講座での集中講義をやらなければならないため、あいにく底引き網には参加することができませんでしたが、宮本公民館長さんと二人で一応の責任者なので、開会のあいさつと港から出航する一行を見送りに参加しました。
 海の上の底引き網は危険を伴うので、様々な危険なシュミレーションを話してやりました。これも非日常な安産な冒険をするためにはとても大事なことなのです。船の上ではふざけないこと、入港出港の際は船頭さんの言うことを聞いて行動すること、網入れ網揚げは特に危険なので注意をすること、魚には鱧、オコゼ、エイ、太刀魚など危険な魚もいるので、うっかり手を出さないこと、船はトイレがないので前もって済ませておくこと、船酔いは遠くを見たりおまじないをするとかからないこと、などなどを話してやりました。

 港で漁師さんや漁協の職員さんから救命胴衣を着けてもらって、いよいよ出港しました。昨年は操業が終わると沖合いに浮かぶ青島へ立ち寄りましたが、今年は青島が猫騒動でフィーバーしているために中止となり、寄港後は灘町集会所に会場を移し、取れた魚を料理して会食しましたが、参加した孫希心の話によるととても楽しい一日だったようです。この日の漁獲は潮の関係で今一だったようですが、子どもたちは小さいながらイカや魚をお土産に貰って帰ったようで、その夜は「僕が獲った魚だ」と自慢しながら私も自宅でご相伴に預かりました。
 人間牧場で講義をしながらはるか沖合いで、子どもたちを乗せて操業する漁船を見ながら、子どもたちは漁船から町の方向をどんなことを感じながら見ているのだろうとふと思いました。夕方人間牧場での講義が終わり後片付けをしていると、赤石さんから「事故もなく無事終りました」と報告メールが届きました。赤石さんは「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談)をいつも心がけていて、事業の効果的運営が行なえる所以だと感心しています。

  「雨男 自認の主事と せめぎ合い 昨日私に 軍配上がる」

  「ホウレンソウ いつも感心 しているが さあ次どんな 作戦練るか」

  「海の上 ふるさと見れる チャンスです 陸から見ると 反対効果」

  「何事も ないが一番 安全な 冒険終えて ホッと一息」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇愛媛大学マネジメントスキル修得講座(その2)

 普通はレジメを用意して講演や講義をしない私ですが、大学の講義はそういう訳にも行かず、お茶を濁す形で数年前に作ったレジメを印刷してもらい、昨日は人間牧場での集中講義に望みました。さりとてこのところ忙しく、そのレジメすら一読することもなく当日を迎え、また昨日朝は子ども体験塾の開会式や底引き網体験に出港する子どもたちを見送るためにバタバタして、来客のため水平線の家の掃除もせねばならず、結局はぶっつけ本番の講義となってしまいました。そんなこんなで多少不安を抱えながらの講義でしたが、終ってみれば時間が足らず、あらためてアドリブに強い自分の姿に一人苦笑するのです。

 昨日の講義は、テーマが地域活性化論でした。結論から言うと地域の活性化は人の活性化であり、行き着くところ自分のスキルをアップする自分づくりだと思うのです。冒頭で活性化のためには幾つかのゆとりが必要だと述べました。私が考えるゆとりには大まか①時間的ゆとり、②空間的ゆとり、③経済的ゆとり、④教育文化的ゆとり、安心安全のゆとりがあって、それらを総合した精神的、人間的ゆとりがあれば、活き活きと元気に日々を暮らすことができるのです。スケジュールに追い回され時間的なゆとりがないと苛立って、何事も中途半端になり、時には様々なトラブルを誘発するものです。私は時間的余裕をつくるため早起きを心がけています。毎朝午前4時に起きてその日の準備にとりかかる習慣は、何かにつけてせっかちな私の心を落ち着かせ、それが習慣化してゆとりある人生の源となっているようです。また一線を退いてできた自由時間の増大も欠かすことのできないゆとりのひとつです。

 空間的ゆとりは田舎ののんびりした空間、広い自宅の空間、眺望開けた人間牧場空間、町全体の醸す空間等様々ですが、時折それらを離れて価値を再認識しながら生きています。皆さんが第一に挙げたがる経済的ゆとりは私の場合三番目以下の値打ちだと思っています。リタイアし年金暮らしですが、食べることには困らず最低限な人並みな暮らしができれば、これ以上望む必要もないのです。教育文化的ゆとりはその人の教育文化レベルに比例するため、私の教育文化的レベルはそんなに高くないため、まあそこそこのゆとりで満足しています。ただ安心と安全のゆとりとなると話は別で、予期せぬ自然災害や家族の健康不安など、特に年老いた親父の在宅介護などは多少の不安を抱えているというのが正直なところです。総合的な人間的ゆとりはある方だと思いつつ、さて自分はさて置き地域のゆとりはあるのだろうか?と思いつつ、地域活性化論の講義を受講生20人を前に延々6時間やりました。

  「何と何 あれば幸せ 感じるか あれこれゆとり なければならぬ」

  「お金さえ あれば幸せ 言う人が 結構いると 時々思う」

  「金なくば どこかぎすぎす するゆえに ささやかだけど 将来備え」

  「安心と 安全確保 したいけど 老いの親父の ことが気がかり」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇孫の長い夏休みが始まりました

 昨日は町内の小中学校の一学期終了式の日で、今年一年生になった孫は、今日から40日に及ぶ長い夏休みが始まりました。私たちが子どものころは7月25日から8月25日までの約1ヶ月間でしたが、今は夏休みがとても長く、もう少し短くしてもいいのに?と思うほどです。でも子どもたちにとってはとても楽しみな夏休みで、昨日は人生最初の通知表を貰って意気揚々と帰って来ました。まだ通知表の意味さえ分からない孫希心は、「おじいちゃんとおばあちゃん、通知表を貰ったので見てください」と私たち夫婦の部屋へ見せに来てくれました。沢山の◎〇印の付いた通知表には担任の先生の誉め言葉も書かれていて、何はともあれ「よく頑張ったね。これからも頑張ろう」と誉めて激励してやりました。そして「お父さんが帰ったら見せよう」と、私たちが子どものころにしたように仏壇に供えて手を合わせました。

 孫の知能や学習能力がどの程度かは知る由もありませんが、両親を足して2で割った数字が子どもだと理解しているので、多くは望まず普通の子どもに育って欲しいと願っています。4月に小学校に入学してからこの4ヶ月、孫にとっては全てが新しく、戸惑うことも多かったようですが、何とか一日も休まず皆勤で学校へ行けたことが何よりの成果でした。体も随分大きくなり友だちもたくさんできて、その影響もあってか少し言葉が汚くなったようにも感じますが、まあ順調のようです。
 夏休みは1学期の集中が途切れる時期でもあります。孫は働いている両親の都合で夏休みは毎日、学童クラブへ宿題を持って通う予定だそうです。学堂クラブでは午後小学校のプールへも連れて行ってもらうようで、命札や健康観察表の準備も母親がしているようです。

 今日の夕方外出先から帰ってみると、松山に住む孫2人も娘に連れられて泊まりに来ていて、家の中が蜂の巣をつついたような賑やかさでした。明日はみあでは二年に一度となった双海の夏祭りが開かれ、夜には花火が上がるようで、家族全員が集まって家の庭で野外焼肉パーティを開いた後花火の見学に行こうとみんなで相談しているようです。
 私はこの一週間何かと忙しかったので、少し休もうと思っていますが、妻は子どもや孫の来訪で休む間もなく、仕事から帰ると親類から貰った魚の粗調理を私に頼み、夕食や明日の準備をしています。女に生まれなくてよかったとしみじみ思いながら、これから鯛や味の刺身を肴に夕食を楽しみたいと思っています。

  「孫たちは 今日から楽しい 夏休み 通知表見せ 頑張り誓う」

  「仏壇に まずは供えて 感謝する 休まず学校 行けた健康」

  「夏休み 40日も あるという これから先が 思いやられる」

  「今晩は 四人の孫と 寝るという 楽しみ増えて 爺は浮き浮き」

[ この記事をシェアする ]