人間牧場

〇お年寄りの居場所「おたふく」

 つい最近の先日、地域おこし協力隊の川口さんがfacbookで、「灘町3丁目の古民家を再生して『おたふく』というお年寄りの居場所が出来た」と紹介していました。毎週火曜日と金曜日の週2回開いているようですが、大風が吹いた先日たまたまその家の前を通りかかった折看板を見つけてそのことを思い出し、立ち寄ってみました。

 午後3時頃だったし、大時化だったのでお年寄りはいませんでしたが、居場所を作った張本人の宮田さんと織田さんがいたので、「おたふくの室内を見学させてもらったりお話を聞くことができました。この日は居場所を開いて3日目で、運営もまだやっと馴れつつあるような雰囲気でしたが、お二人とも長年福祉の仕事を通して想いを高めて始めたことだけに、とても高い理想を持っておられ感心しきりでした。

DSCN2375

おたふくを開いた織田さんと宮田さん
おたふくを開いた織田さんと宮田さん

 古民家は3部屋の仕切りが取り払われかなり広い奥行きで、ワンコインで食事を提供するための台所も、狭いながら充実していて、保険所の許可もちゃんと取って万全でした。最近は高齢化を反映して、あちこちに高齢者のための施設ができていますが、施設の数が高齢化に追いつかず、順番待ちといったところだし、現在ある施設も少し敷居が高い感じも否めませんが、歩いて通えるこんな身近な所に居場所があることは素晴らしいことなのです。

 それでも理想と現実は違っていて、これからの施設運営は経済的にそれほど甘くはないようで、お二人も口を揃えてその心配をのぞかせていましたが、理想があれば苦難も乗り越えられるものと思われます。かく言う私だって理想のみで、後先も考えず人間牧場という研修施設を作りましたが何とかなるもので、早くもオープン以来10年を越えることができました。行政に頼ったり人の懐を当てにせず、善意を追い風に頑張ろうとしている「おたふく」の皆さんに大きなエールを送ります。

  「大風の 吹く街角の 古民家に 小さな看板 『おたふく』目に付く」

  「お二人の 女性理想を 熱っぽく 語る姿に 感動しきり」

  「成せばなる 成さねばならぬ 何事も 何とかなるさ やればできるよ」

  「この町も 捨てたものでは ありません 心の熱い 人が沢山」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇年齢合計255歳の座談会(その2)

 暫く訪ねていない関印刷本社界隈も、少し様子が変わっているから気をつけてと、藤原さんから電話で聞いていたので、少し早めに到着するよう出かけましたが、到着直前に携帯が入り、藤原さんは律儀にも駐車場近くで待ってくれていました。早速本社の7階に案内され、見覚えのある応接間で久しぶりに、関奉仕財団会長の関さんにお会いしました。

年齢合計255歳の座談会
年齢合計255歳の座談会

 藤原さんから聞けば関さんは94才の高齢ですがなおかくしゃくとして、多少耳は遠くなったようですがお元気なご様子でした。案内していただいた藤原さんも90歳と聞き、なおなお驚きを隠せませんでした。早速長年の支援に対するお礼を述べ、これまでの活動の経緯や最近の活動について説明をしましたが、関さん94歳、藤原さん90歳、私71歳という年齢合計何と255歳の高齢座談会が実現したのです。

 私は資金支援を断わるつもりで出かけたのに、何年か前関さんと藤原さんを人間牧場へ案内した思い出話に花が咲き、71歳はまだまだこれからで、むしろ人間牧場での活動で十分だと励まされてしまいました。子どもふるさと体験塾や年輪塾での人づくりも大いに結構と満足され、時候がよくなったらまた人間牧場を訪ねたいとのことでした。ささやかなお土産のつもりで持参した人間牧場で採った蜂蜜の瓶詰めを差し上げ、大層喜ばれました。

 人間は何歳まで元気で生きられるのでしょう。去年亡くなった親父の姿と関さんや藤原さんの年齢を重ねながら、色々な話を聞きました。希望や目標を持って生きることの大切さをしみじみと思い知らせれました。お二人に比べると私はまだまだ青二才です。今一度スイッチを入れ直し、再起動しなければご恩に報いることはできないと思いました。藤原さんは90歳ですが、本社まで自分が運転した車で来られたようでした。毎日山歩きを欠かさない藤原さんのかくしゃくとした姿にも、深い感動を覚えた意義ある再会だった、年齢合計255歳の座談会でした。

  「三人の 年齢足せば 255 71歳の私 まだ青二才」

  「断わりの つもりが逆に 励まされ 後に引けない 状況なりて」

  「違うなあ 希望や目標 持った人 かくしゃく生きて 俺も頑張る」

  「スイッチを しっかり入れて 再起動 ゼロに戻して 出直す覚悟」

 

[ この記事をシェアする ]

shin−1さんの日記

◯土を耕す

 昨日剪定の残材を焼却するため人間牧場へ行き、残り火が完全に燃え切るのを待つため人間牧場の畑を耕そうと、土の中へ鍬を入れました。土を掘り起こすと日本列島がまるで冷蔵庫に入っているような寒さの中でも、土の中では早くも野いちごやヨモギといった雑草の、新しい根が伸び始めて、春の予感を感じさせました。この畑は表作がさつま芋、裏作がジャガイモと効率よく作物を作り、子どもたちのふるさと体験塾の学びに一役買っているのです。

1/3の広さを耕した芋畑
1/3の広さを耕した芋畑
腰を伸ばして見た豊田漁港
腰を伸ばして見た豊田漁港

 この時期の中耕は来月中旬に予定しているジャガイモの植え付け準備です。畑はイノシシの被害に遭わないように金網で囲っていますが、少し急傾斜地のため、土分を少しでも上に上げるよう、斜面の下に向かって鍬を使うため、長く続けることが出来ず、休みながらの作業となりました。立って腰を伸ばし一休みしながら見た海は、港も沖合いをのんびり走る貨物船も長閑な感じがしました。

 この畑は、秋にさつま芋を収穫してから手を入れていないので、雑草が生え始めていて雑草を取りながら、また昔ミカン畑だったため小石も多く、石を拾うのも一苦労です。昨日は時間切れのため半分ほどで止めましたが、残りは助っ人の力を借りて耕し、やがて直前にはマルチをかけて子どもたちを迎え入れたいと思います。

 今は全て機械化の時代で、こんな狭い畑なら耕運機でやると、目をこすり鼻をこすっている間に終りますが、人間の力で耕すことも意味があるような気がしました。お陰様で寒い大寒の一日ながら、少し汗をかいたからでしょうか、昨晩はぐっすり休むことができました。

  「人力で 土を耕す 少しだけ 汗がにじんで 昨晩ぐっすり」

  「土の中 早くも雑草 根が動き 春の予感を 感じさせてる」

  「来月に ジャガイモ植える 準備する 一年巡る 何だか早い」

  「腰伸ばし 鍬持ち立って 海見ると 沖行く船や 港一望」

沖合いを長閑に行き交う貨物船
沖合いを長閑に行き交う貨物船

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇きな粉餅は最高です

 お正月を挟んで年末から殆ど毎日、お餅を食べています。勿論朝はパンでもご飯でもなく主食はお餅で、私が長年続けているリンキャベ(リンゴとキャベツ)と牛乳、それに小さな盃に軽く一杯の黒酢も添えて楽しんでいます。私も妻もお餅が大好きで、この時期は寒の冷たい水に漬けた水餅を、それぞれ2個ずつオーブンで焼き、焼けた熱々のお餅に少し醤油をつけ、砂糖を入れたきな粉にまぶして食べるのですが、これがまた美味しくてはまっています。

DSCN2366 きな粉は畑の牛肉といわれる大豆が原料で、良質な植物性タンパク質です。きな粉を作るところまでは見ていませんが、大豆を煎って粉末にしたものなので、身体にすこぶる良いようで、私と妻それぞれ専用のタッパに入れ、直ぐに間に合うようにしています。最近はお餅を喉につめて亡くなるお年寄りもいるそうなので、もう若くはない私たち夫婦も、喉につめないよう注意をして食べていますが、きな粉餅は美味しいのでついつい食べ過ぎるので、カロリーを考えなければならないようです。

 何年か前、きな粉ダイエットが流行しました。きな粉を牛乳に溶かして飲むのだそうです。いくら私がきな粉が好きでも、牛乳に溶かしてまで飲むつもりはありませんが、流行は不易でないためいつの間にか下火になるものです。最近のサプリメントの流行も気になります。あんなもの飲んで本当に元気になったり、痛い部分が治ったり、またダイエットできるのだろうか?と・・・。私の友人がはったい粉に凝っていると、facebookで紹介していました。昔ばあちゃんが作ってくれたはったい粉を良く食べたものです。きな粉が好きなのはばあちゃんの影響かも知れないと思いながら、今日もきな粉餅を美味しく食べました。

  「最近はパンの代わりに 餅食べる きな粉まぶした お餅最高」

  「ばあちゃんの 影響だろうか きな粉好き 身体にいいと 思い込んでる」

  「牛乳に きな粉を混ぜて ダイエット とてもじゃないが 私にゃできぬ」

  「もうお歳 お餅を喉に 詰めぬよう 小さく切って 気配りしつつ」  

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇二人の女性の来訪

 昨日は風雪警報発令の影響で、午前中予定されていた保育園でのおじいちゃん参観日が中止になりました。警報発令で自宅待機の指示が出た小学校2年生の孫は大喜びをしていましたが、年長の孫は楽しみにしていたおじいちゃんとのコマ回しができないと、べそをかきながら登園しました。参観日が終るであろう午後1時に、講演の打ち合わせに来る予定の女性から、悪天候で雪が降り積っているようなら延期したいと連絡が入りましたが、私の予定も込み合っていることから、強行することにしました。

私を訪ねて来た二人の若い女性
私を訪ねて来た二人の若い女性

 約束の時間が午後1時なので30分前、寒いゆえ隠居の居間にエアコンを入れて温め、松山市地域包括支援センター桑原・道後の社会福祉士田中さんと川崎さんという女性職員の到着を待ちました。猛吹雪のため少し遅れて到着した二人を隠居内に案内し、早速2月18日に予定されてる講演会の細々について、お話をさせてもらいましたが、打ち合わせはそんなに時間もかからず、むしろ3人で楽しい世間話を沢山しました。自称気さくで陽気な私の振る舞いにお二人はすっかり打ち解け、私の案内で海の資料館「海舟館」や私設公民館「煙会所」も見学してもらいました。

 私の家にはこのように年中人が出入りして、嬉しい限りです。これは「人でも仕事でも愛する所に集まって来る」という、私の持論であり生き方によるもので、大いに満足して生きています。「人は人によりて人となる」と言われているように、異性、異年齢、異地域、異業種の人と出会うと、自分の知らない世界がどんどん広がって行くのです。私のように高齢になると、特に異年齢の若い人と会うのは、ついつい億劫になりがちですが、若い人から最近の流行や価値観の違いなどなど多くのことを学べるのです。昨日もまたかくてありなんでした。再会がまた楽しみになってきました。

  「暴風雪 押してわが家へ やって来た 若い女性に 色々学ぶ」

  「異なった 人は異なる 目と口で 私の知らない ことをいっぱい」

  「海舟館 煙会所まで 案内し 二人の女性 多いに驚く」

  「ああ今日も いい人出会い 教えられ 人みなわが師 地で行くように」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

IMG_20160118_144103◯蜜蜂の巣箱づくり

 大寒が近づくこの頃は、取り立てて急ぐ農作業もなくシーズンオフといったところです。それでも牛糞を注文したり、ハウスを建てる算段をするなど、春を前に細々した考えを思い浮かべながら楽しんでいます。昨日は急な思いつきで蜜蜂の巣箱を作り始めました。

 時折雨を伴った大風が吹く中、東屋で倉庫から取り出した端材を使って、とりあえず2つの巣箱を同時に採寸し、鋸で切断し組み立てました。蜜蜂の巣箱には黄金比率があるそうですが、私はこれまでの経験から、巾・奥行きともに30cm~35cmで作っています。

 いつものことながら、器用だった親父の息子なのに、不器用を自認しているので、電動ねじ回しで釘ドメしながら今回も、釘が出て打ち直したりしながら、何とか2時間ほどで2つの巣箱を完成させました。あとは蜜蜂の入り口を作る作業が残っていますが、少し寒さを感じるようになり、風邪でも引いたら大変と早々に終えました。

 今年も計画では人間牧場に5箱、家の裏山に5箱、計10箱を置こうと思って、既に市役所ヘは届を出しています。10箱全てに蜜蜂が入居してくれる保証はありませんが、今年も昨年の実績である16升を、上回る成果を期待しています。肝心の蜜蜂の誘引に使う日本ランキンリョウヘンの植木鉢はこの寒さのため、まだ花芽のひとつも確認されていません。春が待ち遠しいこの頃です。

 「シーズンは オフだけれども この時期に やるべきことを しっかりやって」

 「吹きさらし 東屋辺り ウロチョロと 蜜蜂巣箱 二つも作る」

 「不器用と 端材利用で 出来栄えは 今ひとつだが 何とか完成」

 「さあこれで 今年も蜜蜂 しっかりと 蜜を集めて 欲しいと願う」

IMG_20160118_144052

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇新春落伍会(その2)

 わが家の隠居は去年の7月に親父が亡くなってから、畳や襖、フローリング、壁クロスなどを張り替えたりして、リフォーム工事を行いました。これは親父の思い出や匂いを消すためではなく、むしろ親父の意思を継いで積極的に活用したいと思ったからでした。親父が死んで3ヶ月を経てから、親父の遺品を整理して工事に入りましたが、多少資金は要ったものの、お蔭様にて立派に再生することがで来ました。

DSCN2356 DSCN2357 DSCN2358 最近はゲストハウスとして使っている私設公民館煙会所が真冬の寒さのため、囲炉裏に火を入れる手間もないことから、隠居を使って来客をもてなしたり、私の読書部屋として使っています。一昨日はじゃこ天のおばちゃんたちが大勢やって来て新年会をやりましたが、その折宴会を終えて片付けも一段落しくつろいだところで、急遽新春落伍会なるものを思いつきました。押入れから少し厚めの座布団を出して私が座り、皆さんにその前に座ってもらいました。

 演目は、年末年始の休みを利用して書き上げた12話の「夕日徒然草」の続編です。私はこれまで「夕日徒然草」を6冊出版していて、昨年の10月3日に開いた人間牧場10周年の集いの折、6冊目の「心の書」を出したばかりですが、今回は181話から書いています。まだ書き上げた小噺の喋りの練習をしていないため、朗読のような形でのお披露目となりましたが、皆さん熱心に聴いてくれました。残念ながらおひねりの一つもいただけませんでしたが、大いに笑っていただきました。

 二宮尊徳の尊徳翁夜話は233話で完結なので、当面は210話を目ざしつつ、最終目標は234話を目指していますが、これは私にとって気の遠くなるような数字です。でも「夢はドリームではなくターゲットである」と心に誓いながら、これから先も長い旅路を、目標を持って生きて行こうと思っています。書くこともさることながら話芸に一段と磨きをかけるため、精進をしたいと思っています。今回を一回目としてこれからも隠居を利用して、お茶でも飲みながら「ご隠居さんの楽しい落伍会」でも開きましょうか。

  「年末や 年始に書いた 新作の 小噺急遽 お披露目落伍」

  「この歳に なっても話芸 奥深く 精進近い 恥かき喋る」

  「目標は まだまだ先の 2に3さん4し それでも少し 希望出てきた」

  「隠居にて ご隠居さんの 落伍会 これもいいなと 思い始める」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇凧揚げ大会&餅つき大会(その2)

 昨年12月19日に人間牧場で年輪塾恒例の餅つき大会をしてから、12月23日サンセットロマンチッククリスマス、12月30日正月餅つき、1月9~10日初春水仙花祭りと、正月を挟んだ1ヶ月にも満たない間に、5回も餅つき大会に参加しました。その度に餅つきの準備や運営世話に加え、手臼は止まるところを知らず、節くれだった私の手はその度に熱い餅の温度で軽いやけどを起こし、ハンドクリームを塗ってケアーしているものの、指先の爪も少しヒビが入ったりして、多少違和感を感じています。

 昨日はふるさと体験塾の餅つき大会がありました。もち米や蒸す準備、搗く準備は漁協女性部の皆さんが嫌がることもなく、喜んでやってくれましたが、手臼は手臼の出来る人が手薄なため、昨日は3臼とも実行委員長という役目の手前、私が手臼をしなればならなくなりました。臼と杵で餅を搗くこともすっかり珍しい昨今となっているためでしょうか、昨日は40人ほどの子どもが次々と列をなし、掛け声をかけながら一生懸命搗いてくれました。問題はその搗き方で、杵をどう持ってよいのか、またどう搗いてよいのか分らない子どもたちは、しょっちゅう餅を搗かずに臼のへりをついてみたり、杵の頭がふらついて、手臼をしている私の腕にぶつけてくるのです。

DSCN2346

 「痛い」ということも出来ず、結局3臼を少し大袈裟に言えば満身創痍でした。搗きあがったお餅は小さく丸められてロケットストーブで沸かしたぜんざいに入れられ、みんなで美味しくいただきましたが、最近はぜんざいに入った小豆を食べれない子どももいて、時代が変ったことを実感しました。子どもたちは前もって知らされていた、持ち寄ったトッピング具材を使って、思い思いのお餅の楽しみ方で味わったようです。イチゴ大福を作ったり、チョコレートやチーズを入れたり、中には明太子まで入れる子もいて、多いに賑わいました。来月の菜の花祭りには、またダイガラ餅つきのボランティアを頼まれています。餅は稲作文化の象徴です。わが家では去年から殆ど毎日朝昼晩と搗いたお餅を楽しんで食べています。お餅は大好物で美味しいです。

  「近頃の 子どもは餅つき 珍しい 列なし順番 競い合いつつ」

  「餅つきの イベントする度 手薄ゆえ 手臼引き受け ボランティアする」

  「餅=餡子 これが常識 思ってた 今頃子ども チョコやチーズで」

  「毎日の ようにお餅を 食べている 日本人だと 喜びながら」

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇大凧作りに挑戦

 今日は子ども体験塾開催日です。ジュニアリーダーたちから提案のあったプログラムは凧作りと餅つきですが、数日前から事務局の隅田さんと二人で出会い、プログラムの組み立て準備をしました。隅田さんは様々な凧を試作したり、じゃこ天の松本部長さんにお願いして餅つきやぜんざいの準備もお願いしましたが、最後に残ったのが畳一畳ほどの大きな凧を作ることでした。昨日隅田さんがわが家へ訪ねて来て、大凧どうするか相談しま

出来上がった大凧
出来上がった大凧

した。

 私は少し時間を貰って家庭菜園の杭用に切り出していた、2mもある細い竹を包丁で4等分してタケヒゴ作りを始めました。「木元竹裏」つまり木は根元から、竹は先端から割ると上手く行くと知っているので、失敗しないように慎重に割り、包丁で節やササラを取り除き、10本のタケヒゴを仕上げました。運悪く軽四トラックは妻が買い物に出かけたため、隅田さんにタケヒゴを取りに来てもらい、早速地域事務所のロビーを借りて組み立て始めました。

 ロビーの石張り床目地は寸法の目安にもなり大助かりで、タケヒゴを順番にタコ糸で縛りながら順次組み立てて、1時間ほどで立派な骨組みが出来ました。骨組みにボンドをつけ隅田さんが用意した用紙を張りましたが、まあそれなりの大凧が出来上がりました。昨晩一晩ロビーで乾かしているので、今日は子どもたちと一緒にタコ糸をつけて飛ぶようにしたいと思っています。

 大凧なので今日は凧に文字や絵を画いて、シーサイド公園の砂浜を会場に空高く揚げたいと思っていますが、子どもたちの歓声が聞こえそうです。勿論子どもたちにもタケヒゴや和紙を使って小さな凧をそれぞれ作らせますが、上手く行くかどうか多少心配しています。天気予報によると天気も上々なようです。子どもは風の子元気な子とばかりに、凧揚げで身体を動かせ、餅つきもして遅ればせながら、正月気分を味あわせたいと思っています。

  「竹を割り 包丁使い ヒゴ作る 竹裏知恵で 思ったとおり」

  「タケヒゴを タコ糸結び 組み立てる ワクワクドキドキ まるで少年」

  「さあ出来た 大凧今日は 糸つけて 文字や絵を画き 大空高く」

  「熱中し 作業工程 写真撮る 忘れて最後 記念に写真」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇終活相談

 最近沢山いる親類の叔父叔母も高齢化して、終活の準備をしているようで、田舎ゆえ色々な暮らしの道具が沢山あリ過ぎその処分に困って、時々相談を持ちかけられるのです。その都度相談に乗ったり、時には自分が使えそうなものは譲り受けて持ち帰り、家の敷地内の倉庫に収納するのですが、わが家も一応本家なので必要なものは揃っているため、貰っても二重になりそうで頭を痛めています。

いただいたみかんキャリー
いただいたみかんキャリー

 半農半漁の叔父から先日、みかんを収納するキャリーが50箱ほどあるので処分して欲しいと頼まれました。昔のみかん木箱なら焼却処分もできますが、プラスチックなのでそれもできず、またプラスチック類は清掃センターも引き取らないため、とりあえず置き場所と数と傷み具合、それに再利用可能かどうかを確認するため、叔父宅の倉庫へ出かけました。半農半漁らしく倉庫には海で使う漁具魚網や、山で使うキャリーや草刈機が所狭しと置かれていました。

 処分を頼まれたみかんのキャリーは一見汚れてはいるものの、日光に当たって劣化している様子もないので、とりあえず12個いただいて軽四トラックに積み、自宅へ持ち帰りました。あいにく小雨交じりの北西の季節風が吹いていましたが、思い切ってタワシを使って水洗いをしてみました。多少水に濡れ手はかじかみましたが、水洗いするとまるで新品のように綺麗になりました。これだったら水洗いをして農家の人に差し上げることもできるようです。

 叔父は88歳ながらまだ船に乗って息子と海へ漁に出ています。もうそろそろと引退を決意しているようですが、70歳で陸に上がった親父のことを考えると、途方もなく長く海で働きました。「海で働くしか脳がない」と謙遜していますが、この年まで大好きな海で働らくことができたことに満足しているようです。叔母は足腰が弱くなって伊予市内の特老へ入所したため、家事全般の今後のことが心配です。私も終活の相談に乗るような歳になったかと、苦笑いしながら相談に乗っていますが、私自身も他人事ではなくもうそろそろ終活の準備をしなければならなくなりました。

  「叔父叔母の 終活相談 引き受けて あれやこれやと 暇を見つけて」

  「終活の 相談乗るよな 歳になり 自分のことも 忘れてお相手」

  「人間は アリの働き 溜め込むが 結局あの世 持っても行けず」

  「このキャリー みかんいっぱい 詰め込んだ 時もあったと しみじみ思う」 

[ この記事をシェアする ]