人間牧場

藤の花の咲く頃

 昨日宇和島への行き帰り、長浜までは海岸国道378号線、通称夕やけこやけラインを通りました。昨日はあいにく朝から小雨が降って、いつもだと綺麗に見える海もどんよりとして遠望も利かず、まるで梅雨の時期のような天気でした。先を急いだ朝の往路とは違い、復路は伊予市で松本さんと松山へ行く待ち合わせ時間が午後5時45分ということもあってゆっくり走りました。

国道沿いの藤棚
国道沿いの藤棚
沢山花をつけた見事な藤
沢山花をつけた見事な藤

 富貴地区に差し掛かると、道路と鉄道に挟まれた旧道沿いに、それは見事な藤棚が見えてきました。これが町内界隈の人によく知られている、尾崎さんが長年丹精込めて作った藤棚です。藤の花については余り詳しいことは知りませんが藤にも紫や白、花房の長いもの短いものなど様々なようで、まだ満開ほどではないものの、既に見ごろの花もあって、道行く車も何台か止め、のんびり歩きながら花を楽しんらり、カメラに収めていました。

 尾崎さんの花作りは清潔感があって、花の周りを綺麗に掃除をしていることです。毎日花の手入れとともに掃除を欠かさずしているようで、一人の力でもこれほど町のイメージをアップしてくれる人もそんなにいないといつも感心感謝し、自分を励ましています。富貴の藤を見学しての帰り、閏住の妹の「くじら」というお店に立ち寄りました。ここにも3~4年前から尾崎さんの指導で小さな藤棚が誕生しましたが、富貴の藤棚に比べれば月とスッポンといったところです。でも今が見ごろでこの連休には多くの道行く人が休憩をしながら楽しんでくれることでしょう。

  「一人でも こんな立派な 藤棚を イメージアップに 貢献できる」

  「花はいい 人の心を 和ませる そっとわが鼻 花に近づけ」

  「花作り 基本は掃除 同じだと 今日も藤棚 見ながら思う」

  「妹の お店中々 洒落てきた 花を愛すりゃ 店は大入り」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇久しぶりの雨の宇和島

 昨日まで熱と下痢でフーフー言っていたのに、昨日の夕方から風邪の症状が少し回復し、昨晩の夕食は味が分るほどになりました。それでも妻は今朝も私のためにお粥を炊いて食べさせてくれました。それというのも病後ながら今日は委員をしている県の調整委員会南予部会が、宇和島市である予定で、どうしても午前・午後と会議に出席せねばならないため、「くれぐれも気をつけて行くように」注意をされて早朝自宅を出ました。

開通した九島大橋
開通した九島大橋

 今日は朝から雨です。双海~長浜~大洲~西予~宇和島と自家用車を余りスピードを出さず運転し、とりあえず目的地であるJR宇和島駅に程近い、会場となる南予地方局へほぼ予定通り30分前に到着しました。いつものことながら私は会議出席は早い方で、そのうち他の委員さんや県庁の担当職員さんも見えられ、会議はほぼ時間通り始まりました。今日は昼食を挟んで午前中2時間、午後2時間の公聴会で、私は殆どメモを取りながら聞き役に徹しました。

 会議がほんの少し早く終ったので、最近開通した九島大橋を早い時期に渡って見たいと思っていたので、これ幸いとばかりに宇和島水産高校の前の見慣れた道を通って、まだ取り付け工事の余波が残っている大橋の袂に出ました。聞きしに勝る立派な橋でした。もう60年も前、水産高校生時代、同級生の片山君の案内で始めて九島に渡ったり、その後公民館主事をしていた佐々木さんの招きで何度か講演に出かけたり泊まったことがつい昨日のことのように懐かしく思い出されました。

 橋を渡り九島周辺を少し車で散策しましたが、雨のため降りて歩くことも出来ず、みかんの花の咲き始めた九島を後にしましたが、九島島民の長年の悲願であった大橋の開通は、この島に何をもたらし何を持ち去るのでしょうか?。近いうちのいい日和にもう一度橋を渡って、親友を訪ねたり、島から宇和島市街や背後に聳える鬼ヶ城という山を見てみたいものです。それにしてもかつて乗った連絡船は航路が廃止されたようで、返す返すも残念です。

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

◯ダイニングから見える風景

 わが家は築40年経った純日本家屋です。新しい建築基準法に該当せず、今回の熊本のような大地震が起きると屋根の重みで押し潰されような恐怖を持って暮らしていますが、老い先短い年金暮らしの身には先立つ資金もなく、ただただ地震が来ないことを祈るばかりです。

私たちのダイニングから見える中庭
私たちのダイニングから見える中庭
息子たちのダイニングから見える中庭
息子たちのダイニングから見える中庭

 5年前息子家族と同居するためかなり大掛かりなリフォーム工事をしたお陰で、少し傷んだ個所や水回りも見違えるようになり、2家族が肩を寄せ合うように幸せな生活を営んでいますが、世代によって食べ物が違うため、ダイニングは妻と若嫁が仕切る形で、2つそれぞれのシステムキッチンを使って気兼ねなくやっています。

 ダイニングから見える中庭の手入れも広いので、それぞれがしようと相談がまとまり、やっています。いずれの庭も親父が存命中に造ってくれた庭ですが、私が若い頃山遊び途中道端で見つけて持ち帰り、植えていた小さな木々が、丹精?のお陰ですっかり大きくなり、見事な若葉を茂らせていて、妻と二人で褒め愛でながら幸せ感に浸っています。

「二家族 肩を寄せ合い 暮らしてる 不可侵これも 大事な秘訣」

「それぞれの ダイニング前 庭手入れ それぞれすると 相談まとまリ」

「この季節 目にも鮮やか 新緑が 綺麗綺麗と 二人で褒める」

「このところの 二人の女 競い合う 相乗効果 すっかり綺麗に」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

◯わが家のメダカ鯉のぼり

 今年もわが家の庭先にツツジの花が咲く爽やかな季節となりました。わが家には3人の息子がいますが、その息子たちもいつの間にか大きくなって、それぞれ独立の道を進んでいるため、幼かった頃に揚げていた出世幟や鯉幟は倉庫の奥深くしまわれています。同居している長男息子が子どもたちのためにと100円ショップで1匹100円の鯉幟を、3年前15匹も買って来ました。若嫁の実家から贈られた出世幟とともに、そろそろ飾ってやろうと昨日思い立ち、若嫁にしまっていた押入れ倉庫から出して貰い、脚立を立てて屋根と電柱に登り、取り付けを始めました。

IMG_20160424_150933IMG_20160424_150735 昨日は風邪気味で体調を崩していたので、落ちないよう注意を払い慎重に進めましたが、30分程でほぼ予定通り吊り提げることができました。早速見上げたり裏庭から見下げたりしながら、タブレットで写真に収めました。庭も周りの山々も緑一色の借景をバックに、今朝は鯉幟も気持ちよく大空を泳いでるようです。

 近所の人が4〜5人散歩の途中鯉幟を見つけて家に立ち寄ってくれました。縁側に涼み台を出して「まあお座りなさいや」と促し、一休みしながらしばらくの間世間話に花を咲かせました。聞けば皆さんの家に孫は同居していないそうで、「あんたの家が羨ましい」と言われました。確かに孫と同居できることは幸せだと思いました。空を泳ぐ鯉幟が「この家には孫が居るよ」と意思表示しているようでもあるのです。まるでメダカのような取るに足らない安上がりの鯉幟でも、わが家にとってはまるで黄色いハンカチのようでもあるようです。

「今年も ツツジ咲く頃 なりにけり 孫のためにと 鯉幟揚げ」

「体調が 優れぬゆえに 慎重に 脚立を立てて 屋根に登りぬ」

「孫同居 ただそれだけで 幸せと 口々揃え 羨ましがられ」

「15匹 まるでメダカの鯉幟 1匹100円 黄色いハンカチ」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇3年ぶりにCDラジカセで音楽を聴きました

 無骨者の私の暮らしは、毎日やることが多く一見充実しているように見えますが、朝から晩までまるで馬車馬のようで、ふと「これでいいのか?」と疑問を持つことが時々あります。本を読むことが少なくなったことに気がつけば、本をどっさり買い込んで朝から晩まで読んでみたり、今年の桜に時期には妻を誘ってはるばる高知県までひょうたん桜を見に行ったりと軌道修正はしていますが、中々追いつかないのが実情です。

 私の部屋に息子が小さなCDラジカセをプレゼントしてくれたのは3年前です。当時は嬉しくて好みの音楽CDを30枚ばかり用意し、暇さえあれば次から次へと聞いていましたが、それもいつの間にか忘れ去られ、私の日々の暮らしの中から音楽が消えてしまいました。昨日パソコンに向いブログを書いていていて、手の届く所に置いているラジカセが目に留まり、「聴く」のボタンを押すと入ったままのCDの音楽が書斎に流れ始めました。

 今朝聴いた音楽は親友のソプラノ歌手二宮典子さんから、何年か前にいただいた、二宮典子さん本人が唄っている歌でした。CD音楽をバックミュージックに2本のブログを書き終わる頃、ハーモニカ演奏のCDに替えて聴きましたが、手の指や思考は完全にパソコンに向っているのに、耳から入る音楽がいつもと違った思考回路を作ってくれたような気がしました。私は古い人間ゆえ二つのことを同時にやることは不得意ですが、思考のイメージを膨らませる手立てとして、音楽はいい有効手段だと思いました。音楽のある暮らしにも挑戦してみたいと、早速ダイニングにラジカセを持ち込み音楽を聴きながら食べました。息子たちと同じように・・・・・・。

  「三年間 聴くこと忘れ 置き去りに CDラジカセ スイッチ入れる」

  「手と頭 パソコン画面 向いている 耳は音楽 不思議な作用」

  「音楽は 暮らしに潤い 息子たち 食事しながら 耳で食欲」

  「音楽は 重さ形も ないけれど 心動かす 癒しの効果」  

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇家から夕日が見えるようになりました

 夏至を挟んだ概ね4月中旬から8月中旬までの間、わが家からは居ながらにして夕日を見ることができます。僅か5ヶ月間ですが、自宅が山あい谷間に位置して、冬の間は殆ど太陽が当たらないので、それはそれとして毎年楽しみにその日が来るのを待っています。今週はかなり強い風雨に2回も見舞われましたが、雨上がりの明くる日には綺麗な夕日夕やけを見ることができました。

 夕日の写真を撮るのに、一眼レフデジタルカメラが欲しいと常々思っていましたが、昨年のこの時期子どもたちがお金を出し合って、プレゼントをしてくれました。早速使おうと思っていた矢先、親父の体調が思わしくなくなり、そうこうしているうちに親父が亡くなり、結局はカメラを使う時期を逸してしまい、現在に至っていますが、もうそろそろカメラを使いたいと思うようになり始めました。

 今はデジタルカメラとタブレット内蔵のカメラを使い分けてブログ等に使っていますが、はてさてこの上一眼レフデジタルカメラを使いこなせるかどうか、多少不安になってきました。それでも折角子どもたちが買ってくれた物なので、しっかり使わなければ罰が当たります。今日辺りカメラカバンを開けて、使い始めようかと思い始めましたが、その手始めにわが家から見える夕日夕やけを狙いたいと思っています。

DSCN3270 DSCN3273 DSCN3290DSCN3273

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇家庭菜園は植え付け週間

 キューリ10本、長ナス20本、大玉トマト10本、アイコトマト10本、フルティトマト10本、ミニトマト10本、ジャンボピーマン5本、シシトウ大小10本、ピーマン10本、スイカ4本、唐辛子5本、カボチャ3本、ゴーヤ5本、オクラ5本、モロヘイヤ5本、これが昨日水口種苗店から持ち帰った野菜の苗です。「ええ~っ」と自分自身でも驚くような数ですが、これがわが家の今年の夏野菜供給メニューです。

大量の野菜苗
持ち帰った大量の野菜苗

 さて、これだけの野菜を植えるスペースがわが家の家庭菜園にあるのだろうか?と、ちょっと心配しています。今年はジャガイモを二列植えから一列植えに変えたし、キャベツとブロッコリーも苗を貰って植え、加えてトウモロコシも植えたため、空きスペースは正直言って少なく、加えてビニールハウスを造ったことにより、農地が少々狭く窮屈になってしまいました。そのため甘夏みかんを植えている果樹園の隙間に畝を立てて準備をしていますが、雑草対応で出来るかどうか疑問です。

 毎年のことながら4月22日から4月末までの一週間は、わが家の家庭菜園は植えつけ週間とでもいうようで、今日は来客対応をしながら天気の回復と露上がりを待って、いただいた野菜苗を順番に植えつけたいと思っています。「あそこにスイカを植え、あそこにはナスを植えよう」と、空想で作付けに思いを巡らすのも楽しいし、夏野菜の収穫はこれまた健康に結びつくだけに楽しみです。あっという間に春もそろそろ終盤です。さあ今日も張り切って頑張りましょう。

  「これだけの 野菜の苗を どのように 植えるか思い 巡らす楽し」

  「夏が来りゃ 野菜実りて 食卓に 彩り添える 妻の笑顔も」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇新聞で知った地元議員の訃報

 地元紙のお悔み欄には毎日のように亡くなった人の通夜や葬儀の予定が、出身市町毎に紹介されています。南予系といいながら双海町は松山経済圏なので、圏内には懇意にしている沢山の知人友人もいることから、毎日欠かさず見て対応していますが、最近は家族葬や新聞に掲載しない人もいるので、親友や知人友人から情報を寄せてくれるのが頼りです。

img825 著名人と思しき人は、新聞の社会面に名前の横に訃報を知らせる黒い横棒がつけられ紹介されます。70市町村あった時代の名残でしょうか、旧〇〇町議とか、旧〇〇村助役などの役職を持っていた人は、再掲されて紹介されるのです。一昨日の社会面訃報欄に、現職の伊予市議会議員であり、旧双海町議会元議長の西岡孝知さんが今月7日松山の病院で亡くなっていることを知りました。77歳だったそうです。

 私のように旧双海町役場に35年間も勤めていると、議員さんとのやり取りは両手はおろか両足の指を足しても、足しきれないほどの思い出があり、13日に関係者で葬儀を行なった旨の記述に、葬儀にも出席できず不義理をしたことを少し悔やみました。西岡さんはお父さんも町会議員を三期務め、西岡さん自身も町議会、市議会を含めると十期務めた大々ベテラン議員で、親子共々一度も選挙に落ちたことがないパーフェクト議員でした。

 議員の評価は人それぞれまちまちですが、議員一筋長くやられたことは確かで、何かと話題の多い議員さんで、旧双海町の名物がまた一つ消えた感じがして寂しさを感じます。西岡さんは終生一人身だったため、親から受け継いだような議員バッチは途切れることになりますが、JR予讃線の下に双海町塩屋の高架を造ることに情熱を燃やしていた頃の元気な姿が思い出されます。

  「訃報欄 地元の議員 亡くなった 見て知りびっくり 驚きました」

  「あれこれと 何かと話題 多かった せめて昔を 語ってあげたい」

  「双海町 人間名物 またひとつ 消えてなくなり 寂しかりけり」

  「人間は 何するために 生きるのか 議員バッチも 死んでしまえば」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇まちづくり学校双海人

 今年もまた新しい年度が始まりました。自由人でサンデー毎日の私には、土日も年度も関係のないことのように思えるのですが、それでも年度替りはどことなく新しい気持ちになるものです。昨日は今年度最初のまちづくり学校双海人の定例会が行なわれ、夕食を済ませて出かけて行きました。昨日は伊予市郡中でこの3年間地域おこし協力隊の隊員として活躍した、新居田真美さんの講義があるというので、ある意味楽しみにしていました。

昨日の夜の定例会
昨日の夜の定例会
プレゼントを貰う新居田さん
プレゼントを貰う新居田さん

 「ある意味楽しみ」というのは、わが長男息子が伊予市郡中で新居田さんたちとともに、まちづくり活動をしていて、少し遠く離れているため、一体どんなことをしているのか、まったく分らないままなので、その一端でも聞こうと思ったからでした。新居田さんは既に協力隊を離れ、アーバンデザインセーターという所で次の仕事をしているため、仕事の都合で少し遅れて来られましたが、3年間の思い出話を「繋がりのつくり方~郡中での実践とこれから~」というテーマで存分に話されました。

 郡中の街中にある元銀行の古い建物を使い、「来良夢」と命名して活用し、伊予市中心市街地でやって来た3年間の活動は、わが町の地域おこし協力隊3人組の活動とは随分違っていて、やり方はいっぱいあるものだと感心しましたが、この日の講義を聴こうと駆けつけたキョロキョロ隊のメンバーの話を含めて、息子のまちづくり日常活動の姿が幾分か見えてきました。今息子は間もなく実施する予定の映画会開催に向けて、一人黙々寸暇を惜しんで準備をしているようです。

 人と人、地域と人、情報と人、活動と人の繋がりなくしていい地域はできません。そのキーワードは「交わる」「知る」「創る」「学ぶ」だと結んだ新居田さん、長い間ご苦労様でした。この3年間は息子の人生にとっても多くを学んだようです。今年度は定例会が毎月第3火曜日から水曜日に変更になりました。「もうそろそろ」ではなく、「まだまだこれから」の気概で、今年度もできる限り参加したいと思っています。藤岡フサコさん、森田イチさんも頑張って参加しています。二人を見れば私など「まだまだ」です。

  「まちづくり 定例会に 参加して 協力隊の 三年を聞く」

  「わが息子 何をしてるか 知りたくて 何とはなしに おおよそ掴む」

  「そろそろと 思うかいやいや まだまだと 思うは違う も少し踏ん張る」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇ジャガイモの芽かぎ

 わが家のジャガイモの茎は、このところ吹き荒れた南風でかなり傷みましたが、わが家より少し遅く作付けした人間牧場のジャガイモは、遅かったことが幸いしどうやら難を逃れたようで、昨日公民館の隅田さんから運よく人間牧場にいた私に、「ジャガイモの芽かぎに出かけたい」と、携帯電話が入りました。そのうち宮本館長さんと二人でやって来て、早速二人でジャガイモ畑に入って作業をしていました。

ジャガイモの茎抜き作業をする二人
ジャガイモの茎抜き作業をする二人
イノシシは個の看板の文字が読めません
イノシシは個の看板の文字が読めません

 私は別の用事をしながら遠目で二人の様子を眺めていました。宮本館長さんは元農協マンなので農作業に詳しく、植える時に肥料を入れたりすることも教わりましたが、芽かぎの方法もカッターナイフを使って茎を切り取る私とは随分違って、芋の上に手を押し当て茎を抜き取っていました。こうすればナイフで切った後からまた芽を吹くこともなく処理できるようですが、親芋が動きはしないかと少し心配をしました。

 隅田さんは持って来た「ジャガイモ生育中」と書いたラミネート加工した小さな看板を、周囲を囲っている金柵に取り付けていましたが、はてさてこの看板は誰に見せるためでしょうか?。金柵の周囲をウロチョロするイノシシに、この文字は読めないはずだと苦笑いしましたが、とりあえず茎抜きの作業を終えました。ジャガイモの種芋の中にはまだやっと芽を出した晩生のものもあって、はてさて1ヵ月後に迫った収穫に間に合うか?、少し心配になってきました。

  「ジャガイモの 茎を引き抜く 様子見て なるほど頷く やっぱりプロだ」

  「私など 茎はカッター 切るものと 思っていたが 百聞一見」

  「ラミネート 加工の看板 取り付けた イノシシ文字を 読めるだろうか?」

  「一ヶ月 すればジャガイモ 収穫だ 間に合うだろうか 首を傾げる」

[ この記事をシェアする ]