人間牧場

〇インパクト

 最近は横文字の言葉がやたらと多く、私のような田舎者の、しかも昭和19年生まれの古いタイプの人間には、何となく生きづらい世の中です。先日ある大工さんとお話をしました。大工さんの話の中に時々「インパクト」という言葉が出てきました。田舎者で古いタイプの人間だと自負はしているものの、「インパクト」とは「心理的衝撃」くらいの意味は知っているつもりでしたが、私の知っている「インパクト」と、大工さんが使っている「インパクト」という意味はまったく別のものであることにその内気がつきました。

私愛用のインパクト
私愛用のインパクト

 私のブログを毎日読んでくれている皆さんにそこで質問です。大工さんが使っている「インパクト」とは一体何のことでしょう。私のブログを毎日読んでくれている人の殆どはアウトドアー派の人たちばかりなので、「それくらいのことなら知っている。馬鹿にするな!!」と叱られそうですが、大工さんの言っていた「インパクト」とは電動ドライバーのことでした。「ドライバー」といえば運転者と同じなのでまた混乱しますが、現代の大工さんは金槌で釘を打つようなことはせず、もっぱらネジ釘とインパクトで板や柱を止めて行き作業を効率よく進めているのです。

 私も古いタイプのマキタ電動ドライバーならぬインパクトを使っていますが、特に蜜蜂を飼うようになって、充電式のインパクトはなくてはならない必需品となりました。天板を外し中から蜂蜜のいっぱい詰まった巣を取り出す時は、インパクトを逆回転させて、衝撃音で蜜蜂を驚かせることもなく静かにネジ釘を抜き取れるし、蜂の巣を取り出せば速やかに元にも戻すことができるのですから、便利重宝といったところです。私たちは本当の意味も知らないまま横文字言葉を頻繁に使うようになりました。使えばどこか格好良く物知りのように見えるので使いたがるし、知らなくても知ったかぶりでやり過ごします。知らないといえない雰囲気が今の社会でしょうか。嘆かわしい私です。

  「大工さん 会話の中に インパクト よくよく聞けば 電動工具」

  「友だちに 知ってるかい?と 尋ねたら 初めて聴いたと 笑い話に」

  「分らずに 横文字言葉 使ってる 聞いては見たが その人知らず」

  「古いねえ 昭和は遠く なりにけり このまま生きて いいものなのか」

 

 

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人間牧場

〇割り木の片付け

 梅雨に入り頻繁に雨が降るようになりました。昨日は2日続きの梅雨の晴れ間でした。ゆえに急な思いつきで、人間牧場の駐車場で春先割ったまま乾燥していたクヌギの木の割り木を、少し見苦しい感じがしていたので、雨に塗れない間に片づけようと急に思い立ち、人間牧場へ行きました。

乾燥したクヌギの割り木
乾燥したクヌギの割り木
トラックに積んで運びました
トラックに積んで運びました

 2~3日前の草刈で腰の具合が少し重たい感じがしているので、どうすれば腰に負担をかけないか考えた挙句、僅か数メートルの短い距離ながら、軽四トラックの荷台に積んで運ぶことにしました。大半はピザ釜横に、残りは薪小屋の空いたスペースにそれぞれ運んで積みましたが、軒先に作った薪小屋は一段高い石積み護岸の上のため、トラックを横付けして、荷台の上に上がって積み、汗はかいたものの何とか始末ができました。

色づき始めたスモモ
色づき始めたスモモ

 間もなく収穫の時期を迎える、ロケ風呂周辺に植えているスモモの木を下見しましたが、既にスモモの果実は赤味を帯びて来ました。もう1週間もすれば収穫出来そうで、楽しみがまた一つ増えました。これも何という品種か分らない早生系のスモモも熟れ始めていたので、カラスの餌食になる前にカゴいっぱい収穫して持ち帰りました。

 妻はブルーベリーもスモモも大好きで、大層喜んで早速味見をしていましたが、今年はスモモが色づいたら妻や孫たちを誘ってスモモツアーをさせたいと思っています。毎年収穫したスモモは近くの保育所におやつとしてプレゼントしていますが、保育所に通っていた孫が小学校に入学したため、どうしたものかと思案中です。今年もスモモは豊作のようです。

「春先に 割って野積みし 乾燥の クヌギの割り木 トラック積んで」

「雨近し お蔭様にて 片付いた これで安心 岸もどうにか」

収穫した早生系スモモ
収穫した早生系スモモ

 

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人間牧場

〇泥棒対策

 梅雨といいながら季節はもう真夏です。昨日は露梅雨の晴れ間で30度を越すような蒸し暑い一日でした。この時期は畑に色々な夏野菜が実り、畑に出てそれらを収穫するのが楽しみですが、上空を高く低く舞う黒いカラスの集団も、同じようなことを考えているのでしょうか、少し気を抜いたり目を離したりすると、容赦なく折角実った農作物を、あざ笑うように「バカ~バカ~」と鳴きながら、平気で持ち去ってしまうのです。

スィートコーンの上にスッポリ魚網を被せました。
スィートコーンの上にスッポリ魚網を被せました。

 カラス、ハクビシン、イノシシを通称3悪態と呼んでいますが、これから当分は3悪態との知恵比べです。昨日もビニールで囲っているはずのビニールハウスの中に、何者かが侵入し、食べごろサインの出ていた熟れたトマトを2~3個食い逃げされてしまいました。人間が農作物を盗ると被害届も出せますが、いつ誰が盗ったか分らぬ3悪態の仕業は被害届も出せず、結局は毎年泣き寝入りといった感じです。

 昨日は間もなく食べれるであろうスイートコーンの上に、被害に遭って泣かないように魚網を被せてみましたが、はてさて効果があるかどうか、半信半疑といったところです。今日もいい天気のようなので、午後から出かける予定があるので午前中に、スイカの周りを青竹で囲っている周りに魚網を被せようと思っています。後手に回ると泣きを見るのは明らかです。もうすぐ美味しい朝取りのスイートコーンが食べられることでしょう。

  「菜園の 野菜実って 朝晩に 収穫喜び 食卓並ぶ」

  「三悪態 収穫物を 我先に 虎視眈々 盗るを目論む」

  「またしても 盗られてシーシー 手で追うが バカーバカーと 笑い飛び去る」

  「手間暇を かけて作った 野菜類 敵もさるもの 24時間」

  

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人間牧場

〇中国陝西省西安市からの視察団

 最近は行政職員が、国外に商品を売り込むトップセールスなどに出かけたりするなど、今までの常識では考えもつかなかったような行動をするようになり、地球も狭くなった感じがしています。先日友人の県職員が出張先の中国陜西省西安市から直接私の元へ電話をかけてきてくれました。用件は「今度西安市の幹部が愛媛県を訪ねる予定なので、その折まちづくりやコミュニティの話を彼らにして欲しい」とのことでした。

 まちづくりやコミュニティ活動には退職して12年になりますが、今でも関わっているので断わる理由もなく一も二もなく引き受けてしまいました。電話を切ってから、西安市がどんな街なのか、またどんなことが聞きたいのかも分らずまま引き受けてしまったことを少し後悔しましたが、後の祭りといった感じでした。その後県庁の国際交流課の担当者から、視察団受け入れのためのスケジュール提案をして欲しいと頼まれましたが、6月12日9時から昼食交流を挟んで13時までという大まかなスケジュールだけで、益々困ってしまいました。

 とりあえず観光やコミュニティ、グリーンツーリズム、教育などをちりばめながら、1時間私のレクチャー、30分意見交換、1時間30分現地見学、1時間昼食という大まかなスケジュールを試案として提示しましたが、何日か後に試案でOKとのことで、通訳を交えた4人の方が事前打ち合わせに見えられ、一通り巡りながら様子を探りました。あいにく私は前日大洲市田処で開かれる年輪塾と鼎談、それに交流会が予定されていて宿泊の予定でしたが、交流会を途中退席して宿泊もせず深夜に帰り当日に備えました。前日松山入りしていた視察団の一行は、予定通り朝9時に道の駅シーサイド公園に到着し、お借りした会議室でレクチャーをしたり意見交換をしました。

 その後シーサイド公園の見学、翠小学校とピザ釜を見学、魚吉というレストランで昼食交流を行い、午後1時に次の目的地香川県に向けて帰って行きました。特に私の1時間に及ぶレクチャーは、通訳を介し、短く区切ったセンテンスを通訳しながらだったので、こちらの真意が通じたかどうかは知る由もありませんでしたが、おもてなしの心だけは伝わったようだと、別れ際の握手の手の温もりで感じることができました。

  「最近は 国外行ったり 来たりして 国際交流 華やかなりて」

  「田舎弁 丸出しレクチャー 中国人 通訳介し 頷きながら」

  「日本語も まともに話せぬ 私ゆえ 言いたいことが 通じただろうか」

  「別れ際 固い握手の 温もりに 心通じた ことを実感」 

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人間牧場

〇学びの長~い一日(その4)

 大洲市柳沢田処大杉年輪塾では、西田和子さんと亀本幸三さんが中心になって、様々な地域おこしを長年にわたりしています。愛媛県の天然記念物である矢落川のホタルを守る運動も、ホタル発生の期間中インターネットで情報を発信したり、ホタルツアーを企画し連日ガイドを務めるなど、手間暇かけた活動を行って多くの成果を得ています。

ステージ上で鼎談する3人

 

田処鼎談2 生徒の激減で廃校となった旧田処小学校の校舎や活性化センターとして衣替えした体育館を活用した活動も、多くの地元民の参加を得ていますが、毎年ホタルが飛び交うこの時期になると講演会やイベントが開かれ、私も毎年のように参加協力をしています。今年は滋賀県高島市安曇川町から中江藤樹記念館の前館長である中江藤樹研究史家中江彰さんを招いて夜学が開かれました。

 一人で話すのは講演・講義、二人で話すのは対談、三人で話すのを鼎談といいます。鼎という文字すら満足に読んだり正確に書けない私たちですが、大洲藤樹会の辻喜千治さん、それに私も加わり、活性化センターホールで鼎談を行ないました。行き掛かり上私が進行役を務め、「藤樹先生の教えに学ぶ」というテーマでお話をしました。「むずかしい話を分りやすく、分かりやすい話を深く、深い話を楽しく」を主眼に置きましたが、水先案内人の私が浅学菲才なため、結果は「分かりやすい話を難しく、楽しい話を浅く」してしまった感もぬぐえませんでした。それでも持ち時間1時間45分間をまあそれなりに終えることができました。

 私が主眼に置いていたのは中江藤樹の教えを家庭と地域で、具体的にどう取り組み成果を上げるかでした。これまでかなり長い年月を掛けて中江藤樹に縁の深い大洲では、藤樹会が中心になって活動しているようですが、家庭と地域という水面下のでの実践となると、失礼ながら正直なところまだまだといったところのようです。この日会場フロアーの一角に「中江藤樹コーナー」を設けました。勿論展示物は辻さんが日ごろ書き溜めた中江藤樹に関係のある書画ですが、参加者は即売でそれらを買い求めたりしていましたが、私も「孝」や「論語」を書いた扇子を一本買い求めました。これからこの言葉を学習して、人に語れるようになるまでグレードアップしたいと思っています。

  「夜学にて 鼎談進行 役担う 難し話 分りやすくと」

  「難しい 藤樹の話 噛み砕き 二人の講師 思いを込めて」

  「五事正す 貌言視聴思 日々実践 凡人私 一歩踏み出す」

 

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人間牧場

◯学びの長〜い一日(その2)

 昨日は県内各地から集まった年輪塾生20人が参加して、何年か前廃校となっている元田処小学校の教室をお借りし、世にも珍しい処士検定という学習会を行いました。受験したのは塾生の眞鍋幸一さんで、審査委員ははるばる滋賀県高島市安曇川町から来て貰った近江聖人中江藤樹記念館前館長の中江彰さんと大洲藤樹会前会長の辻喜千治さん、それに年輪塾長の私が審査委員長を務めるにぎにぎしさです。

 眞鍋さんには事前に3つのテーマが清水塾頭を通じて与えられていました。大学の素読と意味講釈、中江藤樹の研究、これからいかに生きるかという志です。勿論参加した20人の塾生も聴講と発言が許され、全員が審査委員という感じでした。眞鍋さんは真面目に事前学習をこなし、自分の考えを2枚のペーパーにプリントアウトしていましたが、いやはや8年間、宮本常一、二宮金次郎、ジョン万次郎、中江藤樹など「代表的日本人」で紹介されている先人の学びをしているだけあって、結果は99点の出来栄えでした。

 眞鍋さんの①是非の素定(物事の良し悪しを最初から決めつけてしまうクセ)②好悪の執滞(自分の好き嫌いに執着しこだわるクセ)、③名利の欲(世間の名声や物欲を求めるクセ)、④形気の便利(人よりも優れた才能や特技持っているがゆえのクセ)という人間が持っている4つの癖の気付きはさすがでした。辻さん、中江さんのエールの言葉も華を添えてくれました。

 「8年間 年輪塾で 先人の 生き方学び 処士の検定」

 「中国の 古書大学を 講釈す さすがさすがと 納得しつつ」

 「人間にゃ 4つの癖が あるという 克服せねば 道は開けぬ」

 「人間は 心耕し 種を播く やがて芽吹いて 花を咲かせる」

処士検定試験で講釈を述べる眞鍋さん
処士検定試験で講釈を述べる眞鍋さん
眞鍋さんの講釈を聞く塾生と審査委員
眞鍋さんの講釈を聞く塾生と審査委員

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〇神棚にヒサカキを供える

 わが家には息子たちのダイニングに仏壇と神棚が、私たちのダイニングに神棚が、また家の入口上付近にお地蔵さん、それに先祖代々の墓地あります。仏壇とお地蔵さんと墓地はシキビ、二つの神棚はサカキを花器に入れてお供えしていますが、シキビとサカキを枯れないように準備するのは、私の役目です。シキビは概ね2週間に一度家庭菜園の隅や人間牧場に植えているシキビの枝を、剪定ハサミで切って持ち帰り、仏壇は若嫁が、お地蔵さんと墓地は妻がそれぞれ供えてくれます。

神棚に供えたヒサカキ
神棚に供えたヒサカキ

 新芽が伸びるこの時期は、シキビの葉っぱが日持ちしないので気をつけていますが、榊はおいそれと手に入らないので、ヒサカキという小さい葉っぱの植物で代用してます。何年か前鳥取へ講演に出かけた折、雑貨屋の店先でヒサカキを売っているのを目の当たりにしました。ヒサカキですから私はてっきり神棚に供えるものと思っていましたが、鳥取のある地方ではシキビの代わりにヒサカキをお墓に供えるという話を聞いて、所変れば品変わることを実感しました。わが家は今でも神棚はサカキかヒサカキです。

 昨日ウォーキングの途中、桧林に通じる山道で、私たちの地方ではシャシャキと呼んでいる綺麗なヒサカキを見つけました。柔らかい新芽も夏を迎えてかなり固まって綺麗だったので、手で折リ自宅へ持ち帰り、若嫁に手渡し息子たちのダイニングにある神棚のサカキに替えて、ヒサカキを備えてもらいました。私たちのダイニングの神棚は、妻が朝食の準備で忙しそうだったので、私が白磁の花器に水を入れてお供えして、お祈りをしました。仏壇や神棚にシキビや榊が活き活きと飾られている姿は、何ともいえない清々しさです。これからもそれ程の信仰心はありませんが折に触れ、枯らさないようにしたいと思っています。

  「仏壇と 神棚それぞれ 供えたる シキビとサカキ 準備は私」

  「ヒサカキを 散歩の途中 手折りして 神棚白磁 花器に水入れ」

  「ヒサカキを 供えただけで 神々しい 二礼二拍手 一拝深々」

  「鳥取じゃ お墓にヒサカキ 供えてる 所変れば 品まで変る」

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人間牧場

〇今月の標語

 6月も早中旬です。いつの間にか衣替えも終わりすっかり夏モードですが、書斎の壁に掛けている月めくりカレンダーは水無月で、今月の標語は「時間は自分で管理するもので追われるものではない」と書かれていることに、10日も過ぎて今朝気がつきました。退職して12年目の夏が来ましたが、自由人のレッテルを貼っていながら、「何でこんなに忙しいの?」と自分でさえ思うほど毎日が忙しく、正直なところ時間に追われているような感じがしています。

今月の標語
今月の標語

 人間誰にも等しく与えられた1日24時間という時間を、どのように過ごすかは人それぞれですが、私の場合一日の日課は今のところ概ね朝4時に起床、夜11時に就寝を基本に過ごしています。その間一日一万歩を目指すウォーキングに1時間半、一日2本を目指すブログ書きに2時間は定期便のように組み込まれていて、後の時間は講演に出かけたり会議に出席したり、晴れた日には家庭菜園に出たり人間牧場へ行ったりして主に町内で過ごしていますが、まあそれなりに充実した健康的な日々です。

 健康的な日々と思うのは、健康的な体調と人に出会うことによる安心感でしょうが、人間は①経済的ゆとり、②人間的ゆとり、③空間的ゆとり、④安心安全的ゆとり⑤文化的ゆとり、それに⑥時間的ゆとりという概ね6つのゆとりが必要だと思いますが、今は「時間的に追い詰められている」程ではないものの、時間的ゆとりが少々欠けているように思います。まあ日々それなりに充実感もあるので気にはしていませんが、この歳ですからもうそろそろのんびりゆっくり過ごさなければなりません。

 ある人が私のことを、「まるでマグロみたい」と表現されました。マグロは生まれてから死ぬまで、速い速度で泳ぎ続け、泳ぎを止めた時は死ぬのだそうです。私の速度はハマチ程度かも知れませんが、言い得て妙なる表現にはある意味当たっているような気もしています。ある水族館が水槽にマグロを入れ、群れて泳ぐ姿を売りにしようと試みたそうですが、マグロの殆どは原因不明で死んでしまいました。大海ならいざ知らず、狭い水槽の中を猛スピードで泳ぐと、透明な水槽を大海と錯覚したマグロは水槽の壁にぶち当たって死んだのではないかと推察できます。私も見えない壁にぶつからぬようくれぐれも用心したいと思っています。

  「今月の 標語時間を 管理せよ 追われちゃならぬ きつく誡め」

  「気がつけば まるでマグロの ようですと 言われ納得 拳拳服膺」

  「目に見えぬ 壁に身体を ぶつけぬよう 少しのんびり ハマチくらいに」

  「なぜだろう この歳なっても 忙しい 少しのんびり したいけれども」 

 

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人間牧場

〇竹取の翁

「竹取の翁」といえば何となく昔話のようですが、「翁」は老人の呼び名なので、71歳の私が竹を切ったらそう呼ばれるだろうと思いながら、昨日は有害鳥獣から植えたスイカを守るために囲いを造る材料調達のため、竹を切りに出かけました。今までは頭の中で考え闇雲に切っていましたが、今年は段ボールの切れ端に鉛筆で概略図を画き、メジャーで採寸して、3.5m6本、4m4本、予備それぞれ2本ずつの合計14本の切り出し計画です。

切り出した竹を積んで
切り出した竹を積んで

 竹薮は唐崎に嫁いでいる妹の家のもので、既に了解を得ているので、毎年この時期になると竹切りに出かける勝手知ったる場所です。昨日はあいにく曇っていて、竹藪は昼なお暗い感じがしましたが、軽四トラックを道の端の少し広い所に止めて、適当な大きさの竹を見繕い、12本切って道まで出しました。その後枝打ちをして持参したメジャーで3.5mと4mに切り、造作もなくトラックの荷台に荷紐で落ちないよう固定して持ち帰りました。

綺麗に竹囲いができたスイカ畑
綺麗に竹囲いができたスイカ畑

 帰路の途中、北風建設の作事小屋前で社長さんに出会いました。社長さんとは水産高校に在学中、一年間一緒の部屋で下宿生活をした深い間柄です。たまたま作事小屋の前で雑木切りをしていた元特産品センター所長の大野さんとも顔を合わせ、3人で四方山話に花を咲かせました。竹の切り時は8月であることや私を含めて3人とも蜜蜂を飼っているので養蜂の話など、面白い話をいっぱい聞きました。大野さんがドングリから育てているクヌギの苗木を秋にいただく口約束までしました。

 帰宅後スイカ畑に入り、敷き藁をして順調に育っている4本のスイカのツルに傷をつけないよう慎重に、既に打ち込んでいる鉄パイプに縛り付けて竹を組んで行きましたが、事前に概略図や採寸をしていたので、思ったより早く、思った以上の出来栄えで昼前一通りの作業を終えました。間もなくスイカが実をつけ始めます。既に何個かはその走りが見られますが、そろそろ時機を見て漁師さんから貰っている魚網を天井と周囲に張り巡らせようと思っています。順調に行けば7月の終わりごろには大好物のスイカが食べれることでしょう。

  「竹取りの 翁と自分 思いつつ 竹切り出かけ ゲットしました」

  「概略図 書いたり採寸 準備した お陰でスムーズ 囲いが出来た」

  「立ち話 四方山話に 花が咲く 同年代は 似たよな話題」

  「来月は 好物スイカ 今のとこ 楽しめそうだ 気を引き締める」  

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人間牧場

〇学校から見える素晴らしい景色

 昨日の午後は間近に迫った中国陜西省からやって来る予定の、視察団受け入れ事前準備の打ち合わせに県庁から担当者がやって来て、案内をしたり夜には地元小学校の学校評議委員会に出席するなど忙しく、おまけに2ヶ月に一回しかない史談会の例会とも重なってしまい、結局史談会は電話で欠席連絡をしてしまいました。

格好の位置を示す標柱
格好の位置を示す標柱
学校から見える夕映えの海
学校から見える夕映えの海

 学校評議委員会は午後7時からでしたが、あれこれしたり少し早目の夕食を食べたりしていて、小学校の校門を入ったのは開会ぎりぎり10分前でした。まだ時間があると思って、小学校の校庭から眼下に広がる夕映えの海を写真に収めようと、非常階段から一階に上がり、シーサイド公園辺りに沈む夕日をデジカメで撮りましたが、一度絶景といわれる3階か屋上から同じ場所の夕映えを許可を得て撮りたいと思っています。

 学校評議委員会は一学期と三学期の年二回で、昨日は5人の委員さんが集まり第1回目の会議でした。校長先生も新しく変わり、説明も微細にしていただいたので、随分色々なことが分りました。委員には守秘義務もあるので内容は語れませんが、わが家も3年と1年の孫2人がこの小学校に通っていて、日常的には育爺として関わっているので、いい勉強をさせてもらいました。

夕やけに染まる校庭の二宮金次郎の銅像
夕やけに染まる校庭の二宮金次郎の銅像

 明日は中学校、来週は高校と同じような学校評議員会が予定されています。小中高それぞれに幾つもの課題があって、それぞれの学校の先生たちが課題解決のために一生懸命頑張っています。私も及ばずながら足を引っ張ることなく、少しでもお役に立ちたいと思っていますが、自分ではまだまだと思いつつ、もうそろそろ役目を終える歳になってきたようです。

 「小学校 評議員会 訪れて 絶景写真 何枚か撮る」

 「いい場所に 学校あるなと 感心し

金次郎さん まざまざ見つめ」

 「日本中 学校殆ど 少子化で このまま行くと 学校危ない」

 「孫二人 毎日ここで お勉強 幸せ共有 できるだけでも」

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