人間牧場

〇妻の誕生日

 facebookをやっていると、殆ど毎日のように知人友人の誕生日を知らせてくれるので、ささやかながらメールにて誕生日の祝意を伝えていますが、妻の誕生日は家族や子どもにしか分らないので、それほど仰々しくもなく終ります。今年も若嫁が花束を用意し、内孫から「おばあちゃん、お誕生日おめでとう」と手渡され、外孫からも電話でお祝いの言葉が届くと、ただそれだけで妻は感激するのです。

妻の誕生日に届いたFAX祝意
妻の誕生日に届いたFAX祝意

 私も毎年のことながらささやかなプレゼントをしてやりますが、今年は元愛媛県議会議長の俊成薫さんから、祝意のメッセージがFAXで私宛に届きました。俊成さんとは交遊も深く旧知の仲なので、毎年私の誕生日になると祝意のFAXメッセージが届きますが、今年は妻にまで祝意が届き恐縮してしまいました。俊成さんは筆文字が達筆で、FAXは3枚にも及びました。その中の1枚に「あおいくま」という言葉が書かれていました。

あおいくま
あおいくま

 和顔愛語三百六十五日
 あ⇒あせるな
 お⇒おこるな
  い⇒いばるな
  く⇒くさるな
 ま⇒まけるな
 笑美至福

 プリントされたFAX用紙を妻と二人で読みながら、なるほどと納得しました。妻は9月12日で71歳になりました。私より1歳年下ですが、今のところまあそれなりに体調も良く、まだ現役で近くの歯科医院へパートで勤めています。今年度いっぱいで仕事を辞める予定ですが、長年働き続けてわが家を守ってくれた内助の功は、感謝しても感謝しきれないのです。これまでの人生の徒然に、あせらない、怒らない、いばらない、くさらない、負けないようにと、私を常に励まし誡めてくれました。そろそろ私が恩返しをする番かも知れないと、殊勝にも思いました。

  「今年は 妻誕生日 FAXで 祝意が届き 恐縮千万」

  「あおいくま 妻は私に このことを いつも誡め 導いてくれ」

  「内孫と 外孫祝意 何よりも 嬉しそうです 妻誕生日」

  「また一つ 歳をとったか 誕生日 目出度くもあり 目出度くもなし」

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〇久しぶりの恵みの雨

 今年の夏は、台風の影響以外は殆ど雨が降らず、しかも高温注意報が連日出るなど、厳しい暑さに見舞われました。ゆえに朝晩は家庭菜園に出て井戸から配水した水で野菜に潅水をするなど、かなり難儀をしましたが、ここに来てやっと朝晩しのぎやすくなりました。野菜への潅水から解放されたものの、今度は冬野菜の苗植え付けや、種蒔きの準備で連日大忙しです。

植えた冬野菜も雨で活き活き
大根も貝割れ葉から本葉が出てきました
植えたキャベツや白菜の苗も恵みの天で元気に育ち始めました
植えたキャベツや白菜の苗も恵みの天で元気に育ち始めました

 トマトやピーマンは時期を過ぎて役目を終えたので、竹垣とともに引き抜いて一輪車リヤカーに積んで果樹園の甘夏柑の根元に緑肥として還元していますが、抜いた雑草も一緒に運ぶため、日中の30度近くになる残暑で大汗というべきいい汗をかいています。210日頃に播いた種は既に芽吹き、大根は貝割れ葉の中から本葉が出て、今朝は雨に濡れて倒れるほどに伸びています。

 昨日から日本列島の南に秋雨前線が停滞し、大雨ならぬ小ぶりの雨がシトシトと降っています。一昨日やっと植え終わったキャベツや白菜の苗も今朝までの雨をたっぷり吸って、元気よく成長を始めたようで、何はともあれほっと一息といったところです。ハウスミカンを栽培している農家の小西千鶴子さんが、「水はお金で買えるが雨はお金で買えない」と教えてくれました。確かに雨は自然の成り行きに任す以外手立てはないのです。

 こちらでは「値千金」の雨も、台風がらみの豪雨災害に遭った東北や北海道では、今なお難儀を強いられ、憎い雨と思っていることでしょう。県内のミカン産地では早くも極早生ミカンの取入れが始まったと、昨晩のテレビニュースで報じていました。ミカン農家も今年の夏は干ばつに翻弄され、潅水作業に追われた夏でした。過ぎたるは及ばざるが如し、不足と過不足、毎年日本のどこかで、水で難儀する人たちがいるのです。勿論少なからず私もその一人です・・・。

  「水金で 買えるが雨は 買えません 金言名言 農家主婦弁」

  「種を播き 苗植えた後 千金の 雨がシトシト 朝を迎える」

  「この雨も 被災の人には 恨めしい 不足過不足 ないよう願う」

  「播かぬのに 種の芽吹いた すぐ横に 雑草無数 芽吹き憂鬱」 

 

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〇野菜の苗の定植

 毎年のことですが210日を過ぎ、220日を迎えるこの頃になると決ったように、苗物を作っている親友の水口マリ子さんから、「苗の準備が出来たので、取りに来るように」と電話が入ります。今年も私が山口へ出張中の16日に電話が入ったようなので、明くる日の午前中軽四トラックにキャリーを積んで出かけました。マリ子さんは出かけてあいにく留守でしたが、若奥さんが対応してくれてキャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、などなどの野菜の苗を沢山いただいて持ち帰りました。

いただいた大量の野菜の苗
いただいた大量の野菜の苗

 はてさてこの野菜の苗をどこに植えるか、思案する暇もなくとりあえず、トマトやピーマン、青豆といった夏野菜を雑草とともに引き抜き、牛糞を万遍なくふって耕運機で耕しました。この作業は30度もある残暑の中ゆえ大汗をかき、とりあえず土曜日の午後半日で何とか、畝立てまでの作業を終えました。昨日は午前中中学校の体育祭と来客で手を取られたので、午後から植え付けを始めました。今年は畝幅が少し狭かった感じもしますが、ビニールハウスのトマトの残骸も取り終わり、畑はすっかり秋モードに変身しました。

キャリーに詰め込んだ野菜の苗
キャリーに詰め込んだ野菜の苗

 野菜の苗の定植を全て終えたのは午後6時でした。初老の私には少々ハード過ぎた感じもしましたが、「お父さん疲れているようなので、これを呑んだら」と、息子がギンギンに冷えたノンアルコールビールの蓋を開けプレゼントしてくれました。そのビールの美味しかったことは言うまでもありませんでした。昨夜は風呂に入って汗を流し夕食を済ませた後、マッサージ機で身体を揉み解し少し早めに床に就きました。お陰様で今朝は身体も元気も十分回復したようで、ひとまず一安心です。

 このところ、畑のあちこちにモグラが出没し、折角植えた苗や播いて生えた芽が、無残な姿になっているのも見受けられるようで、心を痛めています。多分牛糞や豚糞などを使って有機栽培を心がけているためミミズが発生し、そのミミズを食べにモグラが出没しているようなのです。毎年のことながらモグラを捕獲する知恵もなく、早速ホームセンターへ出かけ捕獲機の品定めをしなければならなくなりました。上手く捕獲できる保証はありませんが、またまた厄介な出費です。

  「春と秋 野菜の苗を 大量に いただく故に 猫の手借りたく」

  「夏野菜 雑草ともに 引き抜いて 牛糞ふって 耕運機かけ」

  「畝立てて 定規当てつつ 苗植える 性格そのまま 少しゆがんで」

  「菜園に モグラ出没 首ひねる どうしたものか 土中ゆえに」

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〇VHSは古くなりにけり

 私は若い頃から公民館活動やまちづくり活動に関わってきたので、新聞・雑誌のような印刷物に掲載されたことや、ラジオ・テレビで紹介されたことが沢山あります。その殆どは忙しさにかまけて、段ボール等に無造作に入れられ倉庫の隅で誇りを被っています。「暇ができたら整理をしよう」と思ってはいるのですが、退職して12年にもなるというのに暇など一向にできず、多分私が死んだら、このままゴミとして処分される運命にあるようです。

弟が保存していたVHSテープ
弟が保存していたVHSテープ
親友から貰ったVHSデッキ
親友から貰ったVHSデッキ

 先日友人が私の所へやって来て、「弟が撮影した今は途絶えている盆踊りのビデオテープが、どこかにないか探して欲しい」と頼まれました。早速町内に住む弟に電話をかけ、ビデオテープを保存しているかどうか、駄目元で聞いてみました。明くる日弟は自分が撮影した盆踊りの古いVHSのテープを持って来てくれました。背表紙には「昭和54年8月20日・盆踊り」と書かれていました。昭和54年といえば今から37年前ですが、ビデオテープは見つかったけれど、VHSテープをテレビに映す機器は残念ながらどこにも見当たらず、多分私の友人の家庭にもないものと思われます。

 ところがところがです。その2日後偶然にも私の親友である清水さんが、頼んだ訳でもないのに、ビデオデッキを私の所へ持って来てくれたのです。何というタイミングの良さでしょう。早速一両日中に友人にビデオテープが見つかったことを知らせたいと思っていますが、必要であればビデオデッキも一緒に貸してあげたいと思っています。それにしても平成になってからだけでも28年が経ちました。あれほど持て囃されたVHSなど使う人は殆どなく、今やDVDが主流の時代になっているのですから、VHS主流の昭和も、勿論昭和19年生まれの私も古くなったものです。

 やっとガラ携が使えるようになったと思えば、今度はそれさえも時代遅れとなって、スマートフォンが主流の世の中になり、5歳の子どもさえ遊び道具に使っているのですから驚きです。情報化が進めば進むほど私たち昭和に生まれた人間は、住み辛くなることは確かです。長生きすることも大事ですが、適当な時に住み辛いこの世におさらばするのも、選択肢の一つかも知れません。嘆かわしい時代に生まれ育ち、生きなければならなくなったものです。

 

  「友人に 頼まれテープ 聞いてみた 弟きっちり 大切保存」

  「つい昨日 ようだと昭和 思うけど 平成だけでも 28年」

  「VHS 今時それすら 見る機器も 見当たらなくて 困ったものです」

  「長生きも 大事だけれど 適当な 時期にこの世に おさらば一考」

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〇全国公研集会分科会のファシリテーター

 山口県山口市で開かれた全国公民館研究集会山口県大会に、県公連から推薦を受けて分科会のファシリテーターという仕事で参加しました。この大会も今回で第38回目だそうで、思い起こせばもう古い話になりますが、公民館主事をしていた若い頃、つまり38年前の第1回公研集会が香川県で開かれた時、何と私が分科会の司会をしているのです。当時はファシリテーターなどという言葉でなく司会者でしたが、午前中3時間、昼食を挟んで午後3時間の合計6時間をたった一人で司会をしたのですから、今では考えられないような出来事でした。

分科会会場の様子
分科会会場の様子

 昨日の分科会は9時に開会し、12時に終る3時間の司会だし、今回私の分科会は2事例の発表の後質疑を行い、参加者200人が6~7人でグループを作って話し合う、今流行のワークショップ形式討議を1時間取っていたので、フアシリテーターとしては大ラクチンで、どおってこともなく進行しました。ただこの分科会には助言者が用意されていないため、ファシリテーターがその役目を含めてやらなければならず、多少気を使いましたが、事例発表と質疑、グループ討議と発表も、思った以上に上手く絡んで、私のまとめの話も最高に盛り上がり、最後に名刺交換で役目を終えました。

 一足早く分科会を終えた仙波さんと長島さんに、私の会場まで迎えに来てもらい、仙波さんの運転する車で、小郡~山陽自動車道~尾道~しまなみ海道~今治~水ヶ峠を経て、無事奥道後まで帰ってきました。仔馬タクシーの社長さんである仙波さんには往復10時間の運転をしてもらい、私は後部座席で居眠りや雑談をしながら、まるで大名旅行のようなリッチな小旅行となりました。仙波さんは地域教育実践交流集会の事務局として、私は実行委員として、また今年度は実行委員長として、お互いこれからも重い役割を果たさなければなりませんが、この2日間長島さんを交えて二人であれこれ話せたことは、全国大会の副産物として、大きな価値がありました。同行させてもらった仙波さんと長島さん、それに大内さんと阿部さんに感謝しています。

  「懐かしい 38年 前のこと 思い出しつつ 壇上座る」

  「おそらくは 全国大会 行くことも もうない思い 感慨深く」

  「壇上に 上がってマイク 持つ途端 勝手に口が 動き饒舌」

  「2日間 約10時間 便乗し まるで大名 有難きかな」 

 

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◯山口県に来ています(その2)

 全大会が終わると小ホールにて、明くる日の分科会打ち合わせがありました。私が担当するのは第7分科会のファシリテーターです。山口県の分科会担当者や発表者を交え、短い45分程度でしたが、おおよその流れを確認し、シャトルバスに乗って交流会が行われるホテルニュー田中に到着し、クロークに荷物を預けて宴会場に入り、午後6時30分から賑やかな交流会が2時間に渡って繰り広げられました。

 お酒を飲まない私は、ウーロン茶を飲みながら名刺交換をしたり、同席した方々と近況報告をしたり、余興に耳と目を傾けながら食事を摂りました。チンドン屋さんや土産物が当たるクジが間延びして延々続き、多少閉塞感も漂いましたが、次期開催県高知県の誘致あいさつで幕を閉じました。私と県公連事務局長、県教委の先生の3人は湯田温泉駅まで歩き、9時半頃新山口駅まで列車で帰り、駅前のホテルにチェックインしました。

 昨日は朝早くから夜遅くまで、とても長〜い一日でした。いつもより少し早めの午後11時40分頃に床につきましたが、旅先といえど、日課は恐ろしいもので、いつも通り午前4時に目を覚まし、持参のタブレット端末で少し短めのブログをとりあえず2本書いています。今日は第7分科会のファシリテーターという大事な仕事が待っているので、食事を済ませたら再び列車で湯田温泉駅まで引き返し、9時前に会場入りしてお役目をしっかり努めたいと思っています。

 今回の全国公民館研究集会は会を重ねること38回です。奇しくも私は公民館に勤めていた頃、高松市で開かれた第一回のこの大会で司会をしています。その時の司会ぶりが評判となって、何と何とその後連続して6回も司会を担当させてもらい、その活動がご縁で私の名前が全国的に知られることとなったのです。いわばおこがましくも出世作となったのですから、因果応報です。故に今日はしっかりと性根を据えて頑張りたいと思っています。

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〇今日は山口県へ行きます

 今朝は早起きして、これから山口県で開かれる全国公民館大会に行く予定です。身支度を整えながら台風13号の行方が気になって、PCのお天気コーナーや、タブレットに内蔵している気象クラウドを見てみましたが、台風13号は温帯低気圧になったようで、台風情報から姿を消しているようで、先日鳥取へ出張した折、台風の影響で特急列車がストップし、帰るに帰れず難儀をしたことを思い出しながら、何はともあれ台風の影響も殆どなく旅立てることを嬉しく思っています。

 今朝はこれから奥道後まで走り、松山の親友仙波さんと落ち合って車に同乗させてもらい、しまなみ海道を通って山口入りすることに、昨日急遽決めました。讃岐先生も同行する予定でしたが体調不良で欠席のため、私の席が確保できたらしく、仙波さんのご好意に甘んじることにしました。今日は全体会や終了後の打ち合わせ会、交流会に出て新山口で一泊し、明日は第7分科会のファシリテーターという重い役割が課せられているので、しっかりと役目を果たそうと思っています。

 さっき少し激しい雨が降りました。昔なら天気の行方等分らず不安だらけでしたが、今はPCのお陰で、この雨も間もなく止みそうで、傘も必要ないような雲行きです。妻は早立ちする私が遅れないようにと、昨晩は目覚まし時計をセットして寝たようで、先ほどその目覚ましアラームが鳴り、朝ごはんの準備をしてくれているようです。「携帯持った」「財布持った」「資料入れた」と、いつものように妻にくどくど確認され、最後には常用している「お薬持った」まで点検される始末です。「はい持ちました」。妻に手を振って見送られ行って来ます。帰りは明日の夜遅くになります。

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〇アリとミツバチどっちが偉い

 「アリとキリギリス」という話は子どもの頃からよく聞かされた話で、休まず働くアリに軍配が挙がっていますが、では「アリとミツバチ」はどっちが偉いと尋ねられたら、大方の人はミツバチと答えるでしょう。なぜならミツバチは美味しい蜂蜜を集めて、私たち人間の役に立っているからです。私も6年前からミツバチを飼って蜂蜜を採集しているので、その答えには大賛成です。でもミツバチは「甘い恩恵」を与える代わりに、鋭い毒針で人様を襲う危険な小動物でもあり、私も何度となく刺され痛い目に遭ってきました。

アリ
アリ
ミツバチ
ミツバチ

 「泣きっ面に蜂」なのか、「蜂に刺されて泣きっ面」なのかは分りませんが、傷みは余り感じないけれど刺された患部が赤く腫れ上がり、特に顔などを刺されるとスズメバチほどではありませんが、人様に顔向けが出来ない醜い顔になることもしばしばです。こんな時は刺すこともなく人畜無害のアリの方が愛しく思うのも当然の成り行きです。アリは何にも役に立たないと思っていましたが、最近よくよく観察してみると、例えば動物や虫の死骸に群がったアリは、たちまちのうちにそれらを分解してしまうのです。

 これは自然界のメカニズムで、ミミズと同じように土作りに役に立っていることを実感するのです。この季節は冬野菜の種を播く時期で、耕運機で畑を中耕すると、ミミズやアリが土の中から沢山出て来て、土の分解に役に立っていることを実感しています。昨日は折角立てた畝をモグラの襲撃に遭いました。多分モグラは餌となるミミズを求めて穴を掘っているものと思われますが、目に見えないミクロの世界から考えれば、全ての小動物はそれなりの役目を背負って生きているに違いありません。土を分解するアリと野菜の結実に欠かせない役割のハチは、「どっち?」よりも「みんな偉い生き物なのかも知れません。

  「アリとハチ どっちが偉い 尋ねたら 蜂蜜ハチに 軍配挙がる」

  「菜園で 土を分解 ミミズ・アリ ハチは受粉と 休まず働く」

  「人間は ミクロの世界 無視をして 偉そに生きる エゴの塊」

  「アリとハチ 私の場合 どちらとも 味方の暮らし 見方によっては」

 

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〇セル苗の植え付け

 3日前、白菜とキャベツの苗を買いに大洲のホームセンターへ妻と二人で出かけました。自分で種を播いて苗を作れば安上がりでいいのでしょうが、種の播き時も知らず、加えてそんなこだわりもなく、例年の如く毎年この時期になると苗を買い求めて畑に定植をしています。特に白菜もキャベツも時期が遅くなると巻かないので、昨年の私のスケジュール表に書き込んだメモを見て、210日前後の時期を選んでいます。

キャベツセル苗
キャベツセル苗
白菜セル苗
白菜セル苗

 買った苗はセル苗といって、ビニールの黒い苗床に6列×12列の穴があり、白菜もキャベツも72本の苗が行儀よく並んでいます。本当は買ったその日に植え返したかったのですが、台風12号の通過後の吹き戻しの風で傷まないようにと思い、風の当たらない倉庫の木陰に置いて水をやり台風の通過を待ちました。今回の12号台風は通過したり直撃した所では強風や大雨に遭いましたが、少し離れた私たちの所は難を免れ、長崎に上陸した後日本海に出て急速に衰え、温帯低気圧になりました。

 昨日は吹き戻しの風も吹かなかったため、昼頃少しぬかるんではいましたが、中耕し畝を立てていたさ畑に入り、白菜72本、キャベツ72本を定植し、元肥に豚糞をやり終えた途端、ザーザーと雨が降って水を遣ることもなく作業を終えました。まだこの時期は温度が高く害虫にやられる危険性が高いので、用意している防虫ネットをかけて農薬を使わずに作ろうと作戦を立てていますが、はてさて上手く行くかどうか多少心配です。

 今のところトマトやナス、ピーマン、オクラ、キューリなどの夏野菜も、朝晩の井戸水を使った潅水のお陰で、まだまだ収獲を楽しんでいるので空いた場所がなく、ホーレンソウなどの種を播く場所が確保できていません。この4~5日で青豆を片付けないと、冬野菜の作付けが遅れる心配があるので、気を引き締めて頑張ってみようとお思っています。季節が夏から秋に変る秋の彼岸ももうそこまで来ています。

 「この時期は 冬の野菜の 種蒔きや 移植の時期で 何かと気揉め」

 「セル苗の 白菜キャベツ 台風が 去った畑に 移植を終える」

 「夏名残 潅水お蔭 野菜類 まだまだ収獲 食卓賑わう」

 「蒸し暑い けれども季節 動いてる 朝晩少し 過し易くて」

 

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◯海と夕日はホスピタル

 双海町に生まれ育ち、双海町で暮らして間もなく72年になります。遠くへ旅して久しぶりに帰っ来た時以外は、海のすぐ側に住んでいるという意識は殆どありませんが、人間牧場や町内の公園などに足を運んで海を見ると、何故か心が癒やされたような気分になるから不思議です。

台風前の静かな瀬戸内海伊予灘
台風前の静かな瀬戸内海伊予灘

 ましてや海に沈む夕日や赤く染まった夕焼けを見ると長年夕日夕焼けにこだわって仕事をしてきただけに、特別な気持ちになるようです。一昨日の夕焼けプラットホームコンサートも昨日の通学合宿夕焼け村も、近づく台風の影響で時折雨の降るあいにくの天気で、諦めていたのに、何と何と神がかりとしか思えぬ綺麗な夕焼けが見えました。

印象的な夕日夕焼け
印象的な夕日夕焼け

 私が特別操作した訳でもないのに、一昨日も昨日もまるで自分が操作したような顔つきで、「どうだ参ったか」と言わんばかりに胸を張る自分の姿に時々気づいて顔を赤らめています。昨日は台風が近づき潮風ふれあい公園から見下ろす海はまるで雪舟の水墨画水墨画を見ているような穏やかさでした。

 ところがほんの数10分後、今度は西の空の水平線辺りが真っ赤に焼けてほんの一瞬夕日が見えました。感動で胸が熱くなり、一緒に見ていた子どもたちにそのことを伝えました。私にとって双海町の海や夕日夕焼けはまさに大きなパワーを与えてくれるホスピタリティーなのです。

「わが町の 海と夕日は ホスピタル 不思議な力 与えてくれる」

「諦めて いたのに夕日 夕焼けが あれこれ自慢 冗舌なりて」

「雪舟の 水墨画のよう 海もまた 心落ち着き 不思議なパワー」

「ああ今日も 生きて生かされ 良かったと しみじみ思い 家路を急ぐ」

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