人間牧場

〇潅水を始めました

 梅雨が明けてからずっと一雨も降らず、家庭菜園は土がカラカラに乾いて、植えている作物が少し元気がなくなってきました。生半可に水をやり始めると、夏の終わりまで水をやり続けなければならいため、どうしたらいいか考えた挙句、今までのように直接作物に水を掛けるのを止め、畝間の谷に水を流すことを考え付きました。今まで水をやるタイミングは太陽が沈んでからと昇るまでしか出来ませんでしたが、谷へ流すのであれば多少昼間でもやれるようです。

畝間谷潅水
畝間谷潅水
畝間潅水で畑潤う
畝間潅水で畑潤う

 わが家には井戸と清水流水があって、菜園にはそれらを使い分けていますが、潅水には井戸水をポンプで汲み上げた水を使います。取水口はビニールハウス近くに新しく設置した蛇口を含めて4ヶ所あり、そこからホースを引っ張ってこの3日ほど朝晩潅水を始めています。畑ゆえ果たして谷を上手く向うまで流れるかどうか不安でしたが、思ったよりスムーズに畝間の谷を潤しながら流れてくれました。流れた水は黒々と畑を潤し、水の欲しかった作物は根から畝間の水分を吸ったのか、心なしか元気を回復しているように見えました。

 問題はこれから渇水期になって、井戸水の水量が持つかどうかです。そろそろ井戸替えの時期でもあったので、古い井戸水を汲み上げ地中の井戸への新しい水路を確保できる期待もあるので、朝晩を利用してポンプを焼け尽かさないよう気を配りながら、しっかりと潅水したいと思っています。親父が生きていた頃親父は夏になると毎朝晩ホースを引っ張って、藪蚊やブトに刺されながら一生懸命作物に水をやっていました。そんな懐かしい光景を思い出しながら、私は畝間に水を流すという新しい方法を涼しげにやっていますが、結果はどうなるかまだまだ暑い夏は続きます。

  「朝夕に 菜園水を やっていた 親父の姿 垣間見ながら」

  「畝間谷 水を流して作物に 根から水分 吸収させる」

  「夏本番 畑の作物 水欲しい 言ってるような 気がして潅水」

  「井戸水を 使えるように 配水し あの世に行った 親父は偉い」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇また伸びた平均寿命

 寿命には2つのデータがあります。1つは平均寿命です。2015年の日本人の平均寿命は女性87.05歳、男性80.79歳で、いずれも過去最高を更新したようです。女性は14年まで3年連続で長寿世界一でしたが、15年は香港(87.32歳)に次ぎ世界2位でした。ちなみに男性は前年の第3位から4位に下がったようです。しかし女性は0.22歳、男性は0.29歳の伸びで、男女の差は少し縮まって6.26歳です。

img850 三大疾患といわれているガン・心疾患・脳血管疾患などの死亡原因が、治療や薬の進歩で改善されたためと厚労省は分析していますが、昔は生きたくても生きれなかったのに、今は死にたくても死ねない、長生きできる世の中になったのです。しかし平均寿命が伸びたからといって手放しで喜べないのが健康寿命です。平均寿命から介護や病気で寝たきりの期間(自立生活が出来ない期間)を差し引いたものが健康寿命ですが、男性も女性もその差は7~8年もあり、高齢者の介護のあり方が大きな社会問題となっています。

 人間は誰しも老いを迎えやがては死にますが、ニコニコ・ピンピン・コロリンシャンとはゆかないのです。ゆえに平均寿命もさることながら、健康寿命を出来るだけ伸ばすことを自分自身の問題として捉え、日々怠りなく努力しなければなりません。体力・気力・知力を保持するため運動や学びに心がけ、食事にも気を使い、いい人生を謳歌したいものです。私が常々提唱している健康寿命を延ばすための1・10・100・1000・10000+10万・1百万・1千万・1億運動は、多分いい方法だと自画自賛しています。私も男性の平均的健康寿命に近づいてきました。せめて目標はあと15年健康寿命を延ばしたいと思っています。

  「日本人 天井知らず 寿命伸ぶ 喜ぶ前に 健康寿命を」

  「長生きを しても寝たきり 何になる 健康保ち 人生全う」

  「今日もやる 1・10・100・1000 言い聞かせ 自分の体 自分で守る」

  「幸せは 夫婦で長生き 健康で 言いつつ今日も 食後の薬?」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇とにかく文句なしで美味しい

 昨日友人の織田さんという女性がわが家を訪ねてくれました。最近おたふくという福祉施設を開所した織田さんとは旧知の間柄で、昨年亡くなった親父や16年前に亡くなった母とも生存中親交があったので、新盆を迎える親父の仏前に案内し、線香を手向けてお祈りをしてもらいました。織田さんには先日まちづくり学校双海人の例会に講師としてお招きした折、久しぶりにお会いしてお話を聞いていたので、仏間で少しの間四方山話に花を咲かせました。

いただいたブルーベリー媛ベリー
いただいたブルーベリー媛ベリー

 織田さんは丁寧にも仏壇にお供えまでしていただきましたが、これが何と今治市玉川町の「森のともだち農園」の「媛ベリー」というブルーベリー1kg箱でした。偶然ですが「森はともだち農園」の森智子さんは何年か前、愛媛大学社会人スキルアップ講座の受講生として人間牧場へ来られており、その折のご縁でブルーベリーの苗木を3本いただいて人間牧場へ植えていますが、世話が行き届かなくてまだ大きくは育っていないものの、枯れずにしっかりと実をつけ、家族で食べています。

 織田さんが帰ってから夕方妻が発泡スチロールの蓋を開けると、中には大粒の完熟ブルーベリーがぎっしり詰まっていて、甘い香りが漂いました。早速2~3粒口に中に入れてゆっくり味わいながら、入っていたパンフレットに目を通し、森智子さんの顔を思い浮かべました。森さんとはfacebook友だちでもあり、時々様子を伺ったりコメントを交換していますが、頑張り屋さんで輝いて生きている起業家女性の一人で、その活躍は目を見張るものがあります。

 最近はブルベーリーに含まれているアントシアニンが目にいいと評判で、あちらこちらでブルーベリー園が開園して人気のようですが、ブルーベリーは粒が小さいため収穫が大変で、未熟だと酸味が多いし、熟し過ぎると落果するし、世話のやける果物です。いただいた媛ベリーはこれまで食べたブルーベリーとは比べ物にならないほど大粒で甘味も抜群でした。孫たちにお裾分けしたり、妻は冷凍ブルーベリーにして楽しむため、早速小袋に入れて冷凍保存していました。

  「新盆を 迎える親父 仏前に 親友線香 手向け懇ろ」

  「お供えの 箱を開けて 4~5粒の ブルーベリーを 口にほおばる」

  「大粒で 甘味抜群 孫たちに お裾分けして 冷凍保存も」

  「目にいいと 言われいるが 食べた後 目の前明るく なった気がして」 

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇見えないお金

 私はカードを使ってお店で買い物をしたり、銀行で現金を下ろしたりすることが当たり前の現代でも、余程のことがない限りカードを使わない、時代遅れを自認する人間です。よくよく考えてみればこの1年で、カードを使ったのは高速道路をETCで通過する時に使ったくらいで、別に不便とも思わず暮らしています。

 先日東京に行った折、私は自動券売機で切符を買い改札口を通過しましたが、改札口を通る殆どの人はカードを改札口にカードをかざして、誰に見せるでもなく無造作に出入りしていました。私の前を小学生が改札口を通過した時、「ピヨピヨ」という音を耳にしました。ある人に聞くと、これは「電子マネーを利用して小児料金で改札口を通過した人がいます」という意味だそうで、あらためて都会の暮らしの進化に驚いてしまいました。

 電子マネーを利用すれば、小銭を探して券売機でいちいち切符を買う必要がなく、小児料金が自動的に適用され、切符を買うより安い場合もあるようです。驚いたことに一部の私鉄では子どもが電子マネーを使って改札を通過すると、親に電子メールで通知するセキュリティサービスまでしてくれるので、親はこうしたサービスに魅力を感じて、コンビニや駅売店、自動販売機など電子マネーが使える場所が増えていることから、ある程度の金額を前もってチャージして、子どもに持たせている家庭も多いようです。

 ただ電子マネーは、大人が使う場合でもルーズになりがちなので、子どもに使わせる場合は、「電子マネー=お金」だということをしっかり理解させる必要があります。残高確認の難しい電子マネーをどう使うか、私たちが子育てをした時代とは違った、「見えないお金」に対する新しい金銭金融教育が必要になってきました。いずれにしても電子マネーを使わせる場合、親子でルールをしっかりと話し合い、決めておくことが大切だと思います。

  「財布なく お金があるか ないのさえ 分らぬ時代 困ったものだ」

  「改札を 子ども通ると ピヨピヨと 音してハテナ? 首を傾げる」

  「この頃は 時代遅れを 自認する 出来事ばかり ポケモンボケモン」

  「電子マネー 見えないお金 自覚させ 親子できっちり 話が大事」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇朝顔が咲き始めました

 内孫2人が通う小学校では一人一鉢運動が行なわれていて、学校で花を育てていますが、孫奏心は自分が学校で育てていた朝顔を、夏休みになったため自宅に持ち帰って、毎日水やリをして育てています。それに先立ち鉢植えをした際余った朝顔の苗を3本貰って帰りました。元気でないうえ2本は折れた状態でしたが、手伝ってくれと言うので駄目元でプランターに孫と一緒に植えました。

咲き始めた孫奏心の育てている朝顔
咲き始めた孫奏心の育てている朝顔

 ところが元気だった一本は順調に育ち摘芯するころ、へし折れ状態だった他の2本も驚異的に回復し、伸び始めたのです。孫も嬉しくなったのか雨水を植木鉢皿に溜めてやるなどして育てたため、私が作ってやった竹垣に巻きついて伸び、このところ涼しげな花を咲かせ始め、朝が来るのが楽しみになってきたようで、今は毎日のように絵日記にそお様子を書き綴っているようです。

 まだ暑い夏の日差しから室内を守るグリーンカーテンの役目までとは行きませんが、今年は朝顔の種を取って乾燥し、来年は植えようと相談をしています。もし私たち夫婦だけだったら朝顔の花を育てることもなかったであろうことを思うと、息子たち家族と同居ゆえの恩恵だと、夫婦共々喜んでいます。「おじいちゃんは叱るから嫌い」と、時々孫からブーイングの言葉を言われますが、好きになってもらうことだけではなく、しっかりと育爺の役割も果たさなければなりません。それにしても朝顔の花は清々しくていいものです。

  「へし折れた 朝顔の苗 駄目元と 思い植えたが 元気回復」

  「雨水を 鉢皿溜めて 水をやり 育てた甲斐が あって花咲く」

  「孫がいる ゆえに朝顔 花見れる 夫婦共々 感謝忘れず」

  「おじいちゃん いつも叱って ばかりいる 大嫌いだと 言われ続けて」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇蜜蜂巣箱の掃除

 昨日は外出先から帰って、裏山の蜜蜂の巣箱を巡回し、久しぶりに麦藁帽子の上からスッポリ防虫ネットを被り、巣箱の掃除をしました。今年は春先から蜜蜂の入居が思わしくなく、また入居している家の裏山4箱、人間牧場2箱も蜂の活動が弱く、掃除をする気にもなれませんでした。そんな中で唯一活発な巣箱が1箱あって、巣が下板まで下がっているようなので、重箱を重ねるように下駄を履かそうと思い立ち、倉庫の端材を見繕って、重箱を作りました。

2階建てに増築した蜜蜂の巣箱
2階建てに増築した蜜蜂の巣箱

 巣箱の寸法をメジャーで計り、端材を4枚ノコで切って入口を作り、電動ねじ回しで組み立てました。巣箱の蜜蜂を刺激しないようそっと横へ移動し、出来上がった重箱を下板の上に置き、その上に巣箱を乗せました。今回は少し腕が上がったのか、ほぼ完璧に上と下の接合ができました。入口が新しくなって戸惑った蜜蜂が右往左往し始めましたが、今朝の見回りではほぼ完璧で、蜜蜂も何事もなかったように出入りを始めているようです。

 今日は同じように活発な活動をしている人間牧場の巣箱も、同じように重箱を作って下駄を履かせようと思っています。一昨日野村町へ行った折、蜜蜂のお師匠さんである井上登さんと出会い、その後の近況を報告し合いましたが、野村界隈でも今年は入居率が悪く、また菜蜜量も少ないようだと話していました。多分私の巣箱も活発な二つを除けば余り期待が持てそうにありません。井上さんはそんな私の話を聞いて、「そんな年もある」と慰めてくれました。まあまた来年を目指して頑張る予定です。

  「不作ゆえ テンション下がり 掃除さえ 満足やらず 少し反省」

  「重箱を 作って巣箱 二階建て 蜜蜂一瞬 右往左往す」

  「お師匠に 近況報告 したけれど そんな年ある 軽くいなされ」

  「6年も 経つというのに 謎だらけ やればやるほど 奥が深くて」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇西予市野村町の山奥組こども漢文教室

 昨日は年輪塾生11人とともに、西予市野村町の山奥組が開いている「こども漢文教室」へ出かけました。子どもと漢文はどう見てもミスマッチのような気がしますが、参加する子どもの人数は少ないものの、元県立高校の校長平岡長治先生と山奥組井上登副会長の熱心な指導で、一年間に48回もの学習会をこなす等、着実にその成果を上げているようです。DSCN4078

DSCN4079 子どもたちの学習風景こそ見ることができませんでしたが、学習会や交流会に先立ち、井上登さんがパワーポイントを使って概要を説明してくれました。最初は申し込みが一人だったものの、一人でも始めようと地道に活動したお陰で今では9人ほどになっているそうです。昨日は年輪塾来訪講座と銘打ち、年輪塾塾是・塾訓唱和や、大学の素読をしたあと、平岡先生から講義を約2時間にわたって受けました。DSCN4083

 漢字は中国人が生んだ意味を表す文字ですが、その数は5万字もあるそうです。私たちの習った常用漢字が約2千字、教育漢字は約千字ですから、途方もない数です。先生から漢字の歴史、論語とは、日本人が行なった工夫と知恵、返り点などについて私たちの知らないことをいっぱい教えてもらいました。その後実際の漢文を使ってその読み方と意味について実技指導を受けました。

 終了後近くの旅館「みやま荘」に会場を移し、年輪塾と山奥組幹部との交流会を楽しく行ないました。事務局長の井上謙二さんはかつて彼が、野村町役場からまちづくりセンターへ出向していた頃に知り合った旧知の間柄で、久しぶりに思い出話に花を咲かせました。横に座った会長の兵頭さんや副会長の大和田さんからも面白いお話を聞くことができました。

 昨日は野村町商店街では土曜夜市が開かれていて、帰り際街中を散策して知り人にも沢山出会うことができ、楽しくも充実した一日でしたが、私は明くる日の今日スケジュールが立て込んでいるため、泊まらず夜中、肱川町~内子町~中山町経由の山周りの路を通って10時前に自宅へ帰りました。県内の各地には地域を憂いながら、地域のために一生懸命頑張っている人が沢山いることを再認識して嬉しくなりました。

  「その昔 ミルクとシルクの フレーズで 名前を馳せた 町を訪ねる」

  「人数は 少ないけれど 漢文を 子どもに教え 人の基本を」

  「年齢は 若くないけど 志 若い人たち 田舎に沢山」

  「ああ昨日 知らないことを 沢山に 教えてもらい 満足一日」 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇インゲン豆のツルは何故右巻き?

 今年は春先に畑の隅に造ったビニールハウスに熱中したこともあって、インゲン豆類を植えていないことに気がつきました。種は買っていたのでダメ元を承知で種を播いてみました。ツルなしとツルありの2種類を播いて、鳥に食べられないようテグスを張っていたお陰で、殆どの種が芽を出し今のところ順調に育っているようです。

インゲン豆のツルは何故か全て右巻き
インゲン豆のツルは何故か全て右巻き
今年はビニールハウスのお陰でトマト大豊作
今年はビニールハウスのお陰でトマト大豊作

 毎年のことながらツルありインゲンには早速竹垣を作りましたが、ツルは上に向って伸びるほどに造作もなく、自然と竹垣に巻きつき始めていますが、ツルの全てが何故か右巻きになっているのです。地球の自転や公転に関係しているのかどうか分りませんが、不思議といえば不思議な現象で、物言わぬ植物の法則に思わず見とれています。

 世の中には面白い人がいるもので、この右巻きを解いて左巻きに人工的にやってみたそうです。すると自然の右巻きより人工的な左巻きの方が収穫が多かったそうです。私も天邪鬼が頭を持ち上げて、1本だけ解いて左巻きにして紐で縛って実験していますが、はてさて暇な人間がいるものです。結果はいかに・・・です。結果は後ほど・・・。

 ところで今年造ったビニールハウスで、ささやかながら私もトマトの実験を始めました。春に植えたトマトは沢山の実をつけ食卓を賑わせていますが、収穫が終って枯れたキューリを片付けた跡地へ、トマトの枝を穂木にして地中に挿し木してみました。毎朝晩水やリを欠かさなかったため、トマトは多分ついたのでしょう、上に向って伸び始めています。もしこれが成功すれば秋口までトマトが収穫できるかもしれないと、淡い期待を抱いています。結果は後ほど・・・。

 「インゲンの ツルは全てが 右巻きで 誰が教えた 驚き隠せぬ」

 「右巻きを 解いて左 巻きつける 天邪鬼だと 自分を笑う」

 「トマト苗 挿し木で増やす 実験を しているけれど 実るかどうか」

 「世の中にゃ 分らぬ事が 多過ぎる 凡人ゆえに 理解も出来ず」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇夏休み朝のラジオ体操

 梅雨が明け、セミの声が賑やかに聞こえ、朝から暑い夏の太陽が照りつけています。子どもたちは昨日から42日間の長い夏休みが始まりました。夏休みといえばラジオ体操です。子どもが少なくなったとはいえ、わが家の周りにはそれなりに10人足らずの子どもがいて、ラジオ体操に集ってきます。昨年までラジオ体操に使っていた空き地だった土地が売れ、そこに家が建ち始めて使えなくなったので、相談した結果庭の広いわが家で行なうことになったそうです。

ラジオ体操をする子どもたち
ラジオ体操をする子どもたち
草むしりの奉仕作業
草むしりの奉仕作業

 昨日は初日とあって、子どもたちは少し早めの6時頃戸惑いながら集って来ました。庭先で賑やかに喋ったり庭石によじ登って遊んでいましたが、そのうち携帯ラジオからラジオ体操の歌が流れ始めると集まり始め、ラジオ体操第一・第二をやりました。まあ下手糞です。夏休み期間中にわが庭を利用することをいいことに、少しだけちょっかいを出して、ラジオ体操が上手に出来るよう指導してやりたいと思っていますが、はてさて上手く行くかどうか・・・。

 ラジオ体操が終ると初日ということもあって、それぞれが持ち寄ったビニール袋をポケットから取り出し、奉仕作業と称して家の入口付近の草むしりをしてくれました。1人20本がみんなで決めたノルマだそうで、妻も一緒になって草をむしり、ナイロン袋に入れて、一日遅れた今朝ゴミに出して処分を終えました。奉仕作業のお礼に貰っていたお菓子を少しずつ渡してやると、思わぬサプライズにみんな大喜びでした。今月のカレンダー標語は、「ほめ言葉はやる気を呼び覚ます力を持っている」です。子どもたちのささやかな草むしりを誉めてやりました。子どもたちは嬉しそうでした。

  「夏休み 42日も あるという 子どもワクワク ドキドキ迎え」

  「夏休み ラジオ体操 わが庭で 下手糞ゆえに 一度指導を」

  「学校で 貰ったカード ぶら提げて ラジオ体操 終ればハンコ」

  「お礼にと 草をむしって これた子ら 誉めてお礼に お菓子を配る」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇孫の質問「うちは貧乏?」

 先日同居して一緒の屋根の下に暮らしている小学校3年の孫が、「おじいちゃん、うちの家は貧乏かい?」と私に尋ねました。唐突な孫の質問に一瞬「えっ」と思いましたが、「どうしてうちの家は貧乏だと思うん」と聞き返すと、「だってうちの家はお小遣いもそんなにくれんし、旅行にもあんまり連れて行ってくれんし、お父さんやお母さんもあんまりお金を持っていないようだし、おじいちゃんだって被っている麦藁帽子も破れているし・・・」と少し不満や不安な話してくれました。

 私は金融広報アドバイザーを長年やっているので、ここぞとばかりに孫にお金にまつわる話をしてやりました。まだ小学校3年生ゆえ、私の話の全てを理解できたかどうかは分りませんが、「ふ~ん」と聞き流していたようです。事の発端は近所に住む孫の友だちが、今年の夏休みに家族で海外旅行をするという話を聞いて帰ったからでした。都会ならいざ知らずこんな田舎でも家族で海外旅行をする世の中になったのです。その話を孫は親に話したそうですが、「うちにはそんなお金はない」と親に返され、「うちは貧乏?」と疑問が湧いたようです。

 私たちが子どものころは戦後間もない頃ゆえ、どの家も貧乏でした。ゆえに夏休みは子どもたちにとって楽しみの一つでもありましたが、同時に待ってましたと思う親にとっては、小さいながら労働力だと思われ、目いっぱい働かされました。それでも多少の不満もありましたが、みんなそれが当たり前だと思って一生懸命自分に与えられた役割をこなしていたのです。家族で泊りがけの旅行なんて考えもつかない時代でした。それでもそれでも、子どもはそれが当たり前で貧乏だなんて思わず、家族みんなが夕餉の膳を囲んで幸せに暮らしていました。ある意味いい時代だったようです。

  「うちの家 貧乏なのと 孫が問う それもそのはず チャイムビンボー」

  「友だちの 家じゃ家族で 海外へ 夏の休みも 豪華になって」

  「子どもには 何が貧乏 分らない 教えてやるは 容易じゃないな」

  「いい時代 何もないけど 思えたと 今更ながら 貧乏喜ぶ」

[ この記事をシェアする ]