◯ないものはない
ある集会で、ご存知島根県海士町の方から一枚の名刺を頂きました。毎日沢山の人と名刺を交換しているので、それ程マジマジと見てはいませんでしたが、今日の事前研修会で、講師の清國先生がこの名刺を冒頭に紹介され思い出しました。
「ないものはないない」という言葉は、大きく分けて2つの意味があると思います。
双海より
◯コスモスの咲く下灘駅
夕焼けコンサート以来地域の人のひたむきな努力で、無人駅ながらすっかり有名となった下灘駅には、連日沢山の観光客が訪れています。今は夏の終わり頃に播いた背丈の低いコスモスが見頃で、昨日わが家のお地蔵さんの縁日の赤飯を、いとこである西下芳雄さん宅に届けたついでの帰り道立ち寄って見ました。西下さんは今では下灘駅の名物男として、知る人ぞ知る有名人です。最近は家業の焼杉でこーすたーを作り、達筆な腕前で一筆書いて、お客さんに無償で配り、大層喜ばれているようです。色とりどりのコスモスは秋風に揺れ、海と空と夕日にマッチして、訪れた人に優しく微笑んでいるようです。
〇海の資料館ディスプレイ
最近家の横にある私設公民館煙会所や、海の資料館海舟館の見学者が私の誘導もあって、やたらと多くなっています。来客がある都度拭き掃除程度の軽い清掃を行なっていますが、気がつけば親父が昨年の7月に亡くなってから、まだ一度も展示をいらってないので、「さてどうしたものか?」と思案をしていましたが、展示に少し彩りを添えようと、一昨日人間牧場へ出かけた折、孟宗竹を一本切って帰り、枝葉を切ったり加工したりして、手持ちの竹で作ったトンボを書斎から持ち出してディスプレイをしてみました。
海の資料館海舟館は倉庫を改造した粗末なものですが、小さいながら第一展示場と第二展示場に分かれています。第一展示場は生活民具や海から引き揚げられた資料を、第二展示場には親父が製作した和船模型が所狭しと置かれていますが、色々考えた挙句トンボは第一展示場に飾ることにしました。メジャーで寸法を計り、展示ケースの中に切り揃えた竹枝を立て、手持ちの竹トンボを17匹留まらせました。展示ケースの中は風も吹かず人も触れないので、落ちる心配はないので安心です。
展示ケースに出たり入ったりしながら1時間ほどで展示を終えましたが、仕事から帰った妻を案内し、見学者第一号としての意見を聞きました。「まあお父さんも器用だねえ~」とお世辞を言って誉めてくれましたが、これを機会に展示場の清掃や展示物の手入れを行い、少しずつ自分の色を出してみようと思っています。それにしても亡くなった親父は、一介の名もない漁師ながら、凄い物を残してくれていて、私など遠く足元にも及びません。そんなことを悲観しても仕方がないので、これらをどう活用するかが私に課せられた役目のようです。
「昨日今日 最近とみに 増えてきた 訪ね来る人 迎える準備」
「一介の 名もなき漁師 だったけど 親父は凄い 物を残して」
「竹トンボ 使って部屋を ディスプレイ 少しは私 色を出さねば」
「街角に 倉庫を改造 しただけの 小さな海の 資料館です」
〇秋の野の花
毎朝のウォーキングも、近頃は夜明けがすっかり遅くなり、5時30分に自宅を出る頃はまだ外は暗く、LEDの懐中電灯をポケットに入れて出発しています。そのうち東の空が明るくなり始めると、3人4人とウォーキングを楽しむ人の姿が見え、「おはようございます」「今日は温かいですね」などと声を掛けながら歩いています。それぞれが自分のペースで歩き歩幅が違うため、追い越したり並んで歩いたりと様々です。
朝のウォーキングで概ね5千歩を稼ぎ、暇があれば夕方のウォーキングで4千歩、細々で1千歩、殆ど毎日合計一万歩を稼いでいますが、朝は周りが暗いため自問自答的な歩きになりますが、夕方は周りの細々が良く見えるため、様々な発見があります。川向こうの海老加工場が、海老の不漁で長年閉鎖されていたのに、最近ここに鉄工所のような雰囲気が漂い始めました。危険で通行禁止だった加工場前の橋が最近撤去されたため、鉄工所の重い荷物はどこから運ぶのだろう?なんて、要らぬ詮索をしたりしながら歩くのもまた楽しいものです。
道沿いの護岸上には野生のノジギクが白い花を咲かせ垂れ下がっています。足を止め持っていたデジカメで写真に撮ったり、ノジギクの花に鼻を近づけて菊の花の香りを楽しむのも一興です。川のせせらぎに目をやると、誰かが放ったアイガモが4~5匹、長閑に水面を泳いでいました。アイガモは外敵から身を守るため、夜は水面で過ごすようで、時々「グワッグワッ」と奇妙な声で鳴いています。長閑な夕暮れ時でした。
「LED 懐中電灯 持って出る 夜明けの前の 暗がりウォーク」
「大相撲 九州場所が 始まった どうしたことか 汗ばむ陽気」
「野辺に咲く ノジギク愛でつ のんびりと ウォーク楽しむ 少しゆとりが」
「閉めていた 海老の加工場 知らぬ間に 鉄工所となり 少し活気が」
◯嬉しい一報
先週次男から電話が入り、「昼ご飯でも」と誘われ伊予市街のレストランで落ち合い、次男夫婦と私たち夫婦で食事をしました。長年の経験から「何かあるな?」と思いましたが、二人揃って「子どもが生まれることになった」と嬉しい報告がありました。次男は日赤松山病院で男性ながら看護師をしています。一昨年結婚、昨年自宅新築と着実に身を固めていますが、これで子供が授かると、これ以上の喜びはないのです。
早速妻はあれやこれやと段取りを巡らせ、早速昨日は松山道後の伊佐庭神社に参拝し、安産祈願の御守をいただくべく、誘われて出かけました。昨日はお日柄も良い大安吉日で、しかも比較的暖かい日曜日とあって、結婚式や七五三を祝う家族連れで神社境内は大賑わいでした。拝殿でお賽銭を入れ安産を祈り御守を頂きました。来年の6月頃の出産予定のようです。
私たち夫婦には4人の子どもがいて、長女夫婦に2人、長男夫婦に2人の計4人の孫がいます。4人全て男なので今度は?と期待をしていますが、まあどっちにせよ、元気な赤ちゃんを産んで欲しいと願っています。来月初めには長女の家も新築のために地鎮祭が予定をされていて、来年はお目出度続きのようです。
「5人目の 孫が生まれる 朗報に 嬉しくなりて 安産祈願」
「5人とも 男の子ゆえ 女の子 欲しい思うが 元気であれば」
「また一つ 楽しみ増えて 年を越す こちらも元気
しっかりせねば」
「おじいちゃん そんな呼び名に 馴れてきた 歳を重ねて 立ち位置変る」