人間牧場

〇金融教育指定校訪問

 昨日は金融教育指定校である大洲市立肱東中学校の学校訪問日でした。肱東中学校へは6月の計画作成や、9月の講演会に出かけていて、今回が3度目です。昨日は授業公開なので、事前に送られてきた教案に沿い、体育館で全校生が参加して行なわれた様子を、大洲市教育委員会の委員さんや、県教委指導主事の先生、市内各中学校の先生たちと参観させてもらいました。

生徒集会
生徒集会
グループ討議
グループ討議

 授業は「職業を選ぶ上で大切だと思うことを考えよう」でした。始めに寸劇で、Aお金が沢山得られること、B自分の適性・能力が生かせること、C自分の興味・関心があっていること、D人や社会の役に立つこと、Eその他について、それぞれ主張がありました。10人ほどのグループに別れ、自分がどの意見に近いカラー付箋に書き込んで、各班の小さなホワイトボードに貼り付け、グループ毎に少し意見を交換しました。その後全員がABCDEに別れましたが、ACが多く、ついでBD、Eは僅か5人でした。

 司会者が何故ABCDEを選んだかそれぞれ2人が主張を述べ、同感や疑義への質問も活発に出て、議論を深めまとめました。授業参観を終えた私たちは、別棟2階の会議室で研究協議を行いました。学校の金融教育の取り組みや、授業を担当した先生の思いなどに対する質疑のあと、指導主事の先生2人、金融広報アドバイザー2人が各々10分間の持ち時間で指導助言を行ないました。一番最後に指名された私も及ばずながら感想を述べました、

 これら金融教育の取り組みの模様は、来月8日に松山のにぎたつ会館で開かれる、金銭・金融教育研究協議会で発表されるので、私も参加する予定にしています。私はこれまで社会教育関係に携わることが多かったため、それなりに何とか取り繕った話ができますが、学校教育に関してはズブの素人ゆえに大した助言も出来ず、いつも「●▼■×?・・・・」などが頭の中に点灯します。まあこの年になると背伸びしても仕方がないので、私なりの気付きのコメントをアドリブでしました。

  「金融に 疎い私が アドバイザー 得意分野で 何とか職責」

  「指定校 三度目ゆえに 顔見知り 生徒笑顔で 会釈してくれ」

  「凄いな 堂々意見 述べる子ら 私ら昔 幼稚だったと」

  「先生に 意見を述べる この私 浅学菲才 いつも赤恥」

 

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人間牧場

〇青いミカンの実る頃

 北の国北海道からは初雪や初氷の便りが届いているのに、四国ではまだ日中は23度近くまで気温が上がり、異常気象を感じていますが、ここに来てやっと朝晩寒さを感じるようになりました。温かい布団の温もりがいつまでも欲しい気もしますが、朝起きの早い私はいつものように午前4時に起床して書斎に入り、パソコンに向かいます。退職して早くも12年となりましたが、いつもと変らない朝の日課で今日もスタートしました。

色づき始めた早生ミカン
色づき始めた早生ミカン

 昨日はぎっくり腰の後遺症を気遣って、ハガキ出しと訳ありリンゴの注文があったので、少し均し運転をしようと郵便局まで歩いてみました。周りの山々の木々は青々としていて、少し色づき始めた感じもしますが、紅葉はまだまだ先のようです。近所の畑のミカンも黄色く色づき始めました。この時期は既に極早生ミカンが最盛期を迎えていますが、もう間もなく早生ミカンにバトンタッチされるようです。

 先日人間牧場へ出かけた折、西嶋さんに極早生ミカンをキャリーに一箱いただいて持ち帰りました。今年は夏の日照りのお蔭でしょうか、どのミカンを食べても甘く、特にこの時期の青切りミカンは酸味や香りもほど良く、ビタミンC 補給のつもりで毎日4~5個は美味しく食べています。昨日は農作業をしていた近所の顔見知りのおじさんの許しを得て立派に実ったミカンの樹を写真に撮りました。

カタバミの花の群生
カタバミの花の群生

dscn5071 路地裏の道を歩いていると、綺麗なピンクの花の群生を見つけました。詳しくは知りませんがどうやらカタバミの花のようでした。野の花は見る人も殆どないのに、季節のめぐりに合わせてひっそりと咲いて実をんだり、根を張って次の年への命のリレーを、人知れず繰る返しているのです。人生の晩期を迎えると、今まで踏みつけて歩いていた道端の草花にも気や目が行くようになりました。時には花と対話するように、しゃがみ込んで花の美しさや移り行く季節の彩りを楽しんでいます。

  「日中は 汗ばむけれど 朝晩は 少しひんやり 秋も深まる」

  「早生ミカン たわわに実り 色づいて 季節移ろい 感じて歩く」

  「カタバミの ピンクの花に 足を止め しゃがんで花と 会話を交わす」

 

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〇日本一と自認する双海の夕日(その2)

恋人の聖地ハートのモニュメントの穴から
恋人の聖地ハートのモニュメントの穴から

 綺麗な夕日を見る度に、「こんな日本一と自認する双海の夕日を見せてあげたい」と、いつも思います。今年も夕焼け村の夕日観賞会もグリーンツーリズム夕日見学会もあいにくの天候で、自慢の夕日を見せることはできませんでした。でも昨日の夕日を見る限り、「日本一と自認自慢する価値はあるな」と、自分自身を納得させました。昨日の夕方は少し強く吹いていた北東の風も収まり、水平線の近くに雲もなかったたため、線香花火のように、最後の一瞬まで夕日を堪能することができました。

水平線に夕日がかかる
水平線に夕日がかかる
ダルマの夕日
ダルマの夕日

 双海の日没は12月3日の一番遅い17時01分となる日まで、これから38日間、毎日およそ1分ずつ遅くなって行きますが、これからは海風も次第に強くなり、気温も夕方になると急激に下がるので、防寒が必要なかも知れません。昨日夕日を見ていたお客さんに「どちらから来られましたか?」と尋ねると、大洲とか松野とかそれぞれでしたが、中には驚いたことに海に沈む夕日を見たことがないという信州や東京の人もいて、旅の途中で味わったサプライズに感動の面持ちでした。私が手持ちのハーモニカを吹いてあげると、下手糞ながら拍手までいただきました。

 いつものことですが、「双海の夕日はいつが一番綺麗ですか?」とよく尋ねられます。その都度「四季折々の夕日には趣があって一概には言えませんが~」とお茶を濁しつつ、持っているデジカメやタブレットに収めている自慢の夕日を自慢タラタラ見せてあげるのです。これもデジタル時代に生きる私のなせる技なのです。一昨日の日曜日たまたま見たNHKの「四国鉄道の旅」というテレビ番組の終着駅は下灘駅でした。180度広がる瀬戸内海をプラットホームのベンチに座り眺める夕日夕焼けも、シーサイド公園の夕日も、また潮風ふれあい公園から見下ろす夕日もそれぞれ味があるようです。

  「いつ綺麗? よく尋ねられ その度に 四季折々の 夕日説明」

  「詳しいね!! 誉められいつも 悦に入る デジカメ画像 見せつつ自慢」

  「あるものの 価値は中々 分らない 町人夕日 見ようと思わず」

  「ハーモニカ 吹いてサービス してあげる 旅の途中の サプライズです」

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人間牧場

〇嬉しい知らせ

学校の先生なることが決った博美さん
学校の先生なることが決った博美さん

 数日前、子ども教室で長年ジュニアリーダーやスタッフとして活躍してくれている、愛媛大学教育学部4回生の宇津博美さんから、一本の電話がかかって来ました。「教員採用試験に合格しました!!」との一報です。感極まって少し涙声のようでしたが、私も嬉しくなってついウルウルしてしまい、「そりゃあ良かった。おめでとう」といいました。博美さんは小さい頃から子ども教室に通い、中学生になるとジュニアリーダーとなり、高校生や大学生になると子ども教室のスタッフとなって、子どもたちの指導に大いに活躍をしてくれたばかりか、その活動を国立大洲青少年の家で発表までしてくれました。

ささやかな祝賀会
ささやかな祝賀会

dscn4986 博美さんは紆余曲折があったものの、松山大学から愛媛大学教育学部に編入して、「小学校の先生になりたい」という長年の夢をつかんでくれました。早速お祝いをしようと、かつて双海町の公民館に勤務して、一緒に活動してきた明石さんの自宅を借りて、ささやかなお祝い会を開くことになりました。宮本館長や隅田主事、幸先生ご夫妻、前野婦人会長、山口更生保護女性会長、ジュニアリーダーの大学生福井さん、中島さんも集ってくれ、持ち寄った料理や飲み物でお祝いをしました。

 みんなのささやかなお祝いの言葉に次いで、博美さんからも「いい学校の先生になりたい」「これからも出来る限りボランティア活動を続けて行きたい」という決意が述べられましたが、子ども教室や子ども体験塾からこんなに素敵な若者が育ったことを誇りに思います。博美さんは前日雨の中で行なわれたふるさと体験塾の収穫祭にもスタッフとして参加し、子どもたちの活動をサポートしてくれました。若者は育てるものであると同時に育つものです。咜琢という言葉があります。卵から雛が孵る時、雛が中から親鳥が外から卵を呼応して割り合うのです。博美さん、初心を忘れず子どもの気持ちに寄り添えるいい学校の先生になって下さい。

  「合格の 一報届き こちらまで 嬉しくなって ついウルウルと」

  「先生に なりたい夢を 諦めず 地道コツコツ 誉めてやりたい」

  「幼子が いつの間にやら 先生と 呼ばれる人に なるのですから」

  「頑張って 初心忘れず いい先生 なって下さい みんなの願い」

 

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人間牧場

〇子ども体験塾収穫祭(その2)

 今年の子ども体験塾は、私が金融広報アドバイザーをしていることもあってプラスワンとして、「こどもの金銭教育」もメニューに加えました。金融広報委員会から送ってもらった「おこづかいのきろくちょう」を使い、お金の師匠に扮した私がレクチャーしました。お金の師匠からのお願いとして、①物を買うときはよく考えて買うこと、②物は大切にあつかうこと。なくしてばかりだと無駄遣いのもとになること。③友だちとお金やものの貸し借りはしないこと。④困っている人たちを助ける募金活動にも協力してみること。などを分り易く話してやりました。貰ったこづかい帳に記録する手順や100万円の使い道などについて楽しく学習することができました。

小遣い帳
小遣い帳
昨日の昼食メニュー
昨日の昼食メニュー
北海道の佐呂間町武田さんが送ってくれた観賞用カボチャ
北海道の佐呂間町武田さんが送ってくれた観賞用カボチャ

 お昼を少し過ぎた頃、大釜でサツマイモを使ったシチューとかまどご飯が炊きあがりました。サツマイモサラダも加わってサツマイモづくしのメニューです。サツマイモシチューは紫芋の色素が強くて、見た目には美味しそうには見えず、子どもたちには多少不人気でしたが、「アントシアニン入りだ!!」と説明すると、子どもたちはこのシチューを「ジャイアンカレー」と命名し、しっかり食べてくれました。飽食の時代に育っている子どもたちは肉食系で、また見た目を重視する傾向があるようですが、山道を歩いたり作業や活動をして体を動かしていたので、まあそれなりに平らげてくれました。それにしてもいつも中心になってお世話してくれる前野さんや山口さんの存在はとても大きく、昨日も雨の中で一生懸命美味しい食事を作ってくれ、大感謝です。

 最後のお目当ては、北海道佐呂間町のパンプキン武田さんこと、武田温友さんが毎年この時期になると送ってくれる観賞用カボチャの争奪戦です。この日はウッドデッキが雨に濡れていて、あいにく展示は出来ませんでしたが、板間に並べジャンケンゲームでゲットするのです。私とジャンケンし、勝ち残った子どもがお目当てのカボチャを選ぶのですが、これは毎年のことながら大いに盛り上がりました。残念ながら36人の子どもの数に何故か1個足らず、結局カボチャをゲットできなかった子どもには、わたしが採集した蜂蜜の小瓶をやると、その子は大喜びでした。カボチャ争奪戦の最後に、北海道佐呂間町に向って、大きな声を張り上げ「ありがとう~」と全員で叫びました。今日は秋祭りです。昨日は宵祭りで子ども神輿を担ぐ子どもたちもいるので、少し早めに閉会し、再び小降りの雨の中を歩いてコミセンまで帰り、玄関先で感想文を書かせて散会しました。

  「この私 おかねの師匠に なりきって こづかい帳の つけ方指導」

  「雨の中 芋を掘ったり 細々を しっかり動き 子どもイキイキ」

  「見た目には 紫がかって 不味そうと 子どもジャイアン シチューと名付け」

  「観賞用 カボチャ争奪 ジャンケンで まるで蜂の巣 つついたようだ」

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人間牧場

〇グリーンツーリズム全国大会分科会(その2)

 ピザ体験が終わり、満腹の一行は翠小学校の見学に出かけました。計画には組み込まれていなかったのですが、スタッフの賄い昼食やピザ体験が思ったほど時間を使わなかったため、双海のグリーンツーリズムや移住を語るには、翠小学校の存在が欠かせないため、西岡さんと松本さんと私の独断で視察研修のプログラムを急遽取り入れました。持ち時間は30分です。学校の許しを得て皆さん揃って駆け足で見学しました。何せ築90年近くの愛媛県内で最も古い木造校舎だし、エコ改修ですっかり立派になった小学校なので、皆さんの関心度は抜群でした。

二宮さんが作った看板
二宮さんが作った看板
パネラーの皆さん
パネラーの皆さん

 13時40分にスタートした事例発表からは私の出番で、コーディネーター役を果たしました。石窯工房みどりの亀岡幹児さん、いちご家おおもりの大森秀樹さん、上灘漁協女性部の松本洋子さん、海風窯の二宮真理子さん、ぱんや107の伊藤洋一さんの5人をパネラーに向かえ、グリーンツーリズム×移住、「新しいふるさとづくり」というテーマで事例発表をしてもらいました。一回の発言を一人3分と決めて、①自己紹介と近況、②グリーンツーリズムに取り組んだ成果及び移住のきっかけ、③取り組んだ成果、④見えてきた問題点、⑤グリーンツーリズムと移住への提言について発表してもらい、私の質問やまとめ、フロアーからの意見を織り交ぜながら活発に発表してもらいました。

 ブログにまとめるには少し時間が必要なので今日のところは省略しますが、コーデディネーターの私としては、僅か90分という短時間にしては上手く議論がかみ合ったと思って自己満足しています。その後会場をふたみシーサイド公園のじゃこ天のお店に移し、じゃこ天作りの体験活動をしてもらいました。またその後は少し雨が降り出したため屋外で予定していた夕日鑑賞会を断念し、潮風ふれあいの館の学習室で、夕日のスライドを映しながら、約30分私がレクチャーをしました。漁協女性部の心のこもった漁師料理を囲んだ交流会も盛会で、私はぎっくり腰で体調がイマイチのため、加えて明くる日子ども体験塾収穫祭を予定していたので、一時間ばかりで早々に引き揚げましたが、参加した皆さんは遅くまで大いに盛り上がったようでした。

  「ツーリズム 全国大会 分科会 腕利き揃って 難なく盛会」

  「学校が 地域のシンボル 見て欲しい みんな驚き 興味津々」

  「頼まれた コーディネーター 90分 あれやこれやと 意見をつなぐ」

  「交流会 漁師料理を 取り囲み 飲むほど饒舌 お国自慢も」 

 

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人間牧場

〇この時期に桜が咲いていました

 西日本では連日異常気象とも思える夏日の気温が続いていますが、南北に細長い日本列島の各地からは紅葉に加え初雪の便りが届くようになりました。間もなく木枯らしが吹く寒い冬がやって来るでしょうが、一昨日大平公民館での講演に出かけた折、山周りの道を走りました。翠小学校を過ぎ唐子橋付近を通ると、路側帯に植えている桜の木に桜が咲いているのが目に留まりました。この桜の木は毎年この時期に花をつけるので、もしやと思いつつ走り去りました。

唐子橋付近に咲いた桜
唐子橋付近に咲いた桜
季節はずれの桜の花
季節はずれの桜の花

 講演が終わって再び桜の木の前を通ったので、路側帯の広場に車を停めて、一人花見と洒落込みました。この桜の詳しい品種は分りませんが、かつて潮風ふれあい公園に広島県因島から友好のしるしに贈られ、私たちが植えたヒマラヤ桜と似ているようだと思いました。桜は吉野桜が代表格でよく知られていますが、これ以外にも沢山の品種があって、この桜のように晩秋に咲く桜もあるようです。手持ちのデジカメを持ち出して写真を撮っていると、顔見知りの近所の高齢者が何人か集ってきました。

 「まあ進ちゃん珍しい」と、桜の花のことよりも、久しぶりに私に会ったことの方が余程懐かしかったようで、立ち話ながら桜の花の下で昔話に花を咲かせました。私は若い頃から花に興味を持ち、役場でまちづくりに関わっていたこともあって、沢山の桜の木を町内のあちこちに、町民の皆さんとともに植えてきました。早いものはもう老木の域に達しているものもあるほどで、毎年春の花の時期になると当時のことを懐かしく思い出しながら、咲く花を楽しんでいます。この桜の木もその一本なのです。

  「唐子橋 付近の道端 桜咲く 秋だというのに 珍しいこと」

  「帰り道 路側広場に 車停め デジカメ写真 撮ってみました」

  「『まあ進ちゃん 久しぶり』だと 2~3人 人が集り 花を咲かせる」

  「これまでに 町内何本 植えただろう 昔の記憶 懐かしきかな」 

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人間牧場

〇日にち間違え大失態

 2日前の夜、「明日は伊予市の大平公民館へ講演に出かける予定だ!!」と妻に伝えていました。朝起きると妻はいつものように下駄箱から革靴を出して磨き、ワイシャツにネクタイを締め、いつものようにスーツ姿で家を出ました。伊予市大平公民館へは海岸周りと山周りの2ルートがありますが、久しぶりに山周りのルートを選び、深まり行く秋を感じながら日尾野~柆野~犬寄トンネルを通って、僅か20分ほどで大平公民館に到着しました。

dscn4923 会場は聞き慣れない緑風館ということだったので、公民館の事務所に立ち寄って伺うと、居合わせた公民館長さんが、「講演会は明日の予定ですが?」と言われました。顔が赤くなるような大失態でした。最初この日を予定してwritinng Calendarに書き込んでいましたが、その後のやり取りで一日ずれたことを記入漏れしてすっかり忘れていたのです。せっかくだからと隣の敷地にある緑風館を見学させてもらい、会場を後にしました。

 認知が始まったような、何とも情けない気持を立て直し、昨日も妻に笑われながら見送りを受けて家を出て、同じルートで出かけました。9時30分から高齢者を相手に緑風館で90分ばかり講演をしましたが、あいにく前日からぎっくり腰を患ってしまい、難儀難儀の一日となりました。昨日は愛媛県金融広報委員会からの派遣依頼だったので、少し経済の話も織り交ぜながらお話しましたが、40人ほどの参加者は皆さん熱心に聞いてくれました。ああ恥かしい二日間でした。

  「山周り 犬寄トンネル 越えて行く 意外と近く 20分ばかりで」

  「『明日ですよ』 しまったしまった 間違った 島倉千代子 顔を赤らめ」

  「二日目も 同じルートで 講演に ぎっくり腰で 少し窮屈」

  「認知症? 妻に笑われ ・・・・・!! 返す言葉も なしに笑って」 

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〇セイタカアワダチソウ

 日中は23度近くまで気温が上がり、多少異常気象ではないかと思われますが、野山には秋の七草も咲き揃い、いよいよ秋本番です。秋といえば何といってもススキです。青い空をバックに風に揺れるススキは、秋の風情を存分に感じさせてくれますが、散歩コースのあちこちの空き地にはこの時期になると、黄色いセイタカアワダチソウもススキと競争するように咲いています。

空き地に咲き始めたセイタカアワダチソウ
空き地に咲き始めたセイタカアワダチソウ

 セイタカアワダチソウは帰化植物の一種で、外材輸入の落とし子ともいわれていますが、公害雑草のレッテルを貼られているので観賞する人もなく、ましてや繁殖力が旺盛であっという間に蔓延るため嫌われ者です。ひところセイタカアワダチソウが至る所に蔓延って、このままでは日本の空き地はススキに変わって、セイタカアワダチソウに占拠されてしまうのでは?と心配されていましたが、最近雲行きが少し下火になった感じがしています。聞く所によるとセイタカアワダチソウは1平方メートル100本、500万個の種をつけるそうです。

 根から毒素を分泌して、他の雑草を枯らして自らの領地を拡大する繁殖力は抜群ながら、地表から下50cmの肥料分を吸収するため、繁殖したセイタカアワダチソウは地表の肥料分を食べ尽くすと生きられなくなり、自滅の道を辿るのだそうです。ゆえに周りのススキが反撃するという植物戦争が、私たちの知らない自然の中で行なわれているようで、脅威と思っていた心に少し安心感が漂いました。

 私が公民館主事だった頃、始めてセイタカアワダチソウの花を見て綺麗だと思い、松前町の空き地に群生していた黄色い花を、地主の了解を得て軽四トラックいっぱい持ち帰り、文化祭のシンボルとして町章モニュメントを作って飾ったことがありました。文化祭が終って片付ける時、この花が公害草の指定を受けていることを知り、笑い話にも似た大恥をかいたことが思い出されます。「無知によって生ずる不幸は知ることによって避けられる」のでしょうが、今となってはほろ苦い思い出話です。

  「七草と 見紛うほどの 美しさ セイタカアワダチ 公害指定」

  「七草の ススキと空き地 せめぎ合い どっちが勝つか 残った残った」

  「肥料分 食べ尽くしたら 自滅する ゆえにそれ程 増えぬ安心」

  「無知だった 昔の思い出 蘇る セイタカアワダチ 見る度赤面」

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人間牧場

〇秋の深まり

 県内のあちこちから秋祭りのニュースが入るようになり、朝晩は少し肌寒さを感じるようになりました。それでも日中は気温が23度近くまで上がって、畑仕事で鍬を揮うと汗ばむほどの温かさです。度重なる台風と秋の長雨で折角播いたり植えた冬野菜も、かなり被害に遭って散々でしたが、その後好天に恵まれ、自然治癒力によって何とか持ち直しの兆しが見え始めました。

 昨日菜園の大根畑を見回ると、葉っぱも青々と茂り、いつの間にか白い大根がかなり大きくなっていて、多分例年通り11月の亥の子頃には、初採りの大根を神様にお供えすることができるようで、ひとまず一安心といったところです。気の早い妻からは、このところの葉物野菜の値上がりが気になるようで、「大根はまだ食べられないの?」と、毎日のように催促されていますが、もう少しの辛抱です。

すっかり元気を回復した大根畑
すっかり元気を回復した大根畑
色づき始めたたわわな南天の実
色づき始めたたわわな南天の実

 それでも妻は私が収獲した、大根葉や小松菜、チンゲンサイの無農薬わき菜を使って、毎朝スムージーを作って飲ませてくれていますが、健康にすこぶるいいようでお通じも体調も万全です。昨日は昼食を済ませて、居間の掘り炬燵に足を突っ込んで横になり、テレビを見ていると眠気に誘われ、気がつけば小1時間も昼寝をしてしまいました。そろそろ夏の疲れが出る頃だと思っていますが、お陰で随分元気を回復することができました。

 庭の隅に植えている南天の実が色づき始めました。天候のせいでしょうか、今年は南天の実が沢山つき過ぎて枝もたわわで、支柱を立てなければ折れてしまいそうです。庭に何本か植えているクロガネモチの木も、実を沢山つけていて冬鳥の格好の餌場になるもの思われます。「秋来ぬと、目にはさやかに見えねども・・・」まさにそんな季節の移ろいを感じています。裏山の斜面にはツワブキの花が頭を持ち上げて咲き始めました。もう秋です。

  「菜園の 大根台風 被害越え 自然治癒力 元気回復」

  「このところ 毎朝妻は スムージー 作ってくれて お陰で元気」

  「南天は 縁起がいいので 植えている 沢山実をつけ いいことありそう」

  「食欲も 読書も秋の 代名詞 自制しないと 体調崩す」

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