人間牧場

〇夏の夕焼け川向う渡るな

 昔から「秋の夕焼け鎌を研げ」と言われています。つまりお天気は地球の自転によって西から東へ移るので、西の空が夕焼けになると明くる日は天気なので鎌を研いで、農作業をするよう促すのですが、季節が変わると「夏の夕焼け川向う渡るな」と、まったく違った言い方がされています。夏の夕焼けは急な雨で川が増水して危ないから、川向うへ渡らないようにとの戒めのようです。

昨日は午後から曇りでしたが、夕方西の空が夕焼けでとても綺麗な茜色でした。気象衛星などなかった頃の私たちの親世代は、このように長年の経験から生まれた言い伝えを信じて、明くる日の仕事の段取りをしていたようですが、今朝は案の定その言い伝え通り小雨が降っています。そんなこともあろうかと、農作業で使った道具類を片付けていたので、濡らすこともありませんでした。

「南の島の王様は 雨が降ったらお休みで ハメハメハ」という面白い歌がありますが、サンデー毎日の私も同じような日々を過ごしているはずなのに、あれやこれやと忙しく、今日は午前中1時間半、昼食をはさんで午後から1時間半、何と3時間も講義をする研修会に出かける予定です。「もう若くはないのだから」と妻に言われていますが、ひょっとしたら人の前でお話しすることが私には、「ハメハメハ」のようです。(大笑い)

「夕焼けの 空見て明日 雨かも?と 思う私は 予報士的中」

 「退職後 サンデー毎日 言ってるが それが中々 休む暇なし」

 「ハメハメハ 南の島の 王様は 雨が降ったら 休むよう」

 「今日も又 出かける予定 教育だ 今日行く所 ありて楽しく」

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〇5人目の孫娘花菜の誕生日

 この1年間は上野動物園の赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の話題で持ちきりでした。パンダの誕生日は6月12日なので無事誕生日を迎えたようですが、実はわが家の5人目の孫娘はその明くる日の6月13日に生まれていて、昨日無事誕生日を迎えました。パンダと同じように孫娘も順調に育っていて、昨日息子からその写真画像が送られてきて、微笑ましい姿に少し癒されました。

日赤松山病院で看護師をしている次男息子は、5月の連休明けから年末まで横浜の学校で資格を取るため、単身遊学しているので、自分の子どもの誕生日はあいにく自宅で祝うことはできませんでしたが、息子嫁は小さなバーズデーケーキを手造りし、2人だけでささやかな誕生パーティを開いたようで、その様子が映像で横浜を経由して私の元へ届いたのです。

孫娘は時々独り立ちしたり伝い歩きをするようになって、歩くのも時間の問題のようです。今週末にはわが家で1升餅をついて持参し、嫁の実家の両親も加わってささやかなお祝いをする予定で、妻はその準備に追われています。私たち夫婦には4人の子どもがいて、5人の孫がいます。これまで孫4人は男の子だけだったので、女の子の誕生は特別で、時々会いに出かけたり、時々息子から送られてくる写真や画像を見て夫婦で微笑んでいます。

「動物園 パンダ生まれた 翌日に 孫娘誕生 早くも一年」

「横浜を 経由の画像 息子から 送られ夫婦 誕生祝う」

「手作りの 素朴なケーキに ご満悦 今週末は 一升餅持ち」

「居ながらに 孫の成長 姿見る 便利世の中 なったものです」

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〇学校評議員会に出席しました

 私は地元の由並小学校、双海中学校に加え、松山にある愛媛県立松山工業高校の学校評議員をしています。さしたる断る理由もなく長年やっているので、もうそろそろと思いつつ今年も請われるまま引き受けてしまいました。昨日は松山工業高校の評議員会が午後からありました。私の息子3人がこの学校に通っていた頃、8年間もPTA会長などをしていたので、指折り数えてみれば、もう20年を超えてこの学校に出かけ深く関わっていますが、学校も新築や耐震工事などを繰り返し、玄関先の百連館という建物を除けば、全ての工事が終わり、見違えるようにモダンな学校に生まれ変わりました。

見違えるように立派になった松山工業高校
学校評議委員会

偶然にも今の内藤校長先生が赤ちゃんの頃、妻の実家の隣に住んでいたようで、思春期だつた妻は時々赤ちゃんだった校長先生の子守をさせてもらった経験があるようで、縁の不思議を感じていますが、その校長先生も今年で定年だそうで、腕まくりして学校経営に敏腕をふるっている姿を頼もしく思っています。会議は校長室の隣の部屋に関係者が集まって行われましたが、学校関係者の説明を聞けば、今年から1年生360人全員にタブレットが用意され、デジタルを使った新しいスタイルの授業が県下の高校に先んじて始まり、先生も生徒も慣れないシステムに戸惑いながら、成果を期待して頑張っているようです。

 松山工業高校には定時制高校もあって、教頭先生が3人もいます。高い数値目標を掲げ先生と生徒が一丸となって努力していますが、生徒の資格取得率は目を見張るような成果を揚げていて、全国でも高い評価を受けています。県内の高校は少子化で志望者が激減するなど、学校の存続が危ぶまれたりしていますが、卒業後の就職先も進学先も十分に保障され、今のところ何の問題もなく推移しているようですが、この時期だからこそ気を引き締めて新しいことにチャレンジし、いい学校経営をしようという意気込みを感じながら、会議を終えて学校を後にしました。

「20年 超えて高校 関わって それぞれ推移 見守りながら」

 「あれこれと 施設設備の 立派さに 目を見張りつつ 説明を聞く」

 「タブレット 使いデジタル 授業する 話を聞いて 興味津々」

 「校長の やる気意気込み 頼もしく 気を引き締めて 油断禁物」

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〇新しくなった洗濯機

 洗濯機、冷蔵庫、テレビ、掃除機といえば殆ど毎日使う家庭の電器製品です。私は男ゆえこれらの家電がどれほど頻繁に使われて、私たちの暮らしに役に立っているのか、余り気にもせず暮らしていますが、妻は家電製品のおおよその寿命を知っていてるようです。随分安くなったと言いながら掃除機を除けば、洗濯機も冷蔵庫もテレビも10万円を超えるだけに、年金暮らしのわが家としてはやはり痛い出費です。

脱衣場に二台並んだ洗濯機

この1週間ほど洗濯機の調子がおかしくなったらしく、日曜日に外出した際修理を頼むつもりで前回買ったという家電店に妻と一緒に立寄りました。故障の状態を説明すると、どうやら耐用年数を超えていて修理不可能のようでした。仕方なく沢山並んでいる洗濯機を店員さんの説明を受けながら見て回りましたが、妻が欲しい10k容量の洗濯機は10万円程度のようで、妻は私に「どうしよう」と相談を持ち掛けましたが、思い切って買うことにしました。

 昨日家電店から洗濯機を積んだ車がやって来て、店員さん二人が古い洗濯機を取り外し、あっという間に新しい洗濯機を取り付けて帰りました。わが家の脱衣場には息子家族の使っている11k洗濯機と、私たち用の10k洗濯機が並んで置かれていますが、今まで見すぼらしかった私たち夫婦の洗濯機も、存在感を示すようにピカピカに光り輝いています。テレビも冷蔵庫もそろそろ耐用年数を迎えます。財布を持つ妻としては当分の間、やりくりに頭を悩ませそうです。

「洗濯機 調子おかしく 修理する つもり出掛けた 不可能レッテル」

 「10万円? そんなにするの? 洗濯機 年金暮らし 家計直撃」

 「新品の 洗濯機きく 脱衣場 二台並んで まるで工場」

 「おおよその 目安は10年 家電品 次はテレビか? 冷蔵庫かも?」 

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〇古書「大学」との出会いと学び(その2)

 ある日私は北陸福井へ講演に出かるため中継地点である大阪梅田の駅に降り立ちました。梅田駅の近くには古書街があって、時々本を買いに立ち寄りますが、小さな本屋の店先でノジの抜いた見すぼらしい「大学」という本を見つけました。本には無造作に手書きされた1万円の値段札がついていましたが、欲しいものの少し高いと思いつつ店内に入り、店番をしている若い女の子に「私は四国に住んでいて、福井へ行く旅の途中なのであいにく持ち合わせが少ないので、この本を5千円に負けてくれないか?」と話すと、私の姿を田舎者と見たのか、「お客さん、事情はよく分かりますが、何は何でも1万円を半値の5千円に負けてくれという人はいませんよ。大将に叱られますので駄目です」と突っぱねられました。「じゃあお互い折半ということで7千5百円でどうでしょう」と食い下がると、「あなたは中々商売上手ですね。仕方がありません。大負けして7千円にしてあげましょう」と商談が成立し、私は新聞紙にくるんでもらった「大学」という買った本を、行き帰りの列車やバスの中で人目をはばかるように、我を忘れてページをめくりました。

梅田で買った大学

「大学」という本は全て漢字で書かれていて、しかも国を國と書くように古い漢字やレ点返しがいっぱい並び、読むこともましてや意味すら分かりません。唯一読めて分かっているのは二宮金次郎の銅像の左手に持っている本に刻まれた26文字だけで、何とも心もとない限りです。「一家仁一國興仁一家譲一國興譲一人貪戻一國作乱其機如此」(いっかじんなれば いっこくじんにおこり いっかじょうなれば いっこくじょうにおこり いちじんたんれいなれば いっこくらんをおこす そのきかくのごとし)を空で覚え、「大学之道在明明徳在親民在止於至善」(だいがくのみちは めいとくをあいらかにするにあり たみにしたしむのあり せぜんにとどまるのあり)から毎日のように暇さえあればページを開いて読み解きましたが、ふりがなをつけたりしながらどうにか次に進みつつある程度で、なかなか遅々として進みませんでしたが、二宮金次郎を学ぶ年輪塾で清水塾頭が用意してくれた資料のお陰で、その奥行きの深い教えを理解したり注釈できるようになったことはとても嬉しい限りです。

 私たち人間は、生まれてから死ぬまで色々なことを読んだり聞いたり見たりしながら、体と心の基底に知識を蓄積して行きます。字源によると「學」という字の冠は両手で、中の××は交わる(交流)下は覚、學は覚る、覚るは実行だと、年輪塾師範の辻先生から教えてもらいました。小さな小学校の校庭に建っていた二宮金次郎の銅像から始まった私のこれまでの「大学」という本とのとの出会いは、まるでミステリー小説のようです。大学を学び学びから覚り、覚りを実行に移す行動力こそ「処志」なのです。とりあえず10人の「処志」を育て、10人の「処志」が地域にしっかりと根を張って活動すれば、地域は再生するかも知れません。淡い期待を持ちながら、今朝も「大学」を素読しました。

「大阪の 梅田古書街 店頭で 大学見つけ 値切って手元」

 「漢字本 読めぬどころか チンプンカン 年輪塾にて 門前小僧」

 「何の本 読んでいるのか 疑問符が 次から次へ 学びの旅は」

 「処志育て 地域根を張り 頑張れば 少しは良くなる 地域再生」  

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〇大洲市田処にて

 毎年のことながら、6月第1土曜日は双海町のほたる祭り、第2土曜日は大洲市柳沢田処のほたる祭りと、私の年間予定の6月は毎年ほぼ同じように組み込まれています。昨日はその第2土曜日だったので、13時に自宅まで迎えに来てもらった浜田さんの車に便乗させてもらい、下灘から乗った松本さんとともに奥西周りの道を、朝が峠を越えて田処に向かいました。途中工事中で時間制限通行止めに遭いましたが、何とか予定の午後2時に活性化センターへ到着しました。午後2時30分からの年輪塾を終えた後、屋外臨時食堂で美味しいうどんを食べ、塾生の皆さんとともにほたる音楽会に参加しました。「アンサンブルさくら」の4人の皆さんによる歌と演奏は中々のもので、久し振りに心を洗われました。

ホタル音楽会のアンサンブル

会場にて
トトロとドラえもん
夜神楽の松明
夜神楽が奉納される拝殿
飛び入りで月日の舞を踊る私
楽しかった交流会

 演奏会が終わると夕やみ迫る矢落川に沿って、ぼちぼち飛び出したホタルを鑑賞しながら夜道を熊野神社まで歩きました。熊野神社の石段を上ると境内には松明が焚かれ、拝殿広間では既に藤縄神楽が始まっていました。毎年のことゆえすっかり顔見知りになっている神楽社中の皆さんに促されて拝殿に上がり、少しの時間待っていると、「月日の舞」という演目のめくりが出て、踊り手が両手に日と月のお盆のような円盤を持って舞い始めました。その後促されて私も昨年に引き続き素人ながら踊らせていただきました。両手に持った円盤は遠心力が加わると、手に吸い付くようになり、落ちなくなるのですが、皆さんの大きな拍手に悦に入り、何度も回ったため少し目が回りふらつきましたが、何とか踏みとどまり無事舞い終えました。これで今年も神様のご加護がいただけたような気がしました。

舞ったお礼にお餅をいただいて活性化センターまで戻り、地元の人が心を込めて作ってくれた手作りの山菜料理を食べながら、みんなで交流会をしました。途中からアンサンブルのメンバーや双海から来てくれた赤石さん・隅田さん、それに10数年ぶりに出会った木林森会(ひふみかい)の平谷さん・東さんも加わって賑やかな交流会となりました。馬路の木下さんのマジックショーや、楽しい会話に時の経つのも忘れるほどでした、9時45分にお暇し、浜田さんの車で10時30分過ぎに無事帰宅することができました。今年も亀本さんはじめ地元の皆さんの献身的な協力で、楽しくも充実した一日となりました。

「昨年の 大雨影響 あったのか ほたる少なめ 来年こそは」

 「矢落川 県内唯一 記念物 長年守り 育て今日まで」

 「久々に 歌と演奏 聴きました 心のひだを 揺り動かして」

 「松明の 明かり境内 社殿では 藤縄神楽 私も一舞い」

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〇公民館新任館長研修会

 殆どの職場では4月1日で異動辞令が出るため、約2ヶ月の慣らし運転を終えるこの時期になると、毎年色々な職場で新任の人たちを対象にした研修会が持たれますが、昨日は全県下の新任公民館長を対象にした研修会が愛媛県生涯学習センターであり、講義を頼まれ出かけて行きました。私はもう半世紀50年も前に公民館主事として13年間、退職前に教育長兼中央公民館長を2年間経験しているし、過去には県公連主事部会長や今も専門委員をやっているので、おおよそのことは分かるため、「公民館と地域づくり」というテーマでお話をしました。

 新任公民館長さんの中には顔見知りの知人友人も何人かいましたが、自分が73歳になったことを忘れて、いつの間にかそれなりの年齢になっていることを実感しました。公民館の良しあしは施設もさることながら、館長や主事さんのやる気にかかっています。館長の資質を大まかに分類すると、失礼ながらゴミに例えると不燃人(言ってもやらない人)、可燃人(言えばやる人) 自燃人(自ら進んでやる人)、類燃人(人や地域を誘導する人)に分けられますが、残念ながら可燃人が圧倒的で、中にはまったくやる気さえ感じられない人もいるようです。

 そんな不燃人館長はむしろ百害あって一利なしなので、早く辞めて欲しいと促し大爆笑を誘いました。このことは地域住民も一緒で、大まかな不文律で言うと、無意識層不燃人は人口の55%、言えばやる可燃人は25%、自ら進んでやる自燃人は15%、究極の人を導く人はわずかに5%しかいないのです。しかしこれまでのように、55%の人をそのまま何もせずほおっておくと、たたでさえ人口減少に歯止めがかからない地域の活力を失って地域の消滅に拍車がかかります。館長も地域住民もそれぞれの人がワンランクアップ、つまり不燃人を可燃人、可燃人を自燃人、自燃人を類燃人にすれば、公民館の地域も活性化するはずです。

公民館は地域にとって、とても大事なところです。まちづくりはゆとりを考える場所でもあります。①人間的ゆとり(生活設計・家族・近所・仲間)、②時間的ゆとり(1日24時間・1年365日)、③空間的ゆとり(自然環境・社会環境・五感)、④経済的ゆとり(物の豊かさ)、⑤文化的ゆとり(教育文化・芸術文化・生活文化)、⑥安心安全的ゆとり(防犯・防災)、⑦情報的ゆとり(情報化社会・情報発信)、⑧未来的ゆとり(夢・発展)などなどを確かめながら、①自分を自覚する、②家族を自覚する、③近所を自覚する、④仲間を自覚する、⑤住んでいる町を自覚する、⑥日本を自覚する、⑦世界や地球を自覚するには公民館が必要なのです。生きていくために・・・・。

「今年も 新任館長 研修会 新しい顔ぶれ 地域支える」

「のんびりと することないから 館長に そんな甘えじゃ 地域救えぬ」

 「ワンランク アップをすれば 県内の 地域大いに 元気なるはず」

 「知った顔 あちこち見えて 会釈する 思えば長い 年月関わる」 

 

 

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〇早くもカラスの餌食に

 このところ梅雨の雨が菜園を濡らし、夏野菜が元気に育っていて、キュウリは早々と収穫して食卓に上っていますが、昨日畑を見回ると、一番なりのナスや桃太郎という品種のトマトの実が、有害鳥獣の何者かにかじられていました。どうやら最近よく見かけるカラスの仕業のようでした。昨年は早々と周りを防護網で囲ったため難を免れましたが、早く対策をしないと味を占めたカラスの被害が拡大する恐れがあるので、倉庫に締まっている網を取り出してみました。

スイカの囲い
青い友糸で修理した網目
網を張り巡らせたトマト畑

 昨年草刈り機の刃で誤って破った個所を、友糸で修理しました。私は若い頃7年間も漁師をしていた経験があるので、50年経った今でも漁師さん顔負けの網の繕いができるのです。傍で見ていた妻も「まあお父さん器用じゃねえ」と褒めてくれました。前日までに山から切り出した青竹で支柱はできているので、いい具合に張れました。隣に植えているスイカのツルも順調に伸びているので、そろそろスイカ畑も網を張らねばなりませんが、とりあえずトマトだけは終わりました。

菜園横のビニールハウスの中の雨除けトマトも収穫が始まり、妻を喜ばせています。路地植えのピーマンやシシトウも収穫して美味しく食べています。雑草を抜いたり削ったりと大変ですが、雨の合間を縫って、健康維持のつもりで毎日楽しくやっています。昔九州に自称農民作家の山下惣一という人がいました。東北には雨ニモ負ケズの宮沢賢治もいます。理想とする人の生き方をモデルにするほどの生き方は、凡人ゆえとても真似ができるものではありませんが、あくまでも私流にこだわって日々を楽しく過ごしています。「今日を楽しく生きずして人生を楽しく生きることはできず」です。

 「ナス・トマト 早くもカラス かじられる これから先は 知恵比べです」

 「網修理 50年前 思い出し 友糸紡ぐ 妻に褒められ」

 「夏野菜 順調育ち 食卓が 急に賑やか 無農薬育ち」

 「理想人 思い描きつつ あくまでも 自分流儀で 楽しく生きる」

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〇ナナフシの不思議?

 この時期になると沢山の虫たちをよく見かけます。アリやミミズ、ダンゴムシ、蜂、毛虫、カマキリ、トンボ、アブラムシなど様々ですが、畑に出て少し大きめの虫眼鏡でそれら虫たちの行動をよ~く観察すると、まるで動物図鑑に迷い込んだような、中々面白いミニマムな世界を見ることができます。虫たちは何のために生きているのか?、浅はかな私には知る由もありませんが、時には大きなカマキリの死骸を何百匹ものアリたちが行列をなし、どこかへ運んでいる姿を見ると子どもの頃に読んだガリバー旅行記」などを思い出し、感動すら覚えるのです。

葉っぱの上で見つけたナナフシ
ナナフシのメカニズム

 昨日足元の葉っぱの上で何やらうごめく小枝と見まがうような虫を見つけました。ご存知ナナフシという名前の虫ですが、最近の研究で面白いことが分かったと学会で発表がありました。ナナフシは飛ぶこともできず、他の鳥たちに食べられてしまいますが、食べられ続ければ死んで絶滅してしまうはずなのに、取りに食べられてもナナフシの卵は、ちゃんと野鳥の糞の中で生き残り、小さな命を再び蘇がえらせるのです。

 これは植物も同じで、例えば庭に植えている南天や万両の実はも、小鳥たちの餌として食べられても、小鳥の胃袋で消化されずに糞となって産み落とされ、そこで再び新しい命となって芽生え成長するのです。無農薬で美味しい野菜を作るため、完熟した牛糞や豚糞を畑に入れて栽培していますが、牛糞や豚糞を入れるとミミズが発生します。ミミズは美味しくもないはずの土を食べて分解するため、ミミズのいる畑はまるで天然の中耕機のように、土を細かくして水はけをよくしてくれるのです。モグラはミミズを餌にして土中に無数のトンネルを掘って悪戯をし放題ですが、人間が被害と思うこれらの行動も、意味のある自然の摂理かも知れません。 ナナフシを見ながら不思議に思った朝でした。

「ナナフシは 鳥に食べられ 死ぬはずだ ところがどっこい 糞の中から」

 「へ~えそうか ナナフシ見つつ ナナフシギ 偉いもんだと 感心しきり」

 「虫眼鏡 持って畑に 出てみると ミニな世界 まるでガリバー」

 「人間の 都合で益害 分けてるが それぞれ生きる 意味あり生きてる」

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〇新茶の美味しい季節

 わが家では3度の食事の度に、妻が食卓へお茶を出してくれます。最近は瞬間湯沸かし器の優れものを友人から頂いたお陰で、いつも熱いお茶が出てきますが、妻は朝夕食事後にお薬を飲んでいるので、毒消し効果のあると言われる日本茶でなく白湯を飲んでいて、付き合わされて緑茶は昼食時1回のみです。私はコーヒーを飲まないので、緑茶と紅茶を飲むため、あちらこちらへ出けた時土産に緑茶を買って帰ります。加えて葬儀のお返しとしていただく八女茶もかなりあり、昨年から畑の隅に植わっている、ヤブキタというお茶の木の葉っぱを使って紅茶を手作りしているものの、お茶をゆったりした気持ちで味わう時間的余裕もなく、毎日あくせくと過ごしています。

お茶どころと聞いてまず思い浮かべるのは、浪曲の「旅行けば駿河の国の茶の香り」でお馴染みの生産量日本一の静岡や、宇治茶で知られる京都のお茶ですが、四国も結構お茶どころで、香川県の高瀬茶、徳島県の阿波番茶、高知県の碁石茶など、特徴あるお茶がたくさん存在しています。若い頃講演で出かけた上浮穴郡美川村(現久万高原町美川)役場で控室に通され、役場の女性職員が出してくれたお茶は、出がらしのぬるい番茶でした。講演に先立ち私は集まっていた村民を前で、「村の入り口に特産品である美川茶のPR看板が出ていましたが、私が控室でいただいたお茶は、そこら辺にある美味しくないお茶でした。お客さんにはせめて『美味しい』と言っていただくようなお茶を出してPRに一役買ってもらったら如何でしょう」と話しました。

 講演が終わって帰る時、同席していた木下村長さんが「大変失礼しました」と詫びながら、私に最高級の玉露をお土産にと渡してくれましたが、要らぬことを言ってしまったと後悔しきりでした。最近は講演に出かけても、心のこもったお茶どころか、「お~いお茶」というペットボトルに入ったお茶が無造作に出てくる始末で、風もへったくれもない味気ないものになり、まさに滅茶苦茶な世相となりました。先日西予市に出かけた折、美味しい宇和茶をいただき、新茶の香りと味にすっかり心を癒されました。最近の日本人の暮らしはすっかり様変わりして、食後にコーヒーを飲む人もだんだん増えてきていますが、日本茶はコーヒーに少々押され気味のようです。

「カフェブーム 何処へ行っても コーヒーに ケーキがついて 肩身が狭い」

 「コーヒーが がんの抑制 するらしい 飲まない私 がんになるかも」

 「公演に 出かけ案内 控室 ペットボトルで お茶を濁して」

 「お~いお茶 言えば妻さえ はいはいと ペットボトルの お茶を差し出す」

 

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