人間牧場

〇くじらの藤棚での出会い

 人間牧場へ農作業に出かけた帰り道、下灘閏住菜の花畑の近くにあるくじらというお店に立寄りました。この店は私の妹が経営している海産物のお店なので、時々立寄って立ち話をしたりしていますが、沢山の花見客で賑わっていた頃と違って、今は落ち着いた風情です。

この店のすぐ横に小さな藤棚があって、紫色の藤が今満開を迎えています。藤棚の下にベンチがあるので、ソフトクリームを注文し、下がり藤の香りとともに穏やかな瀬戸内の海を眺めながら一服休憩をしましたが、まさに「海は広いな大きいな!!」って感じで心が癒されました。

 本来ならゴールデンウィークまっただ中で、心浮き浮きって感じでしょうが、今年は新型コロナウイルスの影響で、マスクをしての休憩となりました。一服したところでさあ立とうすると一台の車が止まりました。県外ナンバーの車ゆえ、親しく話もできないと思っていたたら、マスクをしていてどこの誰だか分からないだろうと思っていたのに、いきなり「双海町の若松さんではないですか?」と、言われました。

 その人もマスクを着けていたので「えっ?」と思って顔を見ていると、その人はマスクを外して「昔お世話になった〇〇です」と言われました。人の名前を覚えるのが得意な私ですが、もう20年以上も会っていないので、失礼ながら記憶の糸が途切れていました。聞けば愛媛の親戚でご不幸があり、葬儀を終えて帰る途中のようでした。車の中で双海町の看板が目につき、同乗の奥さんと私の話をしたばかりだったそうです。藤棚が出会わせてくれた懐かしい出会いに、少し目頭が熱くなり、再会を約束してお別れしました。

「農作業 終えて途中の お店にて ソフト食べつつ 途中休憩」

「藤棚の 紫藤が 満開で 凪の瀬戸内 大いに癒され」

「マスクした 私にいきなり 若松さん? 長年合わぬ 友と再会」

「散髪を 昨日していて 良かったと 大笑いしながら 再び別れ」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇エッ!!停電?

 昨日の夕方夕食を済ませ、いつものように妻と二人で散歩に出かけました。この時期は山の景色も新緑が鮮やかで夕日に映えて美しく、思わず深呼吸したい清々しさでした。夕方7時からのNHKニュースに間に合わそうと、少し足早に歩いて家の近くまで帰ると、近所の顔見知りのおじさんが「停電のようだ!!」と県道沿いに出て話しかけてきました。

 そういえばと辺りの防犯灯や家々の窓の明かりが全て消えていました。この時期何の予告もなしに停電になるのは珍しいことです。その内点くだろうと立ち話を続けていましたが、一向にその気配はありませんでした。息子の車が仕事から帰り、私たちを追い越して自宅へ帰りました。私たちも後を追うように自宅へ帰りました。

 アウトドア―派な息子は、既にLED蛍光灯ランタンをダイニングに持ち出して、家族全員で食事を始めていましたが、孫たちは時ならぬ停電によるランタン点灯に大喜びのようでした。10分ばかりたったでしょうか、やっと電気が復旧しました。ところが衛星放送や録画は見えるのに、地デジのテレビはどういう訳か映らず、結局夜のNHKニュースは見ることができませんでした

 幸い私の書斎のパソコンに多少時間はかかりましたが異常はなく復旧し、無事使えるようになりました。このところ新型コロナウイルスの影響で、あれやこれや日常生活に異変が起こっています。この上もし地震の影響でメルトダウンしたかつての北海道のように、電気が使えなくなったら私たちの暮らしは一体どうなるのでしょう。今のところ私たち田舎に暮らす人間にとって、コロナも差し迫った変化を起こっていませんが、短いながら昨日の停電は、暮らしのあり様を考えさせられるハプニング的出来事でした。

「停電だ!! 近所のおじさん 外に出て 話しかけられ 立ち話する」

「予告なし 停電するとは 珍しい 早速息子 ランタン明かり」

「停電で テレビが見えず どうしよう? 右往左往し 原因分からず」

「短いが 停電体験 昨日夜 今年あれこれ あり過ぎ困惑」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇孫二人が設立したお助けカンパニー「なんでも屋」

 新型コロナウイルスの影響で、母親の実家の経営する喫茶店も閉店したため一日中家にいるので、長期休暇中の孫2人は何かと嬉しそうです。自宅での暮らしのリズムも板につき、色々なことに挑戦しているようです。一昨日の夜私たち夫婦の居間に孫二人がやって来て、お助けカンパニー「なんでも屋」という会社を設立したと報告がありました。

孫たちが作ったカンパニーなんでも屋の営業広告
息子家族の屋外昼食風景
なんでも屋が受注した軽四トラック洗車

 会社設立とは凄いと思い、内容について二人から色々な話を聞きました。社長は長男希心、何故か専務ではなく次男奏心は社掌で、社員は二人だけだそうです。業務はわが家のしてもらいたいことを何でも引き受けるそうで、肩揉みから掃除、草引き、洗車などなど何でも一回300円で引き受けるとのこと、その会計は私が日銀から貰って渡していたお小遣い帳に全て記入し明朗会計を心がけるとか・・・・。

 収益の分配は単純で、300円の3分の1(100円)ずつを社長と社掌か取って、残りの100円は「お助け共済」に貯蓄し、貯まったら家族のために使うのだそうです。小遣い銭を稼ぐ打算見え見えですが、「お助け共済」とは洒落たことを考えるものです。早速昨日は5分以内なら無料の肩たたき・肩揉みを妻と私にボランティアサービスをしてくれました。余りにも気持ちがいいので、妻は15分に延長して300円を払ったそうです。

 昨日は絶好の行楽日和でしたが少し遅い昼食を、庭の隅に置いている電線薪巻きの廃品利用テーブルで、息子家族が屋外で摂っていました。私たち夫婦の愛車軽四トラック洗車の話になり、受注した二人は昼食もそこそこにして早速洗車を始め、30分ほどかかってピカピカにしてくれました。お父さん(息子)の愛車も洗車して磨き、昨日はしめて600円の収入になったと喜んでいました。ちょっとしたお手伝いはタダ、お手伝いカードにスタンプが3つ揃うと150円引きなどなど、特典も揃っていて、降って湧いたように設立営業を始めたカンパニー「なんでも屋」は、中々面白いアイデアと行動力で、若松家族の注目が集まっています。

「カンパニー なんでも屋という 手作りの 広告見せて 孫たち熱弁」

「5分なら 無料でします 肩たたき 妻は早速 延長頼む」

「やられたな お助け共済 これが味噌 辞めろ言われぬ 理由をつけて」

「あれやこれ コロナウイルス お陰かな? 家族のあり様 試されてます」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇一雨欲しいこの頃です

 先週の日曜日、男家族総出で家庭菜園に野菜苗を植えました。その夜運よく雨が降って水を遣る手間が省けて喜んでいました。ところがその日から殆ど雲のない上天気が続き、朝晩はまだ少し肌寒いものの、日中は初夏を思わせるように気温が上昇し、菜園もカラカラに乾き一雨欲しいこの頃です。

昨日の夕日も綺麗でした

 この3~4日は朝の明けるのが早くなったことをいいことに、少し早めの午前5時にウォーキングに出かけ、帰宅すると直ぐに野良着に着替え、長靴を履いて野菜苗にジョロを使って水遣りをしています。また夕方陽が落ちる午後6時ころ同じように水遣りをしていますが、何せトマト40本、ナス45本、ピーマン30本などなど、かなりの本数なので朝飯前30分、夕飯前30分とかなりの時間を費やしています。

 それでも活着して伸び始めた野菜の苗を見るのも新しい発見があり、結構楽しそうにやっています。これまで野菜苗の支柱立てに、桧の杭を使っていましたが、雨や風で杭が緩んで倒れることがあったので、最近はあちこちで貰った鉄パイプを使うようにしています。昨日も不要になったテント支柱の屋根の部分の鉄パイプを、10本ほどいただいて帰り、グラインダーで突起部分を切り落とし、いつでも使えるようにして倉庫に収納しました。

 雨が降らないのもまた楽しみ方はあるもので、わが家から連日のように青島の西辺りの海に沈む夕日が綺麗に見えるので、「毎日よくも飽きもしないで!!」と家族に笑われていますが、毎日夕方になると一人だけの夕日鑑賞会をやっています。「一雨欲しい、だけど夕日も観観たい」複雑な心境の日々です。

「菜園に 野菜の苗を 植えてから 好天続き 一雨欲しい」

「朝と夕 一日二回 野菜苗 ジョロで水遣り 結構大変」

「このところ 好天続き 雲もなく 自慢の夕日 自宅居ながら」

「飽きもせず 毎日あれこれ やることが あるものですね 皮肉り言葉」

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇偽竹の支柱を買った間違いに気づく

 妻が転んで少し怪我をしたため、車の運転を見合わせています。そのことを理由に頼まれて、今は妻のアッシー君となって運転をしています。昨日は近くのスーパーへ食料品を買いに行きました、不用不急の外出ではなかったものの、ついでに偽竹の支柱を買うため100円ショップにマスクをして立寄りました。数年前まで家庭菜園の野菜に使う支柱は、こちらで苦竹と呼んでいる細い竹を裏藪から切り出して使っていましたが、かなりの労力が必要なため、1本100円で手に入る偽竹だとその難儀をすることもなく、いたって便利だし結構長持ちするので使うようになりました。

 わが家の倉庫天井に置き場所を構えストックして使っていますが、今ではその数も100本に近づくほどになりました。ナス、キューリ、トマト、インゲン、オクラ、ゴーヤ、エンドウ豆などなど、作物の品種は変わっても、偽竹の支柱は八面六臂の大活躍をしています。100円ショップの園芸コーナーで、今回も20本まとめ買いしました。ホームセンターだと同じようなものでも200円はするので大助かりです。レジで縛ってもらい妻がお金を払ってお店を出ました。

 車に乗って駐車場を出た妻が、「お父さん、どうも可笑しい」といきなりいうので、隣の店の駐車場へ入りました。お金を払ったレシートを見ると妻が買ったタッパーの380円だけでした。「店員さんは偽竹の金額を打ち忘れている」と言うのです。妻は多少痛い脚でお店に歩いて戻り、そのことを告げてお金を払ったようで、店員さんは間違いに気づいたばかりでなく、妻の優しい心根に大層喜んでくれたようでした。誰にでも間違いはあります。見ず知らずゆえそのまま気づかないふりをすることも出来たでしょうが、昨日は気持ち的に得したようないい一日となりました。

「百円で 買った偽竹の 支柱立て 作業効率 抜群楽ちん」

「怪我をした 妻の只今 アッシー君 買い物運転 車内で待機」

「立ち寄った 百円ショップ 偽竹買う 店出て気づく レシートつり銭」

「店に行き 記入漏れした 代金を 払って帰る 得した気分」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇待ち遠しい日本ランキンリョウヘンの開花

 私は6~7年前から人間牧場とわが家の裏で日本蜜蜂を飼っています。私がやり始めた頃はまだ近所に蜜蜂を飼う人が少なく、かなりの頻度で巣箱に入居してくれました。ところがつい最近蜜蜂を飼う人が急に増え、乱立気味で少し日当たりが悪く、日照時間の少ないわが家の裏などには、この時期になっても蜜蜂の姿すら見えないのです

日の当たる長塀で日光浴するキンリョウヘンの鉢
開花の兆しが見えるキンリョウヘン

 それでも諦めることなく3月末には巣箱の掃除をし、蜜蝋を塗って蜜蜂が来るのをひたすら待ち続けています。かすかな期待は家の裏で育てている、蜜蜂の誘因に使う日本ラン・キンリョウヘンの開花です。私の使っている昨年のWritinngCalendarに書き込んだ歳時記によると、昨年のキンリョウヘンの開花は4月20日でした。多分昨年は家庭菜園の横のビニールハウスに入れて冬越ししたので、開花が早かったのかも知れませんが、今年はあれやこれやでビニールハウスへの取り込みをしなかったので、遅れているような気もするのです。

 今年は1か月前から、庭の長い塀の近くの日の当たる場所に花芽の見えるキンリョウヘンの鉢を移動して、少しでも早く咲くよう促していますが、新型コロナウイルスの影響で家にいる孫2人が外に出てサッカーボールを蹴って遊ぶため、時折ボールが植木鉢を直撃しているようで、若嫁が気遣って大きな丸太の椅子を置いて、直接ボールが当たらないようにしてくれていますが、気が気ではありません。

 今朝キンリョウヘンに水を遣りながら花芽を見ましたが、花の先が割れ始めているようなので、そろそろ開花するものと思われます。私の蜜蜂の師匠である野村町山奥組の井上登さんから頂いた苗を一鉢一鉢分割して大事に育てた結果、今では20鉢ほどに増えました。今年はその内10鉢ほどに花芽がついているので、何とか需給できそうです。キンリョウヘンという日本ランの花が出すフェロモンが蜜蜂を誘うようですが、開花した花を巣箱の前に置いて蜜蜂の来るのを待ち続けなければなりません。短気な私ゆえこれからの連休中は我慢比べとなりそうです。

「蜜蜂の 巣箱手作り あちこちに 置いてはいるが 姿も見えず」

「裏庭で 蜜蜂好む キンリョウヘン 大事に育て やっと20鉢」

「昨年は 4月20日 開花した 今年未だに 開花もせずに」

「よく見ると 花の突先 割れ始め いよいよ開花 心が弾む」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

◯つる性野菜の垣根づくり

 家庭菜園には今年もキューリ、ゴーヤ、つるありインゲンなどを植えていますが、それらはつる性のため垣根が必要です。苗を植えて一週間が経ち、そろそろ新芽が伸び始めるので昨日杭を打ち、漁師さんから頂いた廃品の漁網を張ることにしました。

キューリ垣
ゴーヤ垣

 これまでは木製の杭でしたが、雨や強風になると倒れる恐れがあるので、これまた廃品の鉄パイプを打ち込み、先日息子と竹林に出かけて切って持ち帰った青竹に、漁網を通して縛り付けました。漁網は目の荒いのを使っていますが、何年も使っていると破れた場所もあり、若い頃漁師をしていたこともあって、難なく補修を施しました。

 2時間ほどの作業でキューリ6本とゴーヤ6本の垣根がすこぶる綺麗にできました。キューリもゴーヤも夏を代表する野菜です。今年も病害虫に遭わぬよう豊作を祈っています。なおツルありインゲン豆は2日前種を蒔いたので、あと一週間ほどして芽が伸び始めたら、垣根を造る計画です。野菜つくりもあれこれ何かと忙しいです。

「つる性の 野菜は何かと 面倒で 垣根を作り 上へ上へと」

「漁師さん 古い漁網を いただいて 再利用する 海山コンビ」

「元漁師 破れた所 修繕す 昔の技術 死ぬまで使える」

「毎日の ように畑に 出ているが 仕事一拝 あり過ぎ困る」

 

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇弓づくり

 わが家の孫たちは、3月から始まった新型コロナウイルスの影響で、只今長期休暇中です。この春小学校5年生と中学校1年生にそれぞれ進級しましたが、特に中1になった希心は、小学生から中学生になったというのに引継ぎや受け継ぎも充分でなく、多少不安を抱きながら毎日外へも出られず、幸い二人の兄弟ゆえ兄弟げんかもしながら時には楽しそうに遊んでいます。

 わが家の孫たちは、これまで通った子ども体験塾の影響でしょうか、どちらかというとアウトドア―派で、暇さえあれば外庭に出てボールを蹴った走り回って遊んでいますが、何年か前地元の名山で中世の城郭跡の本尊山に登った折、麓の氏神様天一稲荷神社境内で、周辺に生えている矢竹を使って弓遊びをしました。そのことが忘れられず、その時使った弓を大事に持っていて、時折弓矢を飛ばして遊んでいます。

立派に出来た手作り弓

 その弓も少し古くなってくたびれたので、新しいのを作って欲しいと頼まれました。早速手持ちの孟宗竹を適当なな長さに切り、八等分に割って鎌や小刀で削り、太めの糸で弦を張り二人の孫に一つづつ与えました。「おじいちゃんは天才だね」などと、褒め殺しとも思える巧みな孫たちの言葉に騙されて、新型コロナウイルスの影響をポジティブに考え、孫たちと育爺はいい関係を保っています。

 昨日はその弓の遠的ともいえる遊びを孫たちとやりました。何と言っても一番は中1の孫希心で、何と長~いわが家の塀を過ぎるほど飛ばしていました。「弓を引く時は必ず人がいるかどうかを確かめろ」と、注意を促しながら今朝も楽しく遊んでいました。手作りの遊び道具は工夫さえすれば金もかからず手に入ります。当面ゴールデンウィーク明けまでは家にこもるであろう孫たちと、今日は何を作って遊ぼうか?。育爺の知恵も試されています。

「何年か 前に古城の 山登り その折作った 弓を大事に」

「古くなり くたびれた弓 新しく 作ってくれと 孫に頼まれ」

「不器用と 思った私 天才と 孫に褒められ 山椒に登る」

「新型の コロナの影響 家にいる 孫たち二人 今では友だち」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇フキの収穫と佃煮づくり

 二日前、人間牧場や港の見える丘の草刈りをしました。春は一雨ごとに草丈が伸び、柔らかい草がまるで緑ジュータンのようでした。草刈りで少し疲れると草刈り機のエンジンを止め、フカフカの草の上に大の字になって寝ころび青い空を見上げると、白い雲が西から東へ風に流され急ぎ足で去って行きました。新型コロナウイルスの影響で殆どのスケジュールがキャンセルとなり、ポケットに忍ばせている携帯電話も殆どかかってこないため、急がず慌てずのんびりムードです。

持ち帰ったフキ
皮を剥いたフキ

 二度・三度同じようなことを繰り返しながら草を刈り進むと、そこそこにフキの大きな葉っぱがあちこちに見えました。草刈り機で刈り飛ばすのも勿体ないと思い、群生している所を避けて草を刈り、草刈り作業を終えて帰り際、剪定ばさみで草をかき分けてフキの茎の根元から切り、葉っぱを切り落としながら収穫をしました。この時期のフキの茎は柔らかく食用になるので、思いつくまま4束ほど採りました。帰る途中親類や知人に3束を差し上げましたが、みんなそれぞれ喜んでくれました。

 わが家では一日置いた昨日の午前中、仕事で出ている妻に替わって私がフキの皮を剥くことになりました。フキは灰汁の強い植物なので、剥くと手に濃い茶色の灰汁が付着して中々落ちず見苦しいためめ、妻が用意してくれた薄手のビニール手袋をはめて剥きました。剥いたフキは水を張ったボールに入れ、昼前に太ももほどの一束を剥き終わりました。その後出た灰汁を何度か捨てて水洗いし妻に渡しました。妻は帰宅後2~3度茹ではえた後、砂糖やしょうゆ、みりんで味付けし自家製の梅干しと梅酒を入れて煮詰めました。

 いつものことながら「お味はどう?」と味見を勧められ食べてみましたが、いつもと変わらぬ美味しい味付けができたようです。多分今頃は差し上げたそれぞれの家で、それぞれの調理をして佃煮を作り、ご飯のお供ししているものと思われますが、わが家でも粗熱を取った後冷蔵庫に入れて、保存しながら食事の度に食べています。田舎の暮らしはこのように、野趣溢れる山菜がその気になれば、あれこれ食べることができて幸せです。いつの頃からでしょう?、私がこんな小まめなことをするようになったのは・・・・。

「草刈りの 途中休憩 草の上 大の字なって 空をぼんやり」

「行く風に 乗って白雲 西東 これも幸せ 頭空っぽ」

「草刈りの 途中山菜 フキ見つけ 四束ハサミで 切り持ち帰る」

「採ったフキ 手袋はめて 皮を剥く 妻はせっせと 佃煮づくり」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇漁師さんの諺「春のひして西」

 私たちの地方で漁師さんが言い伝える天気諺に、「春のひして西」というのがあります。春は通称「やまぜ」という南西の風と、冬の名残の「にし」という北西の風が、まるで季節の変わり目のせめぎあいのように交互に吹きます。どちらも天地を揺るがすような大風なのですが、「にし」の風はいくら強く吹いても、「ひして」(たった一日)で終息するのです。

 昨日は一昨日、低気圧と前線が通過した後寒気が南下し、大陸から張り出した高気圧との間の等圧線が混んで、この季節としては珍しいかなり強い北西の風が吹きました。双海町の東西ほぼ一直線の16キロ海岸には高波が押し寄せ、国道に波しぶきが上がって、車の窓ガラスには白い塩分の斑点がこびりつき、ウォッシャー液を出してワイパーで洗っても、また次の塩水を被りました。

 多分「ひして」(たった一日)で今日は凪ぐものと思っていましたが、多少和らいだものの海上はまだ昨日の余波と思われる白波が立っているようです。昨日は一日中港の見える丘と、人間牧場周辺の草刈りをしました。この時期の草は柔らかく、時々草刈り機の刃にまとわりついたりしましたが、大風のお陰で汗をかくこともなく、すこぶる順調に草を刈ることができました。

 子どもたちが植えた人間牧場のジャガイモ畑も、公民館主事出海さんの手入れのお陰で、今のところ順調に育っていて、新型コロナウイルスの影響でどうなるかまだ不透明ですが、とりあえず周辺の草刈りは私の仕事なので綺麗に草を刈りました。今週は天気がいいようなのでもう1日くらい草刈りをしたいと思っています。

「一日中 北西の大風 吹き通し 白波国道 車にしぶき」

「牧場と 港の見える 丘周辺 一人黙々 草刈り作業」

「草むらで 昼寝?していた 雄のキジ いきなり飛んで ビックリ仰天」

「農作業 寄る年波にゃ 勝てません 気力体力 バランス崩れ」

[ この記事をシェアする ]