人間牧場

〇志はどこから生まれてくるのであろうか

私は23歳の時85歳まで生きたいと思いました。そして生きている85歳までにやりたいことを生活設計表に書いて天井に張りました。26歳で2つ違いのK子さんと結婚し、4人の子どもを産み育てたいとも書いていました。しかも30歳になったらジョン万次郎に憧れ「アメリカへ行きたい」とまるで夢みたいなことを書いていました。80歳になった今過去を振り返ってみると、26歳の妻は1歳違いの繁子さんになりましたが、予定通り4人の子宝に恵まれ、30歳になった時、第10回青年の船に乗ってアメリカへ本当に行けたのですから不思議です。孔子の論語の中に「心から湧き出て来るものがなければ心は開かない。思わず何かを語ろうとしてももどかしい思いに駆られるようでは外に向かって何も出てこない」と自主的、自己探求心の志を生む出発点は自己啓発であると諭しています。80歳を前にして100歳まで生きたいと、軌道修正して公言していますが、味わい深い言葉です。(大笑い)

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〇暗闇を照らす港の灯台

わが家の庭に出てみると、周りが明るい間はその存在が分かりませんが、日暮れから夜明けまで上灘漁港の赤い点滅する灯台がよ~く見えます。海の上で生活した経験のない人には、中々その存在価値が分からないのですが、灯台は昼も夜も24時間、休むことなく点いたり消えたりを繰り返しています。どこの灯台も同じに見えますが、実は灯台によってすべて違うのです。例えば下灘の豊田漁港は点いている時間が3秒で消えている時間が5秒だったり、上灘漁港と違った輝きをしているのです。暗闇や霧の中でも海図を見るとどこの港の灯台であるかが識別できるようになっていて見間違えないような工夫が凝らされているのです。暗いほど存在感を増す灯台を目指して進む漁船を見る度に、漁師をしていた頃を思い出しては懐かしみますが、いつか私もこの灯台のようにな人に頼られる人間になりたいと思いましたが、夢を果たせずこの年齢になりました。

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