〇花づくりの思い出
寒かった今年の冬もやっと峠を越し、いよいよ針がやって来そうな雲行きです。雪が3mも積もった地方では、暖かい風が吹くと雪崩や落雪による事故も多発するので、くれぐれも安全に気をつけて欲しいと願っています。さて双海を代表する水仙のシーズンが終われば今度は菜の花です。菜の花で思い出すのは草を刈った初秋の頃、連作障害を防ぐために野焼きをした後へ種を蒔きますが、生えた菜の花は蕾の頃菜の花漬けやおひたしにすれば、春の香りがして食が進みますが、折角植えた菜の花を心無い人に摘み取られました。目敏く見つけた花を育てている人が、その現場を見つけ「その花は植えているので取らないで欲しい」と注意をしたら、「何処に書いているのか」と文句を言われ、帰り際、注意したおばさんに「この糞ババア」と暴言を吐いて摘んでいた菜の花を地面に叩きつけました。そのおばさんはやるせない気持ちを私に涙声で涙を流しながら電話で話しました。そして「盗まれない妙案はないものか」と私に尋ねました。私は考えた挙句3枚の看板を用意しました。「消毒中につき食べられません」と書きました。そのシーズンはお陰でいいお花を見ることができました。「さすが、あんたは知恵者じゃなあ」と褒めてくれました。そのおばさんも既に亡くなりましたが、花が咲く度思い出しています。(大笑い)