〇暗闇を照らす港の灯台
わが家の庭に出てみると、周りが明るい間はその存在が分かりませんが、日暮れから夜明けまで上灘漁港の赤い点滅する灯台がよ~く見えます。海の上で生活した経験のない人には、中々その存在価値が分からないのですが、灯台は昼も夜も24時間、休むことなく点いたり消えたりを繰り返しています。どこの灯台も同じに見えますが、実は灯台によってすべて違うのです。例えば下灘の豊田漁港は点いている時間が3秒で消えている時間が5秒だったり、上灘漁港と違った輝きをしているのです。暗闇や霧の中でも海図を見るとどこの港の灯台であるかが識別できるようになっていて見間違えないような工夫が凝らされているのです。暗いほど存在感を増す灯台を目指して進む漁船を見る度に、漁師をしていた頃を思い出しては懐かしみますが、いつか私もこの灯台のようにな人に頼られる人間になりたいと思いましたが、夢を果たせずこの年齢になりました。