人間牧場

〇ケニアの蚊取り線香
 今年は暑かったせいか蚊取り線香をよく使いました。腰にぶら提げて煙を出すだけの蚊取り線香にどれだけの効果があるか知る由もありませんが、もう何十年もその姿をみているので、余程効き目があるのに違い在りません。

 蚊取り線香の原料は除虫菊ですが愛知県の「りんねしゃ」では、除虫菊などの天然原料で防虫線香を製造販売をしています。この線香は化学合成の成分で作られる一般の蚊取り線香に比べ人体に優しく化学物質に弱い性質に人にでも使うことが出来るのです。

この線香はアフリカのケニアでも製造しています。同社が除虫菊の栽培や線香の作り方、ビジネス化についてアドバイスをしているので、ケニアの小栽培農家の所得向上にも貢献しています。またケニアではマラリアによって、毎年多くの人が亡くなっています。

 化学合成の殺虫剤に耐性を持つ蚊にも有効で、蚊が媒介するマラリアなどの感染症対策にも期待が高まっています。誰もが安心して使えるモノづくり、そして貧困や感染症に悩むケニアへの製法伝授、こうした利他の精神による行動が社会をよりよくしてゆくのです。

 

 

 

 

 

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〇思い切って捨てること
 身の回りのものを片付けていますが、一向に片付きません。このところ忙しくて何とかしたいと思うのですが、「いつかは使うかも知れない」と思えば思う程結局物を大事にる余りに、返ってまた一つまた一つと積み重なってどうしようもなくなってしまうのです。

 そんな中孫の机の上が汚くなって、「もう少し綺麗にしたらどうか」と注意をしたら「おじいちゃんにだけは言われたくない」と一蹴されてしまいました。そこで深く反省し片づけることにしました。私の場合は、直ぐに捨てるものは少ないように思えますが、いざやってみるとあれもこれも捨てるものばかしでした。

 そこで孫が言う通り、一度も見たことがない本は思い切って捨てることにしました。すっかり片付き、気持ちの良い環境になりました。ところがところが調子に乗って書類を廃棄したところ、誤って大事な書類を捨ててしまいました。いつかは使うかも知れない大切な書類を棒に振りました。あ~あ~でした。

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〇今の技術は凄い
 スマホのお引っ越し作業がお昼を挟んで、延々と続いたため、少し離れた場所で食事をすることにしました。お昼だというのに、少し豪華な回転寿司を食べようと相談がまとまり、門をくぐりました。

 普通だとかなり込み合っているお店も、空きが目立ちこんなんだったら平日が便利だと思いました。店内は全てデジタル化されていて、まず店に入ると番号が入力され、指定した場所に案内されました。その後のお寿司の注文も、出てくるお寿司も全て店員さんが見回って不都合があれば、声かけする程度でした。

 やがて満腹の手合いでお店を出る時支払いまで全て全自動でした。「いらっしゃいませ」も「毎度ありがとうございます」も全てどこで誰がするのか、自動音声で、結局人の顔を見たのは一人の店員さんだけでした。何もそこまでとは思いいませんが、完全オートマ作業でした。でも今の技術は凄いとは思いましたが、どこか寂しい気もしました。人間の温もりって何だろう。

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〇いずこも人手不足のようです
 今日歩いている途中に「ちょっと話があるので、相談に乗ってくれませんか」と呼び止められました。聞けば「お寺さんの寺総代をして欲しい」とのことでした。「何が何でもそれだけは」と断りましたが、聞けばもう10年もやっているとのことでした。無碍に断ることも出来ず「今日の所は」と、やんわり断りました。

 「若松さん相談があるのですが」と先日、副区長さんから相談を受けました。聞けばお宅の息子さんに、公民館主事さんをお願いしたいのですが」と相談があり、「聞いて見ます」でした、帰って息子にやんわりそのことを告げると、僕は無理と思うよ」とあっさり断られました。いずこも同じで役員のなり手がいないのです。

 さてどうするか。いろいろ考えた挙句仕方がないであっさり引き受けるか、はたまた断るべきか内心迷っています。どちらにしても頼んだ人の心情をくめば、それ相応の言い分があって中々のようです。さりとてない袖は振れないので、成り行きに任せましょうか。困った困ったこまどり姉妹、しまったしまった島倉千代子です。

 

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〇味噌を食べる
 普通味噌は食べるものではなく、みそ汁にして食べるものですが、ギノー味噌からいただいた味噌はまた絶品で、特にモロキュー、つまりキューリにつけると味が良くご飯がとても美味しく感じられます

 そもそも味噌汁は塩分の濃いい食品として敬遠されてきましたが、最近は減塩味噌も開発され、味噌がもたらす効果もあって、次第にその頭角を表わしているようです。一方昔からみそ汁の出汁は煮干しと決まっていました。

 ところが煮干しで出汁を取る家庭が徐々に減ってきて、煮干しもまた斜陽産業の片棒を担がされているのです。私的には煮干しで出汁を取った味噌汁でないとどうも日本食には合わないばかりか、本当の味が出せない気がしています。

 特に煮物となると鰹節や煮干しの味がどうしても欲しい気がしてなりません。日本食が持っている本来の味を損なわないものを残すには今一度しっかりとした味を後世に伝えて行かなければ、食もまた滅びます、早寝・早起き・朝ごはん・そしてみそ汁を全国に伝えて行きたいものです、

 

 

 

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〇ギターの玄の張り替え
  長い間ギタ―の玄が切れたままになっていました。いつ張り替えようと何度も思いつつ放置していたものを、高2の孫希心がエミフルの楽器屋さんへ持って行き5千円強で治してもらいました。

 どんな音色だったか忘れる程ですが、弾いてみると結構いい音色のようです。さて私はどんな歌を弾いたでしょうか。「酒は涙かため息か」とか、「別れの一本杉」とか、古くさい懐メロばかりでした。「おじいちゃん古い歌だね」とポツリ孫が言いました。

 それもそのはずです。もう40年も前の歌ですから・・・・。ああ若い歌を弾きたいと思っても無理な話です。私には私にだけしか弾けない歌があるはずです。だったら「上を向いて歩こう」、「幸せならてをたたこう」くらいなら弾けるかも・・・・。そうだ始めよう。新しい歌を・・・・。

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〇パソコンの画面画像変更
毎日使っている書斎机の上に置いているパソコンの待ち受け画面が、何もしないのに突如として変わり始めました。私ではどうしてよいか分からず、いつものように高2の孫希心に助け舟を求めました。

 孫希心は私のパソコンやスマホで何かトラブルが起こったり分からないことがあるといつも優しく教えてくれ、時には直してくれたりしてくれますが、ことデジタルに関しては、頼りがいのある助っ人なのです。

 その内スマホで色々調べながら2枚の手持ちの画像を使って、待ち受け画面を作ってくれました。まずパソコンにスイッチを入れると出てくる画面には、今年の夏山口県岩国錦帯橋に出掛けた時妻をモデルに撮影した写真で、4ケタのピン番号を入力すると、今度は双海町から見えるダルマの夕日の写真を使ってくれました。

画面上には沢山のアプリが出てきます。毎日パソコンを使う前に必ずこの2画面を見て様々な操作をしながらパソコンを楽しんで使っています。
「パソコンの 画面いきなり ヘンテコリン どうしていいか 分からず孫に」
「情けなや この歳なって 孫に聞く デジタルのこと チンプンカンプン」
「数分後 じいちゃん治った 画面見りゃ 妻の写真と ダルマの夕日」
「また頼む 言ってお礼に 小銭やる いいですいいです 最後アリガトウ」

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〇モンシロチョウは害虫?
 やっと猛暑日や真夏日が過ぎたものの、10月も後半だというのに日中は夏日
近くまで気温が上がり、やはり異常気象としか思えない日々がついていますが、さすがに朝晩は秋の気配を感じられるようになりました。そんな気候になったため、これまで畑のあちこちで飛び交っていた夜行性の蛾がいなくなり、替ってモンシロチョウが優雅に野菜畑の上を飛び交い、時には休むように植えたばかりのキャベツの葉っぱに留まったりして羽を休めています。

 そんなモンシロチョウを見つけると、畑の隅に用意した虫取り網で捕獲して処分するようにしています。その様子を見ていた来客者が、「若松さんモンシロチョウを捕まえ殺すなんてなんてかわいそう。あんたは鬼みたい。」ときつく咎められました。確かにモンシロチョウは何も悪いことはしませんが、モンシロチョウが留って羽を休めているのは、卵を産むためで、何日かすると卵は青虫となって葉っぱを食い荒らし、キャベツは無残にも筋だけになってしまうのです。

 無農薬キャベツを作っている私の只今の朝の日課は、キャベツ畑の畝間に入ってキャベツと保護色の見つけにくい青虫を見つけピンセットで摘んで取り除くのですが、これが結構中腰で疲れる作業なのです。蛾とチョウチョはとよく似ていて元の先祖は一緒だったようです。大昔は羽に鱗粉のある昆虫は全て夜行性でしたが、我の一種が昼に眠るのをやめて蝶になりました。明日の朝も青虫を捕まえるため畑へ入ります。チョウチョを見つけたら捕まえて処分します。小動物に優しくない私です。

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〇白い雲黒い雲
 今朝地方祭のため学校が休みの孫奏心は子ども神輿を担ぐため、朝6時の宮出しに間に合うよう出かけて行きました。家を出る時まだ小雨が降っていたので、「おじいちゃん今日の天気はどう?」と聞かれました。パソコンで雨雲の行方を見ると雨雲も消えかかり、西の空が明るくなっているようなので、「次第に晴れて来るから大丈夫、ほら白い雲だから」と言うと、「どうして?」と聞き返されました。

「雨が降りそうな時空を見上げて雲の様子を見れば、経験的にどんな雨が降るか予想がつく」と説明してやりました。「白っぽい灰色の雲が空一面を覆っている時は細かい雨がシトシト長く降り続き、黒っぽい黙々とした雲の時はザーッと勢いよく降って短時間で上がる」という話をしてやると、「時間がないので詳しい話は後で」とはぐらかされました。

 ふと「また後で」と言っていたので、帰ったら聞かれるかも知れないと思いました。つまり「黒い雲は強い雨、白い雲は弱い雨」なのです。黒い積乱雲には上昇気流があり、大粒の水滴や霰が急速に作られ、水滴が一気に落下し始め、バケツをひっくり返したような雨になる訳です。

 若い頃水産高校の実習船愛媛丸で航海していた時、ワッチに立ち舵ラットを持って操船しました。天然シャワーと言われるスコールで体を洗おうとスコールの行方を注視して、船は進みましたが、その時船長さんが雲や雨の成り立ちを詳しく教えてくれました。今もその教えが体に沁みついて時々雲の行方を見ています。

 

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〇7本足のタコ
 昔からタコの足は8本と聞かされていました。私は水産高校漁業科出身なので、時々見たこともないような珍しい魚が獲れたら、漁師さんが「これ何という魚?」と聞きに来たことが何回かありました。「漁師のあんたが知らないのに私が知るはずがない」とはぐらかしますが、持っている魚類図鑑を調べてやんわり答えるようにしています。

今年の夏、子どもが泳いでいてタコを獲ったが足の数を数えた所、足が7本しかないので不思議がってお母さんと一緒に私の所へ聞きに来ました。そこで水産高校在学時代に魚類に詳しい先生から聞いていたタコの話をしてあげました。するとその子どもは熱心にメモをして夏休みの自由研究にしたようでした。

①タコは分類上貝やナメクジと同じ軟体動物であること、②タコの所属する頭足類は軟体動物の中でも見かけによらず知能が高く超エリートであること、③寿命は僅か1年~1年半で、若し20年~30年生きられたら相当な知恵者になるかも知れないこと、④狭い水槽に閉じ込めたりするとストレスが溜まって病気になったり精神錯乱を起こして自分の足を食べたりすること。

⑤タコの目は脊椎動物に近い構造をしていて、図形識別能力を調べたところ、形状だけでなく大小、向き、明暗まで識別する、ネズミやハトより優れた学習能力があること、⑥8本足に並んだ吸盤は味覚の受容器であり、甘み、辛み、苦みを識別する能力は人間のおよそ100倍であることだと話してやりました。

「進ちゃんって何でも知っていてまるでタコみたい」とお世辞を言ってくれました。どうやらタコの足が1本足りない謎が解けたようでした。その晩その子とお母さんが茹でたというタコの足を3本お礼に持って来てくれました。「7-3=4、4∔3=7」などと足し算引き算ならぬ、タコ算をして楽しく遊んで帰りました。大笑いの一日でした。

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