人間牧場

〇季節外れの柚子風呂
 柚子風呂といえば冬至の日に行う日本古来の古い風習ですが、何と残暑厳しき昨日の夜、同居の息子が、「お父さん柚子風呂を沸かしたので入ったら」と声をかけてくれました。「えっ、今頃?」と思いましたが、実はこの2~3年、毎年のようにこの頃になると息子は柚子風呂を沸かすのです。

 柚子といっても冬至の頃の黄色く色づいた柚子ではなく、濃い緑色の青切柚子なのです。息子は映画二宮金次郎の酒蔵上映が縁で、隣町中山町の十彩会の皆さんとあれやこれや活動を共にしていますが、そのご縁で中山町でやっている柚子胡椒を作るお手伝いに行ったようです。

 柚子胡椒は柚子の皮をおろし金でおろし、コショウと混ぜて作るようですが、おろし金で表皮を削った後の果実は捨てるようで、そのユズを再利用して風呂に入れると、グリーンのユズ湯になるのです。色も香りもとても爽やかで、昨日は家族全員が次々と柚子風呂を楽しみました。

 息子曰く、「こんな柚子風呂を作って両親に入ってもらうなんて、僕は日本一の親孝行息子だと思う」と歯の浮くような自慢話を聞かされ、みんなで大笑いをしました。日頃から「親不孝息子」ではないことは確かですが、柚子胡椒づくりで不要になった果実を風呂に入れたくらいで「親孝行息子」と名乗る長男息子には呆れてものが言えません。皆さんどう思いますか?。わが家はまあまあ平和です。

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