人間牧場

〇予約しているというけれど
 妻の眼の手術が終わって丁度1週間が過ぎました。日帰り手術を選択したのであくる日は早朝に、一週間後の今日は11時に予約が入り、二人とも古い時代の人間ゆえ、30分前に病院へ行き受付を済ませて順番を待ちました。

 そのうち11時ころに「若松繫子さん、中へお入りください」と呼び込みがあり、検査室で10分ほど入念な検査が行なわれたようです。それから待つこと1時間50分、「予約とは一体何なのか?」と思う程、また「忘れられているのでは?」と思う程待たされました。

 結局診察室で2人で医師の説明を聞きながら診察を終えたのは午後1時過ぎでした。私と同じように診察順番をが来るのを幼稚園年長の女の子を連れて診察を待っていた親子連れも、待ちくたびれてぐずったり居眠りをしていました。今流行りの先生なので、行列しない行列が出来ることは理解できますが、病気でもない私も病気になりそうな雲行きでした。

 診察は5分ほどで済みましたが、経過は良いようで、眼球の抜糸をして、2週間後の予約を入れられ、近所の薬局で目薬を貰い病院や薬局を後にしました。2週間後にまた待たされる憂鬱を思いながら、何はともあれ診察を終えて帰りました。ホッとして、ドッと疲れて、2週間後の想定される憂鬱を想像しました。今日私の時計は2時間待ちぼうけの時間でした。

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