人間牧場

〇人間牧場の理想
 双海町の教育長をを最後に現職を退職した19年前、一念発起して念願の人間牧場を造りました。元々の出だしは東京市ヶ谷で市町村役場ロマン亭という交流酒場を造っていた鈴木繁夫さんと知り合い、病気で亡くなる寸前見舞いに行った病床で鈴木さんから、「私の夢を叶えてくれ」と言われたことに端を発していますが、お粗末ながらその夢を実現して今日に至っています。

 人間牧場の理想は若い頃公民館に13年間公民館主事として勤めていた頃培った公民館と同じ集まる・学ぶ・つなぐというふるさと教育ですが、その実現のために中心施設水平線の家、ツリーハウス、かまど小屋、ピザ釜、倉庫、農場、ロケ風呂などを次々造り、それらを利用して子ども体験塾や年輪塾などを開いて人を寄せ今日に至っていますが、早いもので来年で20周年を迎えます。10周年の時は約100人の人を集めてシンポジウムを開き盛大に祝いましたが、さて20周年はどうするか、そろそろ考えなければならない時期がやって来ました。

 先日書斎を整理していたら一枚のポストカードが出てきました。人間牧場の設計を担当した設計士の息子が知人の画家に書いてもらった通称ロケ風呂と呼んでいる五右衛門風呂のイラストですが、そういえばこの施設を家族のために使ったことは殆どなく、むしろ外なる人のために使い、家族をないがしろにしていたことにハタと気がつきました。家族という一番最少の人間関係をないがしろにした活動はあり得ないので、息子が理想として描いたこの絵への想いも是非実現したいと思っています。

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