人間牧場

〇深まりつつある秋
 3日前晩夏の象徴のはずなのにツクツクボウシの鳴き声を聞きました。暑かった夏の名残りと思えば思う異変です。異変続きで、庭に置いている植木鉢の姫リンゴの木に何輪か花が咲いているし、何時まで経ってもスズメバチが盛んに飛び交い、種蜂の巣箱の前に陣取って悪さを続けています。

 

 何処かおかしいと感じる気候に動物も植物も右往左往しているようです。それでも季節は進み、借景の町のシンボル本尊山も、夕暮れ時となると残照に照らされてどこか秋色になってきました。ハゼの葉っぱが紅葉し始め、わが家の裏のカキの木も葉っぱが紅葉して、柿の実も色づいてきました。

 ふと、91歳になった青木光一さんの「柿の木坂の家」という懐メロを思い出し、AMのハーモニカを取り出し吹いてみました。今時の人にこんな古い歌など知る人も少なくなりましたが、昔流行った歌はどこか懐かしい響きでした。「♭春には柿の花が咲き 秋には柿の実が熟れる 柿の木坂は駅まで3里 思い出すなあ ふるさとのよ~ 乗り合いバスの悲しい別れ♯」。私は賞味期限の切れかけた古い人間です。

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