人間牧場

〇大失敗と再挑戦

 毎年大寒の頃になると、大根畑の後片付けを始めます。まっ直ぐに育たなかったものや少々小ぶりで食用にならなかった、通称クズの大根を引き抜いて水洗いし、細かく切って切り干し大根に加工するのです。例年だと北西の風が吹き、サナに広げて天日干しした短冊大根は、白くて綺麗な切り干し大根に生まれ変わるのです。

 ところがところがです。細かく刻んで干すまでは順調だったのに、その後例年より相当早い菜種梅雨が10日間も居座って、東屋下で雨にこそ逢わなかったものの暖冬高温でカビが生えたのか、例年のように真っ白い切り干し大根とはまるで別物になってしまいました。風邪気味の体調を押して作業したのにがっかりでした。

 

  それでも暖冬で太り過ぎるほど大きく育った畑の大根もあるし、天候が幾分回復して遅ればせながら北西の季節風も吹き始めたので、傷心の面持ちで再度挑戦することにしました。少し気合を入れてとりあえずサナに12枚作り、その乾燥具合を見て昨日の午後からさらにサナ8枚を作って干しました。

 切り干し大根は手間がいるのを知ってか知らずでか、毎年お裾分けする知人や友人、それに子どもたちは切り干し大根が大好きで、早くも催促の声がかかっています。勿論わが家でも切り干し大根はヒジキやワカメなどとともに、大事な保存食として食卓を賑わせる自給食品です。皆さん出来上がるのをもう少々お待ちください。

「大寒の 頃に毎年 切り干しを 作る習慣 今年も挑戦」

「菜種梅雨 今年は早く やって来て 切り干し大根 失敗傷心」

「再挑戦 一人黙々 切り干しを 寒風の中 一人黙々」

「失敗は 長い人生 大ありだ 二の鉄踏まぬ 心引き締め」 

 

 

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