〇煙会所であれやこれやと
わが家の敷地内には40年前に建てた私設公民館「煙会所」があります。真ん中に囲炉裏を切った4畳半一間の小さな部屋です。今は親父の隠居とともにゲストハウスとして使っていますが、これまでに沢山の方々とここで交流し、また私の地域づくりの原点となった多くの夢や発想が生まれた部屋だけに思い入れも一入で、そこここに記憶の片りんを垣間見ることができるのです。
そんな私の足跡を辿り、私の語りで記録にとどめようという試みが、地域づくり研究会議で始まりました。とりあえず人間牧場で研究会議の役員さんたちに、私のこれまでの取り組みや考えを伝え、とりあえず第一回目の取材や録画撮りを昨日の午前中煙会所で行うことになりました。いつものことながら冬にお客さんを招くためには、火おこしから始めなければなりません。
早朝ウォーキングから帰ると直ぐに、煙会所の囲炉裏に倉庫から取り出した炭を入れました。普通は薪で火を起こすのですが昨日は時間がないのでガスバーナーで火種をつくり、火吹き竹で火を強くしました。自在鉤に大きな南部鉄の鍋を掛けて、前夜妻が作ってくれたおでんの具材を煮込みながら、いつものように拭き掃除や座布団の用意をしました。
そのうち世話役の冨田さんはじめ5人の人がやって来て、ビデオカメラなどの準備を始めました。やがて煙会所の話、無人島体験談、夕日の話など聞かれるまま、思いつくままお喋りしました。これらをどのように使うのかについてはまだ余り詳しく知らされていないので、これからのお楽しみです。妻の作ってくれたおでんを食べながら楽しいお喋りをしました。ふと「私の老い先が短いことを予測して今のうちにきろきしょうとおもっているのかなあ?」と邪推したりしました。 追伸昨日は風邪を引いていたので、5人にお裾分けしてお土産にお持ち帰りいただいたお陰で、風邪の症状も随分楽になりました。
「煙会所 早40年の 時流れ 多くの人と 囲炉裏を囲む」
「煙会所 ここから始まる 物語 語り尽くせぬ 指折り数え」