〇89歳の西田先生をおんぶしてあげました。
私が主宰する年輪塾にはそれぞれ個性ある人が集まって来ます。その中でも最高齢は大洲市の西田和子さんです。西田さんは御年89歳のご高齢ですが年輪塾大好き人間で、年輪塾の催しがある度に、3年前わらび座の演劇「二宮金次郎」が松山の市民会館で上演された折、協賛出演するため作った赤いブルゾンジャンバーを愛用してやって来ます。
西田さんは元教員で、ご主人を亡くしてからは一人暮らしをしていましたが、最近下半身が不自由となり大洲市内の施設に入所していますが、長年一緒に活動している田処の亀本耕三さんの、まるで自分の親のような献身的なお世話もあって、昨日の年末恒例の餅つきにも元気に人間牧場までやって来られました。
餅を丸めたり、かまどで炊いたご飯や味噌汁を食べて元気に振舞っていましたが、帰る時亀本さんの車まで、私がおんぶをして送ってあげました。ふと「一握の砂」で有名な石川啄木の「たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽さに泣きて 三歩あゆまず」という歌を思い出しました。
私は孝行息子でもなかったため、わが母を背負ったことはありませんが、西田先生をおんぶしながら、20年前に80歳で亡くなった母の姿を思い出しました。昨日の夜亀本さんから西田先生を背負った姿の写真がメールで送られてきました。西田先生のはにかみながら背中で笑う姿に感動して、少しウルっときました。いつまでも元気で長生きをして欲しいと願っています。
「年輪塾 最高齢の 塾生は 89歳 未だ現役」
「最近は 下半身が 不自由で 独り身ゆえに 施設で暮らす」
「年輪塾 毎回楽しみ やって来る 赤いブルゾン 着こなしさっそう」
「先生を おんぶしてあげ 車まで 送って啄木 歌思い出す」