〇古岩屋の紅葉(その4)
面河渓谷からの帰り道は美川軍艦を通り道と、四国霊場88ケ所の札所岩屋寺を通る道がありますが、私たちは帰りの道は岩屋寺に通じる道を選び、国民宿舎古岩屋荘前の紅葉を見ることにしました。時刻は午後3時を過ぎていて、秋の日差しは既に山の端に隠れ、少し日陰になっていましたが駐車場に車を止め、道の下の紅葉の林の中を歩きました。
上から見下ろし、下から見上げるモミジの紅葉、それにカサカサと音のする落ち葉を踏みしめての散策は、何とも言えない秋の風情でした。帰路につく車の中から窓越しに、民宿狩場苑の看板を見ながら「親友浅井さんは元気だろうか?」とか、久万の山道を走ると「親友宇都宮さんや渡辺さんは元気だろうか?」とか顔々が浮かび、かつて一緒に活動した過ぎし日の思い出が交錯しました。
帰宅して、妻とテレビを観ながら妻と孫たちに、タブレットで撮った写真を見せながら、一日巡った高原の紅葉の思い出を話してやりました。滅多に行くことのない束の間の紅葉狩りに妻も大満足の手合いでしたが、それなりにしか写っていない自分の写真を、「あまりまるでモデル撮影会のようにブログに載せないようにしてね。恥ずかしいから・・・」と釘を刺されました。知ったことかと・・・・。
「紅葉を 見下ろし見上げ 場所を変え 妻と二人で 心ゆくまで」
「友人の 消息途絶え 久しくて 付近通る度 思い出される」
「紅葉の 前に嫌がる 妻立たせ 写真数枚 パチリパチリと」
「お土産を 買う暇買う場所 そういえば 孫に言われて 初めて気づく」