〇小田深山へ紅葉狩り(その2)
小田の里から小田深山まではつづら折りの狭い道です。私たちと同じように紅葉を見に行くと思われる車が何台も前と後ろを、まるで数珠つなぎのように走りました。峠辺りに小田深山スキー場のゲレンデがありますが、どの車も先を急ぎ、私たちの車もつられて、見えて来た紅葉林を左右に観ながら車を止めて紅葉を観る場所を探しました。
「金・暇・好奇心」の3つを持ち合わせていると思われる熟年女性の集団が、両手にスティック背中にリックの出で立ちで山道を何人も歩いていました。そのうち奥に進むにつれて離合もままならぬほど道が狭くなり、引き返す車の回転場も見当たらず、カーナビで調べると、この道の先はどうやら旧柳谷村に通じるようなので、小田深山散策を諦め、何と目的地の小田深山では車から一度も下りず、一枚の写真も撮らず先に進みました。
草深い山村の山道をカーナビを頼りに進み、やっとの思いで高知と愛媛を結ぶ国道33号線に出ました。さてどうする?と思案した結果まだ昼前ということもあって、旧美川村の軍艦を経て紅葉の名勝面河渓谷へ行くことにしました。丁度この日は旧美川村の秋祭りらしく辻々には幟が立って、沿道に植えられた真っ赤に色づいた紅葉が見事な風情を醸していました。
山岳博物館の前の駐車場に車を止め、川沿いの遊歩道を関門まで紅葉を愛でながら片道30分歩き、名勝面河渓谷の河原まで歩きました。近くの茶屋で少し遅い昼食を取り、河原に出て観光客とともにのんびり過ごしました。
「小田深山 訪ねたけれど 車内から 紅葉観ただけ 写真も撮らず」
「金と暇 好奇心ある 熟年の 女性の集団 リック・スティック」
「カーナビを 頼りに狭い 山道を 縫うよう走り 思わぬ場所へ」
「面河渓 紅葉の名勝 訪ねけり のんびり散策 秋の一日」