〇古い一枚の写真
一昨日存命中親父が住んでいた隠居の書棚を整理していたら、セピア色に変色した一枚の古い写真が出てきました。母の両親、つまり私の母方のじいちゃん・ばあちゃん(祖父母)の写真です。祖父母のような庶民は写真など殆ど写さない時代だったので、遺影写真もなく、この写真と下灘漁協に飾っている父方祖祖父の写真が、わが家では最も古い写真のようです。
孫たちに見せると、「まるで幽霊みたい」とおどけられましたが、この二人がいなければ私という存在もなかったので、私にとってはルーツとなる大切な一枚だけに、これからも大切にしなければならないので、早速スキャナーで取り込んで永久保存しましたが、これも何かの引き合わせだと思い秋の彼岸頃に、母の兄方の墓地にあるじいちゃん・ばあちゃんのお墓参りに出かけようと思っています。
私に両親があり、両親にもその両親がいます。2人・4人・8人・16人と遡ると、10代前には何と1024人もの先祖がいるのですから驚きです。25歳で子どもが生まれたと単純に計算すると10代前は250年前、紆余曲折を繰り返しながらよくもまあ続いているものだと感心します。そう思えばこれから先も長男として、この家を守らなければならない責任の重さを感じずにはいられません。
「隠居家の 引き出し整理 していたら セピア色した 白黒写真」
「孫たちに 見せるとまるで 幽霊と いわれた祖父母 かすかな記憶」
「両親に 両親あると 遡る 10代前には 1024人も」
「うかうかと 生きてはならぬ 先祖から 命のリレー バトン受けてる」