人間牧場

〇西下芳雄さんの49日の法要

 早いものです。従兄弟の西下芳雄さんが亡くなって50日余りがあっという間に過ぎました。忙しい日々に忙殺され、亡くなった人のことも忘れがちになるものですが、先日西下芳雄さんの息子さんから、「49日の法要をするので参列して欲しい」と電話での依頼があり、何はさておき参列する旨の返事をしました。

在りし日の西下芳雄さん(冨田さん撮影)

最近は葬儀も家族葬が多く、また初七日や49日の法要も省略したり極内間だけで済ませる世情ですが、従兄弟ながら最も親しい付き合いをしていたこともあっての案内と受け止め出かけました。悲しいかなこんな時でもないと親類縁者に逢うことも少ないので、午前10時からの案内ながら少し早めに出かけ、殆ど知っている身内の人たちと旧交を温めました。

 法要はお坊さんの読経で始まり、配れた経本の文字をなぞりながらお経を唱え、お坊さんの説教を聞いた後、みんなで裏山の墓地まで納骨に出かけました。子どもの頃の記憶だと、西下家の墓地からは下灘の中心地が一望できていましたが、今は高木に阻まれ見ることができないようです。暑い時期の坂道は皆さんにはかなり堪えたようで、汗や藪蚊に悩まされながらの仏事でしたが、納骨も無事終わりました。

 昼食を兼ねた食談では個人の思い出話に花を咲かせました。私が持参したタブレットに、冨田さんが撮ってくれていた一枚の写真を思い出し、画面に呼び出すとみんな大喜びで在りし日の西下芳雄さんを偲び、元気だったころのことをあれやこれや話しました。この日は観光列車伊予灘ものがたりも運行されていました。去年までは元気な姿で観光列車を迎えていた西下芳雄さんですが、今は他界に去りました。今年は間もなくどことなく寂しい初盆を迎えます。

「亡くなって 49日が 過ぎ去って 時の流れの 早さ驚く」

「JR 下灘駅に 行く度に 名物おじさん 思い出の人」

「友人が 撮ってくれたる 写真見て 在りし日姿 思い出しつつ」

「わが親父 年齢目標 言っていた 7年早く 旅路を急ぎ」 

 

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