人間牧場

〇カブト虫配布の準備

 わが家の長男息子は、もう間もなく50歳になるというのに、少年時代の夢が捨てきれないのか、カブトムシやクワガタに夢中で、一昨年、昨年に引き続き今年も、松山空港で虫かごに入れたカブト虫を無償配布するというのです。

カブト虫の仕分け作業をする息子
カップに入れられたカブト虫

そのため一年間をかけ、人間牧場の落ち葉ストッカーを使ってカブト虫の養殖をしています。この時期は養殖場で幼虫からさなぎ、成虫となったカブト虫が地上に這い出すので、毎朝6時ころに自宅から片道8kmも離れた人間牧場へカブト虫を捕まえに行くのです。

息子は設計の仕事をしていて夜が遅いため、いつの間にかその役目が私に回ってしまい、渋々嫌々ながらその役目をこなしています。養殖場にはカブト虫が逃げないよう金網の蓋をしていますが、蓋を開けてカブト虫を拾い上げ、カブト虫の餌となる昆虫ゼリーを5~6個養殖場に入れ、持参した虫かごに捕まえたカブト虫を入れて持ち帰る作業を、もう半月ほどもやっている馬鹿な親です。

息子は仕事から帰ると、私の持ち帰ったカブト虫を一匹ずつ小分けをして餌をやったりする仕分け作業を毎晩遅くまで一人でやっていますが、いよいよ松山空港での配布が来週の日曜日に迫って、益々ヒートアップしているようです。これを里山運動とどうつなげて行くか、親子の葛藤はこれからも続きます。

「わが息子 誰に似たのか 首ひねる? 養殖場で カブト虫飼う」

「10キロも 離れた牧場 毎朝の ように私が カブト集めに」

「今年も 飛行場にて カブト虫 無償配布の 予定だそうだ」

「里山に クヌギの森を 作ろうと 遠大構想 着々進む」 

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