〇名残の桜
時の流れは早いもので、私が代表を務める21世紀えひめニューフロンティアグループが、県内各地に100本ずつ桜を植える、「千本桜の森づくり事業」を思いつき、それぞれの地域の人と苗木を植樹してから6~7年が経ちました。その折人間牧場へ枝垂桜2本と河津桜1本、わが家の裏に枝垂桜1本を標本木として植えましたが、同じ年に植えて同じように世話をしたはずなのに、土地柄が違うのか、育ち具合も咲き具合もまるで違うのです。
河津桜は早咲の桜なので枝垂桜とは比べようもありませんが、既に成木の風格で今年も殺風景な寒風の中、見事な花を咲かせて来訪者の目を楽しませてくれました。倉庫の横に植えた枝垂桜も「5~6年でこんなに大きくなるのか?」と思うほど枝葉を伸ばして大きく育ち、今年も見事な花を咲かせてくれました。この枝垂桜は既に花を散らしていますが、水平線の家の横に植えた枝垂桜は育ちは今一ながら今が盛りで、名残の桜とでも言うべくき薄ピンクの可憐な花は今が満開です。
家の裏に植えている枝垂桜は、2階住まいしている孫たちの部屋と高さが同じ場所に植えているため部屋から一望でき、また息子たちのダイニングや孫のために作った庭の隅のミニハウスからも見上げることができるので、育ちは今一の清楚な桜の花を朝夕家族みんなが楽しんでいます。私の記念樹とでも言うべきこれら4本の桜は、まだ成長途上の若木なので、これからも大事に育てて行きたいと思っていますが、標本木の育ち具合から想像すると、県内各地に植えた千本の桜は花見に耐える大きさに成長しているものと思われます。そろそろ来年の春にはフロンティアグループの仲間を誘い、花見行脚にでも出かけたいと思っています。
「標本の つもりで植えた 4本の 桜それぞれ 育ちも咲きも」
「早咲きに 続いて遅咲き 桜咲く 名残の桜 一人楽しむ」
「標本の 桜見ながら 同じ時期 植えた千本 今ははてさて」
「あと何年 自分が植えた 桜花 見れるだろうか 心もとなく」